『薄桜鬼』の歌姫としておなじみの吉岡亜衣加さんが4月17日に12thシングル「夢待ちの季節」をリリース! シリーズ新作となるアプリ版『薄桜鬼 懐古録』のOP曲です。6月1日からコンサートツアーも決定! まさに「吉岡亜衣加・春の陣」を語ります!
―今年1月に初のアニソンカバーアルバム『パレット』をリリースしましたが、反響はいかがでしたか?
吉岡亜衣加さん(以下、吉岡):収録された作品の直撃世代だった方が多かったみたいで、「あのアニメ、見てました」とか「家族と聴いてます」という声をたくさんいただきました。
私自身、自分が見ていたアニメの曲を歌えたことはうれしかったし、激しめの曲からしっとりした曲など幅広く歌えて、勉強にもなりました。
―そして、2013年初シングルはやはり『薄桜鬼』の曲ですね!
吉岡:アプリ版『薄桜鬼 懐古録』のOP曲とED曲を歌わせていただくことになりました。『薄桜鬼 懐古録』では、今度はどんなストーリーを紡いでくれるのか、楽しみです。
―OP曲、ED曲共、ミディアム系の曲というのは珍しいですね。
吉岡:そうですね。『薄桜鬼 随想録』のOP曲「花びらの刻」とED曲「空の鏡」、『薄桜鬼 随想録ポータブル』のOP曲「時の栞」とED曲「光の蝶」の組み合わせも割りとゆっくり目だったのでそれに近いかなと。でも今回のOP曲のほうがよりゆったりしてますね。
―そのOP曲「夢待ちの季節」を初めて聴いた時の感想は?
吉岡:すごくきれいな曲だなと思いました。『薄桜鬼』の曲らしい和のテイストのアレンジで、雰囲気もふんわり優しい感じで。あとBメロが印象的だなと。
―歌詞は“春は花の浮橋”、“夏はそう蝉時雨”など、新選組の隊士達が季節を駆け巡った、まぶしい日々を振り返っているような。
吉岡:春夏秋冬、それぞれの季節を仲間と過ごした回想しながら、思い出に浸ったり、季節を感じている歌詞だなと思いました。作詞の上園さんが今回、こだわった部分らしいです。
サビの“分け合う歓びが幸せ増すからどんな日も乗り越えられた~勇気をいつもありがとう”と仲間達への感謝の気持ちも描かれていて。
そして最後に“今日からまた、歩き出そう 信じる道を”と前向きで、しっとりしているけどOP曲らしいですね。
―冒頭の“ほら、旗雲が明日へたなびく”も新選組そのものですね。
吉岡:そうですね。他にも“信念(まこと)の祈り”や“浅葱の風”、“熱い志”とか、新選組を連想させる言葉が入っていて。『薄桜鬼』ファンの方も歌詞を見て、またみんなが帰ってきてくれたんだなと感じてもらえたらうれしいです。
―ちなみに、お気に入りのフレーズは?
吉岡:“花の浮橋”が素敵だなって。川などに流れ着いた花びら達が連なっている光景を浮橋に例えているんですが、桜の花びらがたくさん集まってくる様子がすぐに頭に浮かんできて。春の情景が思い浮かんで、大好きなフレーズです。
皆さんにも春夏秋冬のフレーズから、自分にとっての各季節の情景を思い浮かべたり、すべての季節が描かれているので1年通して、ずっと聴いていただけたらいいなと思っています。
―レコーディングはどのような想いで臨まれたのでしょうか?
吉岡:上園さんも来てくださって、歌詞の中に春夏秋冬を入れた想いを聞いて、それぞれの季節を思い浮かべながら優しい気持ちで歌いました。
サビの最後の“勇気をいつもありがとう”がアップダウンを繰り返す、私には珍しいメロディラインで少し苦戦しました。
あとコーラスも自分でやっているんですけど、どちらかというとコーラスは苦手で。ハモりもだんだん好きになって、スタッフさんもほめてくれるようになりました(笑)。
―主旋律の歌声と、なじむようなコーラスは聴き心地良かったですよ。
吉岡:ありがとうございます! やわらかい感じのコーラスになったかなと思います。
―ED曲の「虹織る調べ」は霜月はるかさん作曲なんですね。
吉岡:霜月さんに初めて曲を書いていただいて。コーラスも霜月さんがやってくれて、霜月さんと私の混声です。「一緒に歌っていいんですか?」と思っちゃいました(笑)。
またコーラス入れも早くて、私の半分くらいの時間でこなされていたのが驚きでした。
―この曲もミディアム系ですが、「夢待ちの季節」よりもゆったりと雄大な感じがします。
吉岡:広がる感じがしますね。聴いた瞬間に海があって、空がある風景が浮かんできて。細いところから見上げて、徐々に視界を広げていくような。
サウンドもAメロはオケもシンプルなんですけど、だんだんサビに向かっていって、サビはドラマチックで。だから私も広く広く歌っていけたらいいなって。
―この曲の歌詞も『懐古録』らしく、過去を振り返るような内容になっていますが、“にじむ泪さえもいとおしい絵絣”や“悲しみの記憶(いろ)もやがては”など、つらい出来事があったことを予感させます。
吉岡:戦いが終わった後なのかなと。でも、仲間との絆をかみしめていたり、ラストフレーズの“真(まこと)の道 その場所しか咲けない久遠にやすらぎそよぐ花に逢える”のように力強く一歩を踏み出す希望も見えて。
― “天翔(あまかけ)る風の絵筆”や“波が虹を織るように”など、比ゆ的な表現も美しいです。
吉岡:“想いのさざ波たち”とか、言葉の使い方がきれいなんですよね。さすが、上園さんです。
―特に好きな歌詞はありますか?
吉岡:1コーラス目最初の“ゆららかに水の絃(いと)が色あせぬ想い出紡ぐ”が好きです。記憶の糸をたどって、想い出に浸っている感じが素敵だなって。最初から作品の情景に入っていける気がします。
―こういうバラード曲は歌うのが難しそうで。
吉岡:ただ激しいわけでなく、内から湧き出る感情を表現するのは難しいですね。デビューしたての時だったら歌えなかったかも。熱い気持ちをじわじわ出せたらと思って、歌いました。
繊細なところから始まって、サビでぐっと来て、聴き入ってもらえたらいいなと思います。
―霜月さんも今の吉岡さんだったら大丈夫と信頼して、この難しい曲を託されたのかもしれませんね。
吉岡:そうだといいですね。霜月さんとのコーラスの共演も楽しんでいただけたら。
―ボーナストラックに昨年6月に行われた日本青年館でのコンサートから1曲、「夢ノ浮舟」のライブ音源が収録されています。
吉岡:今回の収録曲が2曲とも落ち着いているので、テンポが速くて、激しく歌っている、この曲を入れるのもいいかなって。またコンサートツアーも控えているので、その時のイメージを思い出していただいて、今回のコンサートに臨んでもらえたらと。
このシングルで初めて私の歌を聴く方にも激しい歌もあるんだよと知ってほしいですね。
―お客さんの歓声も聴こえて、臨場感がありました。
吉岡:MCや休みなしで4曲くらい歌うブロックの途中だったので、お客さんもすごく盛り上がってくれて。不思議な構成のシングルになったかも(笑)。
―また「夢待ちの季節」のPVも撮影されたそうですね。
吉岡:今回は全編レコーディング風景を撮影したメイキングビデオのような内容になっています。ブースに入って歌ったり、スタッフさんと談笑したり、素のままです。こんな風にいつもレコーディングしてるんだなと見ていただけたら。
ティームさんの吉岡亜衣加公式ページやYouTube、ニコニコ動画のティームエンタテインメントページでショートバージョンが公開中です。フルバージョンで見たい方は音楽チャンネルにリクエストを出してくださいとのことです(笑)。
―ジャケットは自然光が吉岡さんの髪に反射する、やわらかい写真で。昨年のアルバム『てのひらあわせ』、シングル「遠音」とこの路線なんですか?(笑)。
吉岡:そうかもしれない(笑)。『パレット』がポップで作り込んだ世界観のジャケットだったので、対照的にナチュラルな感じがいいかなって、春の木漏れ日のような光で。
以前、森ガールのイメージの名残でほんのちょっと緑もあって(笑)。CDケース裏には本を読んでいる私の写真もあります。
―6月1日から『吉岡亜衣加コンサートツアー2013~薄桜鬼歌響の宴~』が始まります。
吉岡: スタートは私の故郷、静岡でホールでのコンサートは初になります。静岡のお茶大使も2年の任期を得て、また4月から2年継続させていただくのでごあいさつ代わりに。地元のコンサートは楽しみだけど、親や親戚がたくさん来るんじゃないかなとドキドキしてます(笑)。
22日の大阪公演は、なんばHatchというライブハウスで、ここも初めて。そして23日の東京公演は1年ぶりの日本青年館。昨年の日本青年館でのコンサートを振り返るとリハーサルから密度が濃くて、楽しくて。もちろん当日も緊張感はあったけど、皆さんと盛り上がれました。
1年経ってまた戻ってこられることはうれしいですし、成長の跡を少しでも感じてもらえたら、と思います。
―タイトル通り、『薄桜鬼』の曲満載のコンサートになるんですか?
吉岡:はい! 前回は東京だけだったので、見に来られなかった方も多かったみたいで。今回はよりたくさんの方に、私が奏でる『薄桜鬼』の世界を楽しんでいただけるのがうれしいです。
前回よりも更に曲数も増えてますし、3カ所共、セットリストを変えるつもりです。初めて見に行くよという方は、昨年のコンサートDVDで予習してみるのもオススメですよ。
―では、最後に皆さんへメッセージをお願いします。
吉岡:今回のシングル「夢待ちの季節」は1年の季節を感じながら、仲間や大切な人との絆を確かめられる曲で、私も歌っていて優しい気持ちになれました。1年の季節の始まりの今、聴いて、これからの1年、あなたの生活に寄り添えたらいいなと思っています。
コンサートツアーは私の歌を聴いてくださっている方、『薄桜鬼』ファンの方だけでなく、いろいろな方に楽しんでいただけるように今、一生懸命セットリストなど相談しています。ぜひ遊びに来てください。
今年は『薄桜鬼』の劇場版も控えています。このシングルとコンサートツアーで勢いをつけられるように頑張ります!
【CD概要】
「夢待ちの季節」
2013年4月17日(水)発売
品番:KDSD-00620
¥1,260(税込)
【ライブ概要】
吉岡亜衣加コンサートツアー2013~薄桜鬼歌響の宴~
<チケット発売情報>
2013年6月1日(土) 【静岡】静岡市民文化会館(中ホール)
開場:16:30 / 開演17:00
(問)サンデーフォークプロモーション静岡 054-284-9999
6月22日(土) 【大阪】なんばHatch
開場:17:00/ 開演17:30
(問)サウンドクリエーター 06-6357-4400
6月23日(日) 【東京】日本青年館( 大ホール)
開場:16:30 / 開演17:00
(問)キョードー東京 0570-550-799
★チケット発売日:4月27日(土) AM10:00 ~ 各プレイガイドにて発売。
※各プレイガイドの先行販売は開始しています。
【プレゼント】
吉岡さんの直筆サイン入り宣伝ポスターを1名の方にプレゼント!
ご希望の方は、「夢待ちの季節」(他のプレゼントも同様の募集方法をしているため、ご希望プレゼントを判別させていただきます)の後に1. お名前、2. 郵便番号・ご住所、3. お電話番号、4. 性別、5. 年齢、6. サイトを知った切っかけを『れポたま!』公式ツイッター@repotama(https://twitter.com/repotama/)をフォローしていただいた上でDM(ダイレクトメール。お互いにフォローしている場合に使用可能な機能)にてお送りください。
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応募締め切り:2013年5月15日(水)23:59必着
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