現在好評放送中のTVアニメ『ファイ・ブレイン ~神のパズル』。4月8日(日)からは新キャラクターを加えて、第2シリーズがスタートします!
第1シリーズから引き続き、メインキャストの浅沼晋太郎さん(大門カイト役)、清水香里さん(井藤ノノハ役)、福山潤さん(逆之上ギャモン役)、宮田幸季さん(キュービック・G役)、雪野五月さん(アナ・グラム役)に加え、第2シリーズからの新キャラクター、オルペウス・オーダーの神谷浩史さん(フリーセル役)、杉田智和さん(ピノクル役)、小野大輔さん(ダウト役)、斎藤桃子さん(メランコリィ役)、日笠陽子さん(ミゼルカ役)、小西克幸さん(ホイスト役)、そして遠藤広隆監督を迎え、第2シリーズの見どころなどを語ってくれました。
―遠藤監督にお伺いします。第2シリーズの見どころを教えてください。
遠藤広隆監督:前シリーズでは、パズルをアニメにどのように組み込んでいくかを佐藤監督らと色々試行錯誤しました。第2シリーズでもその苦労して学んだ経験を受け継いで、また新しくパズルに活かしていこうと思います。ドラマの面では、新キャラクターのフリーセル達が、どのようにドラマを膨らませていってくれるかが見どころなので、楽しみにして頂ければと思います。
第1シリーズではカイト達は解く側、敵は出題する側と決まっていたんですが、第2シリーズでは相互に出題し、団体戦をしたりと新しい試みに挑戦していますので、引き続きよろしくお願いします。
―キャストの皆さんのお伺いします。役どころと、第2シリーズにかける意気込みを教えてください。
大門カイト役・浅沼晋太郎さん(以下、浅沼):第2シリーズも主人公をさせて頂きます! 前シリーズに引き続き、第2シリーズもこの様な豪華なメンバーに囲まれまして身の引きしまる思いです。
第2シリーズの見所は、これまで数々のキャラに奪われてきたカイトの決めセリフ「パズルタイムの、始まりだ!」を、第2シリーズでは、それをさらに進化させたような決めゼリフを新キャラに言われてしまいまして、そっちのほうが流行るんじゃないかと、びくびくしています(笑)。
カイトをはじめとする今までのキャラクター達も、これまで以上に絆を深めて一緒に戦えるということなので、オルペウス・オーダーともなんとか張り合っていけたらと思います。
井藤ノノハ役・清水香里さん(以下、清水):前シリーズのときは割と男性キャラクターが多くて、数少ない女子としてがんばってきたのですが、後半はずっと「ヒロインはルーク」だと言われ続け、アナは男の子なのに神の領域までのヒロインっぷりを発揮し、第2シリーズでこそは! と、思っていたら、女性キャラが増えました(笑)。なのでこれからは心置きなく面白キャラに徹していきたいと思います(笑)。
第2シリーズは更に豪華キャストでパワーアップしているので、これからアニメをみて頂く方にも楽しんでもらえる内容にもなっております。今後はまた新たな展開で、第1シリーズではカイトがルークと戦うという感じでしたが、今回はチーム戦もあるということで、ノノハは天才ではないのですが、チームに混じって頑張っていますので、その辺もぜひ見て頂けたらと思います。
逆之上ギャモン役・福山潤さん(以下、福山):前シリーズから、ギャモンはフルアクセルで突っ走ってきました。第2シリーズに入りまた新たなキャラクターが加わりパズルバトルもこれまでと変わり、キャラクター同士の関係性も変わってきます。
パズルを通して、どのようなキャラクターのコミュニケーションがとれるが楽しみです! ギャモンとしては臆することなくもっとアクセルを踏み込んで、規格にはまらないようにやっていきたいと思います。
キュービック・G役・宮田幸季さん(以下、宮田):前シリーズでは回を追うごとにカイトたちと仲良くなり、より団結力が強まったと思うのですが、第2シリーズではまた新たに個性的で強そうな敵たちが登場します。とても勝てる気がしないのですが(笑)、微力ながらカイトたちをサポートしていきたいなと思っています。
アナ・グラム役・ 雪野五月さん(以下、雪野):前シリーズでは、カイトたちとつかず離れずといった感じで、全くパズルには参加せず、自分から意図してパズルを解こうとしたことは一回もなかったのですが、第2シリーズでは団体戦をするようなので、今度こそちゃんと参加できたらいいなと思います。
フリーセル役・神谷浩史さん(以下、神谷):謎の組織「オルペウス・オーダー」に属する謎の少年で、謎だらけで演じる僕らもまだよく分かっていない部分もあるのですが(笑)、過去に何かしらの因縁があって、カイトにパズル勝負を仕掛けます。『約束』というキーワードが引っかかっているようで、カイト達の「敵」と言われているのですが、フリーセルたちには彼らなりの正義があって行動しているものと信じて、声を紡いで行こうと思いますので、その辺にも注目して頂けたらと思います。
ピノクル役・杉田智和さん(以下、杉田):「オルペウス・オーダー」の中では、自分の思うままに自由に行動するキャラクターという印象があります。自由なキャラクターを演じるがうえに、収録の際には繊細な気遣いが要求されると個人的には捉えています。キャラクターの棲み分けを、演じる前に意識する作業から始めましたので、どうなっているかはオンエアでチェックしてみてください。
ダウト役・小野大輔さん(以下、小野):ダウトは見ためがワイルドで、「ファイ・ブレイン」は『少年少女』と言われているのですが、ダウトは本当に少年なのかと思うくらいタフな外見をしています。ですが、その見た目によらずすごく真面目で堅いキャラクターです。一人称は『私』です(笑)。
また、先ほど神谷さんもおっしゃっていた通り、「オルペウス・オーダー」にも信念があり、それをすごく大事にしています。見どころとしましては、第1シリーズのキャラクターたちが濃いので、オルペウス・オーダーもそれに負けずにそれぞれのキャラクターを主張していけたらと思います。
メランコリィ役・斎藤桃子さん(以下、斎藤):メランコリィはすごく可愛い風貌をしているのですが、それとは裏腹に中身はすごく悪者のようなので、悪く演じられるように頑張ります。また、謎の秘密結社らしく私自身彼女のことは謎ばかりなのですが、これから解き明かしていけたらと思っています。
前シリーズは、甥っ子と一緒に放送を観て、データ放送を楽しんでいまして、そのときはカイトさんの「パズルタイムの、始まりだ!」とかを真似して言ってましたが、これからは私はオルペウス・オーダー側のキャラクターなので「レッツ・プレイアップ!」と言うように、甥っ子を躾けたいと思います(笑)。
ミゼルカ役・日笠陽子さん(以下、日笠):ミゼルカは「オルペウス・オーダー」のメンバーの一人で、フリーセルをリーダーとして、駒のひとつとして動いているのですが、まだ戦いのシーンを演じていないので、今後彼女がどのようにパズルを解くのかが楽しみです。また、彼女はどうしてオルペウス・オーダーにいるのか、それは彼女の信念なのかというところも謎のひとつになってくると思うので、注目してください。
ホイスト役・小西克幸さん(以下、小西):ホイストは「オルペウス・オーダー」側の少年少女たちの世話役で、身の回りのお世話をしたり面倒をみたりします。試合をするときは審判をしたり、パズルの解説をしたりするのですが、いかんせん僕がパズルをよく分からなくて(笑)。自分で説明をしているんですけど、「これは合ってるのかな?」と不安になりながら演じていまして、そこが今後一番難しくなってくるのかなと思っています(笑)。
今のところ人の良さそうな優しそうな感じなのですが、それが本当の姿なのか、それとも見せかけの姿なのか、僕自身楽しみにしています。
―アフレコ現場の雰囲気はいかがですか?
浅沼:アドリブがガンガン飛び交っていたんですが、第3話は特にすごいです(笑)。楽しみにしてください。
―第2シリーズを迎えて、前シリーズから成長したなと思う部分を教えてください。
福山:前シリーズを通して、彼の持っている人情に脆い部分が表に出ていたと思います。今日収録しまして、呼吸としてその辺のつながりが出いて、今回新たに「オルペウス・オーダー」という対峙する勢力が出てきたことにより、より強固になったのではないかと思います。
浅沼:いい意味で変わらないメンバーなんですが、僕の中ではギャモンが一番大きな変化を遂げていると思います。そこからの展開も期待しています。
福山:本当に見た目から変わったのはPOGですね。
清水:前シリーズの後半からものすごくカイトを心配したり、第2シリーズの初めの方で、カイトがノノハに優しくなった気がしまして、私的に距離を縮めてみましたら、「以前のままでいいですよ」と言われました(笑)。「まだ近くて遠いなカイト!」という感じではあるんですが、前シリーズよりは、ノノハに優しくなっていると思ってます。
宮田:前シリーズのカイトたちは、ピンというか単独で動いていたと思うのですが、カイトの想いや苦悩を共有することで、精神的に成長したんじゃないかと思います。キュービック的にも、想いを語るシーンがあったりと、成長したと思います。
雪乃:私が成長したと思うキャラクターはエレナで、前シリーズのときは自分のことでいっぱいいっぱいだった子が、ギャモンに出会ったことで、ちょっとづつ大人になっていって、いい女になったじゃないかと思います。第5話はまさにエレナがヒロインではないかと思いました(笑)。こうやって人と出会うことによって、成長するんじゃないかと思いましたね。
―浅沼さんと神谷さんにお聞きしますが、ご自身はパズルは得意ですか?
浅沼:パズル大得意です(笑)。
一同:(笑)
浅沼:今のリアクションでわかって頂けたと思いますが、わかっていません(笑)。わかっている風に演じるのが一番大事だと思っています。全国の子供たちをがっかりさせない様に、そこは死守したいと思います。
神谷:パズルは嫌いではないです。キャストパズルに挑戦した時期がありまして、今もやっています。この作品をきっかけに、新たなパズルに身を投じるのではないかと思います。
小野さんが、ダウトの一人称を『私』だとお話されてる際に、福山さんの「小野さんの一人称は?」とのツッコミが入り、「自分は僕かな、俺のときもあるよ……今必要だった!?」と言うやりとりや、杉田さんの真面目な表情から放たれるおもしろいコメントが光り、日笠さんから「てへぺろ」も飛び出す、そんな楽しい現場です。
『ファイ・ブレイン ~神のパズル』第1シリーズは残すところあと数話、そして第2シリーズは4月8日(日)スタートです!
<Text・Photo/大根田 理絵>
●アニメ公式サイト
http://www9.nhk.or.jp/anime/phibrain/