歴史ロマン朗読CD『城物語 石田三成と忍城』語り部を務めた石田彰を直撃!!

By, 2012年11月7日



時は天正十八年(西暦1590年)・夏。豊臣秀吉は天下統一への総仕上げとばかりに北条氏の拠点・小田原城を包囲し、周囲に散らばる小さな城を陥落させ、孤立させようと考えた。
その中の一つが、武蔵国(むさしのくに)にあった忍城(おしじょう)である。

城攻めの際に起こった出来事の一部始終を石田三成の視点から描かれた本作。語り部を務めた石田彰さんにお話をうかがった。

―最初に今回のお話をいただいた時の率直な感想をお願いします。

石田 彰さん(以下、石田):最近は歴史物のこうした作品をたしなむ方も多いようですので、僕の素人切り口で語るのもいいかな、と思いました。忍城は古いタイプのお城ですが、とても攻めづらそう、というイメージがありましたね。

―本日の収録の感想をお願いします。

石田:基本は、石田三成が感じたことをモノローグという形で進めていく流れになっています。「三成はこういう人」というキャラクター付けをするより、僕が武将として威厳を保った形で演じれば良いのかな、と思っておりましたので、戦国時代の話、歴史の話と気負うことなくできたかと思います。

―演じる上で苦労した点は?

石田:メインは石田三成で、話の中に大谷吉継や龍の化身も出てきますが、自分の中ではキャラ付けはせず、必要最小限の差別化をしたつもりです。それでも別人同士として会話が成り立っているように皆さんに伝われば、と思っています。

―今作で印象に残ったシーンはありますか?

石田:水神の力で水が暴れだし、両軍が飲み込まれてしまい、三成と水神が話をするシーンは物語の中で力点が置かれているので印象に残っていますね。
水神の存在がどのようなものなのかが、ぼんやりとしていたものがハッキリとしていくように、どういう存在なのかぼんやりとしていたものの正体がハッキリして、聴いている人も「そういうことか」と納得してくれる場面だと思います。

―ここに注目して欲しい、という部分は?

石田:豊臣秀吉の小田原城攻めの一環としてあった忍城を落としに行く、というところにフォーカスしている物語なので、エピソードが多岐にわたっているというわけではありません。収録されている物語全体に注目して欲しいです。
本作を聴いて興味の沸いた方は、実際の歴史で、忍城を攻めた時に水攻めをして、氾濫をして大変なことになったのは史実なのか? CDで描かれたドラマと史実を突き合わせてみるのも面白いと思います。

―もしも石田さんが築城するとしたら、どんなお城がいいですか?

石田:住む前提なら、西洋風のお城がいいですね。聞いたところによると、日本のお城は住みやすいものではない、ということみたいですので(笑)。

―最後に、ファンに向けて一言お願いします。

石田:歴史好きの皆さんにとっては、城というアイテムに注目したこの企画に「待ってました」と思われる方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。これまで興味のなかった方々にも、戦乱の時代の「お城」の意義、意味に興味を持っていただければ、と思います。

<Text/ダンディ佐伯>

【CD概要】
歴史ロマン朗読CD「城物語 石田三成と忍城」
2012年11月14日(水)発売

税込¥2,100
品番:CFCR-013

発売・販売元:cosmic★factory

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