ボーカルのmiccoさんとギター・ベースの菊池達也さんによるオーガニックポップユニット・marbleが、デビュー5周年を記念したベストアルバム「風道花うた」を6月6日(水)にリリース。その発売を記念したライブ&サイン会イベントがタワーレコード新宿店の7階にあるイベントスペースで発売当日となる6日の夜に開催された。
イベントはmiccoさんによる「みなさーん、こんばんマーブル!」の挨拶でスタート。イベントスペースを埋め尽くした120人のファンの手拍子にのせて、笑顔いっぱいに軽くステップを踏みながら一曲目の「水彩キャンディー」を歌ったmiccoさんは、「今日は平日で仕事帰りのみなさんもいるようでして……ありがとうございます」と、大きな拍手に包まれながら感謝の言葉を一言。
久々のインストアライブということもあって、嬉しそうにファンに話しかけながら、まずが続いて発売されたばかりの「風道花うた」のジャケットについて解説を始めることに。「今回も素敵なんです」とアルバムを手にしたmiccoさんは森の奥でおこなわれた撮影のようすなどを語ってくれたのだが、「そこに行くまでの道が……狼道っていうんですか?」と口にしたとたんに「獣道だよ」と菊池さんがツッコミを入れたりといった、いつも通りの楽しい掛け合いに集まったファンからは笑い声がこぼれたりしていた。
さらに衣装について「いつもと違った感じということもあって、私もすごい気に入いったアルバムになっています」とコメント。ちなみにこの「風道花うた」のジャケットだが、なんと偶然にもアニメ『たまゆら』のボーカルアルバムとデザイナーさんが同一人物ということ。なので、ちょっとした仕掛けも施されているようなので、見比べてみると面白いかも。
続いて今回のアルバムの一番最後の曲となっている「幸せは星の上 ~旅の途中、空を見上げて~」についての裏話も披露。当初は一曲目に歌った「水彩キャンディー」を最後の曲にするつもりでいたものの、レコーディングをしてみたらサブタイトルにある「旅の途中、空を見上げて」というフレーズが「まだ旅の途中で、みんなで一緒に歩いていこうね」という今現在のmiccoさん自信の気持ちにリンクしていたということで曲順を変更したとのこと。
そんなことを語りつつ、「幸せは星の上 ~旅の途中、空を見上げて~」を心を込めて、しっとりと歌いあげてくれた。
歌い終わると、6月10日(土)の大阪、17日(土)の東京と2公演を予定している東阪ライブツアー「marble presents 5th anniversary ~つながる手と手 in Tokyo~」についても言及することに。大阪公演では演奏してほしい曲を、さらに東京公演ではアコースティック編成で演奏してほしい曲のリクエストを募ったということで、その曲が何になるか楽しみとコメント。さらに大阪公演ではmiccoさんが弾き語りに挑戦するらしく「ライブでやるのは実は人生初。一生に一度かもしれない」と嬉しそうに語ってくれた。
さらにここでツアーに先駆けて先日ニコ生で放送された「marbleのゆるゆるニコ生~ぶる☆五つ星!」にゲスト出演した新谷良子さんから直伝されたという「マブダチ」の挨拶を「練習」(菊池さん)してみることに。新谷さんのライブで会場のファン同士がお互いに挨拶するというこの「マブダチ」挨拶。
とりあえずお試しということでmiccoさんの「こんばんマーブル」にあわせて、ファン同士が周りの「マブダチ」同士で挨拶することになったのだが、今回が初めての試みということもあってまだまだぎこちないようす。しかしmiccoさんはファン同士が挨拶を交わすことで、ほんの少しでも交流できたというシーンを見られたことが嬉しかったのか、「この挨拶を、今度から取り入れていきたいです。これでみんな顔を覚えて、マブダチになってください」と語りつつ笑顔を見せてくれた。
イベントもそろそろ後半戦ということで、続いてはmiccoがインディーズの頃に作った曲という「星屑くずtears」をアコースティック・バージョンで歌うことに。「俺色に染められなかった」と菊池さんが語るように、この「星屑くずtears」はmarbleとかなり毛色が違うmiccoの色が強いバンドっぽいサウンドということもあって、ライブでは歌っていたもののなかなか音源化されずにいた曲だったりする。
それが今回のベストアルバムで初めてCDに収録されることになったわけだが、アルバム収録曲としてファンの前で歌えたことがあまりに嬉しすぎたのか、miccoさんが歌詞を間違えるハプニングも。普段ならそれにツッコミを入れる立場の菊池さんも「発売記念ということで、アレンジも今日から変えて見たんだけど、一発目だったんでちょっと間違えちゃった(笑)」とカミングアウト。こんなところでもやっぱり2人の仲のいいところを見せてくれていた。
そしてこの日最後の曲を歌うことになったのだが、miccoさんの「今日はワイヤレスじゃないんだよね」という言葉に曲名を言う前から会場がざわめき始める。そんな中、歌ったラストソングは「Lingering Fizz」。いきなりステージを降りるや、ファンにマイクを向けて一緒に掛け合いをしながら歌うmiccoさんに会場は大盛り上がり。その歌声に菊池さんが奏でるギターとテンポよく響き渡る手拍子が重なりファンの熱気がどんどんと高まっていく。
ラストは人並みをかき分けてファンの中へと入り込んでいきながら、miccoさんがサビである「聴こえてくる このbeatific!! 鳴らし続ける このsparkを!! 」というフレーズの掛け合いをファンと一緒に5回も繰り返してフィニッシュ。ここでみんなで記念写真を撮影し、大興奮のうちにライブパートは終了となった。
続けてはサイン会。miccoさんと菊池さんが並んで登場し、差し出しされたアルバムのジャケットにペンを走らせつつ、話しかけられると笑顔で会話を交わしたりと、ファンとの楽しい時間を楽しんでいたようだった。
<Text/川畑 剛>
【CD概要】
風道花うた
発売中
価格:3000円(税込)
発売元:株式会社ランティス/GloryHeaven
販売元:株式会社ソニー・ミュージックディストリビューション
01.芽生えドライブ (TVアニメ『ひだまりスケッチ』ED主題歌)
作詞:micco/作曲・編曲:菊池達也
02.アネモネ ~Melancholy of marble Version~
作詞・作曲:micco/編曲:菊池達也/ストリングスアレンジ:中西亮輔
03.星屑 tears
作詞・作曲:micco/編曲:菊池達也
04.青空 loop (TVアニメ『キミキス pure rouge』OP主題歌)
作詞・作曲:micco/編曲:菊池達也
05.初恋 limited (TVアニメ『初恋限定。』ED主題歌)
作詞:micco/作曲・編曲:菊池達也
06.空中迷路 (TVアニメ『かみちゃまかりん』ED主題歌)
作詞:micco/作曲・編曲:菊池達也
07.宝石
作詞・作曲:micco/編曲:菊池達也
08.空想ジェット!
作詞:micco/作曲:菊池達也/編曲:菊池達也&菊谷知樹
09.流星レコード (TVアニメ『ひだまりスケッチ×365』ED主題歌)
作詞:micco/作曲・編曲:菊池達也/ストリングスアレンジ:ぺーじゅん
10.それだけ
作詞:micco/作曲・編曲:菊池達也
11.朝はやってくる、short filmのように。
作詞:micco/作曲・編曲:菊池達也
12.Lingering Fizz
作詞・作曲:micco/編曲:菊池達也
13.さくらさくら咲く ~あの日君を待つ 空と同じで~ (TVアニメ『ひだまりスケッチ×☆☆☆』ED主題歌)
作詞:micco/作曲・編曲:菊池達也/ストリングスアレンジ:ぺーじゅん
14.水彩キャンディー (TVアニメ『ましろ色シンフォニー』ED主題歌)
作詞:micco/作曲・編曲:菊池達也
15.幸せは星の上 ~旅の途中、空を見上げて~
作詞:micco/作曲・編曲:菊池達也
●marble公式サイト
http://www.marblemarble.net/
●marble5周年ベストアルバム「風道花うた」特設ページ
http://marble-kazamichi.oh-news.net/index.html
●marble5周年記念特設ページ
http://marble-5th.oh-news.net/