内田真礼、松山鷹志、須藤沙織らキャスト陣と雪乃、監督が作品をじっくり振り返る! 『幕末擬人伝 浪漫』応援感謝トークイベント「ほぼ後夜祭!」レポート

By, 2013年4月16日



好評のうちに放送終了した『幕末擬人伝 浪漫』のイベントが2013年4月5日(金)新宿・ロフトプラスワンで開催された。
当日は阿国役の内田真礼さん、ハンス・フォン・ルーベルト役の松山鷹志さん、万八万 奏役の須藤沙織さん、小倉宏文監督が登壇。番組をじっくりと振り返った。

【第一部】


まずは出演者の呼び込みから。
先陣を切ったのは内田さん。「阿国!」コールに乗って登場。
「ロフトでのイベントは初めてなのですが、みんなで『浪漫愛』いっぱいで楽しんでいきましょう!」とレッドブルを片手に乾杯。
さらに、「ハンス!」コールに乗って松山さんが登場。
「1月に行われたイベントでは女の子が多かったのですが、今回は男の子が多いということで楽しみです!」
と、コロナビールを片手に乾杯!
そして「奏!」コールに乗って須藤さんが登場。
さらに、「雪乃」コールに乗って雪乃さんが登場。
「この世は酔ったもん勝ち! 飲んだもん勝ち! らんちき騒ぎ!!」と「RanTiKi」の歌詞のフレーズに乗って乾杯。

最後は小倉監督が登場。当日は、作品制作中の激務の影響もあり、体調を崩されていてあまり大きな声が出なかったが、楽しいトークを繰り広げてくれた。

まずは「印象に残っているエピソードは?」という質問。

内田さんは「水着回です。阿国は絡まなかったのですが、あの回のカオスぶりがすごかったです!」。
ちなみに、ツイッター上ではではファンによる「テコ入れかよ!」とのメッセージが飛び交っていたとのこと(笑)。
監督いわく「第3話での水着回は常識だと思います」とコメントし、笑いを誘っていた。

松山さんは「第3話で男が暴れるシーン。各話に必ず入れて欲しいと思います」、
須藤さんは「「第11話です。源内さんが一番活躍するので! 還し屋が楽しそうだったです」、
雪乃さんは「ハンス先生がメリケン粉のゾンビを召喚するところが好きです。
わけのわからないことを言うとウオーって出てきて、3回くらい巻き戻して見ちゃいましたね(笑)」

監督は「おさらちゃんが好きです」とおさらちゃんを演じた雪乃さんへ話を振ると、雪乃さんは「誰が演じたるんですかね?」と笑いながら返した。
さらに監督が「おさらちゃんのモノマネ得意ですよね?」と振るとおさらちゃんの“モノマネ”を披露し会場を沸かせた。ちなみに、雪乃さんは11話の予告で「物足りな~い!」という言葉も言っているのだが、ツイッター上ではどの声優さんなのか?という話題が飛び交ったとか。 

阿国の好きなシーンは、演じた内田さんは「キャットウーマンのような衣装を着ているのを見て『阿国はこういうポジションなんだ』というのを理解しました」と印象を語った。

「ハンスの好きなところは?」という質問には、
須藤さんは「奏を叩いたシーンです。まさかあんなシリアスなシーンが観られるとは思わなかったです」、
雪乃さんは「新しく作ったゾンビちゃんに言葉を教えてあげるところです」、
監督いわく「ハンスは我々の仕掛けたレールに最後まで乗らず、頑張って12話分(線路を)作ったんだけど、最後まで走って行ってしまった感じです」とコメントすると、松山さんが何故か「すみません」と謝ることに(笑)。

奏については、松山さんは「奏は全てのキャラクターの中で一番好きでしたので、中々絞れないのですが、源内さんがオイルを塗ろうとしたら蹴っ飛ばして『その役は私がやります!』というシーンなど、物語の本線に関係ないところが好きです」、
内田さんは「内田さんは「彼女が変身するシーンです。あれ?こんな感じだったっけって思いました(笑)」、
そして雪乃さんは「孫一に首をつかまれて『ゴキッ』とイヤな音が鳴っていたのに、生きていたことがビックリでした(笑)」とコメント。
これについて監督いわくこれについて監督いわく「機会があったら言わなきゃと思っていたんですが、実は首が折れる音をわざと鳴らしたんです。くのいちの技といいますか。
(本編中で説明できなかったので)これを使って2期を作ってもらいたいと思っていました(笑)」と裏話を披露した。

須藤さんは「昔『セーラームーン』のキャラクターを演じたいと思っていたので、変身シーンが出てきたのはとてもうれしかったです」と演じた感想を語った。

つづいて、ファンからツイッターを通していただいた、出演者へのメッセージを紹介。
内田さんに対しては「こういうタイプの役は珍しいですが、見事に演じ切りましたね。真礼さんの演技の懐の深さを感じました」、
松山さんに対しては「カタコトの演技とても素敵でした。いつもしゃべる度に笑わせていただきました」、
そして須藤さんには「奏は最初『かわいい担当』かと思いましたが、後半になると勇ましい顔の奏ちゃんも出てきて、演じている須藤さんはすごいと思うと同時に応援したいと思いました」、
最後に、雪乃さんへは「雪乃さんのようには歌えませんが、カラオケではいつも『RanTiki』を歌っています!」

他にも「奏ちゃんは阿国が小さいころから大きかったようですが、いま何歳?」という質問があったりと、トークで盛り上がった。

続いて「収録中のエピソード」。
内田さんは「毎回、差し入れが美味しかったです。特に小判型のお菓子が印象的です!」と言うと、監督と雪乃さんから「私たち食べてないよ」との声が(笑)。

須藤さんは「鈴村さんがモブキャラに『ジョン』などの名前をつけて、『物語を作ってガヤを演じる』というのを勉強させて頂きました(笑)」と現場の様子を語った。
そして声優初体験について、雪乃さんは「アフレコ収録の時に喜多村さんが『どうぞ真ん中へ!』と言ってくださって(苦笑)。でも、収録中も皆さん優しくてうれしかったです」

実は、番宣ポスターにも入っている、第1話に出てきた「金庫番の安弘」が全話に渡って出ているとのこと。気になる人はチェックしよう!?

続いて、中々に興味深い「キャスト陣の監督への要望」という質問。
松山さんは「自由にやらせていただいてますので悔いはないですが、スピンオフドラマとして、ハンスがどのようにして浪漫の近くに来たのか? 知りたいです。それと、何の事件も起きない物語を作って欲しいですね。実はあれ(変なしゃべり方)は演技で、普段は普通にしゃべっているとか(笑)」、
内田さんは「お凛ちゃんの出番が少なかったので、彼女が表に出てきてお雪になった阿国や浪漫との絡みを見たいです」、
須藤さんは「還し屋のお仕事をしたいです。潜入捜査も二回しかしかしていないので……」
雪乃さんは「ゾンビか「菊之丞」(源内先生のナマズ)役をやりたいです! でも、雪乃という登場人物を作っていただき、道端で歌っているくらいの役で光栄でございます」
と、それぞれ要望を口にした。

対して監督は「やろうと思えば10年だってできますよ! ペリーを追い返した今、敵もいませんでしたし(笑)」と発言。第2期を期待してもよさそう!?

いよいよ第一部も終わりの時を迎え、ここでお別れとなる内田さんから一言「皆さんと一緒に『浪漫』を語れてうれしかったです。第2期への期待も高まります。これからも応援よろしくお願いします!」とコメントが起こられた。

【第二部】


第二部は雪乃さんのミニライブからスタート。手拍子に迎えられて登場した雪乃さん。「RanTiki」をフルコーラスで披露した。
続いて松山さん、須藤さん、小倉監督が登場。
雪乃さんはライブが終わるまで禁酒中とのことで、レッドブルをオーダー。

歌を聴いての感想として、
松山さんは「生歌を聴くために控室から降りてきてしまいました(笑)」
須藤さんは「実はこの前カラオケで生歌で『RanTiki』を聴かせていただきました!」
小倉さんは「我々が要求していた世界観に寄りそっていただいてありがたかったですが、楽曲のレベルが高いと映像(を作るに)はプレッシャーになるんですよね。この曲にこれは無いだろと言われる夢を何度も見ました(笑)」、
雪乃さん自身は「最終回まで観ると『阿国の歌だったんじゃないか?』と思う部分がたくさんあります」と歌ってみての感想を語った。

そして、歌う時に大事にする部分について、雪乃さんは「女の子になりきるように歌った方がいいと思いまして、儚い女心を歌えたんじゃないかと思います。技術的な面だけでなく、精神的な面でもすごく気を遣いますね」

ちなみに、雪乃さんいわく「須藤さんはすごく歌がうまい」とのこと。「第2期では是非キャラクターソングも作って欲しいです!」と関係者にリクエストしていた。

なお、髭さんの「ツァラトゥストラ」が使用されているEDについて、監督は「曲を聴いた印象から、カットは割らないでいこうと決めました。放送が深夜ですので、あまりアガッた気持ちで終わらないようにしないと、と思いまして」とコメントした。

続いては生コメンタリーコーナー。最終回を観ながら、キャスト陣が生コメンタリーに挑戦、その様子が2013年7月31日(水)発売予定のBD・DVDに収録される、という企画。1話分まるまる、作品に関するトークに花が咲いた。
最後は、集まったファンとともに「大盤振る舞いだ~!」のコメントでビシッと決まった。

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

●作品公式サイト
http://roman-anime.com/