【プレゼントあり】16年目のテーマは「リラックス」 6thオリジナルアルバム『mellow』をリリースしたDuca インタビュー

By, 2019年10月13日



昨年デビュー15周年を迎えたアニメソング・ゲームソングシンガーのDucaが待望の6thオリジナルアルバム『mellow』を発売! アニバーサリーイヤーを経て、肩の力を抜いてセレクトした楽曲と、コンセプトにあわせた新曲を収録した自信作だ。さらに同アルバムを引っさげて10月、11日に開催されるライブのお話も聞いてきました!

―今回のアルバムを発売する上で、何か考えたことはありますか?

Ducaさん(以下、Duca):昨年はデビュー15周年ということでアルバムを出させていただいたり、ライブも積極的に開催したりと大々的に活動させていただきました。それを踏まえ、久々のオリジナルアルバムを作るということで、今回はリラックスした状態で制作しようと。今現在自分がいいと思っている曲、やりたいことを反映させようと思いました。

―『mellow』というタイトルはどこからきたのでしょう?

Duca:この言葉は元々「芳醇な」といった意味があるそうですが、スラングでは「リラックス」という意味もあるらしく、16年目に突入して、ここらで肩の力を抜いて「ゆったりしたい」という気持ちも込めて、このタイトルになりました。

―曲選びはコンセプトが決まったあとに始まったのでしょうか?

Duca:はい。おかげさまでたくさんの曲を歌わせていただいているので、そのなかから数十曲に絞り込み、さらにそこから頭を悩ませながらこの曲数まで絞りました。

―新曲に関してもそのあとに制作が始まったと。

Duca:そうですね。ただ、「自由な発想を」と言ったものの、安瀬聖さんと一緒に作る曲は必ず入れたいと思いまして。あとでまた詳しくご紹介しますが、「どうしようもない哀しい夜は」はエヴァネッセンスというアメリカのロックバンドの楽曲で好きなナンバーがあるのですが、今回はその曲をイメージしたものを作って欲しいと安瀬さんにお願いしました。いままで作っていただいた悲しいバラードというよりは、世界観が広がった曲に仕上がったかな、と思います。

―そう言えば、ブックレットの歌詞カードに使われている文字フォントが特徴的ですね。

Duca:インターネットでフォント集を探していたところ目に付いたのがこの『仕事メモ書きフォント』というフォントです。女の子女の子せず、あまり丸文字過ぎないところもいいんですよね。すごく気に入りました!

―セットリストは早く決まりました?

Duca:実は結構悩みました。「運命の刻」と新曲3曲をどこに入れようか? というので最後まで悩みましたね。普段は新曲は後ろのほうに固めることが多いのですが。

―最初のトラックに入っているインスト「water parade」はどんなことをイメージした楽曲ですか?

Duca:ジャケットにも描かれているのですが、実は私、クラゲがすごく好きで。水族館に行っても30分くらい水槽の前で立っているくらい、いずれは家で飼いたいと思っているくらい(笑)入れ込んでいるんです。いつかイラストや写真でクラゲを使ってみたいと思っていたところ、『mellow』のアルバムコンセプトをかんがみて「いまでしょ!」と(笑)。

―ジャケットもDucaさんがプロデュースされたと。

Duca:自分で描いたわけではないのですが、ラフを描いてデザイナーさんに渡しました。「water parade」という曲は、太陽がきらめき、波がくるたび光が揺れる海をクラゲが漂っている……というイメージを浮かべながら聴いていただきたいですね。
また、私の好きな「メロトロン」という楽器があるのですが、そのなかにも色々な音色があって、3回くらい変えてレコーディングしました。

―「Summer Amulet」は優しいメロディが特徴的です。

Duca:アルバムの開幕にふさわしい歌詞とメロディラインで、絶対に1曲目に持ってこようと思っていました。「water parade」の、海をのんびりとたゆたうクラゲから、大空に向けてすごい勢いでカメラが「パーン!」と上がっていくようなイメージで。
歌詞は桑島由一さんに書いていただいているのですが、実は私、桑島さんのことをずっと女性だと思っていたんです。それくらい繊細で映像がひとつひとつ浮かび上がるような歌詞で。桑島さんにも初めてお会いできましたし、歌詞に呼ばれるままに歌わせていただいたので、すごく楽しいレコーディングだったのを覚えています。

―「Fate Line」は疾走感を感じるナンバーです。

Duca:詞を書いているとき「運命線」と「生命線」という言葉を思いついた瞬間にガッツポーズが出ました。この言葉を使いたいがために全体の詞を作る、ということが結構ありまして。メロディもすごくキャッチーで楽しい曲です。

―「Golden Route」は軽快なリズムが特徴的です。

Duca:曲を作ってくれたウミガメ君の若さにビックリして、レコーディングに来てくれたときも、まさかこの人が曲を作ったなんて思わず……(笑)。それくらい、洗練された楽曲で。レコーディングでは「どうしてこんなにハモをすぐ取れるんですか?」と感動してくれたりしてうれしかったですね。これからも末永くご一緒していきたいです!

―「ネコイチ」は聴いていると元気がわいてくるナンバーです。

Duca:「ニコイチ」という言葉が若者の間でも使われているのですが、「仲良し」「親友」という意味があるらしいんです。猫のメイドさんが出てくるゲームの主題歌だったのですが、そのなかの2人がフィーチャーされているので「ピッタリ」と思い、このタイトルにしました。すごく元気になる曲です!

―「フタリ」はどこか切なさも感じる楽曲。

Duca:この曲は2009年に発表した、アルバムのなかでも一番古いナンバーです。実は前作、前々作のアルバムにも入れたいと思っていた候補曲だったので、ようやく念願かなって、というところですごくうれしいです!
再レコーディングの話も出たのですが、まだ自分の引き出しを作っていく過程での楽曲ということで、そのときの空気を大事にしたいということで、そのまま収録することになりました。

―「sesame」はタイトルの由来が気になります。

Duca:意味はそのまま「ゴマ」なのですが、、、うふふ
詳細はライブのパンフレットを見ていただけたら嬉しいです!
今までのオリジナルはどちらかというと、主人公目線で表現するというのが近かったりするのですが、今回は別目線を表現しようと試みました。

―「eyes to eyes」は、はねるような歌声が印象に残ります。

Duca:chokixさんが本当に自由に音楽を作られていて、アルバムのなかでも最高難度の楽曲になっています。なので、みなさんにはぜひカラオケで挑戦してほしいですね(笑)。
歌詞に記号を入れるのが好きで、「♪」や「(白抜きハート)」など入れたり、遊び心も満載の歌詞になっています。
以前イベントで歌った際、「アイドルソングっぽいな」と考え、何を血迷ったか、アイドルのような振り付けをつけたことがあって。私はすでに忘れてしまっているのですが、鮮明に覚えてらっしゃるファンの方がいるみたいですので、今度聞いてみて、ライブで披露しようかな、と思ったりしています(笑)。

―「Innocent Desire」はいかがでしょう?

Duca:この曲はすごくパンチの効いた曲で、どこに入れるのか迷いました。歌詞の最初の「ホントの私はどこ?~」というところから印象的で、白矢たつきさんの歌詞のすごさを感じます。こういう「痛い」と感じるタイプの曲は大好きなので、レコーディングもすごく楽しかったです。竹下智博さんには「こういうアプローチで歌ってみては?」と提案をいただいたり、試行錯誤しながら作りました。
2番の歌詞に「見慣れない部屋」というのがあるのですが、私は「絶望と不安」という表現しようと思い、暗い感じで歌ったのですが、「この子は、絶望のなかに覚悟をしているんです」と言われて「なるほどな」と。そういう提案ってすごくうれしいんですね。逆に「最後は全部Ducaさんの思うように歌ってください」と言われたので、そこはもう自由にやらせていただきました(笑)。

―「どうしようもない哀しい夜は」も新曲になります。

Duca:みなさんにもあるかもしれませんが、何をしていても気分が乗らない夜があるんです。落ちるところまで落ちるのって、実はすごい大切な時間だと思うんですね。そこまできたらもう上がっていくしかないじゃないですか。
いままではバラードを書いても「最後には一筋の光りが」みたいな救いがある歌詞になっていたのですが、この曲では、そんなどうしようもない哀しい夜に聴いてもらって、哀しみの海を一緒に漂いたい、というテーマで歌詞を書かせていただきました。

―「Coin」はピアノのメロディが印象的です。

Duca:このアルバムだけで、ひとつの物語を作りたいという思いがありましたので「Innocent Desire」からの「どうしようもない哀しい夜は」、そして「Coin」という流れはどうしても大事にしたいと思っていました。
この曲は「困難を乗り越えて一筋の光をつかむ」という内容の楽曲なのですが、ちょうど3曲の物語を完結させるにふさわしいナンバーだと思いまして。
先日「あざらしそふと」さんのイベントに出演させていただき、初披露させていただいたのですが、歌えば歌うほど味わい深いといいますか。自分で歌詞を書かせていただいているのですが、毎回違う感覚を得られるのが面白いですね。どうしようもない夜を乗り越えたみなさんを優しく包み込んでくれるので、ぜひこの並び順で聴いていただきたいですね。

―「運命の刻」は幻想的なイントロが特徴的ですね。

Duca:頭にコーラスがあるのですが、あれは完全に造語なんです。しかも、レコーディングの現場で急に言われたので、アドリブで言葉をつなげたのですが、すごく印象に残っています。私も何を言っていたのか、正直覚えてないですし(笑)。楽曲自体もすごく特徴的で、ひとつ重要なナンバーになっています。

―「Blue」は最後に収録されている新曲です。

Duca:作曲・編曲のMeis Clauson君とは以前「観覧車」という曲でご一緒したのですが、ありがたいことに私たちが作る楽曲を楽しみにしているファンが増えてきて。ただ、最近作っていなかったということで、Meis君と「『観覧車』を作ったときのドキドキやワクワクをまた味わいたいね」という話をして、何度も打ち合わせをした結果、できた楽曲です。
私たちも満足できましたし、聴いて下さった方にも好評をいただけたみたいで、作って良かったと思いました!

―「キミへ贈るメロディー」は、切なくも希望に満ちた最後のトラックにふさわしい印象のナンバーですね。

Duca:「Summer Amulet」とこの曲は、最初と最後に持ってこようと決めていました。歌い手は聴いてくれる人がいないと成り立たないじゃないですか。私の楽曲を聴いてくださったり、ライブにいつも足を運んでくださったり、みなさんにはとても感謝しています。
この曲のテーマも、まさに「感謝」なので、そういう意味でもラストを飾るにふさわしい楽曲だと思います。

―特典つきCDに収録されたボーナストラック「こころの種」は、安瀬聖さんがピアノアレンジを担当されています。

Duca:ピアノアレンジバージョンの曲は毎回初回特典としてつけていて、今回は「こころの種」を収録させていただきました。
この曲は前から歌わせていただいているのですが、アレンジが変わっているということもあり、同じ曲で同じ歌詞でも当時と違う伝わり方になるな、と。ピアノアレンジは使われている楽器がピアノだけということでニュアンスや感情が伝わりやすいと思います。
初回盤のみに付属されるということで、現段階ではすでに入手が困難になっているかもしれません。
いつか機会があれば、これまで発表してきた、ピアノアレンジバージョンの曲のみを集めたCDを出したりしたいですね。

―大阪(10月19日、バナナホール)と東京(11月2日、一ツ橋ホール)でのレコ発ライブ『Duca Live 2019~mellow fellow~』の開催が決まっています。こちらはどんなライブになりそうですか?

Duca:いつもは事前にSNS等を使って、みなさんの聴きたい曲をリクエストして、上位の曲を披露する、という形をとらせていただいているのですが、今回は初めてのレコ発ツアーということで、大阪と東京でセットリストが若干異なるものの、両方来ていただければ収録曲は全部聴いていただくことができると思います。原曲にアレンジを加えてお届けする曲も考えてますし、さらに、いつも通りリクエストしていただいた人気曲を歌うパートも用意すると思いますので、楽しみにしていただきたいです。

―Ducaさんのライブといえば、いつもご自身が「総合演出」のような形で携わられていると思いますが、今回も?

Duca:はい、1年前から作業を進めております! 幕間などに流れる映像など、まだ完成していないので、これから追い込みですね。昨日ちょうど一ツ橋ホールに下見に行かせていただいたのですが、実際に行ってみてインスピレーションがわくこともあって。スタッフさんを困らせています(笑)。
また、ライブで発売するパンフレットには毎回オリジナルの楽曲をつけているのですが、今回は相当チャレンジしていますので、こちらもぜひ聴いていただきたいですね。

―ほかに見どころはありますか?

Duca:ライブロゴですね。今回のロゴ、いつも以上にカッコいいんです! ライブグッズのTシャツにも入っているのですが、「仲間」という意味のハンドサインもデザインされていて。色も2種類ありまして、男女どちらも着ることができると思います。アルバムを聴いて、ぜひライブにも足を運んでください。よろしくお願いします!

<Text/ダンディ佐伯>

【CD概要】

Duca 6thアルバム「mellow」
2019年9月15日リリース

価格 ¥3,300

【収録曲】
1. water parade *アルバムオリジナル
2. Summer Amulet 「ろけらぶ」OP主題歌
3. Fate Line 「神頼みしすぎて俺の未来がヤバい。」OP主題歌
4. Golden Route 「金色ラブリッチェ -Golden Time-」OP主題歌
5. ネコイチ 「ネコぱらvol.3 ネコたちのアロマティゼ」OP主題歌
6. フタリ 「ハルカナソラ」主題歌
7. sesame *アルバムオリジナル
8. eyes to eyes 「想いを捧げる乙女のメロディー」OP主題歌
9. innocent Desire 「神待ちサナちゃん」ED主題歌
10. どうしようもない哀しい夜は *アルバムオリジナル
11. Coin 「ヤミと祝祭のサンクチュアリ」挿入歌
12. 運命の刻 「ヤミと祝祭のサンクチュアリ」OP主題歌
13. Blue *アルバムオリジナル
14. キミへ贈るメロディー 「想いを捧げる乙女のメロディー」ED主題歌

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【ライブ概要】
☆ Duca ライブ『Duca Live 2019 ~mellow fellow~』
《大阪公演》
◆2019年10月19日(土)

会場: 大阪 Banana Hall(大阪府大阪市北区堂山町1-21)
時間:開場16:30 / 開演17:00

■チケット料金
オールスタンディング 6,200円(税込)
※3歳以上有料
※入場時、ドリンク代別途必要
※整理番号順のご入場となります
(問)ソーゴー大阪 06-6344-3326(平日11:00~19:00)
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《東京公演》
◆2019年11月2日(土)

会場: 東京 一ツ橋ホール(東京都千代田区一ツ橋2丁目6-2 日本教育会館3F)
時間:開場17:00 / 開演18:00

■チケット料金
全席指定 6,800円(税込)
※3歳以上有料

(問)インフォメーションダイヤル 03-5793-8878(平日13:00~18:00)

●peak-a-soul WEBサイト
https://www.peakasoul.net/
●Duca公式ツイッター
@Duca_0406

【プレゼント】
Ducaさんのサイン色紙を1名にプレゼント!
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