あの日の青春がよみがえる! ラジオドラマ『ハンドメイドシネマ』アフレコレポート

By, 2013年5月24日



新潟県民FMで4月より放送が開始された音楽情報番組『西沢さんPのハンドメイドラジオ』。人気ボーカロイドプロデューサー・西沢さんPが毎週、ゲストと共にネットコンテンツについて語っている。
本番組内では、人気声優がキャストを務める『ハンドメイドシネマ』が放送予定。「純喫茶 シネマ」を舞台に様々な事情を持った人間の恋愛模様を描いていく。
今回はこちらの収録現場にお邪魔して、キャスト陣にお話をうかがってきた。

―本日の収録の感想をお願いします。

岡田未来役・逢坂良太さん(以下、逢坂):楽しく演じられました(伊丸岡さん演じる)鴨下さんが全部持って行った気がしないでもないですが(笑)。
でも、告白という行為はあまりできないことなので、久しぶりに青春を味わえたような気がします。

鴨下春樹役・伊丸岡 篤さん(以下、伊丸岡):「若い頃はこういう気持ちになったことがあったな」と思いました。「僕のようなおじさんもこれからもっと恋をしていかなくちゃ」という気持ちになりました(笑)。

小坂伸一役・市来光弘さん(以下、市来):恋愛をテーマにしたお話はマンガやアニメなど色々ありますが、この物語は「リアルにありそうだな、あったらいいな」と思えるような展開で、逢坂さんもおっしゃってましたが、青春時代を思い出せました。

三橋さえ役・森谷里美さん(以下、森谷):三橋は、気持ちを出さないままで物語が進んでいくので、ムズムズする気持ちでした。
難しい役どころだな、と思っていましたが、演じてみたら、各キャラクター同様に感情が表に出ていて。「この人はこういう風に考えているんだ」というのが分かり、とても楽しく演じられました。

―ご自身が演じた人物の紹介をお願いします。

逢坂:未来は、青春時代をうまく送れなかったために、大人になりきれなかった男の子です。
自分のすきなもの、好きな人は諦めていなくて。とても純粋な子で、演じていたら、思わず顔が真っ赤になりそうになってしまいました(笑)。

伊丸岡:春樹は「純喫茶 シネマ」のマスターであり、恋愛マスターであり、暴れ太鼓である、45歳のオッサンです(笑)。
若い子達を見てジェラシーを感じつつも、
優しく見守って「頑張れよ」と言ってあげられるような懐の深い部分も持っています。

市来:伸一は三十路の高校教師ですが、子供っぽい部分があり、女性との恋愛経験も不足しているということで、好きな人に対して積極的になれず、モヤモヤっとしてしまう人なのですが、真面目で一途な性格だな、と思いました。

森谷:このお話をいただいた時、スタッフに「三橋さんは森谷さんだから」と言われて「えっ?」となってしまいましたが、台本を読んでみると、喫茶店が好きだったり、ひとりでブラブラするのが好きだったりと、確かに私にそっくりな部分が結構ありまして(笑)。
人間、付き合いのあるそれぞれの人に対する対応は当然違うのですが、彼女には無邪気さがあると言われていましたので、そこを意識しながら演じました。

―作中に出てきた『片想い支援サイト』がもし現実にあったら使いたいと思いますか?

逢坂:思わないです。自分の恋愛事情を人に知られたくないですから。でも、人の恋愛には興味があるので、もし誰かが投稿していたら見てしまうかも知れません(笑)。

伊丸岡:僕も使わないですね。使うくらいなら『●ahoo!知恵袋』に投稿しますよ。

一同:(笑)。

伊丸岡:僕自身、あまり相談するようなタイプではないので、自分で解決しますね。

市来:第三者に聞いてもらいたい、という気持ちは分からなくもないのですが、僕自身は書き込まないと思います。親友になら打ち明けるかも知れませんが。

森谷:私も周りに相談しないタイプなので書きません。
相手の顔も分からないからこそ聞いてもらいたい、という意見もあると思いますが……。

―皆さんの、映画にまつわるエピソードを教えて下さい。

逢坂:映画はあまり観に行かないので……。『ドラえもん』や『仮面ライダー』など、絶対に面白いと分かっているような作品しか観ないので、今後はもっと幅広い作品を積極的に観に行ってみようかな、と思っています。

伊丸岡:最近、とある映画を観に行ったのですが「せっかくなので女の子を誘っていこう」、と思いつきまして。誘ってみたのですが、断られました(苦笑)。
結局一人で行ったのですが、とても集中して観られました(笑)。たまたま、今回のストーリーとも似たようなエピソードで、台本を見た時に笑ってしまいました。今度リベンジしたいと思います(笑)!

市来:実は僕、一人で映画を観に行ったことがないんですよ。周りの人にそのことを話すと驚かれるんですけど(苦笑)。皆さんはどうなんでしょうか? まあ、この話をしたからには、そろそろ「一人映画デビュー」をしたいと思っております。

森谷:映画館はすごく特別な場所だった記憶があります。
私は田舎に住んでいたので、映画館自体近くになかったですし、ほとんど行ったことがなかったんです。
小さい頃に観に行った作品で『子猫物語』というとても泣ける映画があったのですが、あの頃は家族と一緒に行って、その空間を共有する、という楽しみ方をしていたのを思い出しまして、またあの頃のような楽しい思い出を映画館で作りたい、と思ったりする今日この頃です。
ちなみに、映画館に行った時はチュロスを食べるのがとても楽しみです(笑)。

―最後に、リスナーの皆さんに一言お願いします。

逢坂:本作は「誰にでも起こりうる」ような物語になっています。きっと皆さんが「こういう経験をしてみたい」と思えるような作品になっていると思いますので、是非楽しみにしていて下さい!

伊丸岡:作中で鴨下さんも「片想いを美化してはいけないんだ!」といういいセリフを言ってましたが、想いは相手にどんどん伝えていこうぜ! 断られてもいいから誘っていこうぜ! 皆さん、恋愛をいっぱいしましょう!

市来:マンガやアニメ、ドラマなどのラブストーリーとは違うようなジンワリ感を味わったので、皆さんもそれを味わって欲しいと思います。
最後はすごい展開が待っていますので、是非ラストまで聴いて欲しいです!

森谷:1話1話があまり長くないので、本当にあっという間に終わってしまうのですが、その短い時間の中で「どうなるんだろう?」と思えたり、鴨下さんが登場した時のように明るい気持ちになれる作品だと思いますので、最後の最後までたくさんの人に聴いていただきたいです!

<Text/ダンディ佐伯>

●『西沢さんPのハンドメイドラジオ』番組サイト
http://www.fmport.com/program/index.html?key=6265169a06a44cc7b243eb1a2590a14a