【プレゼントあり】「すごく贅沢なパズルをしているような」ナンバーが完成!「リアルワールド」を発売するnano.RIPE Vo.きみコさんインタビュー

By, 2012年7月27日



アニメ『人類は衰退しました』の主題歌、「リアルワールド」が7月25日(水)発売。独特な世界観を見事に表現したのはnano.RIPE。ヴォーカルのきみコさんに本作について伺ってきた。

——「リアルワールド」を作ったきっかけは?
きみコさん(以下、きみコ):アニメ『人類は衰退しました』の主題歌のお話をいただいたのがきっかけですね。原作はライトノベルなので、本を読んであたしとギターのササキジュンとで1曲ずつ作りました。それでアニメのスタッフの方と明確な世界観などを話し合って、新たに作り直したのが「リアルワールド」です。

——小説にはどんな感想を持ちました?

きみコ:とにかく不思議な話で、アニメになったらより不思議な世界になるんだろうって感じがしました。実際に第1話を見たときは感動しました。ああ、これだこれだって(笑)。

——歌詞はすぐにできたんですか?

きみコ:すぐ書けました。原作はファンタジーで、ちょっと今の世の中にも通じるものがあって。ときどき挟まれるブラック・ユーモアも、ちょっと痛いところをついてくるような作品だったので、そういった部分を意識して書きました。
今回はササキジュンの作曲で、打ち込みでデモが出来ていて構成やコードなんかもしっかり決まっていたので、あとは言葉をはめ込むだけという感じで、すごく贅沢なパズルをしているような(笑)。決められたメロディの中で自分の言いたいことを言うにはどうすればいいのだろうといったことを考える作業が凄く好きなので、楽しく書けましたね。

——言葉選びでこだわった部分はありますか?

きみコ:nano.RIPEの中では最もポップって言ってもいいくらいはっちゃけた曲になったので、「デリケート」「チョコレート」の部分のように韻を踏んでみたりとか、耳だけで聴いても楽しめる言葉を意識して書きました。

——すぐに歌詞全体のイメージが出てきたんですか?

きみコ:はい。去年の震災もそうですけど、もっと全然小さい世界でも、本当に当たり前だと思っていたことが急に当たり前じゃなくなることがあるんだなって思って、最初の「目が覚めたならきみが笑って~」の部分が出てきて、この部分を軸に書き始めまたんです。

——その歌に入る前の7拍子のコーラスの部分はライヴで盛り上がりそうですね。

きみコ:こういうの初挑戦なんですよ。最初ササキジュンが持ってきたときから7拍子になってたんですけど、キーボードが入っていただけなので、「これは何?歌?ギター?」って思って(笑)。どんどん歌が重なっていくので、やっていて楽しくて。ライヴが大好きなので、そこは何も考えないでみんなで楽しく歌おうって(笑)。

——ライヴではもう演奏したんですか?

きみコ:何度かやりましたね。新曲って最初お客さんもポカーンとすることが多いんですけど、この曲はド頭から「パッパパラッパ」でしたね(笑)。

——カップリングの「アドバルーン」いつごろできた曲ですか?

きみコ:この曲は2008年にインディーズで出したミニ・アルバム『空飛ぶクツ』に入っていた曲なので、作ったのは2007年なんです。その頃はライヴの中心で演っていた曲なんですけど、だんだん曲が多くなってきて時間の関係で昔の曲が演れなくなってきたんですよ。
それでも、お客さんからもこのCDの再販無いんですかって聞かれることもあって、再販するなら今のnano.RIPEのメンバーで録り直したいっていうのもあって。「リアルワールド」がポップな曲なんで、ちょっとノスタルジックなこの曲は対極でバランスもいいなと思い収録しました。

——歌詞の気持ちなどに変化はあります?
きみコ:今見てもあたしが今伝えたいことと全然変わってなくって。当時のままですね。

——改めて歌ってみていかがでした?

きみコ:『空飛ぶクツ』を聴きなおして、もっとこうして歌いたかったなっていうことを、今回できましたね。
もともとライヴだけやってきたので、レコーディング・ブースの中で歌うっていう、気持ちの持って行き方っていうのがよくわからなくて、ちょっと平坦な歌い方だった感じがしてたんですけど、いまはレコーディング・ブースの中でもライヴの景色を想像することが出来るようになりました。

——もう1曲の「モラトリアム」はいつごろ作った曲ですか?

きみコ:これも2008年か2009年とか昔に作った曲で、何回も作り直したんですけど、4月にリリースしたシングル「絵空事」の最終候補までいっていた曲なんです。
「リアルワールド」がnano.RIPEの一番ポップ寄りならば、一番ダーク寄りの曲ということでカップリングに決まりました。よりあたしらしいっていうか、きみコとはコレっていうくらい暗いんですけど(笑)。

——当時から変わった部分はありますか?

きみコ:歌詞は何回も何回も書き直して、この形になったのは最近です。最初は「同じ空」っていうタイトルで遠距離恋愛の歌詞でしたけど、だんだん恋愛から離れて、「ぼくとは」「自分とは」っていうテーマに絞られてきました。
あたしは「ぼくのアイデンティティはこれだ」って言えるほど強いものは持ってなくて、だったらそれを素直に歌っちゃおうって思って。世の中にある歌って、「これがアイデンティティです」って歌ってる歌は多いと思うんですけど、そこをあえて逆のことを書こうと思って(笑)。

——3曲とも曲の雰囲気が違って、シングルながら聴き応えたっぷりですね。

きみコ:そうですね。今回のシングルでnano.RIPEを知ってくれる人もいると思うんですけど、中でも「リアルワールド」は楽しんで聴ける曲なので、聴いて楽しんだらライヴに足を運んでまた楽しんで欲しいです。

<Text/ガモウユウイチ>

【CD概要】
リアルワールド
2012年7月25日(水)発売


【初回限定盤 (CD+DVD)】
品番:LACM-34953
税込価格¥1,500


【通常盤 (CD)】
品番:LACM-4953
税込価格¥1,200

【CD INDEX:通常盤】
01. リアルワールド
作詞:きみコ  作曲:佐々木 淳  編曲:nano.RIPE
02. アドバルーン
作詞・作曲:きみコ  編曲:nano.RIPE
03. モラトリアム
作詞・作曲:きみコ  編曲:nano.RIPE
04. パトリシア -Acoustic (BONUS TRACK)
作詞:きみコ  作曲:佐々木 淳  編曲:nano.RIPE

【CD INDEX:初回限定盤】
01. リアルワールド
作詞:きみコ  作曲:佐々木 淳  編曲:nano.RIPE
02. アドバルーン
作詞:きみコ  作曲:佐々木 淳  編曲:nano.RIPE
03. モラトリアム
作詞:きみコ  作曲:佐々木 淳  編曲:nano.RIPE
04. 面影ワープ -Acoustic (BONUS TRACK)
作詞:きみコ  作曲:佐々木 淳  編曲:nano.RIPE

【DVD INDEX】(※ 初回限定盤のみ)
01. リアルワールド -MUSIC VIDEO-
02. nano.RIPE Out Takes -MAKING OF “リアルワールド”

(C)2012 田中ロミオ、小学館/妖精社

●nano.RIPE オフィシャルサイト
http://nanoripe.com/

【プレゼント】
きみコさんのサイン入り色紙を1名の方にプレゼント!
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