好評放送中「幕末義人伝 浪漫」浪漫役の中井和哉と小春役の喜多村英梨を直撃!!

By, 2013年2月12日



モンキー・パンチ氏がキャラクター原案を担当したことも話題のテレビ東京のアニメ「幕末義人伝 浪漫」。物語は折り返しに差し掛かり、間もなくクライマックスとなるにあたって、主人公・浪漫役の中井和哉さんとその妹・小春役の喜多村英梨さんが囲み取材に答えた。

同作は幕末の「京」を舞台に、不当に奪われた大事なものを盗み出して取り返す闇の“還し屋”浪漫の活躍を描く空想時代活劇アニメ。還し屋の仲間たちによる奇想天外な盗みの楽しさに加え、物語は日本全体を揺るがす陰謀にも迫っていく。

囲み取材ではまず、これまでの作品と演技を振り返って感想が語られた。

中井さん:浪漫は自由な物語の中の自由なキャラクターなので演じていて気持ちがいいんです。回を重ねるごとにドタバタだけじゃない大きなストーリーも出てきた頃合いで、ますます演じていて面白く、演じがいがあるなあと思っています。
今までのストーリーで印象に残っているのはやはり浪漫の過去。還し屋をやる動機にもなっている部分のエピソードが、“明るく元気だぜ”という雰囲気の今の浪漫とはコントラストを感じるもので、とても印象的でした。

喜多村さん:どちらかというと男性キャラが多く、私は作品のテンションに華を添えるような気分で演じさせてもらっています。小春ちゃんはお兄ちゃんの浪漫に負けないくらいのパワフルさで、演じるのもパワーが必要です。
前回よりも今回と、勤めて明るく演じてきたら、あっという間に後半に来てしまったなあという感じです。小春はどちらかというと、この時代に水着を着ていたりしますし(笑)、カジュアルなポジションなのかなと。周りが濃い方たちばかりなので、逆に引きずられないように気にしていますね。その方が小春ちゃんの普通なところの良さが際立つのではという私の作戦です(笑)。

―改めて、作品の魅力については?

中井さん:モンキー・パンチ先生の絵が大きな魅力になっていますが、“だからこうでなきゃいけない”という風に縛られていないところもいい作品だなと思います。ものすごく豪華な材料を使っているけど、精密にやりすぎておらず、細かいことを気にしてないというか。だから間口が広く楽しめるのではないかと思います。

喜多村さん:いろんなところに余すところなく配された豪華な大御所たちが本気で楽しんでいるというのが一番強いと思います。描きかけのコンテを見る機会もあるんですが、絵の方も楽しんで描いているんじゃないかなというカットがあって。大御所の役者さんたちもアドリブをかなり入れていらっしゃいますし。大御所の本気の遊びっぷりがすてきな作品ではと思います。

モンキー・パンチ氏のキャラ、そして大御所声優の熱演については裏話も。

喜多村さん:小春ちゃんのデザインを見て、この時代に白ニーソは熱い!というのが第一印象(笑)。キャッチーなデザインだなあととても印象深く、天真爛漫な小春ちゃんの演技の核はそういうところからインスパイアされています。

中井さん:僕は源内さんが大好きです。(源内役の)緒方賢一さんが面白いアドリブを言った後、ひょうひょうと帰っていく姿を見るのがとても好き。“やってやったぜ”感がなくていいんですよ(笑)。

―最後に後半に向けての見どころ、ファンへのメッセージを!

中井さん:これから渋いストーリーになっていくと思うので、そういうお話が見たい方は要チェックです。逆に、序盤のドタバタが好きという方も、その渋い話を通過した後に“やっぱりこうでなくちゃね”というお話も待っていますので。どっちにしたって、これから色々な起伏がありますからお楽しみに! 
まだ見ていない方は、100%楽しむためにはそろそろ見ないと…という気もしますので(笑)、ぜひお早めに見て頂ければと思います。

喜多村さん:第1話目の頃は、私たちもその後の展開が予想できなかったんです。ただ“主要キャラ全員に謎があります”と聞いていたのを思い出し、お話が折り返しに来て『このキャラもそうだったんだ!』と気づかされる展開になってきています。
最後に点と点が繋がるようなからくりがありそうですので、さまざまなキャラクターに注目して見て頂きたいですね。私は一視聴者と一役者の視点から、毎度のゲストヒーロー・ヒロインにも驚き、興奮が最後まで駆け抜けるような作品になると思って面白く追いかけさせていただいています。

<Text・Photo/興津正子>

【作品概要】
「幕末義人伝 浪漫」
テレビ東京 毎週月曜 深夜2時5分から放送中

●公式HP
http://roman-anime.com/
●Twitter ID
@roman_anime

(c)高尾 モンキー・パンチ/平成義人伝浪漫組