全貌が少しずつ明らかに!?『雷神八系‐ZANAM‐ファム・ファタール 運命の女』 原作者・岡本麻弥、原画担当・麻宮騎亜 インタビュー

By saeki, 2017年12月17日


先日主題歌挿入歌CDがリリースされた声優・岡本麻弥の自主企画『雷神八系‐ZANAM‐ファム・ファタール 運命の女』。『機動戦艦ナデシコ』『サイレントメビウス』の原作者・麻宮騎亜が本作に登場するロボットやキービジュアルを手がけていることでも話題の本作。このたびふたりの対談が実現! 作品についてたっぷりと語っていただきました!


―おふたりの最初の出会いはどのような形だったのでしょう?

麻宮騎亜先生(以下、麻宮):『サイレントメビウス』という作品のドラマCDの現場でお会いしたのが最初だと思います。当時の僕はいち原画マンで、声優さんとお会いする機会がなかったんです。
当時のテレビアニメ『魔法のスターマジカルエミ』で、岡本さんが演じるユキ子の作画もやってました。

岡本麻弥さん(以下、岡本):麻宮先生と聞いていつも思い出すのが、『サイレントメビウス』のドラマCDの仕事を請けた際、作品を知るために街角の本屋さんの軒先で雑誌に連載中の『サイレントメビウス』を読んだ瞬間なんです。
ちょうど今日みたいに雨が降っていました(笑)。(※インタビュー当日は雨模様でした)
勿論その時私は、麻宮先生の事を女性だと思ったんですね。少年誌なんですけど、麻宮先生の画のタッチは繊細で線がとても綺麗だったので。ですから、先生も仰ってた『サイレントメビウス』のドラマCD収録日に初めて先生を紹介された時は「え、誰?」ってなって(笑)。

麻宮:でも、麻弥ちゃんって30年前と全然変わってないよね?

岡本:え、ホント? ここ、太字でお願いします(笑)!

一同:(笑)


―『ファム・ファタール』の企画にはどのように関わられたのでしょう?

麻宮:以前色々な媒体で紹介されたニュースリリースにもあったと思いますが、麻弥ちゃんからお話をいただいたときに「本当に麻弥ちゃんが設定から考えているんだ」と驚きました。

岡本:言いだしっぺのマネージャーと二人で最初に作ったプロットだけだと、麻宮先生に説明するのにちょっと弱いと思ったので、第一回目の打ち合わせの直前に一時間くらいでバババーッと一人で設定を練り直しました。

麻宮:「岡本麻弥ってこんな引き出しもあったんだ」と感心しましたね。

岡本:ありがとうございます!
私、小さい頃童話作家か宇宙飛行士になりたかったんです。宇宙飛行士は数学ができないと難しそうだったので諦めましたが(笑)
だから書く事自体は好きなんですよ。むしろ喋る方の職業に就くなんて思っていなかったくらい。


―イラストの細かい設定は?

岡本:先生のほうで考えていただきました。一部上手く伝わっていないところもあったみたいですが(笑)。
佐々木望くんが演じているα(アルファ)が搭乗する「ブラックサンダー」は右足だけ、古代(オリジナル)ZANAMのパーツを使っているんです。ちなみにまだ出てきていませんが、雷神八系のほかの機体も「ブラックサンダー」のような愛称で呼ばれています。
そして、それぞれ古代ZANAMのどこかのパーツが使われているのです。
そう言う設定は先生にもお伝えしました。
カノンに関しては、全体的なフワッとしたイメージをお伝えしただけです。
いや、美乳とまでお願いしてるから全然フワッとしてないか(笑)
ただ一つ言っておくと、カノンの髪は「銀髪」ですからね!




―10月に発売された2枚目のコンセプトCDの内容は?

岡本:イメージソング「零 -ZERO-の記憶」と、作品の世界観が垣間見えるショートドラマが6本。そして「零 ‐ZERO-の記憶」で、私や望くんとデュエットできるように、カラオケにのせて、私の歌声だけが入っているバージョンと、望くんの歌声だけが入っているバージョンも収録されています。
間奏の台詞までそうなっているので皆様にはとことん楽しんでいただけると思います。

麻宮:ジャケットに関しては、軍によってチューンアップされた「-ZANAM-」が描かれています。


―岡本さんは、佐々木さんとデュエットしてみていかがでした?

岡本:歌のレコーディングって通常は一人ずつ別々に録ることが多いのですが、今回はレコーディングの始めに一度だけ二人一緒に歌ってみたんですね。勿論その後はそれぞれ別で録音したんですが、一度合わせてみた事で相手をイメージしやすくとても歌いやすかったです。
望くんとは初めて一緒に歌いましたが、「戦場に仲間がいる!」という心強さがありました。
実はドラマパートの収録も含め、望くんにはアルファの細かいキャラ設定はお渡ししていなかったんです。
その中で、よくあれだけのアルファを作り上げてくれたなぁと。
アルファは謎めいたキャラなんですが、私の中では望くん自身とても神秘的で謎めいたお方ですし、正直私の想像以上のアルファを作り出してくださいました。
今回は原作者という視点だからかも知れませんが、出来上がりを聴いていると望くんの演技にドキっとするんです。こんな感覚は初めてでしたね。
そんな望くん演じるアルファのあま~い歌声を是非ご堪能ください!


―作詞は前回のCDに続いてRUCCAさんが担当されています。

岡本:RUCCAさんにもやはり情報をそれほど多く提供していなかったのですが、「輪廻の岸辺で」など作品のフックになりそうな歌詞が随所に散りばめられていて、前回同様RUCCAさんには驚かされました。
歌詞をどう読み解くか? というのも楽しみの一つですね。
今後、物語が進むにつれて齟齬が生じる事があるかもしれませんが、麻宮先生のデザインと同じようにどう転んでいくかが分からないのが『ファム・ファタール』という作品の面白さなんじゃないかと思います。


―この曲の別バージョンも制作予定だったとか?

岡本:「トレーラーバージョン」ですね。間奏部分の別バージョンを作りたかったです。
今回のCDのM6に入っているドラマ「夜空に…」のラストに「零-ZERO-の記憶」の1番のみが流れるんですが、私としては本当は間奏部分に戦闘シーンのコラージュを入れたかったんです。
回想シーンのようなね。カッコイイでしょ?そしてそのまま2番の最後まで流れると。
M1とM6で甘いバージョンと渋いバージョンの2パターンを楽しんでいただきたかったんです。間に合いませんでしたが(笑)。
カノンやアルファを始めとした雷神八系が命を賭して戦うということを表現したかったのですが……。
みなさんの応援次第で「この先」を作る事ができるかもしれません、よろしくお願いします!


―改めて、岡本さんの気持ちが思う存分込められた作品ですよね。

岡本:はい。普通これだけの量のお話しを短期間で書くなら、プロの作家さんだったら集中させるためにホテルや旅館に缶詰にされると思うんです。
なのに私は自腹で毎日喫茶店通いですよ、ひどい(笑)。

一同:(笑)

麻宮:僕は行き詰ったときは温泉に浸かりに行くよ? もちろん自腹だけど。

岡本:そうなんですか? 私も行きたいな~……
プロジェクトの予算でなんとかなりませんかね(笑)?

麻宮:そこら辺は麻弥ちゃんの交渉次第でしょ(笑)。


―この世界で「ミュール」と呼ばれる、所謂ロボットに関してはどんな路線を想定されていたのでしょう?

岡本:ロボット好きの方々って「リアルロボット」だとか「スーパーロボット」だとかにこだわりを持っていますよね?
私はロボットの事は全然詳しくないので、この辺りは麻宮先生やスタッフの男性陣に割とお任せしています。
もちろん設定自体は私も考えてはいますが。

麻宮:リアルロボット路線とスーパーロボット路線に分かれる黎明期が『機動戦士ガンダム』だと言われていますね。

岡本:『ガンダム』と言えば当時敵のコクピットに家族の写真が飾ってあるのを見て衝撃を受けたんです。
『ファム・ファタール』でも、そう言う意味ではよりリアルに描いていきたいですね。
あ、ロボットの話でしたね(笑)
先生は、私の方から何も言わなくてもZANAM達ミュールにギミックをつけてくださったり、色々と考えてくれていますよね。

麻宮:実は雷神八系の機体は、みんな仮面をつけていて、取れるようになっているんです。
「-ZANAM-(カノン機)」に関しては目の辺りに「マスカレード(仮面舞踏会)」で着けるようなマスクが装着されています。そして背中から翼が生えるような仕様になっています。

岡本:素敵!早くアニメで観たいです(笑)

麻宮:アニメの企画が動き始めれば、中枢のスタッフとして頑張らせていただきます。先立つものがあれば、ですけど……(笑)。

岡本:そこはお願いしますよ(笑)!


―CDも2枚発売され、ドラマパートも披露されたわけですが、何か具体的に見えてきたところはありますか?

麻宮:いえ、固まっていない部分が多いですからね。まだまだこれからだと思います。

岡本:本当は温泉宿に集まってでも、みんなで一緒に考えた方ががいいと思うんですよね。時間と予算さえあれば(苦笑)。

ある程度の道筋・展望をお見せすることが出来たら、将来的にはスクリプトなどは本職の方にお任せして、私はカノンJ.草薙役として演技に集中したいですね。
あとはアニメで言う第二期用のテーマソングやエンディング曲も欲しいです。「ファム・ファタ音頭」も作りたいですしね。

麻宮:「ファム・ファタ音頭」って周りから了承得てるの(笑)?

岡本:昔のアニメでよく夏場だけ「●●音頭」が流される事がありましたよね?『ファム・ファタール』でもそれができたら、なんか、オモシロイじゃないですか!!


―まだまだこれからアツい展開が待っていそうですね。本日はありがとうございました!

岡本:ありがとうごZANAMでした(笑)。架空アニメを、いつか架空でなくするために『雷神八系-ZANAM- ファム・ファタール 運命の女』を、どうぞよろしくお願い致します!


<Text・Photo/ダンディ佐伯>



【架空アニメ概要】
『雷神八系- ZANAM- ファム・ファタール 運命の女』
(ヨミ: ライジンハッケイファムファタール ウンメイノオンナ )
※90年代に放送していた人気番組という設定です。



【CD概要】
「雷神八系 -ZANAM- ファム・ファタール 運命の女」コンセプトCD Z
M1.「零-ZERO-の記憶」
(”架空”TVアニメ『雷神八系 -ZANAM- ファム・ファタール 運命の女』イメージソング)
歌: 岡本麻弥・佐々木望 作詞: RUCCA 作曲/編曲: 小西香葉
M2.「古代ZANAM」(short drama)
M3.「α」(short drama)
M4.「邂逅」(short drama)
M5.「獣嫌」(short drama)
M6.「夜空に・・・」(short drama)
M7.「-ZANAM-」(short drama)
bonus track
M8.「零-ZERO-の記憶」(岡本麻弥less ver.)
M9.「零-ZERO-の記憶」(佐々木望less ver.)
M10.「零-ZERO-の記憶」(Instrumental)

【short drama】
脚本:岡本麻弥
出演:岡本麻弥・佐々木望
徳本英一郎・新井笙子・バロン山崎・東将司・小手川拓也・下山吉光・三上彩音・辰まなみ・
元木諒・瀬戸和樹


【メディア情報】
webラジオ番組「岡本麻弥のラジオDEファム・ファタール season2」アーカイブ配信中!


(C)雷神八系-ZANAM- ファム・ファタール製作委員会