応援してくれた全ての人に感謝を込めて! 『KIN-IRO MOSAIC Festa』(夜の部)レポート

By, 2014年1月14日



好評のうちに終了したTVアニメ『きんいろモザイク』のイベントが2013年12月29日(日)、東京・西新井文化ホールで開催された。
イベントには大宮忍役・西 明日香、アリス・カータレット役・田中真奈美、小路 綾役・種田梨沙、猪熊陽子役・内山夕実、九条カレン役・東山奈央が登壇。ここでは夜の部の模様をお届け!

忍の部屋をイメージしたステージ上で、「お泊り会」さながらに、キャスト陣がパジャマ姿で登場。それぞれパジャマの「オシャレポイント」を披露していく。

その後、ステージ上に2台置かれたベッドの上に腰掛けた5人がコーナーを展開。
まずは「きんいろトーク」コーナー。作品の中から、キャラクターについて、アフレコ現場の出来事などの中からトークテーマを選んで話していく。

内山さんが選んだのは、「今だから言えるゴメンナサイ話」。内山さんの誕生日をサプライズでみんなにお祝いして貰った時のエピソードを紹介。
レコーディング当日、西さんがなかなかスタジオに現れず心配していたのだが、スタッフさんやRhodanthe*は気にしておらず、何事も無かったかのように遅刻してきた西さんに対して「むむむ…!」と思っていたよう。そしてレコーディングが始まると、内山さんの歌に対してスタッフさんから「キャラクターを忘れているんじゃない?内山さんだけで良いから皆は外に出てて」と言われ、内山さん一人をブースに残し、皆は出て行ってしまってすごく落ち込んでしまった。
実は西さんが遅れたのもスタッフさんの指摘も全ては、内山さんへのバースデーサプライズを成功させる為だったのだ。しかし内山さんは「おめでとう!」を言われた瞬間、放心状態で何も考えられなかったそう(笑)。
せっかく自分の事をお祝いしてくれようとしていた西さん達にブラックな思いを一瞬でも抱いてしまった事へのゴメンナサイと、改めてお祝いしてくれた皆に感謝の言葉を述べた。

西さんが選んだのは「一番ウルっとしたシーン」。第1話で、アリスが忍に向かって「ハロー、こんにちわ!」と言ったシーンを紹介した。ちなみに昼の部でも同シーンを紹介したとのことで、よほど印象に残っていたようだ。

続いて、ホームページでファンに向けてもアンケートをとった「一番ひとこと言いたいシーンは第何話?」コーナー。

種田さんは「忍に色々と言いたい」。忍がアリスからのプレゼントを「それはゴミですか?」と言ったシーンをチョイス。「アリスに対してそれはないだろ!と思わず突っ込んでしまいました(笑)」とコメント。

内山さんは「最終話で自分の歌がない!」。陽子は最終話のミュージカルシーンで出番がないことを憤慨していたが、このシーンの仮アフレコの当日、東山さんが別件でどうしても来られず、内山さんが代わりにカレンのパートを歌っていたということを4人が暴露。
実際はカレンとして仮アフレコを経験していた内山さん。カレンのマネで「ごめんなさいデース!」と謝り、場内は大いにわいた。

なお、ファンが選んだシーンは、
3位は「第11話 クリスマスプレゼント交換」、2位は「第1話 ホームステイのシーン」、1位は「第12話 忍の創作劇(ミュージカル)」という結果だった。

ここで忍の姉である大宮 勇役の田村ゆかりさんからメッセージも贈られ、ファンからは大歓声が。

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ここからは「きんいろゲーム」コーナー。
東山さんが司会のもと、「きんいろチーム」と「モザイクチーム」の2チームに分かれてゲーム対決をすることに。
抽選により、西さん、種田さんは「きんいろチーム」、内山さん、田中さんは「モザイクチーム」に決定。

最初は「きんいろ3コマ漫画」。
アニメの「次回予告」で流れていた3コマ漫画で、指定されたキャラクターのセリフを面白おかしく埋め、ファンからの挙手が大きかった方が勝ち。

最初は第3話の予告から。「綾は何と言って忍を慌てさせた?」というお題。
種田さんは、アリスの髪型がおいしそう、ということで「ちょっと前髪なめさせて?」。会場は大爆笑。
ファンからの投票はほぼ五分ということで東山さんが判定。結果は、内山さんからの「(事務所の)先輩!」の言葉もあり、モザイクチームの勝利!

お次は第7話の予告。
今回はアリスのセリフを5・7・5で制作しなくてはいけない、ということで若干難易度が高めだったが、今度はきんいろチームが見事に勝利!

続いて「きんいろジェスチャー」対決。
スクリーンに出るお題をジェスチャーだけで仲間に伝えるゲーム。どちらも大健闘だったが、1点差でモザイクチームの勝利!
優勝したモザイクチームには、ユニオンジャックの模様が型どられたトランクケース(とイギリスのガイドブック)が贈呈された。

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続いては「生アテレコ」コーナー。「ベストエピソード」を5人で演じていく。制作の都合でカットされてしまったシーンもあり、キャスト陣の見事なアドリブに、会場からは笑いが絶えなかった。

ここで、忍たちの担任の先生である烏丸さくら先生がスクリーンに登場。「キャストの5人がお互いのことをどう思っているか?」を紹介。

西さんに対しては「笑いに貪欲、面白いけど関係者の前ではちゃんと挨拶をする」、
田中さんに対しては「アフレコでは緊張してふるえていたが、ダークな一面も持っている(?)」、
種田さんへは「みんな種田さんのドヤ顔が好き」、
内山さんへは「お姉さん肌で包容力もあり、さすが元OL!」、
東山さんへは「最年少なのに、しっかりもの。でも私たちをもてあそぶ(笑)」、
などといった声が寄せられ、5人の仲の良さが垣間見えた。

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この後はライブコーナー。
キャラクターの制服に着替えた5人が再びステージに登場。
TVアニメOPテーマ「Jumping!!」、同EDテーマ「Your Voice」などで盛り上がると、「ぎんいろスノウドロップ 」、客席から画用紙が掲げられ、「会場に雪が降る」というサプライズが。これにはキャスト陣も感動の涙であふれた。
そのお返しとばかりに、5人からキャラクターの声でメッセージが読み上げられ、そして今回で『きんいろモザイク』関連のイベントは一段落ということで、ファンに向けてキャスト自身からメッセージが贈られた。

東山「今まで隠していたけれど、実はずっとイベントが苦手でした。イベント自体は好きなのに、緊張しすぎていつも公演後に具合が悪くなってしまうんです。でもRhodanthe*のメンバーやお客さんに居場所を作ってもらいました。もう何があっても大丈夫です」

内山「ユニット活動を生まれて初めてすることになり、最初はとても不安がありました。ツッコミはとても苦手で、4人がどのように受け止めてくれるのか心配でしたが、私のつたないツッコミも、みんなやファンの方がやさしく受け止めてくれて。私も奈央ちゃんと同じように居場所を作ってもらいました」

種田「イベントに来てくれている皆さんを楽しませようと思う気持ちと同じくらい、いつもお客さんに私たちも喜ばせられています。キャストさんやスタッフさんからも、あんな素敵なバースデーサプライズを受けることができて、本当に感謝してもしきれません。『きんモザ』はファンの皆さんとスタッフの愛でできています」

田中「もともと好きな作品だったので、昨年(2012年)の秋に役が決まり、去年はワクワクしながら年を越しました。その後イベントやライブがあって、この1年、すごく楽しかったです。
自分がアリス役で良かったのかな、と思ったこともありましたが、皆さんがアリスとして受け入れてくれているのが嬉しかったです。これからもっと成長していきたいです!」

西「20歳を越えて、こんな大切な友達がたくさんできるとは思っていませんでした。アフレコは毎回緊張もありましたが、それ以上にみんなに会えるのが楽しみだったんです。イベントに行くたびにお客さんが優しく迎え入れてくれるんですね。それに甘えて好き放題させていただきました(笑)。『きんモザ』という作品が素晴らしかったからこそ、イベントに来てくださる方も増えてきて。
これまで声優を何度やめようかと思ったかわかりません。こうして主役をやらせていただき、素敵な仲間に出会えて、皆さんにも出会えて、生きててよかったと思いました。心から感謝します」

<Text/ダンディ佐伯>

●アニメ『きんいろモザイク』公式サイト
http://www.kinmosa.com/