【プレゼントあり】待望の1stアルバムが完成! 『VOCALIZE』をリリースする雪乃 インタビュー

By, 2013年3月23日



TVアニメ『幕末義人伝浪漫』OPテーマ「RanTiKi」でアニメファンにもその名を轟かせた雪乃の1stアルバムが2013年3月27日(水)、リリース! 彼女の魅力がたっぷり詰まった全12曲を収録している。記念すべき本作について、彼女に語っていただいた。1曲1曲、深くていねいに掘り下げてくれた全曲紹介も注目!

―発売を間近に控えた、現在の心境をお願いします。

雪乃さん(以下、雪乃):間に合って良かったです(笑)。マスタリングが終わったのが本当につい先日で、ジャケットが上がったのも、曲順が決まったのもほぼ同じタイミングでした(苦笑)。
一番焦ったのが、『幕末義人伝浪漫』EDテーマを担当されている髭さんが、2月の頭の段階で「アルバムできました!」とおっしゃっていて。実は私のアルバムと同じ発売日なんですよ(笑)。
メンバーのスケジュールを合わせるのが大変で、レコーディングの合間にラジオの収録に行き、また戻ってレコーディング……見たいな感じで、制作中は「間に合うかな?」と大変不安でした。
でも、その分思い入れの強いアルバムになりましたね。

―苦戦されたと言われましたが、曲順に関してはどのように決められましたか?

雪乃:フェードアウトする曲が少なく、色々悩みましたね。また、日本っぽい、海外っぽい曲が混ざっていますので、前者を前半に持ってきて、後ろには挑戦的な、実験的な要素が入った曲も入れています。
「BABYDOLL」という曲の位置づけが難しかったのですが、「ちょうど真ん中のあたりに入れよう」ということで落ち着きまして、「RanTiKi」は頭か最後に持って来たいと思ったり、「Miserable Rain」は是非最初の方に持って来たいと思ったり……。曲が全て完成する前に考えていったので、イメージするのが大変でした。
ただ、曲が全て出揃った後に順番を変えたのは1曲だけです。そういう意味ではイメージ通りの並びになったと思います。

―ちなみに、ジャケットのイメージは?

雪乃:顔写真にしようという案もあったのですが、私としては声で売っていきたい、という気持ちも強くて。それと、自分でいうのもなんですが、私のイメージロゴってかわいいな、と思っていましたので(笑)、今回はこちらを採用しました。
また、アルバムをイメージした時「一輪の花」という印象があったんですね。でも、『VOCALIZE』というタイトルですと、ベスト盤のような印象を感じられるということもあり、「一輪の花」をジャケットにするのはちょっと違うかな、と思いまして。ですので、ロゴの中に花を入れてみたらしっくりきました。

―花は元々好きなんですか?

雪乃:大好きですね。休みの日に家の中をキレイにすると、ついお花を買ってきて飾ってしまいます。ファンの方からお花をもらったりするとすごく嬉しいです。
本当は猫も好きで飼いたいのですが、お花を食べると毒になってしまうこともあるみてたいで……両立が難しいですね(苦笑)。

☆全曲紹介

01.RanTiKi
シングル発売から1ヶ月経ちましたが、どんどん味が出てくる楽曲だな、と感じました。
「最初『いいな』と思っていたけど、段々と聴きなれていってしまう曲」、また「最初はそうでもなかったのに段々味が出てくる曲」はよくあるのですが、「RanTiKi」はそのどちらでもなく、最初からずっと楽しく聴いていられる曲だと最近改めて感じました。
作詞・作曲・編曲を担当された浅野尚志さんとは、いまだにツイッターなどで連絡を密に取っていますし、またいい曲を作っていただけるのではないかと期待しています!

02.豹-PANTHER-
アメリカのアシッドジャズバンド「ジャミロクワイ」っぽい曲だな、と思いました。アレンジを考えてくれたスタッフさんがフュージョン系の方々ばかりでしたので「どうなることか?」と思いましたが、キメるところはキメてくれましたね。
詞も私の意見を反映してくださって。私の曲に出てくる女の子は、常に真剣な子が多いのですが「取りあえず飲んで騒いで飄々とやっちゃえばいいじゃん!」という気楽でマイペースっぽいイメージでお願いしました。また「日本語か外国語か分からないような歌詞にしてください」とリクエストをしたら、30個くらい候補を上げていただきまして……。ありがたかったです。その歌詞も、意味がないようで、ちゃんと意味があるんですよね。結果、何も考えずに乗れるような曲になりました。

03.Miserable Rain
前回のシングルのインタビューでもお話させていただきましたが、「シングルカットできればいいな」といまだに思っています(笑)。老若男女問わず「いい曲」と言ってくださいますし、歌っていても気持ちいいですし、ライブでは、泣いてくださるファンから、思わずもらい泣きをしてしまったり(苦笑)。おばあちゃんになっても歌っていたい曲です。

04.3月31日(日)@桜カフェ♪
森由里子先生とともに作詞を担当させていただきました。最初に聴いた時、ウイスキーのCMのようなイメージを持ったんですね。
キャリアウーマンが多いこのご時世ですが「見えない部分ではダラッとしているんじゃないか?」と思ったんです。
ちょうど、ジャージ姿でオシャレなカフェでお茶をしていた女性を見る機会があり「これが現代社会の実体だ!」と思い立ち、森先生にお話したところ、「それだ!」って意気投合しまして(笑)。
ちなみにこの曲のタイトルは、アルバム発売日の週末に『桜カフェ』というカフェでお茶しながら書いた日記、という体でつけました。

05.Never Cry
最初の段階ではブラスがあそこまで際立っていなかったのですが、アレンジで入って、すごくいい曲になりました。最初のコーラス部分が特にお気に入りですね。
80年代の歌謡曲っぽい感じの曲なのですが、私たちからするとすごく新鮮なんですよ。ヴォーカリストとしての遊び心も感じていただけるような1曲になったと思います。

06.マボロシノアイ
最初は「幻の愛」と、漢字ベースのタイトルだったのですが、その他の収録曲と合わせよう、ということで、カタカナだけのインパクトのある曲名になりました。
ギターとブラスのシンプルな掛け合いなのですが、自分も楽器の一つとして参加するようなイメージで歌いました。エンジニアさんのアドバイスも受けて「ここは声を引き取ろう」とか「ここはアレンジをあえて入れないようにしよう」などと考えながらレコーディングを進めました。

07.hand/s
こちらも作詞をさせていただいたのですが、同世代の男女をイメージして書きました。私がこれまで歌ってきた曲は、結ばれない男女を描いたものが多かったのですが、
ファンの方から「幸せな曲を作って下さい!」とリクエストがあって。「私が不幸せだと思われているのかな?」と思うところもありまして(笑)、今回は幸せな二人を意識して書きました。

ただ幸せなのではなく、傍から見ればいじらしい「早くくっついちゃえよ!」と思うようなふたりで、元々は友達だと思っていたのが、いつの日からか恋愛を意識しだして、彼の方も彼女を好きなのですが、中々告白できず……という設定です。
最後の「I’ m gonna tell you ~」という部分は、照れもあって英語にしちゃいました(笑)。最後のふたりは本当にアツアツで、ラジオでこの曲を聴いたリスナーから「雪乃さん、結婚するんですか?」とおたよりをいただくくらいリアリティがあったのですが、残念ながら実体験ではないんです(笑)。

08.極彩色トワイライト
いい意味でアルバム内の切り替えになるような、耳をそばだてていただけるような曲になったと思います。
「寝床」の意味を持つ褥(しとね)という言葉が好きで、友人にも「最近、褥(と、言う言葉)にハマッてるんだ」と言って「は?」と聞き返されたりしてました(笑)。
「女の恐さ」のようなものを歌っていて、わざと吐息を含んだ歌い方をしているのですが、特に2番のBメロの部分はゾッとなるかな、と思います。

ギターのカッティングなど、細かい音にもこだわっていて、聴いていてとても気持ちいいです。
コーラス部分は苦労しましたね。「ここにいくの!?」というところまで声を出すところがあったりして。
ちなみに、歌っている時は、透明な水に墨をたらして濁していくようなイメージで歌いました。花魁のような女性が、ある男の人が好きなのですが、自分を置いてどこかへ行ってしまう。彼女の気持ちがどんどん黒く染まっていく、不気味さが癖になる曲です。

09.BABYDOLL
江上浩太郎さんは、西野カナさんなど、最近活躍されている方の曲をよく作られているのですが、コーラスワークがとても面白くて。こういう曲は、歌い上げても逆にヴォーカルが浮いてしまう、ということがありますので、そのバランスが難しかったです。それとAメロの早口で言いまわすところが難しかったですね。
でも歌っているときはとても楽しくて、レコーディングブースの外で見ていたスタッフさんから「腰振りすぎだよ」と言われたりしました(笑)。
ライブでは、コーラス隊の方に後ろで踊りながら歌ってもらいたい曲です。

10.Boy for me~うわごとみたいに好きと言って~
森先生から歌詞をいただいた時、感激して5分以内にメールを送ってしまいました。
最初にメロディを聴いた時、終盤に入れるタイプの曲だな、とは思っていたのですが、歌詞のリクエストを森先生にする時に「男女が幸せなひと時を過ごす甘い生活を描いてください」とお願いしたら、思い描いていた通りの歌詞が帰ってきて本当に嬉しかったです。
誰にでもわかりやすい言葉を使われているのですが、心にジワッとくるような言葉なんですね。先生の人の良さが表れていると思いますし、この歌詞について、先生とガールズトークをしちゃいました(笑)。

11.After the love has gone
今回もカバー曲を入れようという話になって、選ばれた曲です。私は60~70年代の曲が好きなのですが、私自身、いろんな方のカバーを聴いた後に原曲を聴くというケースが多いです。ですので、私のカバー曲がアース・ウィンド・アンド・ファイアーの曲を聴くきっかけになればいいな、と思います。

今回はちょっとしたドラマがあって、スタッフさんから「この曲でどう?」と提示された時に、ちょうどこの曲を聴いていたんですね。約9,000曲が入ったプレイヤーの中からでしたので、運命を感じずにはいられませんでした。
最初はピアノだけにしようかという話でしたが、ちょっと寂しいということで、ハーモニカでいこう、ということになりまして。西脇辰弥さんという有名なピアニストの方が、ハーモニカも演奏されるという事で
参加していただきました。

レコーディングの際、そのハーモニカが素晴らしすぎてうまく歌えない、という事態になってしまいまして……(苦笑)。
西脇さんに「ハーモニカってどうやるんですか!?」と、必死で吹き方を聞いてしまいました(笑)。
レコーディング時は英語も難しいですし、キーも難しいですし、原曲のヴォーカルで、キーの低いモーリスさんと、高いフィリップスさんので、それぞれのパートを歌い分ける必要があり、本当に大変でした。
ちなみにこの曲をカバーした女性ヴォーカリストは今までにいないそうです。

12.Magic hour
「RanTiKi」のトラックダウンに立ち会ったのですが、明け方まで作業をしていて、その時に作家の浅野さんと色々なお話をしたのですが、音楽の趣味がすごく合うんですね。
この前なんて「ホセ・ジェームスのライブに行きました」とツイッターでイヤミを言ってくるくらい(笑)。
ロバート・グラスパーというジャズピアニストがいるのですが、浅野さんから「グラスパーの曲を聴いて作ってみた曲があるのですが、聴いてみますか?」と誘われまして「是非聴かせてください!」とお願いしたら、本当に完成度の高い曲で、「一目ぼれ」ならぬ「一聴きぼれ」をしてしまいました(笑)。それがこの「Magic hour」です。

Aメロがすごく難しくて、最初は普通に歌うのですが、最後はちょっと落とした感じで、2番はそれとは逆で……と、本当に難しかったのですが、好きです!
「Magic hour」という夕刻の時間を意味しているのですが、「ターニングポイント」という意味で人生にも置き換えられると思いますし、アルバムの最後に入れるにふさわしい曲になったのではないでしょうか。
「RanTiKi」から始まり、「Magic hour」で終わる、ということで、本アルバムでは浅野サウンドには本当にお世話になりました。これからもよろしくお願いします!

―最後に、ファンの皆さんに一言お願いします。

雪乃:こだわりにこだわり抜いた1枚になりました。「RanTiKi」でもお見せできたかと思いますが、今回のアルバムでも私の色んな表情を楽しんでいただけると思いますので、是非楽しんで聴いていただきたいです。

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

【CD概要】

「VOCALIZE」
2013年3月27日(水)発売

品番:COCP-37886
税込¥2,500

<収録曲目>
01 RanTiKi(新作アニメーションTVシリーズ「幕末義人伝 浪漫」のオープニングテーマ曲)
02 豹 -PANTHER-
03 Miserable Rain
04 3月31日(日)@桜カフェ♪
05 Never Cry
06 マボロシノアイ
07 hand/s
08 極彩色トワイライト
09 BABYDOLL
10 Boy for me ~うわごとみたいに好きと言って~
11 After the love has gone
12 Magic hour

●雪乃 オフィシャルサイト
http://columbia.jp/artist-info/yukino/
●雪乃 オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/yukino-tv/
●フェイスブック
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