話題の完全オリジナルロボットアニメーションが開幕!! 『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』アフレコレポート

By, 2013年3月1日



2013年4月よりTOKYO MX、サンテレビ、KBS京都ほかにてTV放送がスタートする新作オリジナルロボットアニメーション『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』のアフレコ取材が、先日都内で行われた。

今作は『刀語』『ヨルムンガンド』などを手がけた元永慶太郎を監督に、『機動戦士ガンダムSEED』『蒼穹のファフナー』でおなじみの平井久司がキャラクターデザイン、『けいおん!』の吉田玲子がシリーズ構成&脚本と充実したスタッフ陣が世に送り出すことになる完全オリジナルロボットアニメーション。

物語の舞台は地球暦2110年。汎銀河統一帝国を名乗る謎の勢力・ウルガルの襲来で人類は滅亡の危機に陥ってしまう。戦いの最前線に送り込まれたのは、特務機関“MJP”に所属するチームラビッツの少年たち。
最新鋭の戦闘デバイス「アッシュ」とともに、全地球防衛軍・GDFの撤退の盾として戦うことになった彼らは、圧倒的戦力を誇る敵軍を前に生き残ることができるのだろうか……。

そんなチームラビッツ、通称「ザンネン5」のリーダーであるヒタチ・イズルを『侍戦隊シンケンジャー』で人気の俳優・相葉裕樹が担当。
さらに個性的なキャラばかりのメンバー達は、アサギ・トシカズ役を浅沼晋太郎、クギミヤ・ケイ役を日笠陽子、イリエ・タマキ役を井口裕香といった人気声優陣に加えて俳優・モデルとして活躍中の池田純矢がスルガ・アタル役として声優に初挑戦している。

今回はそんなチームラビッツのメンバーを含めたメインキャスト陣に、自分が演じているキャラクターについてや、作品への意気込みなどを語ってもらった。

-ご自分が演じているキャラクターの紹介をお願いします。

ヒタチ・イズル役・相葉裕樹さん(以下、相葉):ヒーローに憧れる少年です。すごく天然でまっすぐな性格で、時々空気が読めない発言をしたりとかすることもあるんですが、ヒーローになるためにラビッツのリーダーとして頑張っています。

アサギ・トシカズ役・浅沼晋太郎さん(以下、浅沼):アサギはチームラビッツの中で最年長。すごくプライドが高くてエリート志向なんですけども本番に弱いというキャラですね。
礼儀はしっかりしているけど、いざ実戦になると胃が痛くなってしまうという、ザンネン5だけあって残念なところがあるキャラクターです(笑)。

クギミヤ・ケイ役・日笠陽子さん(以下、日笠):ケイはクールで冷静なんですけど、5人の中では指揮系統担当キャラ。甘いもの大好きだったりするちょっと不思議な感じの女の子です。

イリエ・タマキ役・井口裕香さん(以下、井口):タマキは恋に恋しちゃうような、ちょっと現実が見られていない残念なタイプの女の子です。
滑舌が悪くて『なのだ』が言えなくて『なのら』になったり、ところどころおバカなところが出てくるザンネン5の中でも残念な要素が多い女の子……ではありますが、とてもかわいいです。あと胸がすごく大きいです(笑)。

スルガ・アタル役・池田純矢さん(以下、池田):スルガは軍人なんですけどミリタリーオタクというちょっと変わったキャラクターです。しゃべり方も結構早口で、うざったくて、でもそんなところがどこか憎めないような愛嬌のある男だなと思います。

スズカゼ・リン役・沢城みゆきさん(以下、沢城):スズカゼはチームラビッツの教官役として登場します。あんまり笑わないクールな人なんですけど、彼女自身も実は先生としてルーキーで、彼女の成長も描かれていくような部分もあります。

ジュリアーノ役・鳥海浩輔さん(以下、鳥海):ジュリアーノは主に連絡係をしています。そしてロン毛です。今はそれぐらいしかまだわからないです(笑)。

ジークフリート役・野島裕史さん(以下、野島):ジークフリートは、ジュリアーノと一緒に働いているオペレーター……というか連絡係です。いろんな連絡をしているんですが、子供たちがワイワイとにぎやかにやっている中で、ジュリアーノと一歩高見から暖かく見守っている感のあるキャラクターですね
大人の色気を出していければいいなぁ(笑)。

テオーリア役・伊藤静さん(以下、伊藤):テオーリアはどんな人なんでしょうね(笑)? チームラビッツがいろいろやってる一方そのころみたいな感じで出てくる謎の多い落ちついた雰囲気の女性ですが、なんかいろいろ知ってそうで、戦いの核心に関わってきそうな人だなということぐらいしか今は言えません(笑)。

ジアート役・緑川光さん(以下、緑川):ジアートは敵の人です(笑)。強い方の人だと思うんですが、だけどそこまで悪そうじゃない気がしています。戦っているときが幸せで好勝負を常に求めている、そんな印象を今はもっています。

-作品に対する第一印象をお願いします。

相葉:アニメ作品で役を演じること自体が少ないだけじゃなく初めてのロボット作品ということで、アフレコが始まる前から新鮮さと楽しみで仕方ない感じでいました。
収録は半分ほど終わっているんですが、まだまだ読めない展開が続いていくようで、ワクワクしながらアフレコに参加させてもらっています。

浅沼:それぞれのキャラがシリアスな運命を抱えているのにどこかちょっと明るい雰囲気が流れている作品になっています。
おちこぼれたちがお互いを分かり合いつつ、チームだけじゃなく彼らを取り巻くクルーや上司、さらには敵勢力との関係性が高まっていって、それぞれが変わっていくというストーリーになっているようで、この先楽しみです。

日笠:ロボットに乗るのが夢だったのですごいうれしくて『ロボットだぁ、宇宙だぁ、ワーイ!』という感じでした(笑)。

井口:ロボットがすごく格好よく動いているので、私もロボットに乗れてすごく嬉しいのと、あと登場キャラクターがすごくたくさんいるので、いろんなキャラクターの動きに注目して欲しいなと思います。

池田:僕も『うおー! ロボすげー!!』ってことだったんですけど、声優としてアニメーションに声をあてるのが初めてなので、何もかもが新鮮な現場ですし、今まで自分がやってきたことともまったく違うことをやっていて、でもそれが日々刺激になっております。すごく楽しい作品に参加させてもらってよかったなと思っています。

沢城:花形はロボットなんだろうなと思ってはいますが、ラビッツ5人のスクールものっぽい印象がより強くて、この5人のチームラークが楽しい作品なんだろうなという印象でした。

鳥海:少年少女たちの成長すんのかな……(沢城「させます、必ず!」)それぞれの抱えてるものとかあるんでしょうけど、現状まだそこまで深刻なところが出てないので、若い子がワイワイしている楽しそうな作品だなと思っています。

野島:ロボットものは久しぶりにやらせていただいたのですが、戦闘シーンを見ていていると気持ちいいですね。スピード感もとってもある作品だったりして、やっぱりロボットものは普遍的にスカッとするなって思いました。

伊藤:私はどっちかっていうとロボットに乗りたかった方だったんですが、このキャラクターは多分乗らないだろうなという一抹の寂しさと、羨望のまなざしでいつもチームラビッツの戦いを見ています。
個性的なキャラクターで、役割分担がキチンとしてるのを見ていると、メチャクチャっぽいけどいい感じになっていくに違いないと思いながら、勝手に彼らの成長を見守っていたりしています。

緑川:ロボ好きの僕としては素晴らしい作品だなって思っています。全然出てないのに、戦闘シーンのリハVを何度も見てしまっていまして(笑)。さまざまな格好いい期待がありますが、僕は自分が乗っている機体が一番格好いいと思っています(笑)。
『スクライド』というキャラクターデザインの平井さんの作品でメインを演じさせてもらっていたこともあり、なにか運命的なものを感じて気合いを入れています。平井さんのキャラクターで、さらによりよい芝居をしたいなって思いました。

-キャラクターを演じるに当たって気をつけている部分などをお聞かせください。

相葉:そもそも単純にアフレコに慣れていないということもあるんですが、特殊な空気感の中で演じながら、やっぱり声優さんってすごいなって改めて思っています。
イズルについては素直すぎるというか、そのピュアな感じがキャラクターを通じて見ている人に伝わって和んでくれたり、作品自体にそういったエッセンスが加わってくれたらいいなと思っています。

浅沼:ほかのメンバーとの関係性を深めていく中で、『俺はエリートだ、こいつらとは違う』っていう感じが、すぐに切り替わるんじゃなくて、徐々に馴染んでいくようには気を付けています。

日笠:ケイも含めてみんな記憶が無かったりするんです。その中で暮らしていく人たちはどんな気持ちなんだろうと思いつつ、それがあまり悲観的にならないように気を付けながら演じています。

井口:恋に恋しちゃったり、ジークフリートさんたちに『子猫ちゃん』って言われてお仕事頑張るってなったり、塩辛が食べたいって言い出したり、なんか本能のまま生きている感じが5人の中でも強い気がしているので、そういった部分を見せていけたらいいなと思っています。

池田:いろんな難しい専門用語がある中で、そこに説得力を持たせたいなっていう意味合いもあって、セリフの意味を知るために毎回台本を頂くと半日ぐらいネット調べたりしてしっかりと理解するようにしています。
それがミリオタである彼のキャラクター性だったりしますし、愛情をもっている部分だったリするので、そういったところが見ている人に伝わればいいなと思っています。

沢城:チームラビッツの子たちには愛情をかけすぎず、かけなさすぎずといった塩梅が難しくて、さらに上司のシモンに対してはイエスマンになりすぎず、しかし意志ももってはいるがといった塩梅が難しくて、そういった微妙なさじ加減を楽しみながら演じているので、彼女の中間管理職的なところを存分に楽しんでいただければと思います。

鳥海:情報を正確に伝達する、それ以外無いです。我々の仕事も日本語を扱う仕事なので、そういったところも含めてちゃんとしゃべろうかなと思っています。

野島:滑舌に気を付けています(笑)。意外と難しいことをいってるので、数字とか正確にスズカゼさんに伝わるように気を付けています。あとは大人チームなので、若者が騒いでいる中で落ち着きを出していけたらいいなと思っています。

伊藤:すごく上品でふわっとした優しい雰囲気を持ちつつ、なんだか悲壮感が漂ってたりもしているキャラだったりするんですね。
でも変に悲しすぎない感じで、感情を見せることも少ないんですが、テオーリアの背負っているものをうっすらと伝わればいいなと思っていたりします。

緑川:敵の言葉であるウルガル語のセリフをしゃべっているんですが、台本にある訳が分からない言葉をずっと練習していると、収録が終わっても頭の中をループすることがあったりも(笑)。
でも、少しでも格好いい感じで言う事に快感があるので一般兵とジアードのウルガル語の違いに注目してもらいたいなって思います。あと戦闘シーンについても、今は抑えめですがこれが終盤に向かってどうなっていくのかがちょっと楽しみです。

-最後にチームラビッツの皆さんから視聴者に向けてメッセージを!

相葉:ただのロボものでは終わらない、この5人の成長を見せる作品だと思っています。僕ら自身もこの先どうなるか分からない非常にドラマ性の高い作品だと思っていますので、ぜひたくさんの人に見ていただき、応援してもらえたらなって思っています。

浅沼:スタッフさんにお話を聞いたところかなりCGに力をいれていて、そのCGのクオリティを見て作画チームも帯を締め直したりとそれぞれが高みを目指して作っていると聞いています。
僕らもそれに負けないようなお芝居を頑張っていきたいと思っていますので、ぜひ応援よろしくお願いします。

日笠:この作品はオリジナルということもあって、設定に変化球が多くてすごく面白いです。
私たちも先のお話を知らないし、見ている皆さんも分からないと思うんですが、戦闘シーンもすごくて演じている私たちもあっと言う間に時が過ぎ去るぐら面白いものになっていますので、ぜひ楽しみ待っていてください。

井口:戦闘は格好いいし、キャラクターたちは表情豊かで、私たちも楽しくアフレコをさせていただいています。
現場の雰囲気もすごく良くて、緊張感はありつつも掛け合いとかは仲がいいからこそクスリと笑うところもあったりと、気持ちよく収録しています。そんな仲のいい空気感も皆さんにお届けできたらいいなと思っています。

池田:緻密に計算されたストーリーがあって、本筋の大きな物語だけじゃなく、ザンネン5だったり司令室でのワンシーンだったりとか、細かい日常の描写も秀逸に描かれているなって感じています。
アクションも迫力いっぱいで絵で魅せる魅力に溢れているし、声優陣の感情の乗った演技も素晴らしいんですね。
それを一番近くで聴けて僕もすごく嬉しいんですが(笑)、そんな気持ちで自分も頑張らないといけないなと思っています。
たまきのおっぱいもすごいですし(笑)、ぜひぜひオンエアを楽しみにしていただきたいです。

<Text・Photo/川畑 剛>

【アニメ概要】
『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』
2013年4月4日(木)22:30よりTOKYO MXにて放送開始、
サンテレビ、KBS京都ほかでも放送開始

<スタッフ>
監督/元永慶一郎
キャラクターデザイン/平井久司
シリーズ構成・脚本/吉田玲子
アニメーション制作/動画工房×オレンジ
オープニングテーマ/昆夏美「私は想像する」
エンディングテーマ/石川智晶「サヨナラっていう」

<キャスト>
ヒタチ・イズル/相葉裕樹、アサギ・トシカズ/浅沼晋太郎、クギミヤ・ケイ/日笠陽子、イリエ・タマキ/井口裕香、スルガ・アタル/池田純矢、スズカゼ・リン/沢城みゆき、ジュリアーノ/鳥海浩輔、ジークフリート/野島裕史、テオーリア/伊藤静、ジアート/緑川光 ほか

●『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』公式サイト
http://mjp-anime.jp/