アニメ『こぴはん』アフレコインタビュー

By, 2011年8月10日



後列左から:柿原徹也さん、櫻井孝宏さん
前列左から:長谷川明子さん、下田麻美さん、大久保瑠美さん、松嵜 麗さん、世戸さおりさん

初音ミクのキャラクターデザインKEI×GONZOのオリジナルアニメーション『こぴはん』。
アフレコ第1回目が終了したばかりの主要キャスト陣と、プロデューサーの大貫一雄氏(デイライト)に、コメントをいただきました。

――ご自身のキャラクターの役どころのご紹介と、演じられてのご感想をお願いします。

栂山ゆずき役・大久保瑠美さん(以下、大久保):今日始めて演じさせて頂いたのでまだ分からない部分もあるのですが、ゆずきは凄く活発で元気な女の子です。役を頂いた時お聞きしたのが、晴彦お兄ちゃんとあさぎお姉ちゃんにコンプレックスを持っているということだったので、今後その辺にスポットが当てられるのかどうかが気になります。元気な女の子が演じられて楽しかったです。

栂山あさぎ役・松嵜麗さん(以下、松嵜):ゆずきのお姉ちゃん役で、お母さんが神主をしている百天神社で巫女をやっています。演じた感想は、凛としていて自分の憧れの女性で、立っていると風が吹いていそうな、爽やかな子を演じようと頑張ってみました。

美柱沙弥役・下田麻美さん(以下、下田):沙弥は、双子の姉で、沙遊ととても仲の良い姉妹になっています。2人ともすごくマイペースな双子なんですが、その中でも沙弥の方は非常に活きがいうとか、ど直球に進むような非常に元気のいい女の子だなと思っています。学校の中で放送部をやっていて、自分達で作っている番組を校内で放送したりしているんですけれども、その中でも彼女たちの仲の良さや、ノリの良さが色々と出てきますので、ぜひぜひその辺を楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。占いが得意みたいですよ!

美柱沙遊役・長谷川明子さん(以下、長谷川):沙弥と双子ということで、お洋服だったり外見だったりというのが丁度対になっている、可愛らしい格好をしています。性格も沙弥はぐいぐい行くタイプなのに対して、沙遊はおっとりしたところがとっても魅力的な女の子だと思います。先程下田さんもお話されてましたが、2人で熟練されたパーソナリティのような息の合ったラジオをお昼休みに放送していて、とってもコンビネーション溢れる2人だなという印象がありました。演じてみては元々下田さんとは長くお付き合いがあるので、本当に2人でラジオをやっているような気楽さと楽しさで演じさせていただきました。

門倉優奈役・世戸さおりさん(以下、世戸):優奈ちゃんは普通の子なんですけど、誰よりも普通なはずなのに、すごいことをしてしまう、でも本人に自覚は何もないという子らしいので、そこを注目していただきたいなと思います。コンビニでバイトしていたり高校にも通っている、至って普通の子なんですけど、そういう中からどうやって面白さを出していけばいいのかなと考えながらやりました。

栂山晴彦役・櫻井孝宏さん(以下、櫻井):心優しい警察官です。以上(笑)。
一同:(笑)

雲桐万年青役・柿原徹也さん(以下、柿原):高校生……1年? 2年?
――3年生。
一同:(笑)
柿原:3年生(笑)。高校3年生の男子生徒です。沙弥と沙遊と共に放送部で活動していて、チーフ的なポジションだと思います。キャラクター性やパーソナルな部分が出てきたキャラクターもいたのですが、万年青に関しては今回はまだ前面に押し出されていないので次回ご期待ください。

――印象に残ったシーンやセリフがありましたら、教えて下さい。

大久保:オーディションの時から原稿にあったのですが『負けない』という台詞がゆずきは多いんです。晴彦お兄ちゃんやあさぎお姉ちゃんに負けないぞという昔からの気持ちや、性格が表れているようで印象に残っています。成長してからも運動神経が良いので色々な部活の助っ人もしていて、そこでも負けず嫌いの性格なんだなと思うシーンがけっこうありました。

松嵜:オーディションの時に言ったセリフの中で、神社の中の銀杏の樹に向かって話をしているシーンがあるんですけどれも、そこが好きなので次回の収録を楽しみにしたいなと思っています。

下田:ラジオの最中に「こちらにメールをお待ちしております」というセリフでメールアドレスが実際に出てきたんですけれど、どうやら送ると届くということなので、届いたメールがどうなるのか気になりつつ(笑)。見ていただいた方から感想とか送られてくるのかなと思うので、現実と『こぴはん』の世界がリンクしていて、いいなと思いました。

長谷川:双子ということで、沙弥と沙遊が息を合わせてセリフを言う所が何か所かあったんですけど、なかなか難しくてですね(笑)。でも何とかピタっと合ったところが収録されていると思うので、そこを楽しんでいただけたらと思います。

世戸:優奈ちゃんはセリフ数がすごく少なくて、セリフらしいセリフってあまりないんです。「嫌です」とは何回か言っていて、でも「嫌です」って言っても蓋を開けてみたらすごいことになっちゃってるというのが、空気のように流されて、ふわっとやってるんだろうって感じが出てるなって思いました。

櫻井:途中で茶化されてしまうのですが、「警察官だった親父の背中を見て自分も同じ道を歩もうと思った」と語るシーンがあって、優しい雰囲気の晴彦も芯は強いんだなと分かる台詞でした。警察官としての彼の思いやプライドが感じられて印象深かったです。

柿原:自分もセリフが少なかったんで、強いてあげるならば「本番入ります、よろしくお願いします」と沙弥と沙遊にバトンを渡すところです。

――好きなキャラクター、気になるキャラクターがいたら教えて下さい。

大久保:今回一言しかなかったのですが、瓜野比呂美ちゃんがなぜパペットを持っているのか?見た感じ不思議キャラっぽいのでどんな子なのか?が気になるので、今後に期待しています。

松嵜:私も瓜野比呂美ちゃんの持っている「りょーま」っていうパペットが気になります!

下田:私も実はパペットが気になっていたんですが(笑)。栂山晴彦さんは警察官ですけれど、すごい見た目だなと思い、これが警官の衣装なのかなっていう部分で、これが制服なのかどうかが気になります。
櫻井:これで税金で食ってるんだからね(笑)。
一同:(笑)
柿原:税金で髪染めてるんだ(笑)。

長谷川:私もパペットが気になりつつも、みんなとっても個性的で、まだ声を聞いたことがないキャラクターもたくさんいるので、初めて『こぴはん』に触れる方と一緒に、魅力的なキャラクターをだんだん知っていって、好きになっていけたらなって思います。今はどのキャラクターも素敵だなって思っています。

世戸:私もパペットが気になりつつ(笑)今日収録があったのが、ゆずきちゃんと双子ちゃんと私が演じる優奈ちゃんと晴彦さんだったので、「あ、声が入るとこういう風になっていくんだな」ってイメージが湧きました。今日メインの話がなかった比呂美ちゃんとか、あさぎお姉ちゃんとか、蛍さんとか、あと万年青くんもセリフが少ない中でって感じだったので、そのキャラクター達がメインになった時に、どんな風に話が展開していくのかすごく興味があります。楽しみにしています。

櫻井:栂山三兄妹の様子が気になりますね。あと、彼はあんなビジュアルですけど、性格は田舎の交番が似合いそうなおっとりとした人なので、もっと警察官然としたシーンが見てみたいです。

柿原:万年青君が気になります。まだ万年青君がどういう子なのかが明確には出来上がっていないので、今後の彼の活躍を自分自身が一番期待しています。

――ファンへのメッセージをお願いします。

大久保:2034年、ちょっと未来のお話ということで、今回の収録ではどれぐらいの未来なのか?どんな感じの未来なのか?が凄く気になっていました。今後個々のキャラクターにスポットが当たって、世界が広がっていくようなので、私もドキドキしながら皆さんと一緒に『こぴはん』を楽しんでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

松嵜:私自身もまだ謎が多い『こぴはん』という作品なんですけれども、皆さんと一緒にわくわくどきどきしながら作品を楽しんでいきたいなと思っています。みんなで盛り上げましょう。

下田:個人的にKEIさんのイラストがすごく好きだったので、こういう形で作品に関わらせていただくことができて非常に嬉しいです。主人公があまり決まっていないということなので、話数によって話の内容とかカラーも違うと思うので、ぜひ皆さんのお気に入りのストーリーを見つけていただけたら嬉しいなと思います。

長谷川:双子と言うことで、やっぱり沙弥ちゃんとの絡みが多くなると思うんですけれど、双子が他のキャラクターとどんな風に物語で活躍していくのかっていうのも、色んな展開を皆さんと一緒に、楽しみにしていきたいと思います。

世戸:今後の事はあまり色々なことを聞かされていない、ということは、色んなことに展開していくんじゃないかな? 凄いことになるんじゃないかな? なんて期待も込めつつ、収録をさせていただきました。今後の展開、皆さん楽しみにしていただきたいと思います。

櫻井:2034年。23年後僕はちょうど60歳なのですが、一体どんな未来になっているのでしょうか? 一足早く知りたい方は『こぴはん』を見てください。

柿原:今回、KEIさんとGONZOさんが誰も志したことが無いような新しい挑戦をしていると僕は感じています。その一員として参加させて頂ける事を大変嬉しく思っています。勇気だったりパワーだったりこの作品を通して与えられれば、そして僕らも貰うことができたら嬉しいなと思います。新たなことを始めるにも応援してくださるファンの皆様がいて初めて作品が成長すると思いますので、『こぴはん』どうぞよろしくお願いします。


プロデューサー・大貫一雄さん
:『こぴはん』の企画立ち上げから原作のいじりも含めて、やらせていただいています。2034年、実は僕も60になる年です。「どんなお話なんですか」って聞かれるんですけど、今のまま日本や世界が2034年になった時に、良いことも悪いことも出てくるだろうなと。で、今この流れのままで2034年を迎えていいんですか? とちょっと警鐘を鳴らすようなストーリーを組み込んで作っていきたいなと思っています。アニメーションだけを作るつもりはなくて、マンガだったり小説だったり、ゲームだったり色んなところで展開しようと仕込んでいます。よくあるテレビの1クールだとか2クールだとかみたいな形ではなくて、正直「僕はこれを何年やるんだろう」っていう気持ちで臨んでます。声優の皆さまにはすごくご迷惑をお掛けしてるなと思うんですけど、本当のネタばらしを一切していません! すべての皆さまに。この先のネタは極一部の人間しか知らない話です。それがオリジナルの面白さでもあります。今後皆さまとは長いお付き合いをさせていただくことになると思います。精一杯がんばりますので、よろしくお願い致します。

<photo・text/添田由美>

<作品概要>

配信:ニコニコ動画
配信日:
初回2011年8月11日(木)24:00~
以降隔週木曜深夜24:00配信(予定)
原作:百天神社振興会
アニメーションディレクター:鎌田祐輔
キャラクター原案:KEI
キャラクターデザイン:鎌田祐輔
美術監督:杉山祐子
美術設定:森川裕史/色彩設計:古市裕一
撮影監督:林コ-ジロー/編集:廣瀬清志
音響監督:本山 哲/音響製作:スタジオマウス
音楽:濱田貴司/音楽制作:Type ZERO

オープニング主題歌:
「ループ」(作詞:谷藤律子/作曲:濱田貴司/編曲:佐々木悠紀/歌:やゆゆ)
アニメーション制作:GONZO/製作:こぴはん製作委員会
キャスト:瓜野比呂美(CV 伊瀬茉莉也)/門倉優奈(CV 世戸さおり)
鬼藤蛍(CV 田中理恵)/雲桐万年青(CV 柿原徹也)/栂山あさぎ(CV 松嵜 麗)
栂山晴彦(CV 櫻井孝宏)/栂山ゆずき(CV 大久保瑠美)/美柱沙弥(CV 下田麻美)
美柱沙遊(CV 長谷川明子)

「こぴはんちゃんねる」 http://ch.nicovideo.jp/channel/copihan
公式サイト http:copihan.com/
公式Twitter http://twitter.com/copihan

©2011 百天神社振興会/こぴはん製作委員会

【関連記事】 アニメ『こぴはん』の主題歌は登場キャラクターによる新ユニット「やゆゆ」に決定
【関連記事】 新作オリジナルアニメ『こぴはん』がEDカードイラストを大募集!