バイクのメッカで楽しいトークが展開! 『わんおふスペシャルイベント in Hondaウエルカムプラザ青山』レポート

By, 2012年12月12日



オリジナルアニメーション『わんおふ -one off』のキャスト、監督が登壇するイベントが2012年11月24日(土)、Hondaウエルカムプラザ青山で開催された。
当日はマロ役の儀武ゆう子さんが司会の下、ヒロイン・汐崎春乃役の後藤沙緒里さん、影山役・緒方恵美さん、そして佐藤順一監督が登壇。本作についてのトークに花を咲かせた。

 
Honda本社で行われる、ということで、登壇者は「バイク」に関連したものを持参。緒方さんは、デビュー当時に発売した写真集(『ニンジャ』に乗っている写真が収められている)、佐藤監督はヘルメットを被って登場。インパクトのある姿に会場からは驚きと笑い声が上がった。
そして後藤さんは作中に登場した春乃の制服を着て登場し、こちらは緒方さんも「似合ってる!」と大絶賛。

ここからは作品についてのトークコーナー。
佐藤監督は「女の子がバイクに乗ってのんびりした雰囲気で、落ち着いた気持ちで観られる作品です」と作品の概要を説明。

後藤さんは春乃について「見た目は可愛らしい女の子ですが、自分の夢に悲観的なところがあり、引っ込み思案なところもあります。喜怒哀楽をきちんと出したうえで、心の中に生まれた葛藤をきちんと表現出来れば、と思いながら演じました。

緒方さんは「影山は星を見るのがすごく好きな児童文学作家です。実際に出演のオファーをもらった時、どんなキャラか事務所の人に聞いたら『コンテにもなっていないので分かりません』と言われてしまいました(笑)。私自身、元々天文学に興味があり、地域の『星を見る会』に出席したり、プラネタリウムに行ったりしていました。実は写真集にも星を見に行くようなカットがあります」と、ご自身と似たところを持つ影山について説明した。

そして、本作の見どころについては
佐藤監督は「舞台となる場所は、長野のとある風景を使っていて、そこは空気がきれいなところなんです。
バイクを乗る人にその魅力を聞いた時に、『風を切って、匂いをかんじながら走るのが好き』という人が多いので、それを体験できるような作品にしたいと思いながら作りました。スタッフにもバイクに詳しい人がいます。バイクは全て3Dで作っていますが、その打ち合わせでバイク談義が始まると僕は付いていけなくなってしまいます(笑)」と裏話を交えて語ってくれた。

後藤さんはバイクについて「学生時代、親が学校にバイクで送ってくれたこともありました。自分でエンジンをかけて乗ってみたことがないので、いつか乗ってみたいですね」

緒方さんは「昔は2バイクに乗っていました。気持ちのいい季節に行くのもいいですが、夜に寝袋を持って星を見に行く、というのも楽しいんですよ。バイクに乗っていると自然と仲間ができたりします。通っていた大学が山の中腹にあったので、ほとんどの学生がバイクか車通学。バイクは友達でした」と思い出を語った。

佐藤監督は「フルフェイスのヘルメットを被る時に、眼鏡が圧迫されて壊れてしまった思い出があります」と照れながら昔話を語った。

トーク中、春乃と影山の乗るバイクの映像が流れた後、スクリーンには佐藤監督が当日のイベント会場で、用意された原付に乗ってご満悦の写真が映し出され、会場は笑いに包まれる一幕も。


ちなみに11月28日(水)にBD・DVDが発売された本作。発売日直前ということで、集まったファンに対して最後のPRをすることに。6つの中のワードから2つを抽選で選び、30秒以内にその2つを使って見どころを紹介するというコーナーも行われた。

いよいよイベントもラスト。
最後は集まったファンに向けて一言送られた。

後藤さん「BD/DVDがいよいよ発売です。ラジオなどでPR活動をしてきましたが、皆さんの手に届くということで嬉しいです。特典も満載なので、楽しんで下さい!」

緒方さん「思わずバイクに乗りたくなってしまうアニメだと思います。私は仕事柄あまりバイクに乗らなくなって久しいですが、乗っているときに感じた気持ち良さが帰ってくる感じです。登場人物たちが成長する様も描かれていて見どころです。大型免許を取って、私も風を感じたいです!」

佐藤監督「アニメを作りながら『バイクの魅力ってなんだろう?』と考えますが、パーツが集まってバイクが作られる工程が、アニメ制作にも通じるものがあると思いました。
年内にブルーレイとDVDが2巻発売されますので、年末年始はやわらかい気持ちになってもらえると思います。何度も見てください!」

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

●アニメ公式サイト
http://www.anime-oneoff.info/