ニコニコ生放送で先行配信された『生徒会の一存』新アニメ『生徒会の一存 Lv.2』がいよいよ地上波で2013年1月より放送開始。副生徒会長の杉崎 鍵を中心に繰り広げられる、生徒会室だけを舞台にした、異色の日常系ハイテンション妄想コメディが再び!
キャストの皆さんに意気込みをお聞きしてきました!
―ご自身が演じたキャラクターの紹介をお願いします。
紅葉知弦役・美名さん(以下、美名):知弦は客観的に見ておとなでクールで優しいイメージがあるのですが、結構純粋でまっすぐなんじゃないかと思います。
それゆえに大人ぶって本音が言えないんじゃないかと思っています。それぞれのキャラクター一人ひとりに対して、何かしら感じている部分があるんじゃないでしょうか?
椎名深夏役・富樫美鈴さん(以下、富樫):深夏は見た目や言葉遣いが男っぽいのですが、彼女のいいところは「みんなが友達になって欲しいと思う」ところだと思います。
本人は何の気なしに付き合っていても、みんなに慕われている、というか。皆さんも「友達として欲しいな、楽しいだろうな」と思ってもらえるとうれしいです。
桜野くりむ役・本多真梨子さん(以下、本多):くりむは、私が今まで演じてきた中で一番尊敬しているキャラです。
子供っぽいところがあるのですが、誰よりもまっすぐですし、すごく懐が深い、なんでも受け入れられる器を持っているのがくりむだと思います。
みんなが大人になると忘れてしまうものを持っていてくれる女の子だと思いますし、私もこの子のように自分の気持ちにまっすぐにいられたら、と思います。
椎名真冬役・ 野水伊織さん(以下、野水):真冬はパッと見「はかなげ」、「か弱い」というイメージがキュンとくるポイントだと思いますが、誰よりも常識的な提案をする部分もありまして、そういうところが大人で魅力的だと思います。一方でBLが好きだったり、放っておけないところもまた素敵ですね。
杉崎 鍵役・近藤隆さん(以下、近藤):鍵は口を開けばハーレム、全員からそっけない態度をとられていますが、その実、嫌われていない理由を考えると、とても深いキャラだと思います。
我々が今後生きていくうえで、いい教材となると思います(笑)。
藤堂リリシア役・ 能登麻美子さん(以下、能登):リリシアは、よく高笑いと共に登場しますが、高慢だったり高飛車だったりするわりに、抜けているところがあったり、エリスに突っ込まれてたじろぐところなど、そのギャップが面白いと思います。
水無瀬流南役・桑島法子さん(以下、桑島):流南は一見クールですが「違う一面があるのでは? 見たい!」と思わせるようなところが魅力だと思います。
杉崎林檎役・米澤 円さん(以下、米澤):林檎は純粋で天然で子供っぽいところがあるのですが、近所のお姉ちゃん的存在の人に言葉を間違って覚えさせられてしまっています(笑)。初対面の人に「チキン野郎」と言ってしまったり(笑)。爆弾発言をするところも見て欲しいです。
藤堂エリス役・清水 愛さん(以下、清水):エリスはすごく人懐っこいのですが、すごく口の悪い子ですね。リンゴちゃん(小清水亜美さん演じる)は松原飛鳥に吹聴されて爆弾発言をする、という理由がありますがエリスの場合はどこで覚えてきたのかすごく不思議ですね(笑)。
杉崎からは恋愛対象としてではないのですが、可愛がってもらっているキャラクターです。
真儀瑠紗鳥役・小菅真美さん(以下、小菅):1期と打って変わって、いじられキャラになりました。いつもなんらかの形で食べ物がからんでいるような……。焼きそばパンが手放せない真儀瑠先生にご注目下さい。
松原飛鳥役・小清水亜美さん(以下、小清水):誰よりも健君のことを考えていて、憎まれ口を叩きつつも、実は心から応援してあげている良妻な部分が本当に可愛いなと思う部分ですね。
―本作で印象的なシーンは?
美名:林檎が登場する回があるのですが、生徒会のメンバーがしてやられてしまいます。知弦がやりこめられるのがレアで印象的でした(笑)。
富樫:美夏がまさか杉崎に堕落ちるとは思いませんでした。元々がさつな中に乙女の部分があると思っていましたが、杉崎と話しているクラスメイトに嫉妬したりしていて。
普段はあっけらかんとしているのに、杉崎の幼馴染の存在も気になっているなんて今までなかったと思います。
杉崎を一人の男性として見始めたのが新鮮でした。恋心という部分で素直になれなかったので、その中で解き放たれた感はあります。少女マンガのような展開が見どころですね。
本多:第5話がくりむ的におすすめです。くりむというキャラが今まで見せなかった表情を見せていて、1期の頃にはなかった感情を見せています。
杉崎と二人きりになる、ということがあまりなく、照れているけど「楽しいね」という状態でしたが、今回は「杉崎と二人きりなんてどうしよう……?」という動揺があったり、。新しい杉崎への気持ちがここで生まれたのかな?と思って、うれしくなりました。とても思い入れのあるシーンです。
また、それぞれのキャラに今までにない絡みがあって面白かったです。
野水:第7話で真冬の違う面が見られたと思います。とある事情である人と一緒に行動することになったのですが、真冬は突っ込まれることが多かったのに今回はその人にどんどん突っ込んでいく、というシーンがあります。
その後も色々とうれし恥ずかしなシーンが見どころです。
近藤:鍵は全編に渡ってツッコミをしています。今回から登場するキャラもたくさんいますし、新しい展開もありますので、あえてここ、という部分は押さずに観てもらいたいです。
新キャラクターが生徒会メンバーとどう絡んでいくのか? どう転がっていくのかを観て欲しいです。
能登:第7話です。リリシアが杉崎にいじられる回です。普段は高飛車に振る舞っているリリシアが窮地に立つのが面白いです(笑)。
桑島:第0話ですね。会話シーンが多いので、この回を見れば、水無瀬はこういう人なんだ、というのがわかると思います。杉崎君が生徒会に入った理由もわかると思います。
米澤:第5話の林檎の初登場シーンです。最初は杉崎との会話だけですが、個性が爆発して大変なことになっているので、是非確かめてほしいです。第6話でもたくさん出てきますので、よろしくお願いします!
清水:リリシアの妹ということで、杉崎たちの通う碧陽学園には直接関係ないのですが、お姉さんにくっついて第7話に登場します。3週目に放送される第2話(※1週目は第0話)は登場時からぶっとばしています(笑)。小さい子なのにどこでそんな言葉を覚えてきたのか? ビックリせずに準備をしてからご覧になってください(笑)。
小菅:真儀瑠先生初登場の第2話でしょうか。あとは個人的にリリシアちゃんの高笑いが好きです。
小清水:自分がゲスト出演させて頂いた回で申し訳ないのですが、健君飛鳥組と生徒会の皆様とが同じ場所にいるのにすれ違うシーンが好きです。
―杉崎ら生徒会とのメンバーとの絡みは? また、杉崎に一言ある人はメッセージをお願いします。
美名:知弦が改めて「杉崎を好きだ」と実感するシーンがありますが、自分は卒業して会えなくなる、という状況で、その気持ちを伝えようとすることがないんです。
「馬鹿なことを言っているけど、ずっと言っているキー君でいてほしいです」。
富樫:色々なキャラが出てきて、今までにないくらいひっかきまわされます。みんなで会議をしているところに濃いキャラがたくさん出てきて翻弄される部分が今回の楽しみです。そうなるからこそ、生徒会のメンバーには大きな一歩になると思います。それに対する杉崎のリアクションを楽しんでいただけたらと思います。
「ずっといい友達でいましょう!」
本多:今までは、杉崎に対して恋愛に関しては薄いフィルターがあったのですが、今回は全員で越えてしまっています。
みんな純粋だし恥ずかしがり屋で乙女ですが、その分越える瞬間がとても見どころです。ですが、杉崎自身は「みんなが一番」というのを崩さず、それを分かったうえで受け入れる、というスタンスで、そこがまたいい所なんですよね。「これからもずっと一緒にいようね!」(ちょっと複雑な気持ちも…)
野水:みんな、どこかで「杉崎に告白してしまったらおしまい」という部分があって、序盤に「これって生徒会かな?」というところがあるのですが、それすらおままごとみたいな感覚でいる部分もあって。
彼女たちのちょっとした表情に、それまで抱えていた純粋な想いが凝縮されていると思います。
近藤:鍵は女の子のことが大好きですが、それにはちゃんと理由があります。それぞれに尊敬できるところが発見できたからです。恋愛だけでなく敬愛の精神があるからこそ人知れず悩み傷つく部分もあります。
真心を持って接しようとして奔走いるところが語られていますので、「ニコ生」、本放送そしてDVDと全て楽しんで欲しいと思います!
能登:生徒会の人たちに煙たがられている印象がありましたが(笑)、実は仲良しなのかな、と感じています。
新聞部の部長なので、スクープがないか探しに行きますが、結果空回りをしてしまうことが多いです。
第7話では杉崎を意識しているのかな? という部分が出てきますので、微妙な関係性だな、と思います。
桑島:第0話は杉崎君が生徒会に入るまでのお話なのですが、生徒会の皆さんとは絡みがないです。流南は杉崎君の背中を押してあげたりするのですが、学校ですれ違った時は毒舌を吐いて、杉崎からは「相変わらずですね」と言われて通り過ぎる間柄なのかな、と思います。
友人とは違う、ちょっと特別な関係のようです。ライバルのような関係なのかもしれませんね。
米澤:林檎は兄の鍵とは別々に住んでいて、たまに会えるおにいちゃんとは付き合いたいと思ってるようですが、生徒会のメンバーに
お兄ちゃんに気持ちを伝えるためのアドバイスをしたりもします。きっと純粋なんでしょうね。
そんな林檎ちゃんにはいつまでも純粋なままでいて欲しいです(笑)。
清水:エリスも杉崎に懐いたり、過激なことを言ったりしますが、第7話ですったもんだあったリリシア姉様にアドバイスをしていたり、と本当は杉崎とリリシア姉様が仲良くなったらいいな、と思っています。
小菅:実は 真儀瑠先生の一番の理解者なんじゃないでしょうか。
理解者というか、判った上で受け入れてくれる存在というか……。まあ、受け入れたら杉崎が苦労するだけなんですけど……。
小清水:盛りだくさんなエピソードの、良さを殺さずまとめているアニメ台本は素晴らしいなと思います。
<Text/ダンディ佐伯>
●アニメ公式サイト
http://seitokai-no-ichizon.com/