妄想あり、鼻血あり、だけどゆるい百合という不思議な感覚!? TVアニメ『ゆるゆり』キャストコメント

By, 2011年7月4日



妄想あり、鼻血あり、だけどゆるい百合という不思議な感覚!? TVアニメ『ゆるゆり』キャストコメント

『コミック百合姫』(一迅社)にて連載中のなもりによる人気漫画『ゆるゆり』がTVアニメ化。2011年7月よりテレビ東京ほかにて放送がスタートする。都内某スタジオのアフレコ現場にて、赤座あかり役:三上枝織さん、歳納京子役:大坪由佳さん、船見結衣役:津田美波さん、吉川ちなつ役:大久保瑠美さん、杉浦綾乃役:藤田咲さん、池田千歳役:豊崎愛生さん、大室櫻子役:加藤英美里さん、古谷向日葵役:三森すずこさんに、TVアニメ『ゆるゆり』の魅力や、演じてみての感想を聞いてきた。

――演じられているキャラクターの魅力や、演じている上で気を付けている点などをお願いします。

三上 あかりちゃんは、とても元気で明るい女の子です。ただ、周りの濃いキャラクターたちに揉まれ、だんだん存在感が薄くなってきています(笑)。そんな存在感が薄いところがあかりちゃんの良さではないかなと思ってますし、その雰囲気をうまく出せるように演じています。

大坪 京子ちゃんは、暴走するトラブルメーカーみたいなオタク少女です。でも、表情がコロコロ変わるので、見ていて面白いし憎めないキャラクターです。私自身と歳も近いのでそのリアルさを出していけたらなと思っています。

津田 結衣は、京子には厳しく、後輩には優しく、突っ込みを入れる女の子です。私は、突っ込み役が初めてなので、愛を持って突っ込みを入れていきたいなと思っています。

大久保 ちなつちゃんは、結衣先輩が好きで、娯楽部の中では一番ゆるくない百合に傾いている子かなと思います。頭の中では色々戦略を考えているようなぶりっ子キャラなんですが、どこか憎めないところがあってかわいいなと思いながら演じております。

藤田 綾乃は、京子をライバル視しているんですが、そこが周りから見ると好きなのかなと思えるような態度を取っている、いわゆるツンデレな女の子です。正義感が強く、優しさもあるんですが、こと京子に対しては前のめり過ぎて周りが見えなくなっています。ですので、藤田自身は冷静でいて、綾乃は冷静じゃない、というところをしっかり分けて演じていきたいと思っています。

豊崎 千歳ちゃんは、一言で表すと妄想鼻血少女です(笑)。眼鏡っ子で関西訛りでしゃべるのがわかりやすい特徴かなと。ほわんとした雰囲気で、いろんなところで起こっている百合事情を見守り、一人楽しんでいる女の子です。そういったふわふわしたかわいらしさとか、みんなを見守る優しさを表現出来るように頑張っています。

加藤 櫻子は、同年代の子たちに対して普通に接するんですが、向日葵に対してはライバル視しています。特に向日葵のおっぱいに異常な執着心を持っています(笑)。演じていて気を付けている点は、そのうち出てくるであろう向日葵に対するデレシーンのために、今はツン成分多めに演技しています。

三森 向日葵は、ツンデレ巨乳キャラです。みんなにツンデレというわけではなく、櫻子に対してだけそれを発揮しています。櫻子と幼馴染みなので、姉妹のような関係かなと私は思っています。演じながらそんな二人の関係を楽しんでいますね。私自身、あまり巨乳の人の気持ちがわからないので(笑)、色々想像を広げながら頑張っています。あとは、お嬢様言葉を使っているのですが、あまり大人っぽくならないように気をつけています。

――三上さんと大久保さんにお訊きしますが、この作品の魅力を教えてください。

三上 原作を拝見した際に、とてもイラストがかわいかったんです。男性にもこれは受けると思います。そして、これが動き回ったらさらにかわいいものになると思います。あとは、ストーリー自体も面白いですし、個性豊かなキャラクターばかりですので、きっとお気に入りな子が出来ると思います。そして様々な百合的カップリングを楽しんでいただけたらなと思います。

大久保 「ゆるい百合」で『ゆるゆり』だと思うのですが、たくさんの妄想シーンや流血沙汰があったりと、そういったゆるくないシーンが作品を引き締めていたりもします。本気で女の子が好きな人もいれば、ライバル同士の子たちもいたりと、百合と一言で表しても様々あるので、そういったところも注目して欲しいです。また、基本的に男性キャラは登場しませんので、女の子だけの世界に浸れる作品になっているところもみどころです。

――では、アフレコ現場の雰囲気はどういった感じなのか、津田さん、大坪さん、藤田さん、お願いします。

津田 軽い女子会になってますね(笑)。女の子だけの収録現場なので、入った瞬間からお花が舞っている、男子禁制の空間となっています。今まで女子だけの空間ってあまり経験したことなかったので、新鮮で楽しいです。

大坪 私はこの現場がアニメ作品の初アフレコ現場でしたので、すごく緊張しました。でも、周りのキャストさんやスタッフさんたちは優しくて、とても良い雰囲気の中、仕事をさせてもらっています。また、津田さんもおっしゃっていましたが、女の子だけなので、スタジオの扉を開けた瞬間、女子のいい匂いがします(一同笑)。

藤田 そんな感じで、みんなと和気あいあいしながら楽しく収録しています(笑)。

――アフレコ中に面白かったエピソードはありましたか?

津田 私と大坪さんが誕生日で、みんなでケーキを食べることがあったんですね。その時の、豊崎さんと三上さんのケーキの切り方の違いが面白かったです。豊崎さんはすごく綺麗にケーキを切っていて、ぱっと三上さんの切ったものを見たら、ぐちゃってなっていて(一同笑)。同じフォークで切ったものとは思えなかったです。ただ、言ったら気にしちゃうかなと思って言わなかったんでけど……。

加藤 でも、みんなの前で言っちゃったね(笑)。

一同 (爆笑)

――女の子同士で好きになるという感情を、男性にもぜひ教えていただければ。

藤田 私は女子高だったんですが、男性的な女性はモテてましたね。それはきっと、女の子しかいない環境の中で頼れる感じの人がいると、この人についていけば大丈夫かなという安心からくる感情もあるかもしれません。

大久保 私の友達に、実は女の子とお付き合いしてた子がいます。「どうして女の子なの?」って訊いたら、「友達としてなんでも話せる面と、恋人として甘えられる面を両方持っているのが女の子だから」という答えが返ってきて、なるほどなと。そんな意見も参考にしつつ演じております。

加藤 女の子のお友達と遊ぶときに、ノリで手をつないで歩くというのはありますね。ただ、私自身は女の子を恋愛対象として見たことはないです。

豊崎 キャッキャしてる女の子たちを見ているとほっこりする感覚というのはあるかもしれません。この『ゆるゆり』の中にそういった魅力が詰まっていますので、観ていただけるとそういったこともわかるかもしれません。

――最後に、『ゆるゆり』を待っているみなさんへメッセージをお願いします。

三上 かわいいキャラクターたちが動いて笑いますので、日々の疲れを癒してくれるような優しい気持ちになれると思います。ですので、その辺りを楽しんでいただければなと思います。

大坪 私は小学生の頃から声優になるのが夢でしたので、この作品に出会えて嬉しく思っています。まだ、私は演技の面では駄目な部分もあるかもしれませんが、今の私にしか出来ないことを精一杯頑張りますので、よろしくお願いします。

津田 ストーリーは、ゆるい話ではるんですが、そのゆるさを私たちは真剣にゆるく演じています。個性的なキャラクターがたくさん出てきますので、そこも楽しんでもらいたいです。

大久保 妄想あり、鼻血あり、ちょっと危ないシーンありという感じなのに、ゆるい百合という不思議な感覚は、観ていだければわかると思います。少しでも興味がわきましたらぜひ!幅広い方々に観ていただきたいです。

藤田 オープニングテーマとエンディングテーマを娯楽部のみんなが歌っています。一回聴いただけで、すぐに口ずさめるような素敵な楽曲に仕上がってます。また、他にも色々な展開もあるかと思いますので、中の人などもひっくるめて『ゆるゆり』全体を応援していただけたらなと思います。

豊崎 視聴者の目線が、娯楽部や生徒会の子たちと同じ位置で描かれているような気がします。ですので、この学校に一緒にいるような気持ちで楽しんでいただけたらなと思います。

加藤 個人的には、あかりちゃんの扱いがツボで、アフレコをしている時でも、つい吹いちゃいそうになりました。それくらいゆるく観れる作品になっていると思いますので、楽しみにしていてください。

三森 実は私も中学、高校と女子高だったんです。ですので、原作を読んだ時に、この世界観はとても懐かしいなと感じました。物語だけではなく、実際にもありうるシチュエーションだと思いますので、そういうのも妄想しながら楽しんでいただけたらなと思います。

<Text/ねりな>

<インフォメーション>
TVアニメ『ゆるゆり』

■放送情報
テレビ東京 7月4日(月)26:00~
テレビ大阪 7月9日(土)26:55~
テレビ愛知 7月7日(木)27:00~
テレビせとうち 7月5日(火)26:03~
テレビ北海道 7月5日(火)26:30~
AT-X 7月11日(月)11:00~/23:00~ (木)17:00~/29:00~
※放送日時 は変更になる可能性がございます。

<スタッフ>
原作:なもり/コミック百合姫にて連載中(一迅社刊)
監督:太田雅彦
副監督:大隈孝晴
シリーズ構成・脚本:あおしまたかし
キャラクターデザイン・総作画監督:中島千明
小物デザイン・総作画監督:谷口淳一郎
色彩設計:真壁源太
美術監督:鈴木俊輔(スタジオ風雅)
撮影監督:桑野貴文
音響監督:えびなやすのり
音楽:三澤康広
音響制作:ダックスプロダクション
アニメーション制作:動画工房

<キャスト>
赤座あかり:三上枝織
歳納京子:大坪由佳
船見結衣:津田美波
吉川ちなつ:大久保瑠美
杉浦綾乃:藤田咲
池田千歳:豊崎愛生
大室櫻子:加藤英美里
古谷向日葵:三森すずこ
ミラクるん:竹達彩奈
ほか

●TVアニメ『ゆるゆり』公式サイト:
http://www.yuruyuri.com/

●TVアニメ『ゆるゆり』公式Twitter:
http://twitter.com/anime_yuruyuri

(C)なもり/一迅社・七森中ごらく部