『トワノクオン』初日舞台挨拶に神谷浩史、鳥海浩輔、白石涼子が登壇!!

By, 2011年7月5日



製作は現在進行形!!『トワノクオン』初日舞台挨拶レポート

飯田馬之介監督とボンズによる劇場版オリジナルアニメーション『トワノクオン』が6月18日(土)いよいよ公開! その初日舞台挨拶が公開日に行われた。プロデューサーの南 雅彦氏、クオン役の神谷浩史さん、イプシロン役の鳥海浩輔さん、そしてユリ役の白石涼子さんも駆けつけた東京・バルト9での舞台挨拶の模様をお届けしよう!

今回の企画を聞いた時の感想を聞かれると神谷さんは「オリジナル作品ということで、ストーリーの先がまったく分からないのですが、作品資料を見たら内容がしっかりとまとめられていました。今回は第3章の台本と、音響監督の若林さんが作られた資料まで読んで収録に臨んだのですが、先まで分かっていないと、とてもじゃないけどクオンを演じられないな、と思いましたね。彼のバックボーンを頭に入れた状態でアフレコができて良かったと思います」とコメント。

白石さんは「まだ出演するか決まっていない状態で台本を読んだのですが、とても面白く「是非ユリを演じたい!」と思いました。実はその時はまだ難しい専門用語が書かれていなかったんです(苦笑)。でも、とてもカッコいいユリを演じられて良かったです!」と裏話を披露した。

鳥海さんからは「詳しい資料は事前にあまりもらっていなかったのですが(笑)、とてもカッコいいキャラクターだな、と思いました。イプシロンはこれから結構大変なことになっていくようです」と今後の展開を示唆するような発言も飛び出した。

プロデューサーの南氏は「5年前から飯田監督と弊社(ボンズ)の川元の間で『何かやりたいね』という気持ちがずっとあったようです。この二人は同い年ということもあって『具体的にどんな作品にしたいか?』ということも話し合っていました。飯田監督は先日亡くなられてしまいましたが、これだけのファンの方が観に来てくださって、とても嬉んでいらっしゃると思います」とコメントした。今後6ヶ月間上映が続くことを突っ込まれると、「一度に製作しているわけではなく、1話ごとに作業していますので、これから半年間、作業で眠れない夜が続くんですよ……」と苦笑い。この日も他のスタッフが作業中のため、南氏が一人で登壇したとのことだ。

話は再び作品内容へ。アフレコ現場の様子を聞かれると、神谷さんは「一般的なアニメはAパート、Bパートがそれぞれ約11分くらいずつなのですが、『トワノクオン』はアバン(アバンタイトル)と呼ばれるタイトル前の部分とAパートをいっぺんに録るんです。ですから、アニメの1本分を一気に録るということですので、とても大変です。また、キャストの方が多いので、空いているマイクをうまく見つけて声をあてていくという作業もこなさなくてはなりません」と、現場の様子をリアルに伝えてくれた。

また、鳥海さんらが所属するサイボーグ部隊は、基本的にアドリブがない、とのことだが、鳥海さんの場合は「全力で『しゃべらない』んです!」と持論をぶちあげ、場内からは大きな拍手があがった。

白石さんは「ユリは表情が豊かで、全部顔に出てしまうので、そういう意味では演じやすかったです」とコメント。ちなみにユリのお尻のアップは、南氏いわく「弊社の過去の作品ではなかった」ほどのカットということで、とても貴重なのだそうだ(笑)。

「観てもらう上でここがポイント、という部分は?」との問いに、神谷さんは「クオンが反応する部分には、何かしらの意味があると思います。第1章にも相当な伏線が張られていますので、そこを意識して観ていただけましたら『なるほど』と思っていただけると思います」。白石さんは「説明セリフがないままで、色々と情報が出てきたと思いますが、各人物の個性が分かりやすく描かれていると思います。2章以降もアクションシーンなどの見せ場があるので、楽しんでください」、そして鳥海さんは「イプシロンに関しては、現状語れることが少ないので、とりあえずクオンを見ていてください(笑)。余すところなく観ていただければ大丈夫だと思います!」と、歯がゆさの中にも芯の通ったアドバイスを送った。

最後に、ファンの方へメッセージが送られたぞ。

南プロデューサー:今作は『近未来』という設定にしたのですが、何故かというと、現代から地続きになってる世界観にしたかったんです。クオンやサイボーグ部隊といった人物たちはちょっとファンタジックな面もあるのですが、彼らが描かれている物語が、現在自分たちがいるこの時代につながっているということを意識してもらえるように現場一同頑張って制作しております。第2章以降も楽しみに観ていただければと思います。よろしくお願いします!

鳥海さん:現状、自分の口から語れることはあまりないのですが、現場一同、いいものを作ろうと一所懸命動いております。この先もすごいことになっていきますので、今回も、そしてこれからも楽しんでいただければ、と思います!

白石さん:クオンの「助けたい」という言葉がとても印象に残っています。この言葉がキーワードなのかな、と思いながらアフレコを重ねております。観るたびに色々な情報が入ってくると思いますので、気になる方は何度も観て欲しいと思います!

神谷さん:本作に臨むにあたり、これまで見たことがない単語がたくさん出てきまして、スタッフにその言葉の意味を聞いたりと非常に緊張感のあるアフレコ現場でした。一度観ていただいて、知識を得た状態で観ていただくとまた違った見え方が出てくるのではないかと思います。物語は、今後もすごいことになっていきます。是非第6章までお付き合いいただければと思いますので、よろしくお願いします!

<インフォメーション>
劇場用アニメ『トワノクオン』

新宿バルト9
梅田ブルク7
ワーナー・マイカル・シネマズ大高
T・ジョイ博多
ユナイテッド・シネマ札幌
で好評上映中!!

<スタッフ>
監督:飯田馬之介
キャラクターデザイン・アニメーションディレクター:川元利浩
協力監督:もりたけし
シリーズ構成:根元歳三
コンセプチュアルデザイン:武半慎吾・出渕 裕
べスティアデザイン:水畑健二
美術デザイン:成田偉保・青井 孝
デザインワークス:斎藤恒徳・吉岡 毅・片貝文洋・鎌田 誠
アクション監修:中村 豊
色彩設計:水田信子
美術監督:根本邦明(草薙)
撮影監督:副士 享・木村俊也(T2 Studio)
3D・CG制作・モニターグラフィックス:サンジゲン
編集:重村健吾
音楽:川井憲次
音響監督:若林和弘
音響効果:倉橋静男

アニメーション制作:ボンズ
製作:バンダイビジュアル ボンズ 博報堂DYメディアパートナーズ ショウゲート ランティス ムービック SonyPCL

配給:ショウゲート

<キャスト>
クオン:神谷浩史
ユリ:白石涼子
テイ:名塚佳織
神無月:大川 透
キリ:早見沙織
タカオ:入野自由
ミウ:小見川千明
リョウ:鈴木達央
ユーマ:小松未可子
上代:三木眞一郎
アルファ(海藤):中田譲治
ベータ(ハリー):丹沢晃之
ガンマ(レイ):三宅健太
デルタ(飛鳥ひずる):寿 美菜子
イプシロン(風見 瞬):鳥海浩輔
ほか

【主題歌】
LAZY「Reckless」

【挿入歌】
キリ(CV:早見沙織)「小さないのちのウタ」

<ストーリー>

【第1章 泡沫の花弁】
近未来の東京――。ベスティアと呼ばれる特殊能力に目覚めた少年少女が確認されるようになっていた。
自らの能力に飲み込まれ、暴走するそんなベスティアたち。
そのベスティアを人知れず鎮圧するためのサイボーグ部隊を擁するクーストースが暗躍する。

ある夜、ベスティアの少年が追いつめられた時、獣のようなベスティアが現れ、深手を負いながらも、少年を連れ去る。
それはインサニアと呼ばれ、クーストースがかねてから狙っている謎のベスティアだった。

翌朝、ベスティアの少年――ユーマは目を覚ます。そこはファンタジアム・ガーデン。ベスティアとなった少年少女が集う場所だった。
そしてユーマは、クオンという少年と出会う……。

☆上映情報

第二章『混沌の蘭舞』は2011年7月16日より、第三章『夢幻の連座』は2011年8月13日より上映開始予定。
(月1話放送、全6回予定)

●公式サイト
http://www.towanoquon.com/

(C)BONES/トワノクオン製作委員会