竹達彩奈、MAKOがファンと一緒に作品の魅力を語る! ドラマCD 『ふしぎ工房症候群 風の軌跡』発売記念 トークイベント

By, 2013年1月10日



コズミックレイがお届けする人気シリーズ『ふしぎ工​房症候群』の最新作が2012年11月14日に発売。
先に発売されたドラマCD『ふしぎ工房症候群 あの日の約束』のその後を描いている。
本CDの発売を記念したイベントが12月9日(日)、東京・AKIHABARAゲーマーズ本店で行われ、「私(ない)」役を務めた竹達彩奈さん、「彼女(らぷ)」役を務めたMAKOさん、そして原作者の竹内葵先生が登場。作品にまつわるトークで盛り上がった。


朗読、ドラマCD2作と、『ふしぎ工房症候群』シリーズの中では大ボリュームの作品となった今作。
MAKOさんは「こういったシリアスな物語を演じることがあまりなかったので最初は不安でしたが、『事前に色々と教えてくれるから大丈夫だよ』と言われていましたが、行ってみたら『とりあえずやってみようか』と言われて『話が違うよ!』って(笑)」と裏話を披露。

竹達さんは「MAKOちゃんは小さい子だったりテンションの高そうな子を演じているイメージがあったので、今回らぷちゃんのようなしっとりとした声はとても素敵だと思いまして新鮮に感じました。皆さんも私と同じように感じているのではないでしょうか?」とコメントした。


竹内先生は、MAKOさんの人選について「『彼女、大人の声を出したらこうなるんだ。これはいい作品になりそうだぞ!』とワクワクしました」と選んだ背景を語った。


また、竹達さんは、朗読CD『居場所をください』の制作の際に、竹内先生から『純愛』というものを表現して欲しい、と言われたが「そう言われた時は、まだそのピュアなラブな部分を出す力はないな、と思ったので『難しいかも知れません』と言ってしまいました(苦笑)」と告白。その後の打ち合わせを経て『居場所をください』という作品が誕生した、というのは実に興味深いところだ。

また、竹内先生からスタッフの間で『あの日の約束』と『風の軌跡』の間で、ふたりの演技が役者として成長した、という話が出ているということを聞くと、ふたりで笑みを浮かべ、とても嬉しそうだった。

続編の話をもらった時の感想を聞かれると、MAKOさんは「私自身も『あの日の約束』のその後が気になっていたので、知ることができて良かったです。「らぷ」ちゃんは最後はあのような形になってしまいますが、悲しさを感じながら演じることもなく、素晴らしい台本だな、と思いました」、

竹達さんは「前回のイベントでもありました『答えて!ふしぎ工房』のコーナー宛にCDを聴いた皆さんから『こういう展開がいいのでは?』といった意見が続編で活かされていたのが嬉しかったですし、台本を読みながら、「らぷ」の気持ちになって練習をしているとどんどん涙が出てきて練習にならなかったんですね。最後は悲しいけれど『前向きに生きていこう』と思えるような、愛のあふれる気持ちのこもった作品に出演させていただける喜びを感じながら演じました」と語った。


そして、その『答えて!ふしぎ工房』コーナーがスタート。今回のお題は今回のお題は「なぜ、らぷの容態が急変した時に少女(猫)が現れたのでしょうか?」。
「『らぷ』の両親も、亡くなる前に少女に会っていたのでしょうか?」といった、深く考察する意見が多数飛び出し、原作者の竹内先生も思わずうなっていた。
ちなみに、今回のシナリオを担当された脚本家が言うには「少女は死神」なのだそう。
『ふしぎ工房症候群』を語る上では欠かせない「少女」のエピソードをこれから執筆することになる、ということだ。

 
最後はジャンケン大会。竹達さんとMAKOさんが勝負し、勝つ方を予想して最後まで残った人に、CDジャケットにサインを入れたものがプレゼントされる、というもの。ふたりの白熱したバトルが繰り広げられた。

最後に、ふたりから来場者に対し、メッセージが送られた。

MAKOさん:こうして近い距離で、作品にまつわる深い話をすることができて良かったです。『答えて!ふしぎ工房』で紹介できなかったご意見も読ませていただき、素敵なイベントでした。
ないちゃんがこれからもどこかで頑張っているということを考えながら、らぷちゃんは私の中で生きていくと思います。こんな素晴らしい役を演じられて幸せでした。

竹達さん:前回のイベントは竹内先生とふたりきりでしたが、MAKOちゃんがいると、やっぱり楽しいですね。MAKOちゃんのマイペースさがとても好きなので、このようなアットホームなイベントで一緒に出られて良かったです。
ないちゃんを3回も演じられて、私にとっても宝物になった作品です。新シリーズにも私が出られるように、皆さん応援をお願いします(笑)。
『ふしぎ工房症候群』シリーズがこれからも続いていくように、これからもよろしくお願いします!

竹内先生:ふたりは特に呼称を考えない予定でしたが、「ない」と「らぷ」という言葉がとてもかわいくて好きになりまして、今後の僕の作風に多大な影響を与えるかもしれません。
別の新しいシリーズも作って行きたいと思いますので、その際はおふたりにも是非出演をお願いしたいです!

イベント後、ゲストのふたりにコメントをいただいた。

―本日のイベントの感想をお聞かせ下さい。

MAKOさん(以下、MAKO):彩奈ちゃんとのイベントは今回が初めてですが、現場で初めて見た時から一目ぼれ状態で。こうして一緒にイベントができていることが『ふしぎ工房』だけに不思議だったりしますが(笑)、イベント自体も独特な雰囲気で、異世界に飛んだような感じでしたが、会場も一つになっていて「とても愛されている作品なんだ」、というのが伝わってきました。
今後、皆さんの意見が加味されて作品が作られていくと思うととても楽しみです。

竹達彩奈さん(以下、竹達):私もイベントでMAKOちゃんに会えるのを楽しみにしていたのですが、思った以上に面白くて(笑)。竹内先生を含めて、私の両隣に座っていた人がすごくマイペースだったので、すごく楽しいイベントになりました。

『ふしぎ工房症候群』関連では、私自身は3回目のイベントで、今回も皆さんが作品をすごく楽しんでいるのが分かり、「みんなこういう風に解釈してくれたんだな、想像してくれたんだな」というのが知られて良かったです。
「みんなが一緒になって作品を作っていく」というのを改めて感じることもできて、すごく素敵な作品に出会えたんだな、というのを感じました。

―『居場所をください』から始まったシリーズは、今回のCDを持って完結、ということですが、通しての感想を改めてお願いします。

MAKO:私は2作目の『あの日の約束』からの出演だったのですが、
「ない」と「らぷ」は、幼い頃からお互いを支えあって、時には離れたり傷つけあったりしながらも分かり合うまでの大切な物語を演じることができました。
今回のイベントでも、「答え合わせ」というわけではありませんが、竹内先生を始めとして皆さんの意見も聞けましたし、ここでしか分からないようなこともありまして、改めて「もう一度聴きたい」、と思いました。

竹達:私は全作通して出演させていただいていて、朗読CD『居場所をください』では家族との確執があり、ドラマCD『あの日の約束』と『風の軌跡』では、今度は幼馴染みとの確執と戦うという悩んでばかりの「ない」ちゃんですが、とても人間らしい子だな、と思いまして。

笑う時は笑い、怒る時は怒る、という本当に素直な「ない」ちゃんを見守り続けることができて、少し寂しい気持ちではいますが、無駄なことはなかったと思いますし、結果的に「らぷ」は亡くなってしまいましたが、二人の思い出が宝物になったように、私自身もふたりと一緒に成長させてもらいましたし、宝物ような作品になりました。

―MAKOさんは、まだ朗読CDでの参加はされたことがないということですが、もしやるとしたらどんな作品を演じてみたいですか?

MAKO:無理してキャラを作ると上手く演じられないと思いますので……「おやすみCDシリーズ」みたいな作品をやってみたいですね。以前、友人と電話で話していて寝られてしまったことがありますので(笑)。私らしいCDになるのではないかと思います。

竹達:じゃあ私は「おはようCD」で(笑)。

―では最後に、ファンの方に一言お願いします。

MAKO:1作ずつ、とても濃い内容になっていて、間を置いて聴くとまた違った気持ちになると思いますので、皆さんには「人生を支える3枚」として是非大切にしてもらいたいと思います。

竹達:本当に終わってしまったんだな、と思うと寂しいのですが、皆さんの応援の声が強く、3部作というところまでつながって来られたのは本当に皆さんのおかげだと思います。最後まで聴いていただいて、愛してくださってありがとうございます。
『ふしぎ工房症候群』シリーズはこれからも続いていくと思いますので、これからも応援していただけると嬉しいです!

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

●『ふしぎ工房症候群』作品紹介サイト
http://www.cosmicray.co.jp/fks/

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