“加速”しまくりのバトルアクションに期待も高まる! TVアニメ『アクセル・ワールド』アフレコレポート

By, 2012年4月2日



第15回電撃小説大賞で大賞を受賞した川原礫原作の『アクセル・ワールド』(アスキー・メディワークス 電撃文庫刊)が、4月よりTVアニメ化されることが決定。今回はすでに収録がスタートしているアフレコ現場から、メインキャスト陣によるコメントをお届け!

『アクセル・ワールド』は、《ニューロリンカー》と呼ばれる携帯端末を用いることで生活の多くが仮想ネットワーク上でおこなわれようになった近未来の世界を舞台にした物語。
中学内格差(スクールカースト)最底辺に位置するいじめられっ子のハルユキは、ある日突然、校内一の有名人である黒雪姫から「加速したくないか・・・・・・、少年。」と声をかけられ、仮想空間で展開される謎の対戦格闘ゲーム《ブレイン・バースト》での闘いに巻き込まれていくのだが……。

――まずは『アクセル・ワールド』という作品についての感想と、演じるにあたっての意気込みなどをお聞かせください。

ハルユキ役・梶裕貴さん(以下、梶):オーディションを受けるときに原作を読ませていただいたんですが、一気に読んでしまったくらい面白い作品でした。男子なら思わずハマってしまう要素がいっぱい詰まってると思います。設定的なところでも近未来への展望や社会を面白く風刺している部分もあったりして、アフレコが始まるのをずっと楽しみにしていました。これからちょっとづつハルユキと心を重ねながら、頑張って彼のことを演じていきたいと思っています。

黒雪姫役・三澤紗千香さん(以下、三澤):私は原作を読んだ感想としてこの作品をハルユキくんの成長物語と思っているんですが、そんなハルユキくんを導いていくのが黒雪姫です。
反対に黒雪姫もハルユキくんからいろんな考え方や世界を教えてもらったりしているんですが、その黒雪姫の姿は、共演者の先輩の皆さんからいろいろと教えてもらっている自分の姿とシンクロしているような気がしています。そんな風に私と黒雪姫がこれからもっともっとリンクしていきながら一緒に進んでいくことができればいいなって思っています。

チユリ役・豊崎愛生さん(以下、豊崎):ハルユキくんの「可愛い」幼なじみであるチユリを演じさせてもらっています(笑)。原作はすごくスピード感があって、まさに作品のキーワードである“加速”の言葉通りに、あっという間に読み切ってしまったほどです。
チユリはすごくやりたかった役だったこともあって、彼女を演じられることをすごく嬉しく思っています。私自身ゲームが大好きでロボットを操縦して対戦する格闘ゲームも結構プレイしたりするので、ハルと黒雪が活躍している《ブレイン・バースト》のシーンとかを見ながら、うらやましいなと思いながらアフレコをさせてもらっています。

タクム役・浅沼晋太郎さん(以下、浅沼):僕が今まで演じてきたキャラクターとはひと味違うというか、あまりやったことがない役になっています。そんなこともあって、タクムという役は自分にとっては挑戦だなと思いながら演じています。

――ご自身が演じているキャラクターについての感想などをお聞かせください。

:すごく難しい役だなと思っています。太り気味のビジュアルやヘタレな中身から分かるように決して格好いいキャラクターではないんですけど、ゲームの世界で《バースト・リンク》したときに、彼自身も気づいていないような熱い気持ちが出てくるんですよ。
そのへんの切り替えを違和感なく、それでいて格好良く見せることがすごく大事なんだろうなと思いながら、丁寧に演じさせてもらっています。

三澤:黒雪姫は梅郷中学校の生徒会副会長で、すごく人望もあって見た目も可憐で、生徒たちにみんなに人気があるような女の子です。そんな黒雪姫なんですが、初めて見たときに私と同じ長い髪というところに運命を感じました(笑)。
さらに、みんなの前ではすごくしっかりしているように見せていたり、突っ張っていたりする感じが自分と似ているなと思っていまして、彼女の心の決壊が崩れて他人に向けて気持ちを開いてといったシーンなどでは、自分の体験を思い出したりしながら演じさせてもらいました。

豊崎:チユリを演じさせていただくにあたって気を付けているのは、ハルのいいところを探しながら演じるということです。彼って、すごく主人公らしくない男の子じゃないですか。
でも、幼い頃から一緒にいるチユリはハルのいいところをいっぱい知っているんですね。なので、そのチユリの気持ちに近づけるようにと演じていこうと思っています。
チユリはタクの恋人で、だけどハルも好きだったりと、幼なじみ同士なんですがその方向性と種類が違う「好き」にチユリも悩んだり迷ったりしていると思うんです。そういったすごく多感な年頃である中学生の女の子という部分もしっかりと表現していけたらいいなと思いながら演じています。

浅沼:中学生の頃には剣道もやってなければ彼女もいなかったりと、タクムと僕で似ている部分は無かったりするんですけど……だからこそ自分としては思い切って演じられるキャラだと考えています。なるべくさわやかに、ほかのキャラと接していけるようにしたいですね。それはそれとして、チユリとともにタクムはすごく好感度が気になるキャラですね。

――最後に作品の見どころと、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。

:派手でゲームでバトルという格好いい要素がわかりやすく表現されているアニメだったりするんですが、実際は心のぶつかりあいによる心理戦や、コンプレックスという言葉がキーワードになっていたりとキャラクターの内面を深く彫り込んである作品でもあります。
バトルとともに「なんで闘うのか」「どうしてそういう姿をしているのか」といったところに、この作品の本当の面白さがあると思いますので、そういった部分にも注目していただきたいと思います。

三澤:《ブレイン・バースト》で闘っているアバターの中の人は、それぞれいろんな目的を持って闘っていると思うんですが、そんな彼らが技と心でぶつかり合うことによって、そこでいろんな感情が生まれていくと思うんです。そんな彼らと同じように見ていただいているみなさんの気持ちもいっぱい動くような作品になっていますのでぜひご期待ください。
これからもっと作品を盛り上げていきたいと思いますので、ぜひとも応援してくれると嬉しいです。

豊崎:原作を読んで感じたスピード感やバトルの世界観がどんな風に映像化されるのか、それもサンライズさんが手がけるということで、私自身とても楽しみにしています。
アバターが登場して格好良く闘う《ブレイン・バースト》のアクションシーンはもちろん見どころではあるんですが、そのアバターの中にいるのは中学生の少年少女で、彼らも一生懸命考えたり悩んだり恋をしたり、泣いたり怒ったりしているわけで、そういった一面も大事にしながらチユリを演じていきたいと思っています。

浅沼:近未来っぽい世界観やちっちゃいハルユキの目線での構図などがすごく面白い作品だなと思っていまして、このアニメではまるでゲームの世界に入り込んでしまったような感覚を味わえるんじゃないかなって思います。
そして第1話は、通常のアニメの1.5倍ぐらいのカット数で、「力はいっているな!」と感じさせられました。難しい言葉もいろいろと出てきたりはしますが、「考えるな、感じろ!」という感じのアニメですので、ぜひとも応援よろしくお願いします。

アニメ化を手がけるのは『機動戦士ガンダム』シリーズや『コードギアス 反逆のルルーシュ』などでおなじみのアニメスタジオ『サンライズ』。音楽面ではOPテーマをMay’n、EDテーマはKOTOKOが担当する。また、TVアニメ化に続いてバンダイナムコゲームスよりゲーム化が早くも決定。PS3&PSPにて『アクセル・ワールド Stage:01 -銀翼の覚醒-』と『アクセル・ワールドStage:02(仮)』が発売予定。
さらに響-HiBiKi Radio Station-とラジオ大阪にて3月よりラジオ番組の配信、figmaやねんどろいど、GASHAPONでのフィギュア化、ヴァイスシュヴァルツのカードゲーム化なども決まっている。多方面にわたって展開されていく『アクセル・ワールド』の各種最新情報については公式サイトをチェックしよう!

<Text/川畑 剛>

【番組概要】

TVアニメ『アクセル・ワールド』

TOKYO MX 4月6日より    毎週金曜 24:30~
テレ玉 4月6日より     毎週金曜 25:00~
チバテレビ 4月7日より   毎週土曜 25:00~
tvk 4月7日より       毎週土曜 25:30~
テレビ愛知 4月7日より   毎週土曜 26:20~
MBS 4月7日より       毎週土曜 26:58~
北海道放送 4月9日より   毎週月曜 25:26~
RKB毎日放送 4月9日より   毎週月曜 26:25~
とちぎテレビ 4月18日より  毎週水曜 23:30~
群馬テレビ 4月18日より  毎週水曜 24:30~
BS11 4月13日より    毎週金曜 24:30~
AT-X
4月8日より、毎週日曜 23:00~/毎週土曜 17:00~/毎週日曜 10:00~
キッズステーション 
4月20日より 毎週金曜 24:00~ 28:00~ 毎週日曜 23:00~

その他、ニコニコ動画、ワーナー・オンデマンド、バンダイチャンネル、PlayStationStore“Video Unlimited”にて配信決定!

※RKB毎日放送(RKB)の4月9日(月)初回放送については26:45~27:15開始となります。

※編成の都合により放送曜日、時間、開始日が変更になる可能性がございます。予めご了承ください。

<スタッフ>
原作:川原礫
原作イラスト:HIMA
監督:小原正和
シリーズ構成:吉野弘幸
キャラクターデザイン/アニメーションディレクター:愛敬由紀子
デユエルアバターデザイン/アクション監督:椛島洋介
セットデザイン/青木智由紀 イノセユキエ
キーアニメーター/田畑壽之
音響監督/鶴岡陽太
音響制作:楽音舎
音楽:大島啓之 onoken MintJam
プロデュース:GENCO
アニメーション制作:サンライズ
製作:AW Project

<キャスト>
黒雪姫:三澤紗千香
ハルユキ:梶 裕貴
チユリ:豊崎愛生
タクム:浅沼晋太郎
ほか

<OP/ED>
OP:May’n/『Chase the world』
ED:KOTOKO/『→unfinished→』

(C)川原 礫/アスキー・メディアワークス/AW Project

●作品公式サイト
http://www.accel-world.net/
●公式Twitter
http://mobile.twitter.com/accel_world