6月からは春秋戦国時代が熱い!?「キングダム」プレミアムプレビュー&トークショーレポート!

By, 2012年3月26日



2012年3月20日、東京・渋谷の「NHKみんなの広場 」で「2012NHKアニメ 春まつり」内演目として、6月の新番組『キングダム』のトークイベントが行われた。
本作は、原 泰久氏の同名漫画をアニメ化したもの。舞台は春秋戦国時代の中国で、大将軍を目指す孤児の少年・信(しん)と、後に始皇帝となる少年・嬴政(えいせい)の物語となっている。
会場には、森田成一さん(信 役)、福山潤さん(嬴政 役)、小山力也さん(王騎 役)、神谷純監督が登壇し、アニメの魅力を語ってくれた。

本作で特筆すべきは、キャラクターを通常の作画ではなく、3DCGで描いている点だ。これは、戦のシーンで何十万の軍団を動かすため。会場のスクリーンには、滑らかに動く第1話のPVや、カクカクしたポリゴン状のキャラクターが登場するメイキング映像が映し出され、キャスト陣も初見だと驚いていた。
福山さんは「3DCGで動きがより滑らかになり、それが演技にどう影響するのかしないのか、模索しながらできるのも楽しみです」とコメントしてくれている。因みに、当初やろうとしている戦闘シーンを、普通の作画ベースでやるとしたら、毎週放送するものでは不可能。劇場作品を5年ペースで3作ぐらい作れるレベルになるとのことだ。


●SPクイズは裏話満載!

続いては、本作をもっと詳しく紹介するため、「クイズDEキングダム」コーナーに、キャスト陣や監督が挑戦してくれた。その中で、「森田さんが信役に選ばれたのは、熱さと真っ直ぐさが理由である。○か?×か?」という問題では、興味深い裏話も飛び出している。神谷監督によれば「信というキャラは乱暴な言葉使いをするが、森田さんの声には、乱暴な言葉の中に熱さや真っ直ぐまっすぐさが入っていて、ハートにガンガンくる」とのこと。

福山さん演じる嬴政に関しても「冷静な台詞が多い役だが、福山さんの声には、ただ冷たいだけでなく、ホットな芯が通っていて、こういう王様なるついていきたいと思える」と話してくれた。

そして、小山さん演じる王騎についても「オ○マっぽい巨人という印象の一方で、信が憧れる天下の大将軍という様に、振り幅の大きい役。その全てをまとめ上げられる人を探していた時、小山さんが全てを持っていた」とコメントしてくれた。

他にも、原作の原氏が、春秋戦国時代を舞台にしたのは「別の漫画で、敵ボスを始皇帝に設定し、そこで始皇帝を調べたところ、その激動の人生に興味を持ったため」。河了貂(かりょうてん)を演じる釘宮理恵さんは、「この役がオーディション後も気になっていて、ホントにやりたかった役」といった裏話も飛び出していた。


●キャスト陣が本作にかける熱い意気込みを激白!

更に、質問コーナーでは、「本作に因んで、自身を漢字1文字で表すとしたら?」の問いに、小山さんが「力」と回答。「『キングダム』には、圧倒的なパワー、肉体的なパワー、数のパワーがいっぱいでてくるので、その大きな力を制するのは、心の力です。私もこの作品を通して、心の力を磨きたいと思います」と話してくれた。

他にも「この作品で演じる上で、最も注意したところは?」の問いには、森田さんが「信は孤児であり、身分は下僕ですが、真っ直ぐで、とても飢えています。それは、食べ物だけでなく、人生とか、色んなものに渇望していて、その渇きを意識して演技しています」とコメント。キャスト陣は、本作の登場キャラクターたち同様、熱く燃えているようだ。

気になるアニメの本編は、2012年6月4日、BSプレミアムで放送スタートする。キャスト陣の演技、監督やスタッフが奮闘する3DCGのデキを、大いに期待したいところだ。

<Text・Photo/小俣 猛>

【作品概要】
アニメ「キングダム」
BSプレミアム 2012年6月4日(月)19:00~放送スタート
※毎週水曜、24:15~再放送

<スタッフ>
原作:原 泰久
監督:神谷 純
シリーズ構成:荒川稔久
アニメーション制作:ぴえろ
制作・著作:NHK・総合ビジョン・ぴえろ

<キャスト>
信(しん):森田成一
嬴政(えいせい):福山 潤
王騎(おうき):小山力也
河了貂(かりょうてん):釘宮理恵
羌瘣(きょうかい):日笠陽子
ほか

●NHKアニメワールド『キングダム』公式サイト
http://www9.nhk.or.jp/anime/kingdom/