作品そのままの爆笑トークに大盛り上がり!『男子高校生とイベント』開催!!

By, 2012年4月21日



TVアニメ『男子高校生の日常』のBlu-ray&DVD第1巻発売記念イベントが、4月15日(日)に東京・池袋のみらい座いけぶくろ(豊島公会堂)で開催された。


開幕のブザー音とともに会場の照明が暗転。数瞬のうちにはステージ上のスクリーンに桜の木がプロジェクターによって映し出されたのだが、そのスクリーンの前には満員となった観客に背中を向けるようにしてタダクニ役の入野自由さん、ヒデノリ役の杉田智和さん、ヨシタケ役の鈴村健一さんが並んで屹立。
そのシュールな光景に会場にどよめきが広がる中、この3人の影をスクリーンに映しながら、影絵劇スタイルでの掛け合いミニドラマがスタート。

もちろんこの3人が演じるあのキャラクターたちということもあって、内容はアドリブや小ネタのオンパレード。開始早々脱線したっきりあまりに進まない展開に入野さんが「ヤバイ、まだ4行目なのに……」と素で呟くと、会場のファンは大爆笑となっていた。
その後も杉田さん&鈴村さんはノリノリといったようすでやりたい放題。そんな3人に最後は入野さんが「おまえら、いい加減にしろ!」と、タダクニそのままに突っ込んでミニドラマは終了となった。


ここでステージに照明が灯り、ずっと後ろを向いていた3人が振り返るや、客席からは大歓声が。そして入野さんが「アニメ同様イベントも『男子高校生とイベント』というサブタイトル通りに、ゆるく楽しくやっていきたいと思います。みなさんもついてきてください」と挨拶すると会場は大きな拍手に包まれた。

今回のイベントの主旨はTVアニメ『男子高校生の日常』をもう一度振りかえってみようということで、キャスト&スタッフが選んだ全12話の中のベスト・オブ・エピソードをみんなで一緒に見ながらトークしていこうというプログラム。


一番手は入野さんが選んだ「男子高校生と温泉卓球」。スクリーンに映された映像を鑑賞していくことになったのだが、キャストコメンタリー風にツッコミを入れる3人のトークにに観客は大喜び。
この回を選んだ理由は「何をやってもうまくいかないタダクニがとても愛おしくなった」からとのことだったが、鈴村さんも「この回からタダクニの立ち位置の危うさが表立ってきた」とコメントするなど、いろんな意味でのターニングポイントになった回だと語ってくれた。


続いては杉田さんの選んだ「男子高校生と父」だったのだが、タイトルが出たとたんに「あの回か!」といった雰囲気で会場は大爆笑。「マンガを読んだときから、ヒデノリのお父さんを誰がやるのかずっと楽しみでした」と杉田さんが語るように、小山力也さんが演じたヒデノリの父をはじめとしたサブキャラにも豪華声優をズラリとそろえたのもこの作品ならではといったところ。
中でもラバーシューター役に朴路美(路は王へん)さん、眼鏡役で梶裕貴さん、たかひろの友達役に諏訪部順一さんといった、、豪華キャストについて語り合う3人に、観客も笑いっぱなしとなっていた。


次は鈴村さん選出の「男子高校生とベランダ」。この回を選んだ理由について「この作品は、一応作品のタイトル通りに、男子高校生の日常のあるあるネタっぽくなっているんだけど、これは絶対にないのがイイんですよ」と力説した鈴村さんだが、そうは言いながらも「ベランダを挟んでのお隣と『元気?』とかには憧れる」とコメント。
そんな鈴村さんの夢を叶えようとしてくれただけでなく、結局のところ「やらなくてよかったねということを教えてくれた(笑)」というこの回はやっぱりお気に入りということだった。

ここからはこの日会場に来れなかったキャストやスタッフのベスト・オブ・エピソードを紹介していくことに。まずは小林ゆうさんの選んだ「男子高校生と立ち聞き」。ここでは、「台本に猥談をしてくださいと書いてあったので、『大丈夫なんですか?』と聞いたら、ビックリするぐらいピー音を入れますから大丈夫ですと言われました」(鈴村)、「何を言ってたかココでは口に出来ないようなことを言ってた記憶があります」(杉田)といったマル秘エピソードを披露した。

さらに副監督・吉村愛さん選出の「男子高校生と…」(最終話)と、監督の高松信司さん選出の「男子高校生の放課後」(第1話)も上映。ここではミツオ君が大好きといったトークや、本番前のテストの独特な雰囲気について、さらにはモトハル役の浪川大輔さんの面白エピソードなどで大盛り上がり。

ほかにも入野さんがずっと気にしていたという「タダクニがエンディングに出ていないんじゃないか疑惑」が浮上。一時は出ていないのではという意見が出て入野さんがガックリと肩を落とすといったシーンもあったものの、スタッフからアフロ頭のキャラがタダクニであるとの情報が届けられるや、席から立ち上がりガッツポーズ。そんな入野さんの姿に会場からは、おめでとうといった雰囲気で、あたたかい拍手が贈られていた。

イベント後半では、アニメ公式サイトで募集していた人気No.1エピソードの結果を発表。10位の「男子高校生とイラ」から発表が続き、9位は「男子高校生とモトハルの悩み」
続いて8位は「男子高校生と温泉卓球」、7位は「男子高校生とフランクフルト」、6位は「男子高校生と室内の冒険」、5位は「男子高校生と…」、4位は「男子高校生とありのままの自分」

ここからはいよいよベスト3の発表! 3位は「男子高校生と旅立ちの朝」。2位の「男子高校生と文学少女」は、人気エピソードである文学少女シリーズの第1弾だ。そして1位に選ばれたのは「男子高校生とスカート」。この1位の結果にはキャストの3人も観客も予想外だったらしく「これ1位なんだ」と驚きの表情を浮かべていた。

あわせてキャラクター人気投票の結果についても論評していくことに。ベスト3は3位・タダクニ、2位・羽原、1位・唐沢という内容だったのだが、唐沢の圧倒的な人気に会場全員が騒然といった状態に。
タダクニは主人公ということで人気を集めたのではと推測したものの、ヒデノリは6位、ヨシタケは7位というという順位になった。入野さんが推していた副会長は残念ながら15位。鈴村さん期待のりんごちゃんも13位止まり。そのすぐ上の12位がなんとミツオ君ということで、彼の素晴らしい健闘に大きな拍手が送られていた。

最後に人気投票1位となった「男子高校生とスカート」を鑑賞して、観客もキャスト陣も大爆笑のうちにコーナーは終了。サイン入りクリアファイルと、同じくサイン入りスタッフ専用Tシャツが当たるプレゼント抽選会を挟んで、5月2日に発売予定のDVD&BD第2巻を紹介していくことに。ここでキャスト全員が特典のスペシャルCD「男子高校生の見せられない日常」を猛プッシュ。
「これもすごかったな」(鈴村)、「全てが酷い(ほめ言葉)」(杉田)、「声出して笑ってしまって1回NGを出してしまったぐらい」(入野)というぐらいの必聴の内容とのことなのでぜひチェックしてもらいたい。

そんなこんなで大盛り上がりとなったイベントもそろそろエンディングへ。鈴村さんが「こんな風にイベントで楽しくダラダラとしゃべらせてくれる作品はそんなになかったりしますので、ぜひまた次のイベントを開くためにも第2期をやっていただきたいと思います」と、また杉田さんも「切実に第2期をやりたいので、原作者の山内泰延先生には頑張って描き溜めていただきたく思いますし、みなさんDVD&BDのパッケージを買いましょう!」と挨拶。
最後に入野さんが「男子高校生ならではのイベントを楽しんでいただけましたか? またいつかこういった機会があればいいなと思いますし、第2期、そして映画化されて『男子高校生の劇場』とかできたらいいなと思います」と夢のあるコメントで締めて、約2時間の充実したイベントは終幕となった。

<Text・Photo/川畑 剛>

●TVアニメ『男子高校生の日常』公式サイト
http://www.danshinichijyo.net/