声優・アーティストとして活躍する長谷川明子の6枚目のシングル「虹の彼方」が2013年5月29日(水)に発売される。
今回は、初回限定盤に長谷川さんの世界観を表現した物語を綴った朗読CDが付属。
新たなチャレンジも試みられた本作について語っていただきました!
—発売されるにあたり、現在の心境をお聞かせください。
長谷川明子さん(以下、長谷川):一言でいうとうれしいです! 前々から興味があった朗読だったり絵本の要素をとりいれた作品になっています!、朗読CDが初回限定盤につきますし。
これまで興味があったことにチャレンジできてうれしいですね。
—今回のシングルのコンセプトは?
長谷川:先ほども少し触れましたが、かねてから興味のあった朗読用の物語を作りつつ、曲の方は全く同じ内容というわけではないのですが「虹」などのキーワードや世界観がリンクしている、二つの表現が楽しめる内容となっています。
C/Wの「Double effect(ダブルイフェクト)」は対戦格闘ゲームの『ファントムブレイカー』シリーズの曲ということで、とてもかっこいい曲になっています。表現の違う2曲が入っています!
—曲を聴いての感想をお願いできますでしょうか? まずは「虹の彼方に」から。
長谷川:メロディを聴いた時、何かの作品のEDテーマとして流れているような、切なさを感じるイメージの曲に感じました。ゆったりとした感じが私に合うと思いました。
—実際に歌ってみていかがでした?
長谷川:「一度途絶えてしまった何かがあっても、それを大切にして、そこからまた未来へ向けて歩いてきたい」というのを表現したい、という気持ちが曲になればいいな、と思いましたね。
—朗読をしたいと思ったきっかけは?
長谷川:元々本屋や図書館で本を読み語りする人に憧れていまして。
何度か朗読劇をやらせてもらったことがあるのですが、「できたらいいですね」と言っていたら、今回実現しました。
物語では「キツネのキーちゃん」が主人公なのですが、原作の土屋先生に、私の意見も取り入れてもらい、完成しました。
また、私がパーソナリティのラジオ『長谷川明子のBright Dreams』でリスナーから花のイラストを募集して、ブックレットに掲載し、私自身も絵を描いて、ファンの皆さんと共作、という本当にうれしい形になりました。
—実際にできあがってきたものを見て、いかがでした?
長谷川:お花一つ一つにキャラクターがあり、演じやすいようなものがでてきたので、「この花はこんな風にしゃべるのかな」と色々と考えていました。
楽しんでいただけるようなものになるといいですね。
—物語の内容についてお聞かせください。
長谷川:私は『100万回生きたネコ』という絵本がとても好きで、一行一行が深く感じる作品で、大人になってから「こういうことを言っているんだ」というのが分かったのですが、今回も「こういうことを言って(歌って)いたんだ」というのが伝わればいいな、と思います。
バースデーイベントでは「キツネのキーちゃん」のサイドストーリーを読む、という試みも予定してますので、こちらが好評でしたら、別のイベントでも披露出来たら良いなと思っています。
—C/Wの「Double effect(ダブルイフェクト)」について。『ファントムブレイカー:バトルグラウンド』のIMソングということですが。
長谷川:カッコイイと思いました。激しい感じもあり。『ファントムブレイカー』もバトルでも華麗に激しく戦っている感じがありまして。SDキャラになったとはいえ、『ファントムブレイカー』なんだな、と思いました。
—歌詞を見てどう感じましたか?
長谷川:「どうにもならないと分かっていながらも戦わなければならない」、ということを歌っていると思いました。
戦いの中で忘れ去られてしまったものを抱えながら戦っている者についての気持ちも分かるような歌詞になっていると思います。
歌詞ではイントロの「モノクロな、この世界。今はまだ・・・」がお気に入りです。
ハモリも録らせていただいたのですが、キャラクターたちがつぶやいたような感じで好きですね。
—では、レコーディングについてお聞かせください。
長谷川:一度歌ってみて、ディレクションをいただいて、カッコよさの中に切なさを感じながら収録しました。途中で「つまづいた」という感じはなかったですね。
—出来上がった曲を聴いた感想をお願いします。
長谷川:2Aメロの「罠と」が2回強調されているのが『ファントム』らしいと思いました。私は、声質的に幼なかったり明るめになってすることもあるのですが、今回はうまく歌えていたと思います。
—ニコニコ生放送の『対決!長谷川明子と森谷里美のファントムブレイカーBG』では、お客さんと『ファントムブレイカー:バトルグラウンド』の対戦をする企画もありますが、戦ってみていかがですか?
長谷川:皆さんがゲームをやりこんでいただけているのは嬉しいのですが、まだ一度も勝てていないので悔しいです(苦笑)。
—ジャケットについてお聞きします。初回限定盤にはブックレットとは別に絵本もついているとのことですが。
長谷川:「キツネのキーちゃん」やお花などを描いて、色鉛筆でぬったりしました。久しぶりの作業だったので楽しかったです。つたない絵なのですが、手作り、というところに意義があるんじゃないかな? と思っています。
私自身、まだ完成したものを見ていませんが、とても楽しみです。
—衣装についてはいかがですか?
長谷川:ボーイッシュだったりする衣装が多いのですが、今回は物語に合った柔らかいイメージの衣装で、あまり着たことがなかったのでうれしかったです。
—キーちゃんのはどのようなイメージで作りました?
長谷川:素朴な感じのイメージで作ったのですが、プロデューサーの濱田(智之)さんに見せたら「イメージ通りで良い感じだね!」と言われました。シュッとした感じよりは丸い感じのイメージにしたいと思いました。狐に……見えますよね(笑)?
—今後着てみたい衣装は?
長谷川:「森ガール」のような衣装です。ゆるいレトロな雰囲気をイメージしていただければ。
—今回のストーリーを執筆された土屋つかさ先生にはお会いしたことがありますか?
長谷川:実はまだお会いしたことがないんですよ。今度のバースデーイベントにいらっしゃってくださるみたいなので、楽しみです!
—最後に、読者の方に一言お願いします。
長谷川:「虹の彼方に」は穏やかで物語とつながっている部分もあり「こういうことを言っているんだ」というのを二つの表現で感じてもらえましたら幸いです。
C/Wの「Double effect(ダブルイフェクト)」は『ファントムブレイカー』のかっこよさを損なわず、切なさも表現できるように歌っているので楽しんで下さい。
これまでもバラエティに富んだ曲を歌わせていただいてきたのですが、「虹の彼方に」は一つの区切りとなるような作品になっていると思いますので、見届けていただきたいと思います。たくさん聞いていただきたいです!
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
【CD概要】
「虹の彼方に」
2013年5月29日(水)発売
【初回限定盤】
品番:FVCG-1242
税込¥1,680
【通常盤】
品番:FVCG-1243
税込¥1,260
●長谷川明子 オフィシャルウェブサイト
http://hasegawaakiko.com/