声優・上坂すみれの決起集会が2013年2月11日(月・祝)、東京・六本木にある「ニコファーレ」で開催された。
この日は建国記念日、ということで集まった多くのファン、マスコミのテンションは否が応でも高まる。
そしていよいよイベントが開始。
するとスクリーン上にいきなり「アーティストデビュー決定」の文字が! 続いてステージに上坂さんが登場し、さっそくTVアニメ『波打際のむろみさん』OPテーマ「七つの海よりキミの海」を披露。ニコファーレ名物・360度囲まれたスクリーン上に、自作イラストが映し出される中、ノリノリで歌唱した。歌い終わると、彼女を祝福する真っ赤な文字の弾幕が会場を支配した。
今回の決起集会の概要が流されると、今度は軍用マントを羽織り、軍帽を着用、そして軍旗を携えた姿で再び登場し、決起集会が本格的に開始。「革命的ブロードウェイ主義者同盟」という、本人いわく「1週間かけて考えた」同盟の名前とともに、上坂さんから具体的な目標が提示された。
「中野ブロードウェイが大好きなので、その近くにある中野サンプラザで建国パーティーを開きたいです!」と宣言すると、会場内から大きな歓声が上がった。
さらに、同志の間で使用する同盟用語を紹介。「皆を同志○○君と呼ぶ」というもののほか、「こんにちは」「さようなら」「万歳!」といった言葉を、上坂さんの得意なロシア語で紹介。集まった同志たちは流暢な発音で返し、上坂さんは「みんなすごい!」と感動のご様子。
ここで、同志が身につける「装備品」が上坂さんから提案。本イベントはニコニコ生放送でも中継されており、視聴者からのアンケートで採用されるかどうかが決定。
まずはヘルメット。白いヘルメットの画像が映し出されたことにより「どうせなら赤いヘルメットにしましょう!」という意見が。「赤ヘルって広島カープかい!」など、ツッコミが入りつつ、80パーセントの視聴者が支持。
この後も「ライブで使用するのはサイリウムではなくゲバルト棒を使用する」「ガスマスク」「プロパガンダポスター」など、上坂さんらしい(?)アイデアが満載。これらは同志の意見によると「軒並み採用」、ということで、予算が合えば制作されることになりそうだ。
その他、同志の意見として腕章や勲章などの案も出され、充実のコーナーとなった。
続いては「戦略会議」と称し、会場に集まった同志から事前に募集した案を紹介。
「メタルのライブをやってほしい」「ブロードウェイの買い物ロケ」などの意見のほか、女性同志からは「ロリータ服や軍服の設計」など、自分も楽しめるような企画を望む声が上がった。
「ロシアの曲をカバーして欲しい」という意見に対しては、ロシア国歌を赤ぺラで披露。
最後に、重大発表が! 「決起集会 vol.1」の開催が4月28日(日)に東京・原宿アストロホール、29日(月・祝)に東京キネマ倶楽部にて行われることが発表され、会場から大きな歓声が上がった。
決起集会を無事に終えた上坂さんの、マスコミ向けの囲み取材が行われた。
―本日の決起集会の感想をお願いします。
上坂すみれさん(以下、上坂):決起集会を開かせていただき、アーティストデビューの発表ができて嬉しいです。これからどのように展開していくのか分かりませんが、分からないなりに色々なことに着手して、「自分の好きなことを大事に」というポリシーを持って同志諸君と楽しんで行きたいと想っておりますのでよろしくお願いします!
―デビュー曲を初めて聴いた時の感想をお聞かせ下さい。
上坂:「きたー!」っという感じでした。私がいつも聴いている曲にとてもマッチしていて。どこか昭和っぽく、現代的ではないところに惹かれました。また、途中でメタルっぽく激しくなる部分もありまして。
歌詞も分かりそうで分からないところが『波打際のむろみさん』の世界観に合っていると思いましたし、私の精神にもしっくり来る曲になっていると感じます。聴いても歌っても楽しい、元気が出る曲だと思いました。
―実際にファンの前で歌ってみての感想をお聞かせ下さい。
上坂:歌っている時のことはほとんど覚えておらず、目の前で揺れる赤い旗を見ていただけ、という感じでしたが(笑)、とても楽しかったです。
ひとりで練習していると間違えたりした時にしょんぼりしてしまったりするのですが、皆さんと一緒に盛り上がっていると、「技巧的な部分よりも楽しむことが大事なんだ」という言葉の意味合いが分かったような気がしました。
―ロシアを決起集会のイメージにした理由は?
上坂:「ロシア」と一言で言っても色々なイメージがあると思いますが、私が元々ロシアにはまったきっかけがソビエト連邦で、その雰囲気が、平成生まれの私にとって「ファンタジー」に感じまして。イベント中に鳴ったサイレンもSEっぽくない、リアルさを求めたりしました。
―どのような歌手になっていきたいですか?
上坂:私自身、色々なジャンルの曲が好きで、時代や国を問わず色々な曲を聴いてそれぞれの良さに傾倒していまして。
例えば今回のデビュー曲「七つの海よりキミの海」のような昭和歌謡っぽい曲でもいいし、メタルっぽい曲もいいし、日の目を見なかった名曲をカバーするのもいいな、と思ったり、また集会の中でも出ましたが、ロシア語の曲を歌うことにもチャレンジしたいと思いますし、ジャンルに縛られないようなアーティストを目指したいです。
―次回の決起集会は2会場で行われますが、どのような内容のものを行いたいか、イメージはありますか?
上坂:原宿は私自身、ロリータ服を買いに行ったりしていますし「ロリータ文化の聖地」とも言えるような場所ですので、ロリータ的な世界観のファンタジーさを出していければいいな、と思います。女の子の同志にも楽しめるような内容にしたいです。
鶯谷での会場は、昭和の雰囲気が漂っていて、こういうところでイベントをするのは珍しいのですが、スタンドマイクに直立不動、という「歌謡ショー」っぽい感じの雰囲気もいいかな、と思っています。
―共演してみたいアーティストや著名人はいますか?
上坂:アーバンギャルドというテクノポップアーティストさんがおりまして、いつか共演してみたいですね。
それと、声優になったきっかけ、歌手や声優で活躍する桃井はるこさんでして、いつか桃井さんに曲を書いていただいたり、一緒に歌わせていただけたら嬉しいです。
それと、バンドの筋肉少女帯が好きで、アニソンにも携わってらっしゃいますので、コラボレーションをしてみたい気持ちはあります。
―上坂さんがライブで見せていきたいスタイルのようなものはありますか?
上坂:今回の決起集会も、歌のお披露目、という部分以外のところも充実していたと思いますので、音楽だけ、というよりは、その曲その曲への思い入れが深まるようなアイテムを作っていったり、同盟を大きくしていこう、という目的の下に皆が前進していくスタイルになればいいな、と思います。「闘争心の強いライブ」と言いますか(笑)。具体的には、ゆくゆくは国歌も作って行きたいと思っています!
<Text/ダンディ佐伯・Photo/塚越淳一・オフィシャル>
【CD概要】
「七つの海よりキミの海」
2013年4月24日(水)発売
【初回生産限定盤】(PV収録DVD付き/本人ジャケットAパターン)
税込¥1,700
【アニメ盤】(描き下ろしアニメジャケット)
税込¥1,500
【通常盤】(本人ジャケットAパターン)
税込¥1,200
●「すたちゃまにあ」内 上坂すみれ アーティストサイト
http://www.starchild.co.jp/artist/uesakasumire/