豪華クリエイターによる業界裏トークも! 「『edge2 concept magic』Creator’s Talk」レポート

By saeki, 2019年9月17日


大日本印刷(DNP)が運営する、DNPクリエイター共創サービス『FUN’S PROJECT』が協力のもと、アニメーション制作会社・ウィットスタジオの中武哲也氏がプロデュースした書籍『edge2』の記念イベントが9月8日に東京・市ヶ谷にあるDNPプラザで開催された。

当日は中武氏が司会のもと、テレビアニメ『ソードアート・オンライン』でキャラクターデザインを担当された足立慎吾氏、そして劇場版『フリップフラッパーズ』で監督を務めた押山清高氏が登壇。また、FUN’S PROJECT公式キャラクターのファンズちゃんもアシスタントとして登場し、タイムキーパーとしても活躍した。

まずは『edge2』についての説明。2004年に制作され好評を博した、トップクリエイターによるコンセプトアートイラスト集『edge』の待望の続編。今回は『edge2 concept magic』と題し、奇跡的な瞬間「magic」をテーマにしたイラスト集となっており、総勢22名のクリエイターが参加。中武さんは「絵にまつわるストーリーも入っています」と説明した。
会場には前作を持っているファンもちらほら。書籍のサイズが本棚に合わず「アニメファン泣かせ」と語った中武さんに会場からは笑いが起こった。それを踏まえ「今回はA4サイズに収めた」とのことだ。

足立さんは「同人誌として中武さんが個人的に作りたかったのか、会社の出版物として出したかったのか分からなかった」そうで、中武さんは「とにかく、作りたいという衝動を止められなかったんです……」とコメント。
なお、足立さんも押山氏さんも「魔法」というテーマに沿って描くのが大変だったそうで、押山さんは「前回の『edge(エッジの効いた)』というテーマに比べたらやりやすいかな、と思いましたが、難しかったです……」と話していた。

そして、話題は「ジーベック時代の話」へ。足立さんと押山さんはふたりともアニメーション制作会社・ジーベックに所属していたということで、当時の思い出話に花が咲いた。とりわけ足立さんは13年間在籍しており、その間に多くの名クリエイター(足立さんは「モンスター」と表現)が生まれたそうだ。

足立さんは「当時は作画監督会議があり、新人作監が作品に参加するときはしっかり教えてあげる、という流れができていました」と話し、『映画 この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説』でキャラクターデザインを担当するなど活躍中の菊田幸一氏については「たまたまインターネットでサイトを見ていたら、彼が手掛けていたgifアニメが魅力的で、BBS上でコミュ二ケーションとっていくなかで結果的にXEBECに参加してもらうことになりました」とのことで、『ACCA13区監察課』などでおなじみの久貝典史氏については「こんなに面白い人がこのままどこにも所属できないまま歳を取っていってしまうのは惜しい、ということで採用しました(笑)」など、裏話もたくさん飛び出した。

押山さんについては、足立さんから「『劇場版ロックマンエグゼ』の原画で参加された時の絵を見たとき、この道10年のベテランのような絵で驚きました。『筆度胸』があるんでしょうね」と評し、押山さんから見た足立さんは「僕が入ってきたときは、すごい先輩だというイメージでした」と話し、駆け出し時代の失敗談や、入社のきっかけとなった石原満氏に師事した際のエピソードも披露した。

 

後半は、ゲストのふたりが生でイラストを描く「Magical Drawing」コーナー。お題は「ファンズちゃん」! 彼女に関する情報を聞いたふたりが思い思いのファンズちゃんを描いていく。
絵の完成後はファンズちゃんとのジャンケン大会が行なわれ、勝者2名にふたりが描いた絵がプレゼントされた。

 

そして、ふたりが描いたイラストプリモアートの購入権をかけた抽選会では、当選者がうれしさにガッツポーズをする一幕も。

ゲストへの質問コーナーでは最近のアニメーター事情にも言及。
押山さんは「いまの20代はスキルの高い人が多く、またデジタルツールを使っているのでトライ&エラーができる。業界に入る前から上手な人もたくさんいるので、うかうかしてられないです……」と危機感を募らせ、足立氏も「海外にも腕の立つアニメーターが多く出てきたので、業界内でブレイクスルーが起きているのかな?」と話していた。

最後はゲスト、そして中武さんからの告知も行なわれ、イベント本編は終了。
イベント後は関連書籍購入者を対象にサイン会も開催され、こちらも大盛況だった。

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

【発売概要】

大日本印刷株式会社(DNP)が運営するカスタマイズグッズのECサイト【FUN’S PROJECT MARKET】(https://market.funs-project.com/ )は、アニメーター・キャラクターデザイナー足立慎吾氏と、監督・アニメーター押山清高氏の高精彩複製原画を各30部限定で販売中!

今回二人が書籍「edge2 concept magic」のために描き下ろしたイラストをDNP高精彩出力技術「プリモアート」で再現。通常の印刷では4色のインキ(CMYK)を使用しますが、「プリモアート」で10色のインキを使用することによって再現可能な色の領域を広げ、色やタッチを忠実に再現いたしました。

イラストはB3サイズで出力し、著者本人が選定した額装にてお届けいたします。作品にはなんと本人の直筆サインとシリアルナンバー入り! 2019年9月30日(月)までの期間限定予約販売となります。

【商品販売サイト】
●足立慎吾氏
https://market.funs-project.com/nLOG9y5NaZ8lx7Wg/reserve-products/0ZjVnJqnXaYkAz4w
●押山清高氏
https://market.funs-project.com/nLOG9y5NaZ8lx7Wg/reserve-products/Dm37EAYynRv6k21X

【書籍概要】

『edge2 concept magic』

人が生きていく中で、魔法を感じる瞬間はありませんでしたか?
そんな奇跡的な瞬間の「magic」をテーマにしたイラスト集を作りました。

全新作、表紙含め22枚の描きおろし
描かれたイラストの線画とストーリー解説を掲載。
より絵が楽しめる本を目指しました。

◆クリエーター一覧 ※敬称略

カバーイラスト:吉田健一
足立慎吾 toi8 めばち
柴田由香 川野達朗 よー清水 
柳沼和良 みき尾 細居美恵子
横山愛 吉邉尚希 浅野直之
押山清高 森山洋 兒玉陽平
イシイショウタロウ 柴山恵理子
西見祥示郎 田中達之 森本晃司

カバー:表4色
表紙:表4色/裏4色
本文:表4色/裏4色 56P予定
製本:コデックス装丁
右開き

●『edge2 concept magic』作品紹介サイト
https://www.edgeworks.store/blank-1-1/edge2-concept-magic


『足立慎吾アートワークス』

「ソードアート・オンライン」「WORKING!!」「ガリレイドンナ」など、足立慎吾がこれまでに生み出したアートワークの数々を、作品の枠を超え収録。 各イラストはすべて足立慎吾本人による解説コメントを添えて紹介。
また、イラストだけでなくメイキングやインタビューなども多数掲載で読み応え満載。
足立慎吾のこれまでが詰まった、ファン必見の一冊です。

●『足立慎吾アートワークス』作品紹介サイト
https://www.aniplexplus.com/ShingoAdachi


『作画添削教室 神技作画シリーズ』

気鋭のアニメ監督である押山が、ウェブ上で行っていた「スタジオドリアン添削室」を完全書籍化! 一口に絵の添削と言っても、テーマによって添削結果は全く違うものになります。重要なことは、どんなテーマやメッセージを持って絵を描いたか。そして、そのテーマやメッセージが絵から伝わってくるか。そこで本教室では「伝わる絵」をテーマに、あらゆるジャンルの絵を取り上げて添削しました。キャラクターデザインから映画のキービジュアルまで、読者の関心や興味に応じたシチュエーションを学ぶことが可能な、絵を描きたいあらゆる人々に送る誌上添削講義集です。

●『作画添削教室 神技作画シリーズ』作品紹介サイト
https://www.kadokawa.co.jp/product/321811000298/

■FUN’S PROJECT COLLEGE (https://college.funs-project.com/ )
イラストやマンガ、アニメーションなど、コンテンツの作り方をオンラインで学習できます。
■FUN’S PROJECT MARKET (https://market.funs-project.com/ )
さまざまなグラフィックと多彩なグッズを組み合わせて、自分だけのオリジナルグッズが作れます。
■FUN’S PROJECT CHANNEL (https://funs-project.com/ )
クリエイターを目指す人とコンテンツファンのための情報を発信しています。