TVアニメ化15周年を記念して進められている『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』15周年記念プロジェクトの集大成となる完全新作OVA「新京都編」前編のBD&DVD発売が2012年3月21日に決定した。発売に先駆け、2011年12月17日には池袋・シネマサンシャインにて先行上映が開始。初日の上映には古橋一浩監督、志々雄真実役の池田政典さん、阿部愛プロデューサーが駆けつけ、舞台挨拶を行った。
完全新作OVAとなる今回の『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 新京都編前編 「焔の獄」』。多くのファンが完成を待ち望んでいた本作は副題を一般公募。多数の応募の中から選ばれた「焔の獄」という作品にぴったりの副題もこの日のイベントで明らかになった。本作の脚本にはTVアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』で知られる岡田麿里さん、演出にはTVアニメ『君に届け』で高い評価を得た鏑木ひろさんが加わり、主人公・緋村剣心や明治政府の転覆を謀る志々雄真実らの戦いを描く。
『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 新京都編前編「焔の獄」』の作成にあたって阿部プロデューサーは「『るろうに剣心』に参加させていただいてもう10年以上経ちますが、またスタッフやキャストと共に新作を作ることができて嬉しかったです」と語り、「新京都編を“懐かしいアニメ”と思わず、新しい物語、新しいアニメとして見ていただきたいです」と作品をアピール。久しぶりに新作の収録に臨んだ池田さんは「アフレコ時は当時を思い出して鳥肌が立ちました」と話し、「どのキャラクターも素晴らしいですが、中でも志々雄が一番です!」と自信を見せた。
また、本作の見どころについて古橋監督は「志々雄が現実の明治にいたらこういった役割だったのではないか、という視点で志々雄を描いています」と話す。以前放送されたアニメ版とはかなり内容も変わっているそうで、池田さんは「いろいろと喋りたくてうずうずしているんですが……とにかく、素晴らしいです」とのこと。
さらに、本作に続く後編は2012年夏に完成予定だそうで、後編のクライマックスへの収録に向けて池田さんは「(志々雄が)勝ちます!」と力強い一言。古橋監督は「完璧に志々雄が剣心を食ってしまっていますね」とつぶやき会場の笑いを誘った。
舞台挨拶終了後は『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 新京都編前編「焔の獄」』が上映され、集まったファンは一足先に本作を目にすることが出来た。
本作のBD&DVDは2012年3月21日(水)に発売が決定しており、初回仕様限定版特典にはキャラクターデザイン・萩原弘光による描き下ろし三方背BOXや古橋監督と演出・鏑木さんの共作となる260ページを超える絵コンテブック、設定資料満載のブックレットなどが付属する。
●『るろうに剣心』15周年記念サイト
http://www.kenshin-tv.com/