アーティスト・喜多村英梨にロングインタビューを決行!!

By saeki, 2011年8月11日


アーティスト・喜多村英梨にロングインタビューを決行!!

声優・アーティストとして幅広く活躍中の喜多村英梨が、キングレコード・スターチャイルドレーベルからソロデビュー決定!!「Be Starters!」は、現在好評放送中のTVアニメ『まよチキ!』OP主題歌としてオンエア中だ。どのような経緯でデビューすることになったのか? 現在の心境や、レコーディングの様子など、新たなスタートを切った彼女に迫った。

―今回スターチャイルドレーベルからデビューすることになった切っかけを教えて下さい。

喜多村:音楽プロデューサーの方が担当されていた『みなみけ』というアニメのオーディションに当時受かったのですが(「内田」役)、その作品でキャラクターソングを歌わせていただいて。その時には既にプロデューサーさんに「歌うことが好きなんです」ということを伝えていたんです。
その後『とらドラ!』という作品(「川嶋亜美」役)で、また同じプロデューサーさんの下でOP主題歌「プレパレード」を歌わせていただいたのですが、その曲がオリコンさんのランキングで上位にきまして。その時「アニソンってすごい!」とはっきり意識したのを覚えています。
これまでも個人名義歌わせていただいていたことはあるのですが、あくまで「作品ありき」という部分がありまして。「声優として作品に歩み寄っていく」という意識が強かったので、その時は悔いなどなかったのすが、「自分の感覚で長くやっていけるアーティスト活動をしたい」というビジョンは、ぼんやりとですが持っていました。
今年の1月~3月まで放送された『お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!』では実写映像でのプロモーションも行って、役者としての喜多村英梨と、歌っている喜多村英梨と、観ていただく部分が多かったので、資料も一通り揃ったので、「じゃあアーティスト活動、やってみようか?」という流れになりまして。色々と幸運な部分も重なった結果、こうしてデビューさせていただいた次第です。

―事務所の同僚の声優さんや、現場でお会いした役者さんには、もう聴いていただきましたか?

喜多村:実はまだ事務所のみんなには感想を聞いていないので、ドキドキしています(笑)。今井(麻美)さんは、「ARTERY VEIN」というユニットで一緒に活動させていただいているということもあり、またソロでの歌手経験も長いので、特に緊張しますね。どういう感想が返ってくるのか楽しみでもあり、不安でもあります。
『まよチキ!』のアフレコ現場では「安定のキタエリだね」という感想と「これまでと違う印象を受けた」という感想と色々あって、有難いことに期待して下さる声がとても多いです。
曲そのものではなく、今後展開していくアーティスト活動の部分で私から聞いてみることもあります。ソロ活動はもちろん、「スフィア」としても活躍している高垣彩陽さんに「どう、大変じゃない?」と尋ねてみたりして。限られた時間の中で、声優としての仕事の他に歌ったり踊ったりして、ファンの方を喜ばせたりするパワーをどうやって培っていくのか気になったので聞いてみたのですが、「最初は大変だったけど、自転車を漕ぐ感覚で自然と慣れてきたよ」という返事をもらいまして。語っている高垣さんはとても輝いていました。
「どうやったら私らしいアーティスト活動ができるだろう?」と思いながら日々考えているのですが、そういう風に葛藤できるのが『アーティスト』なんだ、こういう経験ができるのはとてもありがたいことなんだ、と。
まだ活動は始まったばかりではありますが、早く他のアーティストさんの目線で先を見てみたい、という気持ちは強く持っています。

―今回のCDに収録されている楽曲についてお聞かせ下さい。まずは「Be Starters!」から。

喜多村:「Be Starters!」は曲調が爽やかかわいいイメージで、これまでの私のイメージをそぎ落としたようなナンバーになっているのですが、これも喜多村英梨だし、オリエンタルな服装もお気に入りだし……と、色々な要素がリンクして、今回こういう曲に仕上がりました。
この曲を作っていた時、ちょうど東日本大震災が起こりまして。「歌詞も曲調も前向きなものにしましょう」ということで、スタッフの中で一致しました。作詞を担当された大森(祥子)さんも「この曲を聴いて元気になって欲しいという気持ちで書きました」とおっしゃっていました。曲の中の『主人公』も、敢えて明確に決まっていないスタンスにしてくださって、老若男女、どんな人でも「自分のテーマソング」としていただけるようになっています。

―では、カップリングの「彩-sai-」についてお聞かせ下さい。

喜多村:今後はまた別の一面も見せていきたい、という気持ちの下、カップリングの曲に出ています。
私は和のテイストというか耽美なものが好きなので、好きなものを好きなテンポで好きなだけ歌い、曲も自分で選ばせていただいて、「Be Starters!」とはまた違う角度からアプローチしたナンバーに仕上がっています。また、歌詞も「いつか いつか」や「ひとつ ひとつ」などの繰り返しのフレーズがあって、ライブではコール&レスポンスもできたりしたら楽しいかな、と思っています。
イメージの「白」は「まだ何色にも染まっていない私」という部分も表わしています。「ここに色が乗ったら果たしてどんな喜多村英梨が出来上がるのか? 乞うご期待!」ということを、長いアーティスト活動の中でやっていけたらいいな、という気持ちからできた1枚です。

―初回限定盤には「Be Starters!」のPVが付いてきますね。

喜多村:イメージカラーが青と白で、かなり女の子を意識した、爽やかな映像になっているので「実はこんな一面がありますよ」というのが分かっていただけるような作りにしようと、チーム一同意識しました。コンセプトは「どこまでも爽やかなキタエリ」です(笑)。
映像ギミックも使っていて、スローシャッター技術を使用して、暗闇の中でサイリウムを振って空中に文字や絵を描いてみたりして。スタッフさんが「喜多村さんって絵を描くのが好きじゃないですか。せっかくだから描いてみたら?」と勧めてくださったんです。
冒頭で、イメージカラーが「青と白」という話をしましたが、「水と花」がイメージコンセプトになっています。「花に水をかけると、より輝ける」という部分をうまく表現できていると嬉しいですね。
PV撮影は今回が初めてではないのですが、イメージを考えたりギミックを使用したりと、これだけ練りこんだPV作りは初めてです。つたない部分も多々あるかと思いますが、監督とも「神テイクがあればどんどん使っていきたいね」という打ち合わせのもとでおこなってきましたので、「こうしなければいけない」というような厳密な部分での決めごとはなかったですね。リラックスした気持ちで撮影に臨ませていただきました。そういう意味では素の喜多村英梨が表わせたんじゃないかと思います。

―クリエイターの布陣をみると、「生バンドでのライブも聴きたい!」と思ってしまいます。 

喜多村:そうなんです。私も「ライブをやるなら是非生バンドで!」ということはずっと言ってきましたので。ブッキングも絶賛おこなっていますし、時と場所さえあれば是非やりたいですね。「Be Starters!」の作曲・編曲を担当された山口明彦さんは「レコーディングだけで、僕はライブでの演奏はいいよ」とおっしゃっていましたが、「いや、キーボードお願いします!、何ならショルキーで!」って(笑)。

―レコーディング現場の雰囲気はいかがでした?

喜多村:全然体育会系ではなかったですね。もちろん曲作りに対する情熱はあるのですが(笑)。「コレはダメだ、ボツ!」という感じではなく、「歌うには、今はまだ早いので、取りあえず、今回はキープしておこうか」という感じで。引き出しを開けたり閉めたりするような感覚というか。私がこれまで肩肘張ってきたような環境とは違い、アットホームといいますか、家族の会話のような雰囲気を醸し出していて若干戸惑ったりはしたのですが(笑)、自分を追い込まずにやっていける素敵な現場だと思います。

―ここからは、TVアニメ『まよチキ!』についてお聞かせ下さい。まずはご自身が演じた役柄の紹介をお願いします。

喜多村:私の演じる涼月 奏(すずつき かなで)という役は、ヒロインである近衛スバル(このえ すばる)に勝るとも劣らない存在感で、真のヒロインじゃないか? と思ったりして(笑)。

―原作の最新刊では、奏があんなことになっていますが……。

喜多村:そうなんですよ! かなり先のお話なので、アニメで描けるかどうか分かりませんが、あの奏は機会があれば、是非演じてみたいですね(笑)。

―アニメ版は、どのような内容になっていますか?

奏のポジションを含めた物語の流れは原作に忠実で、川口(敬一郎)監督自体が原作をとても大事にされる方で、日常会話劇であったり、心情の変化を30分の中に凝縮しようとしているのが伝わってきます。監督自身もとても面白い方で「ラジオのパーソナリティをされてみては?」と思ったりしますね(笑)。

―原作者のあさのハジメ先生にはお会いしました?

喜多村:先生は第一回のアフレコ現場にいらっしゃいました。Blu-rayやDVDに音声特典として付く予定のキャラクターコメンタリーの台本もを書き下ろしてくださったり、尺が足りないと見るや、その場で追加したりされていて、「すごい!」と思いました(笑)。
あさの先生は、登場するたくさんの人物を平等に描く、というか、作中にいわゆる「空気」になるようなキャラクターがいないのがすごいと思います。その「誰もが主人公」というところが「Be Starters!」ともリンクしていて、とても良いな、と。そういう意味でも『まよチキ!』は特別な作品になりましたね。

―ところで、本日は七夕(※取材日当時)、ということですが、喜多村さんの今年の願い事は?

喜多村:私の願い事は、いつも新年の抱負と、七夕の願いと、誕生日を迎えての所信表明と、いつも一緒になってしまうのですが(笑)。
やっぱり『死ぬまで声優』ですね。「アーティスト活動をしているから声優と違うのか?」というと、そうではなく、あくまで「声優・喜多村英梨がアーティスト活動をしていく」ということであり、やっている本人の職業はあくまで声優、という『喜多村英梨節』みたいなものは忘れたくない、という思いがありますので。
短冊に書くとしたら『来年も、再来年も声優をやり続けられますように』でしょうか?

―最後に、ファンの方に一言お願いします。

喜多村:喜多村英梨を知っていただける環境がまた一つ増える、ということで感謝をしつつ、このチャンスを逃すまいと思っています。まだ見ぬ喜多村英梨を皆さんに見ていただきたいと思い、試行錯誤をしております。「声優アーティスト」の喜多村英梨にご期待下さい!
ちなみに、スターチャイルド内の私のページは、週末に更新されることが多いですので、お休みの日にチェックしてもらう習慣をつけていただけるとありがたいです(笑)。よろしくお願いします!

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

<インフォメーション>
Be Starters!

2011年8月10日(水)発売


【初回限定盤】
KICM-91351
税込¥1,890


【通常盤】
KICM-1351
税込¥1,200

<収録内容>
「Be Starters!」(作詞:大森祥子 作曲:山口朗彦)
「彩-sai-」(作詞・作曲:山崎寛子 編曲:河合英嗣)
各off vocal ver.
計4曲収録

※初回限定盤特典
「Be Starters!」PVほか収録DVD同梱

●スターチャイルド 喜多村英梨オフィシャルサイト
http://www.starchild.co.jp/artist/kitaeri/

●スターチャイルド『まよチキ!』サイト
http://www.starchild.co.jp/special/mayochiki/