2012年2月19日(日)、東京・中野サンプラザにて、『ゼロの使い魔F』のスペシャルイベント「ゼロの使い魔フェスティバル」が行われた。
本作は、原作・ヤマグチノボル氏、イラスト・兎塚エイジ氏によるライトノベル『ゼロの使い魔』をアニメ化したもの。異世界の魔法使い・ルイズと、そのルイズの召還された高校生・平賀才人が織り成すファンタジーラブコメだ。2006年にTVアニメ『ゼロの使い魔』が放送され、その後も2007年に『ゼロの使い魔~双月の騎士~』、2008年に『ゼロの使い魔~三美姫の輪舞~』が放送。現在は、ファイナルシリーズとなる『ゼロの使い魔F』が放送中だ。
この日は、釘宮理恵さん(ルイズ役)、日野聡さん(平賀才人役)、堀江由衣さん(シエスタ役)、いのくちゆかさん(タバサ役)、井上奈々子さん(キュルケ役)、高橋美佳子さん(モンモランシー役)、能登麻美子さん(ティファニア役)、OP主題歌を歌うICHIKOさんが登壇し、会場を盛り上げてくれた。
●キャスト陣によるトークで大盛況!
イベントは、ICHIKOさんのアニメ第一期OPテーマ「First kiss」歌唱からスタート。続いてキャスト陣が登場し、会場には大歓声が響き渡った。
そしてキャスト陣のトークコーナーでは、お題に沿った「ゼロの使い魔トーク」を展開。「一番好みの女性キャラは?」というお題では、「才人目線ではルイズですが、僕としては全員です(キッパリ)!」と日野さん。女性陣からは「サイテー」の称号を得るも、会場全体は大ウケ!
また、スタッフの間でも評判の高いという、今期第2話の「レモンちゃんのシーン」について、台本をもらった時の感想もお題となった。このシーンは、才人が巫女の衣装を着たルイズに興奮して、ルイズをそう呼び、イチャイチャするというもの。これについて釘宮さんは「ヤマグチノボル(※原作者)ぅぅ!お前の脳ミソはどーなってるんだぁぁ」と照れながらもシャウト。日野さんもまた「ヤマグチノボルぅぅ!お前は最高だぁぁぁ」と、2人揃って賛辞のシャウトをしてくれた。
続いては今回のイベントオリジナルの朗読ドラマ「魔法学院のバレンタイン」。ルイズ、シエスタ、タバサ、ティファニアから、才人にチョコレートが贈られることになるのだが……。アニメと同じく賑やかなキャラクター達が熱演された。
そして、原作者・ヤマグチ氏より、イベント開催祝いのビデオメッセージも上映。「キャスト陣が大集合したイベントが開催され、感無量です」とのこと。自身がシリーズ構成を担当している放送中のアニメ本編についても、そのデキに大満足している様子だ。
●ゲームコーナーでルイズとシエスタが激突!?
お次のゲームコーナーでは、2チームに分かれて「勝利を掴め!トリステイン魔法学院 対抗戦」を実施。ルイズチーム(釘宮さん、いのくちさん、高橋さん)とシエスタチーム(堀江さん、井上さん、能登さん)が、3本勝負に挑むことに。
第1戦、本編の1シーンを観て、次の展開がどうだったかを答える「ゼロ使い魔F 記憶でお絵描きクイズ」では、珍解答が続出!
第2戦、お題となるツン台詞に対して、デレ台詞を答える「最初で最後!?キングオブツンデレ☆決定戦!」では、各メンバーの解釈したデレ台詞が炸裂!
最後の、才人の行動を予測する「この場面 才人ならどうする!?」では、才人を演じる日野さんの解答に、両チームが如何に近づけられるかを競うことに。ここでは、才人のスケベ心を、如何に了解しているかがキーポイントとなり、大盛り上がりなゲームコーナーとなった。
続いてオリジナル朗読ドラマの第2部では、「未来の私」と題して、ルイズと才人がみんなの10年後を予想するお話を展開。その中で、ルイズとシエスタのふたりに、才人との赤ちゃんが出来るお話があるのだが、日野さんによれば、以前ラジオでヤマグチ氏と話していたことがあったとか。演じていた日野さん達も、実に楽しそうだった。
そしてお待ちかねのライブコーナーでは、ICHIKOさんが、第2期OP曲「I SAY YES」を熱唱。ICHIKOさん曰く、「1期の曲を超えるものをと難産でした。でも、そこで臆病になってはいけない、攻めていこうと作ったのがこの曲です」とのこと。
会場のみんなもそれに応え、熱いコールが巻き起こる。ICHIKOさんも「私にそのパワーをぶつけて!」とばかりに、3期OP「YOU’RE THE ONE」と4期OP「I’LL BE THERE FOR YOU」を披露してくれた。
●語られたキャスト陣の胸の内!
最後は、キャスト全員揃ってのご挨拶。
「私は3期から参加ですけども、歌を聴いていて、色んなことを思い出してジーンとなりました(能登さん)」
「歌のつきぬける元気さの中に、切なさもあって、グッっときました。会場のみんなの熱気も伝わってきて、みんなも最高でした(高橋さん)」
「シエスタは、回を重ねるごとに弾けて、逞しく成長していく姿が大好きでした。この作品に関われて、とても嬉しかったです(堀江さん)」
「長いことタバサを演じてきて、友情や愛情が芽生えていく心の動きとか、そういうのをすごく大切に考えてきました。ホントに泣きそうなくらい、今日、みんなとイベントが出来きたことを嬉しく思います(いのくちさん)」
「私にとって『ゼロの使い魔』は思い出深い作品になりました。応援してくださる皆さんの顔を心に刻んで、お家にもって帰りたいと思います。皆さんも、この作品のことを忘れずにいてくれたら、こんなに嬉しいことはないです(井上さん)」
そんな中、釘宮さんは感極まったのか、声を詰まらせつつも「ルイズを演じていて、こんなに怒りすぎて嫌われないかと心配したこともあったんですが、そうでないとルイズじゃないのかなって感じで、ルイズに力をもらいながら、続けてこられたような気がしています。伝えたいことはいっぱいあるんですけども、ホントに皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」と話してくれた。
そして日野さんもまた「第4期をやることになって、不安なこともありましたが、今日、こんなにたくさんの人が、作品を愛して下さっているのを目の当たりにして、本当に嬉しく思います。原作、アニメ共に、これからファイナルを迎えますが、ルイズと才人、そして他のキャラがどういう結末を迎えるか、楽しみにしていて下さい」とコメントしてくれた。
●最後の最後に感謝の言葉を!
こうして会場は大拍手に包まれ終了、かと思いきや、アンコールの声も響きだす。それに応えて、ICHIKOさんが「First kiss」を、今度はフルサイズで再び熱唱してくれた。湧き上がるみんなのために、キャスト達も再登場。笑顔で「ありがとうございました」と応えてくれた。
そしてキャスト陣が退場していく中、釘宮さんと日野さんがステージに残り、スポットライトが当たる。ここでは、2人がルイズ、才人によるモノローグを展開してくれた。ここで日野さんも感極まり、声を詰まらせる場面も。
そして2人は、6年の歳月を振り返ってくれた。才人は「俺はルイズの使い魔になって良かったと思ってる」と言う。ルイズは「私達の物語はまだ続きます。最後までキチンと着いてきなさいよね!」と言う。
最後に、釘宮さんと日野さんは、みんなに向けて、感謝の気持ちを言葉にする。「本当にありがとうございました!!」と。大声援が渦巻く中、釘宮さんと日野さんは握手を交わし、ステージは終了した。
現在、TVアニメ『ゼロの使い魔F』の物語は、後半戦にさしかかり、これから佳境を迎える。チバテレビ他独立局系、BS11、AT-Xにて放送中なので、是非とも、物語の結末を見届けて欲しい!
<Text/小俣 猛>
<インフォメーション>
BD/DVD『ゼロの使い魔F Vol.1』2月22日(水)発売!
【初回生産特典】
1.「ゼロの使い魔F」スペシャルCD~ルイズver.~(エンディングキャラ違いver.&3Dボイス収録)
2.兎塚エイジ氏描き下ろし三方背BOX&藤井昌宏氏描き下ろしジャケット
3.全巻購入連動特典応募券1(兎塚エイジ氏描き下ろしBOX)
【初回生産・通常版共通特典】
1.特製リーフレット
2.スーパーピクチャーレーベル
3.ノンクレジットOP
4.ノンクレジットED
5.PV集
●TVアニメ ゼロの使い魔F|オフィシャルウェブサイト
http://www.zero-tsukaima.com/