ゴリラとかけて、カメラのフラッシュと解く。その心は? 山本希望『生☆声優グランプリV』第九回レポ&終了後インタビュー!

By, 2012年10月23日



下田麻美さんがMCを務め、月一でニコニコ生放送にて配信している”見た人全てが勝ち組になれる番組(下田さん)”『生☆声優グランプリV』。
10月8日(月)放送回では、アニメ『僕は友達が少ない』の楠幸村役や、『じょしらく』で防波亭手寅(ぼうはてい てとら)役で出演した山本希望さんが登場!

現在発売中の『声優グランプリ11月号』では、山本さんをはじめとしたキャスト陣5人による着物衣装のグラビア&インタビューの『じょしらく』BOOK別冊付録となっている。山本さんによると、5人の撮影時には和気藹々と、そして個別の撮影のときにはしっとりとしている雰囲気での撮影になっていたという。

番組では、冒頭から下田さんがマフラーを使っての「でっかくなっちゃった!」(※何が大きくなったのかは想像してみるのもいいだろう)から、山本さんもそれに真似て登場したり、下田さんの「うまいこと言ってみて」という無茶振りに即興ラップで対応するなど、ノリノリと大やけどの境界線を走っていくような展開で進行。
ただ、山本さんが登場やトークの場面では「・・・・・・」や「zzzzzzzzz」でコメントが流れる伝統芸があるようで、画面では下田さん曰く「粉雪が舞っている」状態に。
さらには後半の声グラ批評では、みなさんに買ってもらえるように「みんな起きて。『声優グランプリ』の時間だぞ買ってね!」と、精一杯の萌えモードで語りかけると、この日一番の「zzzz」の弾幕が流れ、別の意味で一体感があふれていた。

ほかにも山本さんのゴリラ好きの話題が多く展開。ちなみに山本さんによるゴリラの魅力は目の深さ、ほりのふかさ、たくましい腕、腰からお尻にかけてのラインが好きなどがあるという。
この日、サプライズで蕪羅亭魔梨威(ぶらていまりい)役の佐倉綾音さんからのビデオメッセージが上映されたのだが、締めくくりに「ゴリラと末永くお幸せに」と言って、笑いを誘っていた。

番組では、毎回恒例となっているアンケートを、今回は心理テストに変更してみる試みが行われたほか、広島編集長ならぬ”青森”編集長も登場し、田村ゆかりさんの特集にはベストアルバム発売にちなみ、田村さんにとってのベストという形でインタビューを行ったほか、茅原実里さんによる「へあちぇん!」、スフィアの編み物企画で使った編み棒と毛糸のプレゼントなど、本誌のアピールを行った。

アフタートークコーナー「生グラもういっちょ」では、番組では読めなかったメールの紹介や、山本さんが小学5年生のときに声優になりたいと決意したというエピソードが語られた。この「生グラもういっちょ」を含む、携帯サイト「声優グランプリV」のオリジナル音声番組が、ニコニコ動画『声優グランプリチャンネル』でも聴くことができるので、こちらもチェックしておこう。

下田麻美さん(以下、下田):ニコ生になってから大分回数も重ねてきましたが、毎回ゲストさんが年下なんですよね。だんだんとお姉さんポジションになってることを実感しています。今回はのぞふぃす(山本さん)と初めてお会いしたんですけど、すごく明るくてハキハキしていました。
前情報としては、ただ「ゴリラ」と3文字だけが与えられていて(笑)。でも「私は王子様が好き」という女の子よりも、ゴリラが好きという女の子は親近感がわくかなと思うんです。それゆえに理想の人がなかなかいないという話もおかしくて。
早く彼女の元に、ゴリラが花を持って現れることを祈っております(笑)。

山本希望さん(以下、山本):下田さんにはお会いしたことがなく、こういう形で2人でお話ができてとても嬉しかったです。
私はモバマス(Mobageのソーシャルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』)のCDで城ヶ崎莉嘉をやらせていただいているんですけど、下田さんは『アイドルマスター』で双海亜美・真美を演じられていて、属性も同じパッションで、役の年齢も役柄も近くてすごく親近感を持っていました。
こちらのほうでもなにかご一緒できると嬉しいです。今日は本当に楽しかったです。ただ、ゴリラだらけですいません(笑)。

―番組でもゴリラという言葉がたくさん登場しましたけど、たとえばゴリラ以外で男性の好みを語れる部分はありますか?

山本:私、意外と王子様系の人も好きですよ。

下田:あれ? なんだか急に遠くの人になった気がする。さては嘘つきだな?(笑)。

山本:いやいやいや、これは2次元と現実の違いです!

下田:ちょっとまって。どっちがどっちなの?

山本:2次元が王子様系で、現実がゴリラです(一同笑)。2次元は、私がピンチに陥っているときに、屋根の上で小石をポンポンと持っていて、敵にバシッと投げつけて「かわいい女の子をいじめてんじゃねえよ!」みたいなかっこいい登場する男性がタイプです。

下田:私は結構うるさいといいますが、ここはこうしてほしいというのがすごくたくさんあるんです。なので、のぞふぃすがゴリラを語る以上に時間がかかると思いますけど、ひとつ言わせていただけるのであれば、「シティーハンター」の冴羽りょうが好きです。

山本:わかります! 守ってくれる男性っていいですよね。

下田:……私もやっぱりゴリラなのかなぁ(笑)。包容力があって頼りになる強そうな男性がいいですね。

―山本さんは『じょしらく』に出演されて、放送も一段落となりましたが、振り返っての感想をお願いします。

山本:最初に『じょしらく』というタイトルを聞いたときに、本格的な落語のお話なのかなと思っていたのですが、原作を読んでみると楽屋が舞台だったことにびっくりしました。
そして読み進めていくうちに、うまく時事ネタも取り入れられていて、楽屋だけでもこういう話の広げ方があるかと感心しました。とにかくハチャメチャかつ自由なんですよね。
アニメに出演させていただいて、いろんなことを知りましたし、知識が増えたと実感できることが大きかったと思います。落語に関しても、普段であれば触れない世界を見ることができて、とても勉強になりました。

―ちなみに付録では着物を着た写真が掲載されていますが、着た感想もお願いします。

山本:最初はちょっと似合うかどうかが不安だったんです。キャラクターが着ているものをモチーフにして作られたものだったので。
ただ、これまでも『じょしらく』のイベントや雑誌の取材などで何度も着ているんですね。そのうちに馴染んできて、今では「じょしらく」関係で何かやるときには、必ず着たいぐらいの気持ちでいます。これも含めて、私が演じている手寅に同化してきているのかなとも思います。
そして、5人が揃うと和菓子みたいな色が並んでいていて綺麗なんですよね。

下田:のぞふぃすは(林家)木久蔵さんですね。

山本:そうですね。黄色ですからね。ちなみにあやねる(佐倉綾音さん)と南條(愛乃)さんが演じるキャラクターは羽織を着ているんですけど、5人で撮影しているときは羽織無しで撮影しています。

下田:ナンジョルノ(南條さん)は、すごい似合ってますね!

山本:あと後藤(沙緒里)さんが、苦来のまんまなんです。もう雰囲気からして本人じゃないかというぐらいです。

―ちなみに下田さんが、このなかに入るとしたらどのポジションがいいですか?

下田:……黄色かな!

山本:えっ? 取られちゃう(笑)。

下田:交渉してみようかな……。

山本:せ、せ、先輩……。

下田:いや大丈夫、2人羽織でやりましょう(一同笑)。

―今回『じょしらく』では落語家という珍しい職業のキャラクターを演じられたかと思いますが、ほかにこういう職業のキャラクターを演じてみたいというのはありますか?

山本:お仕事としては声優にしか目がいってなかったので……。動物が好きなので、トリマーや動物関係のお仕事をしてみたいと思っていた時期はありました。ですから動物園の飼育員を演じてみたいというのはありますね。

下田:言われてみて、職業を題材にした作品は限りがあるなと感じています。私は…料理物の作品に出てみたいかなと思います。

―ちなみに、それは作るほうですか?

下田:いや、『ミスター味っ子』の味皇(あじおう)みたいに、食べて「うまいぞー!」と叫びたいです(笑)。
ほかの料理アニメでもそうだと思う出すけど、何かあるたびに食べる人が感動すると思うんです。あれは演じてみると楽しそうだと思いますね。

―今回、本誌で復活した企画「故郷に錦を飾る!」というのがありました。下田さんが鳥取県、山本さんが青森県出身ということで、もしこの企画に出るとしたら、どのような名所を紹介したいですか?

下田:私は紹介するというよりは、巡って勉強をしたいですね。鳥取といっても広いですし、行ったことがないところも結構あるんです。
鳥取でもベタが観光地はいっぱいありますけど、そうじゃないところでもいいところはいっぱいあると思いますので、自分でもその良さを知りたいなと。
あと温泉が多いので、全温泉を巡ってのレポートとかやりたいです!

―とすると、まさかの温泉グラビアが……。

下田:ものすごく湯気が山盛りで、真っ白なページになってしまうかもしれません(笑)。

山本:私も、いろんな場所を巡りたいですね。地元は太平洋側の端っこだったんですけど、津軽方面はほとんど行ったことがないですし、青森だとねぶた祭が有名だと思いますけど、一度しか見たことがないので。もう一回青森のことは勉強したいですね。
取材を受けていても「青森の名所はなんですか?」と聞かれることがたびたびあるのですが、まともに答えられたことがないんですよね。

―地元民ほど、観光地や名所には行かないですよね。

山本:観光地に行く時間があるなら、むしろ青森から出て違うところに行きますね。なかなか青森を巡ることはしなかったので、もしこの企画があるなら、下田さんと同じように地元を勉強したいです。

―この記事や番組を見ている方へのメッセージをお願いします。

下田:毎回素敵なゲストさんが登場しているというのもありますが、前回は表紙を飾った堀江由衣さんから、今回は佐倉綾音さんからのビデオメッセージをいただいて放送しています。
番組としても見れば勝ち組というぐらいの、予告無しのサプライズも用意していますので、絶対に見ていただければと思ってます。
また、声優グランプリ本誌を買おうかどうか迷っている方もいらっしゃるかと思います。その方には、買うための参考や基準にしていただければと。それぐらい自信を持って番組をお届けしていますので、まずは見てください。

山本:今日は本当に楽しかったです。どうもありがとうございました。本誌の『じょしらく』別冊は5人の魅力が詰まっていると思いますので、ぜひ見てください。
また、10月24日に『じょしらく』のBlu-ray&DVD第2巻が発売されます。パッケージがヤス先生描き下ろしの手寅仕様になっていますし、原作の久米田康治先生が手がけた落語CDやキャラソンまで付いている、まさに手寅づくしの第2巻となっていますので、手にとっていただけたらありがたいです。

―最後に山本さんには『じょしらく』の落語にちなんで、お題はなんでもかまいませんので、なぞかけのひとつもいただけるとありがたいのですが……。

山本:ものすごい無茶振りですよね(笑)。そうですね……。(しばらく考えて)はい! ゴリラとかけまして、カメラのフラッシュと解きます。

―そのこころは?

山本:私にとって、とてもまぶしいものでございます。

下田:素晴らしい!

……でもね、結局ゴリラのような気がする(苦笑)。

―ありがとうございました(笑)。

<Text/さとかず・Photo/ダンディ佐伯>
<ヘアメイク/小菅美穂子(Sweets)>

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