歌手や俳優などで活躍する加藤和樹が記念すべき10枚目のシングルを6月4日(水)に発売! 表題曲の「Legend Is Born」は現在放送中のTVアニメ『マジンボーン』のOP主題歌としてオンエア中だ。歌手生活における区切りの1枚となった本作について、お話をうかがってきた。
―今回が通算10枚目のシングルということで、これまでの活動を振り返ってみていかがですか?
加藤和樹さん(以下、加藤):ここまで決して楽な道ではなかったですし、よくここまで来られたな、というのが正直なところです。これも皆さんの応援のおかげだと思っていますし、これからもお力を借りて精進していきたい、という気持ちはあります。
―正直、ここまで来られるとは思っていましたか?
加藤:いえ、正直なところ、音楽をやめたいと思ったこともありました。でもその時の自分を救ってくれたのも音楽だったんですね。今は歌手活動をしてきてよかったと心より思います。
―歌手活動と俳優業の両立は大変ではありませんか?
加藤:仕事のスケジュールなど、物理的な問題で集中できないということはありますが、限られた時間の中でどのくらいやれるか? というのが重要だと思いますので。単純に「時間がたくさんあれば必ずしもいいものができる」というわけでもないでしょうし。そこは苦にはならないですね。
―では楽曲の話を。まずは『マジンボーン』の主題歌として起用されるという話を聞いた時の率直な感想をお願いします。
加藤:単純にうれしかったです。自分自身も小さい頃はアニメを観て育ちましたし、自分には小さい甥っ子がいるので、彼にとっての(アニソンシンガーとして活躍されている)影山(ヒロノブ)さんのような存在になれるのかな、と。
アニソンというものは、その世代その世代を生きてきた証だと思うので、そういう意味でも皆さんの心に残るような曲、アーティストになればいいな、と思います。
―作詞はアニソンクリエイター界では大御所ともいえる藤林聖子さん、作曲はボカロPのダルビッシュPさんが担当しています。
加藤:9thシングルでもボーカロイドの楽曲「千本桜」をカバーさせていただいたのですが、今回も縁あってボカロPの方に曲を提供していただくことになりました。ギターサウンドのとてもカッコいい曲で、符割りやメロディーラインに関しても自分に合わせていただいて。歌っていて気持ちよかったですね。
―アニメで実際に曲と映像が一緒になったのをご覧になっていかがですか?
加藤:初回放送の当日はリアルタイムで観るためにテレビの前で正座していました。小さい頃、夕ご飯前にやっていたアニメを観る時のあのワクワク感を思い出しました。自分が歌っている、ということに対する昂ぶる気持ちももちろんあるのですが、それとは別に「『マジンボーン』というアニメが始まる!」という期待に満ちた気持ちもとても強かったです。
―歌う上で気をつけた点はありますか?
加藤:いつも心がけていることなのですが、とにかく分かりやすく、聴いている人にどんなことを歌っているのかを伝わりやすいように意識しました。
もし皆さんに歌っていただくときは、自分が物語の主人公になった気持ちで歌って欲しいです。
―好きなフレーズはありますか?
加藤:サビの「かけがえのないもののために戦う」という部分です。アニメの中だけでなく、日常の中にも通じるものがあるんじゃないかな、と思います。
また、今回は藤林(聖子)さんに作詞していただいたのですが、本当にすごい人に書いていただいたな、と恐縮しきりです。
藤林さんには、自分から何かをお願いした、ということはなく、的確なアドバイスをいただく形で収録に臨みました。
―Music Videoが入った形態のCDも同時発売されるそうですね。
加藤:はい。今回は歌詞違いのバージョンの楽曲も入っていますので、『マジンボーン』という作品から少し離れたところからも楽しんでいただきたいですね。
―そしてC/Wの「ひとりじゃない」について。こちらはどのような気持ちで歌われました?
加藤:僕の中で、勝手に『マジンボーン』の挿入歌という位置づけの曲になっています(笑)。
タイトルにもありますが、人間、何かに向かっていかなければならない時があると思うんです。そんな時、一緒にいてくれる人がいるということを忘れないで欲しい、というメッセージが込められています。
僕自身、人とのつながりはとても重要だと思っているので、その気持ちも込めたつもりです。
―6月からはいよいよソロライブツアーが始まりますが、意気込みをお願いします。
加藤:現在ミュージカル『レディ・べス』の公演に参加させていただいているのですが、こちらと並行して準備を進めています。全国を回るツアーですと、いつもその土地その土地の美味しい食事が楽しみなのですが(笑)、フルのバンドメンバーと一緒に回るのは久しぶりですので、それもすごく楽しみです。
―今回は非常に短期間で回る、ギュッと凝縮されたツアーになるとのことですが。
加藤:はい、でも体力的なことは考えず、皆さんと一緒に楽しむためにとにかく突っ走りたいと思います!
―最後に、ファンに向けて一言お願いします。
加藤:子供だけでなく、大人にも通じる大切なメッセージが詰め込まれていると思いますので、日常生活において、皆さんが「一歩進める」きっかけになれば、と思います。よろしくお願いします。
<Text/ダンディ佐伯>
【CD概要】
「Legend Is Born」
6月4日(水)発売
●CD紹介ページ
http://www.team-e.co.jp/sp/kazuki/
●オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/katokazuki-blog/