作品を愛してやまない庵野秀明氏、樋口真嗣氏、出渕裕氏、そしてシリーズを通して主人公のアダマ艦長の日本語吹き替えを担当する坂口芳貞氏が登壇し、数多くの映画や特撮・SF、アニメファンに影響を与える作品の魅力を語り合った。
主人公のアダマ艦長の日本語吹き替えを担当する坂口芳貞氏はこの作品の魅力について「近未来を題材にした作品であるのに関わらず、細かいところでアナログな要素が盛り込まれており、最新のものと懐かしいもの、両方の要素が含まれている実によい作品だ」と話した。
戦艦好きで、自身の最新作でも戦艦を登場させた庵野秀明氏は、
「戦艦の魅力は撃ち合い。ギャラクティカのようにふね(戦艦)をきっちり描く作品はめったにない」と熱く語り、「ふね(戦艦)を扱う作品はこうでなくちゃ」と、感慨深げ。
『のぼうの城』『巨神兵東京に現わる』の特撮監督を務める樋口真嗣氏は、「キャラクターを描き込むためには、時間が必要」と、74話4シーズンと長期に亘る製作で、ファンに愛されるキャラクターを育くむことのできた、本作をうらやましがった。
「宇宙戦艦ヤマト2199』の監督、「機動戦士ガンダム」シリーズのメカニックデザインを手掛ける、出渕裕氏は、『宇宙戦艦ヤマト』と「ギャラクティカ」はお互いに影響を与え合っているかのようなフィードバック感があるのではないか」と独自の考えを披露。
また、「ギャラクティカ鑑賞の際は、まず日本語吹き替えに設定しなおすくらい、声優の芝居が素晴らしい」と、日本語吹き替え版の声優陣の魅力を語ると、一同がうなずくシーンも。
そして10周年を迎える作品の更なる飛躍を祈り、アダマ“坂口”艦長が訓辞を読み上げ、シリーズの名セリフである「そうここに願う」を一丸となり宣誓。
最後に坂口氏からの解散の号令がかかると大きな拍手が会場中に鳴り響いた。
なお、「GALACTICA/ギャラクティカ」全4シーズンのブルーレイBOX、スピンオフである「BLOOD & CHROME/最高機密指令」はジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントよりリリース中。
●作品公式サイト
http://galactica-saga.net/