キャスト陣が様々なゲームで大はしゃぎ! 『絶園のテンペスト~a WHODUNIT party~』レポート

By, 2013年5月15日



2013年4月14日(日)、中野サンプラザでアニメ『絶園のテンペスト』のBlu-ray&DVD発売記念イベント『絶園のテンペスト~a WHODUNIT party~』が行われた。

アニメは先日、多くの謎も明らかになり大団円を迎えたわけだが、そのお話を彩った多くの個性的なキャラクターのキャストが勢揃いするイベントということで、会場は多くのファンで埋め尽くされた。


イベントは、キャストが舞台上で勢揃いしてのドラマ(生アフレコ)からスタート。内山昂輝(滝川吉野役)、豊永利行(不破真広役)、沢城みゆき(鎖部葉風役)、花澤香菜(不破愛花役)、小山力也(鎖部左門役)、水樹奈々(エヴァンジェリン山本役)、野島裕史(星村潤一郎役)、諏訪部順一(鎖部夏村役)、吉野裕行(鎖部哲馬役)、梶裕貴(羽村めぐむ役)が、声を発するたびに大きなどよめきが起こる。反応がダイレクトなのはイベントならではだ。

ちなみに、すでに死んでいるはずの不破愛花がいるのは「大きなイベントですから、そんな因果もありますよ」(愛花)とのことだった(笑)。キャラクターの個性、そしてキャストの面白さが相まって楽しいドラマだったが、内容は楽屋に置いてあった特製ピンナップが盗まれたので、その犯人を探そうというものだったので、このイベントはその犯人探しが趣旨となる。
これから繰り広げられるクイズで成績が良かった順に多くのヒントがもらえるというもの。

まず、吉野/真広の幼なじみチーム、葉風/愛花/山本の魔女と無職チーム、左門/夏村/哲馬の鎖部チーム、潤一郎/羽村の師弟チームという4つのチームに分かれて、ゲームがスタート。

 
『映像間違い探し ~俺が違いを見つけてやるよ~』は、タイトル通り、2つの映像を見て、間違いを探すというもの。しかし、予想通りというか何というか、ゲームはボケ合戦に(笑)。
間違い映像が流れる前に早押しボタンが押され、面白いことを言うという展開。男性陣が暴走し、女性陣に怒られ、豊永さんが一発芸をやらされたり、勝ちにいった師弟チームが、何故か答えをユニゾンしようとするんだけど、まったく合ってなかったり、とにかくかなり笑った1ゲーム目は、鎖部と師弟チームが4ポイント、魔女と無職チームが2ポイント、幼なじみチームが0ポイントという結果に。

続く2ゲーム目は『絶園のイチゴリラ』という、内山さんと豊永さん、そしてスタッフの間で流行っていたという神経衰弱を難しくしたようなローカルカードゲームで勝負。ここで予想だにしてなかった展開に陥る。
リハーサルでもすんなり行っていたというゲームが、まったく終わらない! カードをめくれど揃わず、次第に焦るキャスト陣。そして焦れば焦るほどカードの位置が覚えられないというまさに負のスパイラルに嵌っていたのだが、最終的に、みんなで協力して強引にゲームを終えることに。
ステージでカードゲームをしている画っていうのは、なかなかシュールで面白かったが、終わったあと、会場全体が安堵の表情を浮かべていたことは言うまでもない(笑)。ちなみに勝ったのは魔女と無職チームだった。

そんな中で挑む3ゲーム目は『どっちがホント!? 辻褄合わせプレゼンター』。このゲームは簡単にいえば、どちらが本当のことを言っているのか(ウソを言っているのか)を当てるクイズ。
声優としての演技力が試されるゲームでは、「香菜ちゃんが嘘をつくわけがない!」と力強く言い放った力也さんが見事騙され、あげく自分がプレゼンする時に客席まで走って行ったが、たいして騙せていないという…力也さんの独壇場だった。最終的に“女性にはかなわないんだな”ということで、魔女と無職チームが勝利。

ちなみに事件の犯人は真広だったのだが、こちらはヒントを沢山もらっていた魔女と無職チームが、あっさり突き止めて終了。途中鎖部チームが披露してくれた『名探偵コ●ン』の寸劇が、とにかく面白かったりしたが、結局ピンナップは来場者全員に配られることになりました。

そして愛花以外のキャラクターが集合して、再び朗読劇へ。それぞれがイチゴリラをネタに挟んで笑いを取っていたが、キャラクターのこれからをしんみり語っているところでは、アニメ終了直後だったこともあって、少し余韻が残る感じで良かった。


ドラマが終わると花澤が登場し、アニメのED「happy endings」を歌う。このサプライズに、会場も歓喜。自然と手拍子が起こっていた。この曲は、シリアスな展開が続いたアニメの前半の中で、ホッとできる瞬間を作ってくれていた曲なので、イベントの最後に聴けて、すごく良かった。

最後は、キャストからそれぞれイベントを振り返っての挨拶が。メインキャスト3人のコメントを紹介しよう。

「葉風にとっては始まりだなっていう最終回だったので、寂しさはなくここにいます。後半は吉野の声に夢中になりながら、ドキドキしながら演じていたので楽しかった。年下だけどウッチーありがとう」(沢城みゆき)

「今までやった中では珍しい男前なキャラクターだったので、ちょっと声が太くなったかなって気がしてます。お芝居の引き出し的な意味でも成長させていただいた作品です」(豊永利行)

「吉野という役は難しくて、感情の浮き沈みが見えないので、1クール過ぎ、2クール目の中盤で感情を爆発させるところもあったりして、だんだん掴んでいけた気もしています。メインキャストがほぼ揃ってイベントをやらせていただいたことで、有終の美を飾れたかなと思ってます」(内山昂輝)

<Text/塚越淳一>

●『絶園のテンペスト』アニメ公式サイト
http://www.zetsuen.net/