ファンが気になる裏話もたくさん飛び出した! 『宇宙戦艦ヤマト2199』第四章「銀河辺境の攻防」初日舞台挨拶

By, 2013年1月13日



『宇宙戦艦ヤマト』第1作をベースに、新たなスタッフで制作された完全新作アニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』の第四章が2013年1月12日(土)に公開初日を迎え、キャストとスタッフによる舞台挨拶が行われた。
当日は出渕裕総監督、ヘルム・ゼーリック役の若本規夫さん、ヴォルフ・フラーケン役の中田譲治さんが登壇。上映前の観客に向けて作品の見どころなどを語った。

集まった多くの観客から、作品ファンにはおなじみの総統をお迎えするための言葉「ガーレ・ガミロン!」という言葉に乗って登場。
そして若本さんは「ボンジョルノ!」と挨拶。続いて中田さんが「ガーレ・ガミロン! 戦争好きなフラーケン艦長役の中田譲治です!」と挨拶をし、舞台挨拶はスタート。

アニメに登場したジャケットを着て登場した総監督はゼーリックについて「中央軍の総監で、階級は国家元帥。軍の中では一番偉いです」と説明。
これを受けた若本さんは「顔を見れば分かりますが、頑固一徹な、帝国軍人タイプの人間です。私としては、デスラー総統に忠誠を誓っているような顔はしていないように感じます(笑)。
上からたたきつけるようなセリフ回しもしますのでお楽しみに」と見どころを語った。

さらに総監督はフラーケンについて「アニメ版『宇宙戦艦ヤマトⅢ』に出てきた際に、前半・後半それぞれで『少佐』、『大佐』と呼ばれていたので、今回は間を取って『中佐』にしました(笑)」と裏話を披露した。
これを受けた中田さんは「前代フラーケンの声を務めた大木民夫さんのファンなので、今回自分が演じることができて光栄です。
次元潜航艦の空気感もとても良いので、そこも是非確認してください」

今回の役者選びに関して、監督は「二人とも決め打ちです。特に、ゼーリックに関しては、若本さん用にセリフをいじったりしました(笑)」とまたも裏話を披露。

アフレコ時のエピソードについては、
若本さんは「ガミラス側とヤマト側で、アフレコの収録時間をずらしてもらいました」
中田さんは「その際にブースの外にヤマト組が待機していることが多いのですが、鈴村健一さんや桑島法子さんなど、爽やかな人が待機してます(笑)。ガミラス側は年配の人が多いので、指導していかなくちゃいけないですね(笑)」とジョークを交えてコメントした。

また、デスラー総統役に山寺宏一さんが選ばれたことについて、総監督は「頭の中で色々とシミュレーションして決めました。オープニング映像の絵コンテを担当した庵野秀明氏に『山寺さんでいこうと思います』と話すと『いいんじゃない?』と言っていただいて。それで決めました」とキャストが決まるまでのエピソードを語った。

そして、2人の演じたキャラの今後について、総監督が少しだけ語ってくれた。
「フラーケンは、今回は以前と違う展開が待っています。ゼーリックは主役のような回があると思いますので、お楽しみに」とのこと。楽しみにしよう。

また、TVアニメ化が決定したことを受け、3人からメッセージが送られた。

出渕総監督「もともとはTVシリーズとして作ってきました。今回イベント上映としてやってきたということで、それだけの情報量を入れてやりました。地上波で観ていただけるチャンスをいただけて感謝しています。
ただ、劇場版は劇場でしか感じられないスケール感を目指していますので、映画館に足を運んでいただき、テレビとは違う体感をして欲しいです。よろしくお願いします!」

中田さん「アニメ版は先日試写会を見せてもらったばかりなので、『すぐアニメが始まるんだ』、と思いました。劇場版をご覧になっている方も、改めて1話から見ていただきたいです!」

若本さん「スケールが大きく豪華なアニメ映画です。映像技術の進化により、スピード感のある作品を是非観てください!」

なお、今回も上映2週目に東京・新宿ピカデリーで恒例のトークイベント『ヤマトーク』が開催。
2013年1月22日(火)、25日(金)の計2回にわたって実施され、22日は庵野秀明氏、25日は第四章の入場者特典「特製7連コレクションシート」のイラストを手がけた加藤直之がそれぞれ出演し、今回の舞台挨拶で司会を務めた小林治氏と出渕裕総監督を交えたイベントとなる予定だ。

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

●劇場版『宇宙戦艦ヤマト2199』公式サイト
http://yamato2199.net/