綾辻行人が仕掛ける壮大な謎と恐怖、そして驚愕の結末を堪能せよ! TVアニメ『Another』アフレコインタビュー

By saeki, 2011年11月16日


綾辻行人原作の学園ミステリ&ホラー作品『Another』が、TVアニメ化され2012年1月より放送される。

TVアニメ版『Another』のメインスタッフには、監督に水島 努、キャラクター原案にいとうのいぢ、そしてアニメ制作にP.A.WORKS。大ヒットを連発しているスタッフ&スタジオが、超豪華チームを結成し、ホラーアニメの決定版に挑む作品となる。
都内某スタジオにて、見崎 鳴役の高森奈津美さん、榊原恒一役の阿部 敦さん、勅使河原役の前野智昭さん、赤沢泉美役の米澤 円さん、そして水島 努監督と原作の綾辻行人先生に、TVアニメ版『Another』の魅力などを訊いた。

――ご自身の役どころと、演じている上で意識しているポイントを教えてください。

高森奈津美さん(以下、高森):私が演じている見崎 鳴は、眼帯をしているすごくミステリアスな役どころです。阿部さん演じる榊原恒一の視点で見ると、より謎を深く感じていただけると思います。第1話の段階では、彼女はまったく謎の存在ですが、この作品の鍵を握るキャラクターです。演じるときは、感情が入りすぎないように努力しています。

阿部 敦さん(以下、阿部):榊原恒一はフラットなイマドキの少年なので、感情移入しやすいかと思います。演じているときは、普通の中学生のようにリアルな話し方を意識しています。

前野智昭さん(以下、前野):勅使河原は恒一のクラスのムードメーカーで、誰にでも好かれるキャラクターです。ですので、驚くところでは大きく驚き、怖がるところでは大きく怖がるというふうに、感情の表現を大きく見せるようにしています。

米澤 円さん(以下、米沢):赤沢泉美はとても高圧的な感じで、クラスに君臨している女王様的なイメージがあります(笑)。ただ、決して「自分が一番」という性格ではなく、自分が置かれている状況から、彼女なりにどうにかしなきゃいけないと思った結果、こういう性格になったのではないかなと思っています。とても深い作品なので、まだアニメでは描かれていない部分も考えて演じるようにしています。

――水島監督にお聞きしますが、アフレコに1話、2話と参加されてみて、手応えはどうでしたか?

水島 努監督(以下、水島監督):素晴らしいと思います。スタッフやキャストの皆さんにお任せしているので、のびのびとやっていただけたらという感じです(笑)。この調子で最終話まで突っ走っていきたいと思います。

――綾辻先生にお聞きしますが、声優さんたちのアフレコをご覧になってどうでしたか?

綾辻行人先生(以下、綾辻先生):楽しませていただきました。原作の小説は恒一の一人称で書いているので、例えば「恒一の見えないところで、赤沢が何を言っているのか」などということは描けなかったわけです。ところがアニメでは、物語をいろんな角度から切り取って見せてくれる。原作者の僕も知らない『Another』の側面が、これからどんどん増えていくだろうと。それがとても楽しみです。本格的なアニメのアフレコに立ち会うのは今回が初めてなんですが、プロの現場はやっぱり見ていて気持ちいいですね。声優の皆さんもそれぞれ、キャラクターのイメージにピッタリでした。

――もしも自分の側に見崎 鳴が居たら、どうやって接しますか?

高森:私はすごく怖がりなので、もし鳴が近くにいたら……すいません、正直「3年3組に入りたくないなぁ」と思います(笑)。恒一みたいにこのクラスの特別な状況がわかっていなかったら、ガンガン話しかけて鳴に迷惑そうな顔をされるかと思います(笑)。

阿部:鳴ちゃんの造形ってすごく魅力的じゃないですか。眼帯で無口で色白の美少女なんて、ちょっとドキッとしちゃうんですけど……(笑)。だから自分も話しかけてしまうと思います。

前野:僕は勅使河原とは真逆の性格というか、基本的に自分からは話しかけたりせず、誰かに話しかけられるのを待っているタイプなので、きっと何も始まらないですね。鳴ちゃんから話しかけてくれればいいんですけど(笑)。

米澤:私がもし恒一と同じ立場だったら、この状況が怖くて逃げてしまうと思います。

水島監督:そんな人いたっけ?って感じで何も気付かないまま卒業してしまうか、まず最初に話しかけるかのどちらかだと思います。

綾辻先生:僕は見崎鳴を創った本人ですけど、あれもこれも含めて、彼女みたいな子は大好きです。なので、第2話のラストシーンなんかはたまりませんね。あれでイチコロ、みたいな感じ(笑)。原作にもありますが、お気に入りのシーンのひとつです。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。

高森:絵と音と私たちキャストのお芝居が入り、より『Another』の世界を怖い感じに彩っています。また、色々なところに伏線が張られているので、そういうところも注目して見て欲しいです。そして、一人ひとりのキャラクターが掘り下げられて描かれているので、そこも楽しみにして欲しいです。

阿部:僕らキャスト陣ももちろんですが、スタッフの皆さんが『Another』の世界観を一生懸命映像化しようとしているのが、一緒にお仕事させていただいてよくわかります。ぜひ『Another』を見ていただいて、恒一と一緒に色々な出来事に巻き込まれていただけたらいいなと思います。

前野:キャスト陣、スタッフ一丸となって作品作りに取り組んでいるのが実感できる現場なので、僕自身も毎週楽しみです。綾辻先生の原作やコミックス、アニメ、そして実写化も来年の夏に控えているとのことなので、色々な『Another』を応援していただけたらと思います。

米澤:私は赤沢泉美として、全国のドMの方々に喜んでもらえるよう頑張って演じていきたいと思います(笑)、また、どのキャラクターも魅力的なので『Another』の世界にどっぷり浸ってくれたら嬉しいです。

水島監督:ホラーであり、青春ものであるというところをきちんと踏まえて作っていきたいなと思います。視聴者の皆さんは深夜にこういう作品を観てから、眠るわけですよね。その時に、なんだか人が恋しくなるアニメになればいいなと、考えています。

綾辻先生:『Another』はホラー小説であり青春小説であり、同時にミステリ小説でもあるので、序盤から出てくる多くの謎が何段階かに分けて解かれていって、最後には意外な真実が明らかになります。なおかつ、全編に緻密な伏線が張られている。そういう原作の構造を非常に大事にしてくださっているので、原作者としても大いに期待しています。結末がどうなるのか、待ちきれない方はぜひ、原作をお買い求めください(笑)。11月25日に角川文庫から上下巻で発売予定です。コミック版ももうすぐ完結ですね。実写映画の制作も進行中ですし、それぞれの『Another』を楽しんでいただければと思います。

※ 綾辻行人先生の「辻」は“しんにょう”に点が二つの「辻」です。
※ 榊原恒一の「榊」は“きへん”に“神”ではなく「木+示+申」の榊です。

<Text/ねりな>

<インフォメーション>
TVアニメ『Another』 
2012年1月9日(月)よりTOKYO MXほかにて放送開始予定

原作:綾辻行人『Another』(角川書店刊)
キャラクター原案:いとうのいぢ
監督:水島努
シリーズ構成・脚本:檜垣亮
音響監督:岩波美和
音楽:大谷 幸
音楽制作:ランティス
アニメーション制作: P.A.WORKS 製作
「Another」製作委員会

OP:ALI PROJECT「凶夢伝染」
ED:Annabel

(C)2012 綾辻行人・角川書店/「Another」製作委員会

●TVアニメ『Another』公式サイト
http://www.another-anime.jp/

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