数々の裏話も飛び出した! 「『PSYCHO-PASS サイコパス』フィナーレスペシャルイベント」開催!!

By, 2013年4月11日



好評のうちに放送が終了したアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』のスペシャルイベントが2013年3月23日(土)、東京、シネマメディアージュにて行われた。
本イベントは、アニメBlu-ray&DVDの第1巻~3巻の連動購入特典として、抽選で
選ばれたファンを対象としたもので、某所ではライブビューイング上映がリアルタイムで行われた。


当日登壇したのは狡噛慎也役・関智一さん、常守 朱役・花澤香菜さん、宜野座伸元役・野島健児さん、征陸智己役・有本欽隆さん、縢 秀星役・石田 彰さん、六合塚 弥生役・伊藤 静さん、唐之杜 志恩役・沢城みゆきさん、槙島聖護役・櫻井孝宏さん。

関さんは、音声が出るように改造したドミネーター(犯罪係数が一定以上の者に対してのみ発砲できる拳銃)を持参し、客席の注目を浴びていた。
なお、有本さんは、このようなイベントに出演するのはなんと初めてとのことだ。


番組を振り返ってみて、
関さんは「とても寂しい気持ちでいっぱいです。続編があったとしたら、狡噛の遺体が上がるシーンから始まりそうです(笑)」、
花澤さんは「最後のシーンを観るに、朱がちゃんと成長してくれているようで良かったです」とコメント。

 
「宜野座と征陸が親子だった、というのは知っていましたか?」という質問には、
野島さんは「台本を読んで、元々知っていました。別の作品でも親子の役をやらせていただいているので、今回もこのような関係で演じられて嬉しかったです」、
一方の有本さんは「現場で知りました(苦笑)」と対照的な答えが。

 
そして、ラストを待たずして殉職してしまった縢について、
石田さんは「物語が始まってから、殉職は十分あるだろうと覚悟はしていましたが、彼はお調子者だから特にヤバイな、と思っていました(笑)。また、六合塚も、しゃべらな過ぎて怪しいんじゃないかと思ってましたね」とコメント。
伊藤さんは、「縢が殉職した回には六合塚の出番がありませんでした。縢と六合塚の関係が好きだったので、寂しかったです」と名残惜しそうに語った。


そして、最終回でその六合塚との、ちょっと怪しい関係を持っているシーンが出てきた唐之杜について、
沢城さんは「最初の方でも匂わせるような描写が出てきてましたので、皆さん知っているのかと思って演じました(笑)」と語った。


公安局の前に立ちはだかり続けた槙島の最期について、櫻井さんは「彼に対しては『あっさり死んで終わった』、という気持ちと、『死ななければ終わらなかった』という気持ちが同居しています」と、複雑な心境を吐露した。

続いては、3月末に発売される、本作の情報がたっぷり詰まった『PSYCHO-PASS サイコパスOFFICIAL PROFILING』から先行で、登場人物たちの裏設定を紹介。
「狡噛の部屋には手作りの人型ダミーサンドバックがある」、「常守は11歳からずっとショートヘアだ」といったものから「宜野座は彼女いない歴20年だ」、そしてこちらに関連し、思わず笑ってしまう「征陸が一番欲しいものは、孫だ」といった、有本さんが思わず心配になってしまうようなものまで、彼らの個性をより深く知られるような情報が公開され、客席も大満足。

ここでスペシャルゲストの塩谷直義監督が登場。

放送を終えて、監督は「今回のお話をいただいた段階で、既にかなりの熱量がありました。スタッフたちと一丸になって、熱意ある作品ができたと思います」と手ごたえを感じている様子。また、(脚本を担当した)虚淵 玄(ニトロプラス)さんが宜野座に対してちょっと冷たくて、情けなく描かれていたところがありまして(笑)、『朱よりも彼の方が先輩だ』というところを見せようと、最初の段階からいじったりしました」と裏話も語った。

イベントもいよいよたけなわ。登壇者から一言ずつ送られた。

櫻井さん:どんな話になるか想像できませんでしたが、槙島の『自分で決めてその通りに行動する』というところがとても好きでした。本作を通して自分も変われたんじゃないかと思います。

沢城さん:私も、いち視聴者としても楽しませていただきました。生きる目的を得られなかった唐之杜は、一係のメンバーに憧れを持っていたと思います、「ロマンチストでいたい」と思える作品でした。

伊藤さん:作品についての話をキャストでする機会がなかなかなかったので、こうして集まれて良かったです。皆さんもBD・DVDをご覧になって、引き続き楽しんで下さい!

石田さん:殉職してしまった後も視聴者として楽しみました。別の作品のアフレコでスタジオを訪れた際、たまたま本作の最終回の映像を観てしまいまして……。朱が後輩に対して宜野座のような『これから会う連中を、同じ人間と思うな』と言ったらどうしよう? と思いました(笑)。

有本さん:恥ずかしながら、作中で槙島が読んでいる本を1冊も読んでいませんでした。
(増谷康紀さん演じる)チェ・グソンが槙島に対して「あなたと話していると、俺の今までの人生、ずっと損をしてたような気分になる」というセリフがありましたが、横っ面をはたかれたような気持ちになりました。

野島さん:本作を、それぞれの人物の目線で観ると、また違ったものが見えてくると思います。宜野座には、親が果たせなかった、幸せな家庭を是非築いて欲しいと思います。

花澤さん:こんな機会はもうないんじゃないかなと思うくらい素敵な現場で、素敵な役者さんに囲まれて朱ちゃんを演じることができました。続きができるようにこれからも皆さん『PSYCHO-PASS サイコパス』を応援していただきたいと思います。ありがとうございました。

関さん:「もうちょっとやっていたかった」と心から思う作品でした。続編が制作されて、またイベントが開催されることになりましたらその時はグレードアップしたドミネーターを持ってきます(笑)!

 
最後は、脚本担当の深見 真さんが書き下ろした、TVアニメのその後の世界が語られた物語の生朗読が行われ、大きな拍手の中でイベントは幕を閉じた。

<Text/ダンディ佐伯>

●『PSYCHO-PASS サイコパス』公式サイト
http://psycho-pass.com/