今回のシングル、テーマは……「●●」? 11thシングル「星屑のリング」を6月26日(水)に発売する今井麻美 インタビュー

By, 2013年5月20日



今井麻美が11枚目のニューシングル「星屑のリング」を2013年6月26日(水)に発売! 同曲は、自身も篠崎あゆみ役として出演しているOVA『コープスパーティーTortured Souls —暴虐された魂の呪叫—』のOPテーマ。カップリングとして、2013年夏に発売予定のPS3/Xbox360用ゲーム『DISORDER6』のEDテーマ「Tender Is The Night」、さらに新曲「路地裏のプラネタリウム」を収録した渾身の1枚。
さらに5月25日(土)、26日(日)には東京・日本青年館にてバースデーライブも開催! リハーサルも順調にこなす今井さんにお話を聞いて来ました!

—まずは表題曲の「星屑のリング」についてお聞きします。

今井麻美さん(以下、今井):『コープスパーティー』最新作のOPテーマということで、『コープス』らしさを引き継ぎつつも、ゲームからアニメーションのテーマ曲となったということもあり、これから恐ろしいことを予感させるというよりも神聖というか、美しいものを奏でるイメージになりました。
アニメになった時、これから起こる出来事をほんの少しだけ匂わせる方が素敵かな、と思いましたので、とても良いバランスの曲が出来上がったと思います。怖いワードはほとんどないですし、なるべくそれを気にするようにして選びました。

今回の歌詞は濱田Pが最初に選んだ3曲くらいの中から最終的に選ばせていただいたのですが、「何か怖いことが起こる」ということを分かっている「神様」のような視点で表現したいという思いを込めて歌わせていもらいました。

—では、DVD付盤に付いてくるミュージッククリップについてお聞かせください。

今井:今回も結構過酷でした。3月頭に撮影したのですが、気候が不安定で、この日は晴れてはいたものの、真冬に逆戻りしたような気温で、海風が半端ないんです。どんどん体力を削られていくき、おかげでこの曲で伝えたかった神聖さがとても美しい映像で表現されていると思います(笑)。

ちなみに、今回のPVは抽象的に作らせていただきました。PVの中の私は記憶の糸をずっと引っ張っているんですが、監督いわく「たぐりよせているものが彼女の記憶や思い出だったり、どこかにある希望の一筋を探っているんだよ」ということで、一言では言い表せない不思議な色合いになっています。
何かを探している人間は「幸せばかりではいられない」というのが上手く演技に出ていると思います。自分で言うのもなんですが(笑)。

—劇場で『コープスパーティーTortured Souls —暴虐された魂の呪叫—』を観られた感想をお聞かせください。

今井:ラジオをやっているスタッフさん達と一緒に観に行ったのですが、観終わった後にロビーで思わず笑いあってしまいました。それほど怖かったです。
映画館での映像や音楽が相乗効果を生んで、最終的には凄くいい作品になったと思います。観ていて飽きない作品になったのではないでしょうか。

—C/Wの「Tender Is The Night」はどのような曲になりましたか?

今井:まだレコーディング前なのですが、楽曲は先日聞かせて頂いて、これから収録になります。
タイアップ作品の「DISORDER6」に関しては、まだ公開されている情報しかなく、雑誌やWEBなどのニュースを調べました。全貌はまだわからないですが、「これは素敵な作品になるんだろうな」と。
記憶をなくした少年と少女がつらい目にあっているというお話なのですが、今回の楽曲は作品の内容を知り、それを踏まえて作られているので「ふたりは幸せになるんだろうな」と思わせるメロディや詩になっています。

—では、3曲目の「路地裏のプラネタリウム」は?

今井:大人の青春ソングです(笑)! サラリーマンをイメージして歌いました。毎日一生懸命仕事をしている時に、ふと「自分の原点ってなんだろう?」と思い返すことができる曲になりました。
バンドメンバーのギター・山口和也(カズー)さんが初めて楽曲提供をしてくださいました。

ノンタイアップの曲ですが、濱田Pの発注した曲の感じが凄くカズーらしい曲調で、あがってきた曲もとってもカズーらしい曲になっています。
初めて曲を聴かせて貰った時、カズーは自信たっぷりの表情で聴かせてくれたんですよ。私もそれにならって、自信を持って皆さんに伝えて行けるようにならなきゃ、と思いました。自然と幸せになれるような、カズーの人柄が出ている曲になったと思いまます。タイトルもとても気に入っています。色々な妄想が浮かんでくるじゃないですか。

フレーズの中でお気に入りは、は1Bの「ネクタイを放り投げる」という部分ですね、解放された感じがすごく好きです。
実は今回はこちらもバンドメンバーのファイアーさんもサックスで演奏に参加してくださっていて、私が表現したかった大人の男性の青春を表現されているんです。とてもかっこよくて、はやくライブで歌いたいと思いました。

—5月29日(水)に発売されるライブBD・DVD『今井麻美5thソロライブ『Precious Sounds』。ライブを振り返ってみて、一番の思い出は?

今井:今まで経験してきたライブは「1か所終わると1段落」という形でやってきました。
春から冬まではちょっと間が空くので「やりとげた!」と思った後、すぐに通常のギアに戻してしまうんですね。そこはある意味自分の良さでもあるのかと思いますが「今回もちゃんとライブできるかな?」と不安感がずっとぬぐえなくて「本番中にどんなに走ってもたどり着けない」という夢を直前に見たりするのですが、この時もやっぱりあって。

これまでライブを何回かやらせていただいて、蓄積はあるはずなのに不安に思うことがゼロになることはないのですが、今回は不思議と本番当日になった時、異常なほどに肝が据わっていたたんです。「私、絶対大丈夫だ」と思いました。
そして実際に始まってみると、トリップしている瞬間があったのですが、過去にはそういうことはあまりなかったんですね。今回映像化されたのを観た時に「えっ、なにこれ!?」と驚くくらい、素晴らしいライブになったと思いました。

私以外にも演奏して下さるバックバンドやダンサーの皆さんとファンの皆さんの力によってクオリティが上がり、私も引き込まれて歌を歌っているのですが、この日はそれにプラスして「私に何かが降りてきているんだな」、というのが分かりました。
心配性の性格なので、不安を口にすることが多いものの、どんなに過酷な状況でも「でも麻美ちゃん、なんだかんだで本番はやっちゃうもんね」と言われているのですが(笑)、今回は自分の現状以上のものを出せたライブだったと思います。
阿吽の呼吸が見事に演出として昇華されていて、観ていて本当に飽きないんですね。いつもは恥ずかしくて観られないトークパートすらも聴いてもいいかな、と思えるくらい(笑)。

—BD・DVDの見どころを教えてください。

今井:カット割など、映像がとにかくとてもカッコイイです。私が一番好きなのは、敢えて挙げるとすると、「Precious Sounds」からの、後半の流れがすごく良かったです。私の大好きな世界観がギュッと詰まっていて。ダンサーさんが入ることにより、完璧に近いものになっています。
PVの衣装をアレンジしているのですが、腰回りがとてもセクシーで、リハの際にバンドメンバーがそこに目が行っておろそかになっていたと聞きました。

「シャングリラ」はミュージカルチックにやりたくて、この曲に振り付けが付いたのが初めてだったのですが、後半に、ダンサーさんの一人が自分のところに来るのですが、その後またダンサーたちの中に戻る、という演出など、「私が表現したい」と思ったことを見事に表してくださっているんです。本当にいい出来になりました。

—では、音声特典のオーディオコメンタリーについてお聞かせください。

今井:ゲストで来てくれた原由実ちゃん、+Aのメンバー、ダンサーさん、濱田P、合計10人くらいで話しました。
濱田Pが「オーディオコメンタリーを録るんだけど、来たい人いる?」とお願いしたら「自分行く!」と手を挙げてくださったメンバーがいてくれて、とても嬉しかったですね。

私のファンの方は、私のメンバーの方もすごく大切にしてくださる人が多く、今回はメンバーみんなの個性が分かっていただけるいい機会だなと思いました。私なしでメンバー3人だけのトークなんて、本当に腹を抱えて笑いました(笑)。
「私がこんなすごいライブをどうしてできたのか? それはこのメンバーがいるからだ」、というのを分かっていただけると思います。

—5月25日(土)、26日(日)にはバースデーライブ『今井麻美Birthday LIVE 2013 日本青年館大ホール』が行われますが、意気込みをお願いします。

今井:いつも、本番3、4日くらい前に行われるゲネプロまでは中々実感が沸かないのですが、これまでと編成が変わる曲も多く、リハ中もずっと楽しいんですね。
空間を大事にしたい、と濱田Pに伝えています。

オールスタンディングのライブハウスだと、こちらから中々見えない人もいたのですが、今回は全部イス席ということで、プロデューサー濱田Pが空間に関する話をしているのを聞くたびに期待感が膨らんでいます。
今回は2daysということですが、同じツアーの中でも違うセットリストをやるので、名称を「blue stage 」、「orange stage 」と分けることにより「こっちに行こう」と選んでもらえたりするのかな? と思います。ただ、いざセットリストをみると、曲目が半端なくて「やっぱりこうなるよね」と思いました(苦笑)。

—「星屑のリング」は何度かライブで披露されていますが、その時の気持ちについてお聞かせいただけますか?

今井:仙台には特別な想いもあったので、緊張感もあったのですが、作詞家の夏瞳先生が仙台までわざわざ聴きにきてくださったんですね。
自分がそうだから、というのもあるのですが、クリエイターの方は「自分が創り出したものに対して愛情を持っている」と思うのですが、普段はライブの打ち上げくらいでしかお会いする機会がなくて。わざわざ足を運んでくださったというのを聞いて「いかに愛されて生まれた曲なのか?」、というのが分かりました。

「先生にはいい思い出にして欲しい」と意気込んでいたら、直前のMCで濱田Pを呼び込むのを忘れてしまったんです(笑)。「ちゃんと歌わなきゃ」と思っていた故に忘れてしまったのですが(苦笑)。今後も場所によって色々な曲の顔を出していけると思います。
ちなみに、サイリウムのイメージは白と黄色なんです。光をイメージしているので。ラジオなどでも断言していなかったので、どうしようと思っているのですが、この場で確定したいな、と。皆さん「白か黄色」をお願いします!!

—では最後に、ファンに一言お願いします。

今井:歌い終わったのが2012年の秋口だったのですが、完成直後から「多くの人に早く聴いてほしい」と思えるくらい、自信を持って勧められる曲に仕上がりました。
レコーディングの際にはまだ発売されるかどうかも分からなかったものが、11thシングルとして発売される喜びを強く感じています。
実は3曲とも「星」がテーマになっているので、そこも意識して楽しんでいただければ、と思います!

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

【CD概要】
星屑のリング
発売日:2013年6月26日(水)

【DVD付盤】(CD+DVD)
品番:FVCG-1244
価格:2,310円(税込)

【通常盤】(CD)
品番:FVCG-1245
価格:1,680円(税込)

発売元:5pb.
販売元:メディアファクトリー

《収録内容》
収録曲数:3曲+off vocal
1. 星屑のリング
2. Tender Is The Night
3. 路地裏のプラネタリウム
4. 星屑のリング(off vocal)
5. Tender Is The Night(off vocal)
6. 路地裏のプラネタリウム(off vocal)


星屑のリング Music Clip

【ライブ概要】
「今井麻美 Birthday Live 2013」
【東京】日本青年館

開催日時
– blue stage –
2013年5月25日(土)開場:17:30/開演:18:00
– orange stage –
2013年5月26日(日)開場:16:00/開演:16:30

■チケット:5500円

●詳細は今井麻美オフィシャルWEBにて
http://5pb.jp/records/sp/asami/