メンバー7人での“初”インタビューコメントもお届け! 『Kleissis 2周年記念オンラインLIVE -Hang in there!-』レポート

By, 2020年10月23日



ゲーム『アルカ・ラスト 終わる世界と歌姫の果実』の世界観から誕生した田中有紀、富田美憂、山田麻莉奈、髙橋麻里、山根綺、元吉有希子、金子有希による声優ヴォーカルユニット・Kleissis(クレイ・シス)の約1年ぶりとなるライブが10月11日、オンラインで開催された。

開演直前、いつもどおり円陣を組んで気合いを入れた7人。まずは挨拶代わりに「決断のDivergence」と「Into the Abyss」を投下し、久々のステージを感じさせないところをカメラ越しのファンに見せつけた。

最初のMCでは、田中さんが「今日はみなさんに『頑張れ!』のメッセージをお届けしたいです!」と意気込む。また、山田さんが手に持ったタブレットにリアルタイムで映し出される、視聴者からのコメントを読み上げていき、メンバーとファンとの想いがシンクロしていくのを感じることができた。

コロナ禍の影響もあり、2月に開催予定だった、ライブDVD『Kleissis 1st LIVE~volare(ヴォラーレ)~』のリリースイベントが中止。メンバーで集まる時間も制限されたりと、逆境のなかで準備を重ねてきた7人の覚悟が歌声となり、無観客のスタジオに響き渡った。

 

「Ark of promise」、「贖いのアリア」としっとりと歌い上げたあとは、カバーソングコーナー。メンバーそれぞれが、曲に込めた想いとともにソロで歌声を披露していく。田中さんは、大好きなテレビアニメ『犬夜叉』からDo As Infinityの「楽園」 、金子さんは「こういうときだからこそできることがあると思うので、背中を押してくれる曲を選びました」と、ディズニー映画『モアナと伝説の海』主題歌の屋比久知奈さんの「どこまでも~How Far I’ll Go~」、そして 髙橋さんは「ファンへ、メンバーへ気持ちを伝えたい」とKiroroの「Best Friend」をチョイスし、心を込めて歌唱していった。

ふたたび7人がステージに集まり、続いては、ファンからメンバーへのリクエストコーナー。
山田さんへは「博多弁を使った告白をお願いします」、山根さんへは「これまでで印象に残っている失敗談を教えてください」とのリクエストが。
山田さんは顔を赤らめながらもカメラに向けて告白ゼリフを披露し、山根さんは「仕事先の静かな空間で、間違って料理のスマホ動画を流してしまった」エピソードを告白した。

なお、金子さんは「必殺技(得意なこと)はありますか?」という質問に対し、「粘土細工が得意なんです」と意外な(?)特技を紹介。「今度、メンバーの胸像を作ります!」と意気込んでいた。
そして富田さんは「できる限りの低い声を出してください」というリクエスト。自身が演じるアキラの声で「みんな、、今日はKleissisのライブを観てくれてありがとう」とイケメンボイスを響かせ、メンバーをわかせていた。

   

ここからはふたたび全員で「囚われのChiral」、「逆さまの世界にて」と続けて歌唱すると、カバーソングコーナーの後半戦。
山根さんが選んだのはテレビアニメ『一週間フレンズ。』で藤宮香織(雨宮天)がカバーした「奏」。 「自分の信念を最後まで信念を貫き通した人が幸せになれると思うんです」と語ったあと、しっとりと歌い上げた。
山田さんは「Hang in there(くじけずに頑張る/あきらめない)」というライブタイトルにピッタリだと思ったという、LIP×LIPの「夢ファンファーレ」をキュートな振り付けとともに披露。
元吉さんは、小沢健二さんのファンキーなナンバー「ラブリー」(倖田來未バージョン)。元吉さんが苦しいときに助けられている楽曲ということで、「みんなにハッピーな気持ちになってほしい」という気持ちを込めて歌唱した。
トリを務めた富田さんはシドの「V.I.P」をチョイス。「一方的な応援ではなく『私も頑張るから、一緒に頑張ろう!』という気持ちを込めて」熱唱した。

リクエストコーナーでは、「歌への想い」を語ってほしいとの要望があった髙橋さんは「メンバーみんなの活躍をみていると、自分のことのようにうれしくなります。今回のリハーサルでもひとつになれました!」と笑顔で回答。
「ホットな彼女ゼリフをお願いします!」というリクエストに、「アツくなれよ!」と松岡修造さんのような激励で応える元吉さん(笑)。
そして田中さんには「ウインクが上達したか、成果を見せてください」という無茶ぶりが……。その場で披露してみせたものの、メンバーから「両目をつぶってる!」と言われてしまい、残念ながら失敗に終わったのだった(笑)。

ライブは早くもラストスパート。
名残惜しそうに「Another Sky Resonance」、「さよならの彼方へ」を披露すると、画面にはこれまで立ってきたステージの映像が流れ、アンコールへと突入した。

メンバーは結成2周年を記念したTシャツ姿で登場し、それぞれからファンに向けてメッセージが贈られた。
「どんな形になるかわかりませんが、またみなさんの前でパフォーマンスできると思いますので、そのときはよろしくお願いします!(金子さん

「オンラインなのに、みんなの熱気が伝わってきました。今度は同じ空間をともにしましょう!」(元吉さん

「オンライン、ソロでの歌唱と、初めてづくしのステージでした! また絶対お会いしましょう!」
山根さん

「Kleissisのパフォーマンスを見ていただくのが、こんなに楽しいことなんだと改めて実感しました。みんなに会いたい気持ちが強まったので、ライブができる日までにさらにパワーアップしてお待ちしています!」
髙橋さん

「1年前の熱気が忘れられずに今日を迎えたのですが、コメントをたくさん届けてくれてうれしかったです。ライブができる日を心待ちにしてます!」
山田さん

「前回からだいぶ間があいてしまったので、Kleissisから気持ちが離れてしまった人がいるんじゃないかと思いましたが、そんな心配はありませんでした。お互い元気なままで、いつか一緒にライブを楽しみましょう!」
富田さん

「ライブはいつもあっという間に終わってしまって、寂しい気持ちでいっぱいです。次に会えるときまで、『Hang in there』の精神で、頑張りましょう!!」
田中さん

最後に披露されたのは、デビュー曲の「Kleissis Chaos」。彼女たちがこれまでで一番歌ってきたであろう同曲を1コーラスずつかみしめながら歌い、メンバー同士の絆を再確認しているようだった。

【公演を終えたメンバーに話を聞けたので、お届けしよう。】

元吉:すっっごく! 楽しかった!

金子:久しぶりに7人そろってのライブだったので、特別な気持ちで臨めました。
「実はレッスンがはじまった時に赤井プロデューサーが『(Kleissis公式Twitterで公開した)2周年記念の動画を見て、皆がこんなにもKleissisのことを思ってくれてるなら、2周年ライブもやらなきゃと思った』って言ってくれたんです。メンバーで話し合って自主的に作った動画だったので、それがとても嬉しかったです。やってよかったと思いました。」

田中:ライブまでになかなか集まる時間がなくて、全員でステージ上でしっかりとそろえられたのがゲネプロくらいでしたので、本番に臨む上で、正直不安はありました。

元吉:オンラインライブは私自身初めてでしたし、メンバーのみんなも慣れないところは多かったと思うのですが、お客さんがいないなかでどのくらい熱量を持ってパフォーマンスができるのか未知数なところがあって。
でも、始まってしまうと、カメラ越しにもみんなのアツい気持ちが自然と伝わってくるんですよね。

山根:Kleissisはオンラインライブが初めてで、目線の先に皆さんが居ないので、歌っている時にどうしても孤独を感じる瞬間があったのですが、ふと横を見ると、6人がお互いの存在をしっかり感じながら画面の向こうにいる皆さんにパフォーマンスしているのが分かって「メンバー同士、お互いに支えあって成り立っているステージなんだな」というのを強く感じ、さらに絆が深まったと思います。

富田:先日、久しぶりにみんなとレッスンをしたとき、私が言える立場ではないと思いますが「みんな、成長してる!」と感じました。これだけブランクがあったので、元に戻すために時間がかかるんじゃないかと思っていたのに、全員がしっかりと準備をしてきて臨んでることを感じられました。
今日の本番だけでなく、1年間みんなが溜めていた気持ちが全部出たステージだったと思います!

山田:ひとりひとりの「やろう!」という気持ちが強いからこそ、お互いに引っ張られて、こうした素晴らしいライブができたと思います。
私は高音を出すのが苦手なのですが、同じパートを歌っているメンバーに引っ張り上げられてもらって、なんとか歌いきることができました。

山根:ソロ曲を歌うパートでは、メンバー同士がステージやモニターを見ながら沢山盛り上げていて、歌い終えたら「ここがよかったよ」と伝え合ったり。メンバー同士の励まし合いを通じて、改めてお互いの大切さを感じました。

田中:ライブ中もリハーサル中も、ブランクを感じさせないどころか、スタッフさん含めて前のステージを上回るような関係性が構築できていて、本番も怖さを感じることはなかったですね。
こういう状況ですし、メンバーもスタッフさんも、それぞれ抱えているものはあると思いますが、「チームKleissis」ならば、なんだって乗り越えていけるような気がしました。

元吉:ゆっきー(田中さん)は「センターとして頑張らなきゃ」といつも気が張っていたのを2年間ずっと見てきたから、「怖くない」という言葉を聞いて、すごく安心しました。

金子:確かに、いつもよりも緊張してなかったように見えたよ。

田中:そうかな……(笑)? いまでも不安や緊張は正直ありますけど、でもそんな気持ちを全部吹き飛ばしてくれるくらい、6人が頼もしいから。

髙橋:この1年間ライブができなかったのは辛かったですが、その間、ほかのみんなに置いていかれないかどうかも心配でした。
でも実際はこうして大成功を収めることができましたし、オンラインライブという形でも、ファンのみなさんに私たちの出せるすべてをお見せできたのではないかと思っています。
メンバーと久々に会えたこともすごくうれしくて「次はいつ会えるんだろう?」とまるでデートのような心境です。「次の予定を決めないと帰れない!」みたいな。

一同:(笑)。

髙橋:また次に集まれるときは、一段と成長した姿を見せたいです!

田中:オンラインという形でしたが、こうして7人で2周年の足跡を残せたことはうれしく思っています。
今回配信をご覧いただいたみなさんは、心のどこかで、いつもKleissisのことを想ってくださっていると思いますし、これからも「チームKleissis」として、みんなと一緒に歩んでいきたいです。引き続き、応援よろしくお願いします!

<Text・Photo/ダンディ佐伯>
☆ページ下部に写真一覧あり。

●Kleissis 公式サイト
https://kleissis.com/
●Kleissis 公式ツイッター
@Kleissis_Staff

●「アルカ・ラスト 終わる世界と歌姫の果実」公式サイト
https://arca-last.com/index.html