「メインキャストが全員集合してなにかやりたい。それは一つの目標であり、夢でもあります」 『色づく世界の明日から』月白琥珀役・本渡楓 インタビュー

By saeki, 2019年12月8日


2018年10月~12月まで放送され、根強い人気を誇るオリジナルテレビアニメーション『色づく世界の明日から』のキャスト、スタッフが登壇したイベントが11月23日、作品の舞台である長崎・平和会館ホールで開催された。
イベントでは作品に関するディープなトークや作品の名シーンを振り返るコーナー、ここでしか聴けない「長崎弁」での朗読コーナーなど、たくさんの企画で盛り上がった。
イベントを終えた月白琥珀役の本渡楓さんにステージの感想やイベントでは語りつくせなかった作品への想いをお聞きしました!

―改めて、イベントの感想をお願いします。

本渡楓さん(以下、本渡):最初にイベントのお話をいただいたときはすごくうれしかったですし、個人的には長崎に行くこと自体が初めてでしたので、出発する前は「長崎って、どんなところなんだろう?」と『色づく』を観ながら想像をふくらませたりしていました。

長崎ってすごく島が多いですよね。飛行機から写真をたくさん撮りました! 降りてからもいっぱい撮りましたけど(笑)。
月白瞳美役の石原夏織ちゃんのほか、篠原俊哉監督、P.A.WORKSの山本輝、インフィニットの永谷敬之両プロデューサーと、スタッフさんと一緒にトークさせていただきまして楽しかったですし、なにより多くのファンの方が集まってくださったのがうれしかったです。アニメのイベントはどうしても東京で開催することが多くなってしまうのですが、今回は「東京までは遠くて行けないよ」という地元を始めとしたファンの方にとってはよかったと思いますし、私たちもそうしたみなさんの顔を見ることができてうれしかったです。

そして、舞台となった場所だからこそ聴けた話もたくさんありましたし、私も夏織ちゃんも知らなかったことがたくさんありましたので、長崎だからこそ意味のあるイベントになったかな、と思います。

―トークでは、特に永谷プロデューサーが、来年以降も長崎で開催する気満々なところを見せられていました。

本渡:そうでしたね(笑)。来場者からの質問コーナーでも「次回作をぜひお願いします!」といった要望もたくさん出ていましたし、超えなくてはならない壁はあると思いますが、私も全力でついていこうと思いました。

―作中のシーンを長崎弁で披露するコーナーもありました。

本渡:地元からもたくさんのファンが来場されていたので、その前で披露するのはすごく緊張したのですが、温かい拍手をくださってうれしかったです。いつかオール長崎弁バージョンの『色づく』をみなさんにご覧いただく機会があればいいなあ。

ちなみに、当日の司会を務めてくださいました、NBC長崎放送の村山アナウンサーにも事前に指導していただきました。村山さんは多才な方で、本業以外にもライトノベルを書いていたり、イラストもお得意ですし、すごい人なんです。

―イベント後は、市内にある「グラバー園」にも行かれたそうですね。

本渡:実は、時間が取れるかどうか微妙なところだったのですが、現地のスタッフさんが車で連れて行ってくださいました。篠原監督から「ここが第1話で(葵)唯翔君が瞳美に絵を見せた場所だよ」と教えてくださったので、「私が唯翔君役をやるから、夏織ちゃんは瞳美として写真撮ろうよ!」と行ってみたところ、ちょうどカップルが座っていたので、そっと見送ることにしました(笑)。

また、「グラバー園」にはイベント後に巡礼に行かれたファンもたくさんいたみたいで。「監督の解説付きツアー」みたいな状態になってしまいました……(笑)。それと、園内では「『色づく世界の明日から』特別展」も開催されていたのですが、普段はなかなか見ることができない画などもたくさん展示されていて楽しかったです。

―イベント中のトークでも話題になりましたが、長崎には本当に坂が多いですよね。

本渡:私も、車で移動していたときに「これ、45度くらいあるんじゃない?」と思えるくらいの急坂を通ったりして「大丈夫かな」、と心配になることもありましたが(笑)、「グラバー園」まではナイスドライビングで連れて行っていただきました。今度機会があるときは、聖地をゆっくりと回りたいです!

―イベントではあまり触れることができませんでした「魔法写真美術部」の部員たちについてもお話いただけますか?

本渡:(風野)あさぎちゃんは本当に素直でひたむきな頑張りやさんで、見ていて応援したくなる女の子です。彼女持ち前の、人を惹きつけるパワーがあるからこそ(山吹)将君に対してやきもきしちゃうところがありますよね。これは完全なファン目線なのですが、キャストのおふたりが並んでトークをするところを見てみたいです。いつかメインキャストが全員集合してなにかやりたいなあ。それは一つの目標であり、夢でもあります。

イベントでもスタッフさんが「僕らにはまだまだ描きたいことがたくさんあるんだ」とおっしゃっていました。そのなかに「琥珀の夫はだれだったんだろう?」「あさぎちゃんたちのその後の関係は?」とか。唯翔君が絵本を描くことになったきっかけ、いつ描いたのか? 瞳美が過ごした濃密な時間と、その時間を共有した部のメンバーがどんな想いを持ってその後の人生を歩んでいったのか。挙げていくときりがないほどに知りたいことはたくさんあります。

―個人的には作品を観て、深澤千草の存在がすごく気になっていました。

本渡:千草君って何物なんでしょうね? 彼のことはキャストの間でも「つかみ切れない人物」という立ち位置でした。入部したのは遅いですけど、誰よりも大人に見えるような子で、(川合)胡桃先輩を手のひらのうえで転がしてしまうようなところもありつつ、憎めないんですよね。胡桃先輩にはぜひ彼とくっついていただきたいです(笑)。

―その特技を生かして、ホストになったりして?

本渡:ホスト……言われてみれば、確かに向いているかもしれません(笑)。

―あさぎと将のふたりはうまくいきそうですか?

本渡:将君の前で堂々と「いつかそのときがきたら打ち明ける」と言い放ちましたからね。「将、あなたにだよ!」と突っ込みたくなるくらい(笑)。でも、彼みたいな超鈍感な子がいるからこそ、琥珀や千草、胡桃先輩の振る舞いが際立つんじゃないかと思いますし、いい味を出してますよね。あさぎも一途な気持ちを持っていて、すごく憧れますし、彼の心を射止めてもらいたいです。

―最後に、メッセージをお願いします。

本渡:イベントでは、今後に向けてのアツい想いをみんなでぶつけあうことができたと思います。制作陣とファンの熱を直に感じて、これからもまだまだ色々と動いていけそうな作品だと強く感じました。

またイベントなど開催されましたら、演者としての立場で全力で盛り上げたいですし、それ以外の場所でも、この作品のことを広めていきたいと思います。みなさんも、もし回りに『色づく』のことを知らない方がいましたら、ぜひ紹介してもらえるとうれしいです! よろしくお願いします。

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

【アニメ概要】
『色づく世界の明日から』

<スタッフ>
原作:ヤシオ・ナツカ
監督:篠原俊哉
シリーズ構成:柿原優子
キャラクター原案:フライ
キャラクターデザイン・総作画監督:秋山有希
プロップデザイン:宮岡真弓、石本剛啓
美術監督:鈴木くるみ
美術監修:東潤一
美術設定:宮岡真弓
色彩設計:中野尚美
撮影監督:並木智、富田喜允
3D監督:桐谷太力
編集:高橋歩
音響監督:山田陽
音楽:出羽良彰
音楽プロデューサー:西村潤
音楽制作:NBCユニバーサル・エンターテインメント
プロデューサー:小倉充俊、山崎史紀、川村仁、辻充仁、前田俊博、青井宏之、柏木豊、田中翔太、和泉勇一、相田剛
アニメーションプロデューサー:山本輝
プロデュース:永谷敬之

アニメーション制作: P.A.WORKS
製作:「色づく世界の明日から」製作委員会

<キャスト>
月白瞳美:石原夏織
月白琥珀:本渡楓/島本須美(60年後)
葵 唯翔:千葉翔也
風野あさぎ:市ノ瀬加那
川合胡桃:東山奈央
山吹 将:前田誠二
深澤千草:村瀬歩
ほか

●作品公式サイト
http://www.iroduku.jp/
●作品公式ツイッター
@iroduku_anime