タイトルマッチの挑戦権を懸けたアツい戦いが展開!!「KING of DDT TOKYO 2012」が2012年6月30日(土)、東京・新木場の1stRINGで開催!!
DDTプロレスと言えば、総合格闘技経験も豊富な選手のガチンコ勝負から、日本プロレス界屈指の色物軍団「ほもいろクローバーZ」(http://repotama.com/2012/06/26095/ 記事参照)まで、様々な個性を持った選手たちのぶつかり合いを観る事ができるコアな団体として、多くのファンに支持されています。
そのDDTの主要選手16人が、現在、DDTの頂点である「KO-D(King of DDT)無差別級」のチャンピオン飯伏幸太選手への、日本武道館大会で行われるタイトルマッチの挑戦権を賭けて戦うトーナメント、「KING of DDT TOKYO 2012」が、6月30日(土)東京・新木場の1stRINGで行われました。
会場は、熱心なファンが試合前から数多くつめかけました。大人から子供まで幅広く、また女性ファンも多く来場。お目当ての選手に声援を送っていました。
(DDT発表 観衆・363人/超満員)。
この日は、トーナメントの1回戦(8試合)と2回戦(4試合)のほか、スペシャルマッチ2試合。合計14試合という、プロレスの興行としては長丁場のプログラムとなり、2回の休憩を挟む、3部構成となっていました。
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<第一部>
・第一試合 King of DDTトーナメント一回戦 30分一本勝負
●松永智充 vs マサ高梨○ 4分2秒 エビ固め
挑戦権がかかった試合だけに、第一試合からガチンコモード。最後は、押さえ込みの応酬から、最後に切り替えした高梨選手の勝利。
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・第二試合 King of DDTトーナメント一回戦 30分一本勝負
○ケニー・オメガ vs 佐々木大輔● 15分5秒 クロイツ・ラス
豪快な飛び技、コーナーを使ったなだれ式の技が交錯するダイナミックな一戦は、必殺技を極めたケニー選手の勝ち。
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・第三試合 King of DDTトーナメント一回戦 30分一本勝負
●中澤マイケル vs 佐藤光留○ 4分44秒 腕ひしぎ逆十字固め
「メイドレスラー」としても知られる佐藤選手VSド変態レスラー中澤マイケル選手の対決。佐藤選手この日は完全に格闘戦モードとなった一方、中澤選手はこの日もアンダータイツを脱いでのド変態スタイル。最後は佐藤選手が勝利したが、タイツを鼻先に押し付けられ、吐きそうになるシーンも。
早々から脱いだタイツを構えるマイケル選手 佐藤選手のえぐい腕ひしぎ
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・第四試合 King of DDTトーナメント一回戦 30分一本勝負
●入江茂弘 vs HARASHIMA○ 6分37秒 K.O.
前回の対戦で敗北していた入江選手はリベンジを狙ったものの、HARASIMA選手の対角線を走りこんでのダブルニーアタック「蒼魔刀」をモロに食らい、長テーブルに載せられて退場することに。
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・第四.五試合 アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
●趙雲子龍(919代王者) vs DJニラ(挑戦者)○
18時52分 体固め ※ニラが920代王者に。
・第四.七五試合 アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
●DJニラ(920代王者) vs 趙雲子龍(挑戦者)○
18時54分 キャメルクラッチ ※趙雲が921代王者に。
・第五試合 アイアンマンランブル 15分一本勝負
<入場順>
1.趙雲子龍 2.DJニラ 3.遠藤哲哉 4.矢野啓太 星誕期 6.福田洋
<退場順>
●福田(6分38秒 エビ固め←自殺)誕期○
●矢野(9分48秒 体固め←喉輪落とし)誕期○
●遠藤(10分34秒 体固め←喉輪落とし)誕期○
●ニラ(11分4秒 体固め←ブエノスアイレス午前零時)誕期○
●誕期(11分7秒 北京式オクラホマロール)趙雲○
趙雲(921代王者)が勝利。王座防衛。
いつでも、どこでも、誰が相手でも(人間じゃなくても)、王者から3カウント取れたらベルトが移動する、「アイアンマン ヘビーメタル級選手権」。
今回は試合前に、現王者、趙雲子龍選手と、口先でプロレスする男、DJニラ選手による、王座移動についての丁寧な説明つき。
(説明でも3カウントされると、正式にタイトルが移動)
本試合は、選手が次々登場するランブル形式。アルゼンチン出身で元力士の星誕期(ほしたんご)選手が、「巨像」と呼ばれる怪力ぶりを発揮して暴れまわるものの、最後は趙雲選手がチャッカリ丸め込んでマットに押し付け、王座を守りました。
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<第二部>
・第六試合 King of DDTトーナメント一回戦 30分一本勝負
○石井慧介 vs 高尾蒼馬● 6分24秒 片エビ固め
生きの良い選手同士のスピード感あふれる試合。場外乱闘もアリ。最後は、高尾選手を高々と抜き上げ、頭から落とす大技、高角度ダブルアームDDTを極めた石井選手の勝ち。
・第七試合 King of DDTトーナメント一回戦 30分一本勝負
○KUDO vs アントーニオ本多● 11分43秒 片エビ固め
長身で、カンフースタイルを取り入れたファイトをするKUDO選手と、会場人気の高いアントーニオ本多選手の一戦は、途中ボクシングスタイルで殴りあう場面もある、バチバチの試合に。
・第八試合 King of DDTトーナメント一回戦 30分一本勝負
○ヤス・ウラノ vs 大石真翔● 1分4秒 十字架固め
先にリングに上がり、気合十分だった大石選手でしたが、クラッチ技(巻き込こんでの押さえ込み)の応酬で、一瞬の隙をヤス選手に突かれ、十字架固めで無念の3カウント。
ヤス選手の一瞬の切り返しがきまる! 勝者を呆然と見送る大石選手
・第九試合 King of DDTトーナメント一回戦 30分一本勝負
●彰人 vs 男色ディーノ○ 11分35秒 レフェリーストップ
白くムチっとした体にひげ面・金髪というルックスで入場時に観客席をのし歩き、目に付いた男性客の唇をうばう驚愕のホモレスラーの顔と、素晴らしいプロレス技術とを併せ持つ男色ディーノ選手に対して、左足一本に狙いを定めて追い込んだ彰人選手でしたが、最後は首固めとディープキスの複合技「アナルコンダバイス」で、窒息&戦意喪失でレフェリーストップ。
左足を絞り上げる彰人選手 恐怖の男色技「アナルコンダバイス」
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<第三部>
・第十試合 30分一本勝負
飯伏幸太、●伊橋剛太 vs 高木三四郎、山川竜司○ 11分10秒 片エビ固め
スペシャルタッグマッチ。現KO-D無差別級王者で、この日開催されていたトーナメントの優勝者と、タイトルマッチを戦うことになる飯伏幸太選手は、小さな体ながら突貫ファイトで人気の伊橋剛太選手と組み、DDTの「反体制派の社長」高木選手と山川選手によるベテランコンビと対戦。激しい場外乱闘、2段式のブレーンバスター「摩周湖」も飛び出すなど、ベテランコンビが大暴れ。最後は山川選手の得意技、リバースタイガードライバーに、伊橋選手が沈むことに。
・第十一試合 King of DDTトーナメント二回戦 30分一本勝負
●マサ高梨 vs ケニー・オメガ○ 7分2秒 スイッチング・クロイツ・ラス
エルボーの応酬、高い打点のキック、場外ダイブなどがスピーディに展開。最後は必殺技を決め、ケニーが最初の準決勝進出者に決定。
・第十二試合 King of DDTトーナメント二回戦 30分一本勝負
●佐藤光留 vs HARASHIMA○ 19分49秒 片エビ固め
息詰まる間接の取り合いやキックの応酬で会場をうならせた一戦。両者とも終盤はひざをついてのドツキ合いになるほど消耗していましたが、最後はHARSHIIMA選手の蒼魔刀がヒット。勝利をもぎ取りました。
・第十三試合 King of DDTトーナメント二回戦 30分一本勝負
●石井慧介 vs KUDO○ 8分21秒 レフェリーストップ
石井選手がゴング前に奇襲をかけるなど、ベスト4進出をかけ、両者とも闘争心をあらわにした、壮絶な試合。最後は、KUDO選手が石井選手の側頭部を徹底的に蹴り付けるバスソーキックの連打でK.O.状態にし、レフェリーが試合をストップ。
▼第十四試合 King of DDTトーナメント二回戦 30分一本勝負
●ヤス・ウラノ vs 男色ディーノ○ 17分53秒 片エビ固め
ディーノ選手の男色攻撃を織り交ぜた技の数々。それをケロリと跳ね返すヤス選手。殴り合いも力比べも両者譲らないが、1回戦で痛めつけられた左ひざを攻められたディーノ選手は「全然いたくないですよォ~~~~っつ!!!!」と絶叫。ヘッドロックを極められグロッキーか? と思った瞬間に、いきなりディープキス! 意識朦朧となったヤス選手の頭を股間に突っ込み、必殺の「男色ドライバー」でフィニッシュ!
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そして試合後。準決勝進出を決めたケニー、HARASHIMA、KUDO、ディーノの4選手がリングに上がると、試合を終えたばかりのディーノ選手が全員を並べ、突然の「選手宣誓」。
7月8日(日)に大阪市淀川区民センターで開催される「KING of DDT OSAKA 2012」で行われる、
KING OF DDTトーナメント準決勝、(ケニー・オメガ vs HARASHIMA/KUDO vs 男色ディーノ)、そしてその勝者同士で争われる、8月18日(土)開催の日本武道館大会での現王者
飯伏幸太選手への挑戦権をかけた決勝戦を「なんでもありで正々堂々と戦う」ことを誓い合うという、感動的なエンディングとなり、会場のファンからも大きな歓声が上がりました。
またこの日は、往年の名プロレスラーの坂口征二選手の息子で、俳優の坂口憲二さんの兄である、坂口征夫選手が来場し、高木三四郎選手と共に、DDTへの参戦を発表するサプライズもありました。
熱いファイトと、ディープなキャラクター性のどちらも楽しめるDDTプロレス。
皆さんも一度、足を運んでみてください。きっと、くせになりますよ!
まずは、7月8日(日)。大阪大会の結果が楽しみですね!
(試合結果・試合時間はDDTプロレス公式HP<http://www.ddtpro.com/ddt/>の記録に基づいています)
<Text・Photo/日野公郎>