実写映画の公開を控え話題の「るろうに剣心」が、TVアニメ化15周年記念プロジェクトとして完全新作の「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 新京都編」を制作。昨年上映された前編に続き、6月23日(土)から後編が上映された。
24(日)には上映記念舞台あいさつを開催。ステージには、剣心役の涼風真世、音響監督の三ツ矢雄二、監督の古橋一浩が登壇した。
明治政府の転覆をくわだてる志々雄真実の一派と緋村剣心が対決する、原作でも人気のエピソードを前編「焔の獄(おり)」と後編「光の囀(さえずり)」の2部構成で描く。新作収録はおよそ10年ぶりになったという。
完成した作品を見た感想を聞かれ、涼風は「本当に緋村剣心ってステキだなあと思ってしまいました」とコメント。三ツ矢も「自分で演出しておいて図々しいですが、なんて素晴らしい作品なんだと思いました」と満足感いっぱいにコメント。「さっきも、涼風さんとポスターを見て『剣心かっこいい~!』って話していました(笑)」とすっかりとりこになってしまった様子だった。
10年ぶりの新作収録だったが、収録現場はスムーズだったという。三ツ矢は収録を振り返って、「本当に、皆さんすぐに昔の感覚を取り戻されていましたね。涼風さんはパンツスタイルでいらっしゃって、男前!!という感じ。あっという間に剣心になれるすごさですよ!」と興奮ぎみにコメント。
それを受けて涼風は、「剣心の心を表現したいという思いで臨んでいましたね。(剣心は)自分自身の分身みたいな気持です」と思いいれたっぷりに答えていた。
裏話としては、明神弥彦役の冨永みーなが「ちょっとカツオが入っていたので、少しダメ出しをしてしまいました(笑)」と暴露した。また、故・鈴置洋孝さんが演じた斎藤一役は成田剣が引き継いでいる。
本作の見どころを聞かれると、古橋監督は「実はかなり忙しい時期に制作していたんですが、斎藤対志々雄の対決のところは描きたいと思っていたので、何とか、描くことができた良かったなと。出来も良いと思いますね。自信があります!」とのこと。涼風は「後編で、剣心の“おろ”が聞けたのが良かったです」と答えた。
続いてステージには主題歌を歌ったシンガーソングライターの住岡梨奈が登場。後編のテーマ曲「feel you」をギターの弾き語りで披露した。住岡は同曲で6月20日(水)にデビュー。舞台挨拶終了後には会場に販売コーナーを設け、手渡し会も行うなどしてファンにアピールした。
最後に、登壇者からメッセージを送られた。
三ツ矢は「すごい作品にかかわれたと思っています。アニメファンだけでなく、さまざまな方に見ていただきたいです。そして、声優を目指す方には特に、とても勉強になる作品であると思います。役者さん方の血が通った芝居、心が入ったセリフをぜひ聞いていただきたいと思います」とコメント。
涼風は、「剣心役で初めて声のお仕事をしたあの日から、10年という時間が流れました。これからも愛していきたい作品です」と感慨深くコメント。
古橋監督は、「TVのゴールデン帯で初めて手掛けた作品でもあり、今の自分があるのは本作のおかげです。実写映画も話題ですし、またこれから先、アニメも作らせてもらえたら光栄です」と意欲的なコメントを残した。
なお、舞台挨拶の模様はニコニコ動画のプレミアム会員限定で生中継され、全国のファンが楽しんだ。
<Text/興津正子>
【公演概要】
「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 新京都編」後編
全国劇場で先行公開中
●作品公式サイト
http://www.kenshin-tv.com/