全てを吹き飛ばすパワーがほとばしる! 13thシングル「Blow out」をリリースする鈴木このみ インタビュー

By, 2017年5月24日



鈴木このみの13枚目となるシングル「Blow out」が5月24日に発売される。今年既にシングル「カオスシンドローム」と3rdアルバム『lead』をリリースし、2017年をハイスピードで駆け抜けている彼女にインタビュー。「Blow Out」や現在開催中の3rdライブツアーまで、色々とお聞きしました。

――「Blow out」はTVアニメ『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』のオープニングテーマですね。アニメのほうはご覧になっていますか?

鈴木このみさん(以下鈴木):はい、ほぼほぼリアルタイムで観ています。個人的には「魔術競技祭」の回がすごく好きで、普通は優等生だけを集めて優勝を狙いに行くんですけど、グレン先生のクラスは全員が参加して優勝を本気で狙いにいくっていう回があって、高校の時の体育祭とか「毎朝ちょっと早めに登校して、苦手だけど運動頑張ったな」と思い出しました。

――この曲はやはり、グレンのことを歌っているんですか?

鈴木:そうですね。

――普段のグレンからは想像がつかない、熱い曲になっていますね。

鈴木:グレンも悲しく暗い過去を背負っていて、迷いだったり、絶望だったり、葛藤があるわけで。そんななかでも「自分の限界を振り絞って、全力で吹き飛ばしていくんだ!」って力強い楽曲になっています。レコーディングのときは殴る寸前の目かっ開いてっていう顔を想像して歌っていたので、これ(通常盤のジャケット)見た時に「あぁ!なるほど!」って思いました。

――歌詞で気に入っている部分などありますか?

鈴木:全部お気に入りなので、選ぶのが難しいんですけど、サビの最初の《飛ばして Blow out》のところは、歌っていてすごく気持ちいいです。この曲のパワフルさが一番ギュッと詰まっている部分じゃないかなと思います。そこの部分は声も、いつもより太めの声が自然と表情に合わせて出てきていると思いますし。自分もデビューしてから約5年間、迷いや葛藤がなかったわけじゃなくて。でも、そういうものを全部吹き飛ばしていくんだって力強い気持ちをサビの最初の部分に100%込められたので、お気に入りです。

――作詞作曲はヒゲドライバーさんが担当されています。

鈴木:初めて楽曲を書いていただきました。Aメロの《過去の自分との葛藤を~》のところとか、今までの自分には無かったリズムのとり方だったので、レコーディングの時はそこでちょっと苦戦したり。でもこういう鈴木このみも新鮮でいいなと感じました。

――やはり作曲家さんが変わると違うものなんですね。

鈴木:違いましたね。ちょっとルーズにリズムを取るところとか、でもここはカッチリ取るとか。けっこう頭のなかで考えながらレコーディングしてました。

――カップリングの「join us」という曲はどのような楽曲ですか?

鈴木:「ここにおいでよ!」という意味の曲タイトルで、明るい元気なポップな楽曲になっています。ライブに来てもらって、一緒に楽しみたいって気持ちを思いっきり詰め込んだ楽曲になっています。みんなとコール&レスポンスができるパートも多い楽曲になっていて。ライブやイベントで、みんなと一緒にもっともっと気持ちを高められるような楽曲が欲しくて、今回この曲を作っていただいたので、ライブ映えすると思います。

――「join us」はポップな声色で歌われていますが、どういった声色で歌おうというのはいつ決まるものなのですか? 

鈴木:今回は楽曲を貰った時に「これは絶対こういう歌い方だ!」って決まりました。最初にデモ音源で聴いて、すごいライブの映像が浮かぶ曲だな~って。きっとこの「イエーイ」のところで自分もお客さんも飛び跳ねてるんだろうな~とか。「ヘイ! ギター、アンド・ベース!」って楽器隊を呼ぶところとかは顔を合わせてお互いニヤッてしてるんだろうな~とか。想像しているうちに歌い方も決まっていきました。

――既にライブで歌われてるんですよね。

鈴木:「join us」は14日の3rdツアー名古屋公演でも歌って、発売前なんですけど、みなさん流石の盛り上がりでした。これは今後、ライブでやっていく時にエンジンがバッとかかる曲になるんだろうなと感じました。

――その名古屋公演から始まった今回のライブ『lead』のセットリストを拝見したんですが……休んでいる暇がほとんどないですね。

鈴木:そうですね、中盤のアコースティックコーナーのところくらいだと思います。そこ以外は割とガッといってメリハリのあるセットリストにしてみました。

――大変そうですね。

鈴木:大変です……(苦笑)。今回のライブは、自分の人生を届けるようなつもりで作りました。セットリストも歌詞の意味を考えて作っていったんです。この時こういう気持ちだったなあとか、デビュー前って焦ってたけどそれがいい意味でがむしゃら感につながってたなあとか、逆に今は葛藤を乗り越えて自信もついてて、未来に繋がっていく自分っていうのも最後見せたいなあとか。その結果こういう……(笑)。後半戦どうしよう……みたいな。
舞台監督さんにリハの時「これ、本当に大丈夫?」って心配されました。「変えるなら今だぞ」みたいな。でも本番やってみると、やりきった感がハンパなくて。最後まで突っ走ってゴールテープ切った! みたいな達成感があって。すごい楽しかったです。

――「Blow out」のミュージックビデオはどういったイメージで作られました?

鈴木:今回は「人に決められた人生を歩んでいくのか、それとも自分で未来を切り開いていく人生を歩んでいくのか」っていうところをテーマに撮っていただいています。キラキラしている顔をしている人と、過去の迷いや絶望の中にまだいる人。そういう表情の違いとかも、是非楽しんでもらいたいです。

――ショートバージョンでは部屋の中にいますが、外に出られるんですか?

鈴木:後半では屋上に出ました。夜にビルの屋上で撮ったのですが、周辺のビルの光が、撮影が進むにつれて消えていくんですよ。「あっ、みんな仕事終わったんだ」みたいな(笑)。完全に暗くならないように、ビルの明かりが残ってるうちに早く撮ろうみたいな。急かされながら。屋上撮影はなにげに3回目になるので慣れてきましたね。
「Love is MY RAIL」の時と「カオスシンドローム」の時と今回と。でも全部時間帯が違っていて。夜の屋上は初めてでした。光の加減とかすごくカッコよく撮れてて楽曲にピッタリあって、いい感じになってると思います。

――屋上だと風が強くて大変ではないですか?

鈴木:大変でした。最後決めポーズをバッてやりたくて、頑張ってやってたんですけど、どうしても風で髪の毛が顔に掛かっちゃって。NGテイクが多くて苦戦しました。歌ってる時に自分でカッコつけて髪を直すんですけど、「ちょっとわざとらしい」と言われてしまったりとか(笑)。

――限定盤のジャケットのほうではMVとは違った衣装で、バックは青空で開放的ですね。

鈴木:ジャケ写のほうは、“全部吹き飛ばした後の爽快感”をテーマに撮っていただきました。なので、青空がバーッと広がってます。

――水たまりが印象的です。

鈴木:実はこれ、水たまりではなくて、砂浜に敷いた鏡なんです。合成とかじゃなくて、鏡を自分が覗き込んで撮ってます。風が強かったので大変でした。鏡に反射した顔の部分に砂がバーって掛かったりして。でも足跡とかを周りにつけられないので、遠くの方からスタッフさんが長い棒とかでスーって砂を掃除してました(笑)。

――7月1日の「Anisong World Matsuri at Anime Expo 2017」を皮切りに2ndアジアツアーが控えていますね。

鈴木:いつも海外に行く時は現地の言葉をなるべく話せるように練習してステージに挑むんですけど、今回はロスなので、英語のMCも頑張りたいなと。事前にめちゃくちゃ準備していくと思います。

――やっぱ仕込みっていうか、決まり文句的な。

鈴木:「Are You Ready?」みたいな、ライブでよく使う文句を幾つか準備していくと思います。

――アメリカ行くのは……。

鈴木:初めてです!

――アメリカの地でやってみたいことなどありますか?

鈴木:えー!?なんだろう……グラサン掛けたいな~アメリカで! 日本だと恥ずかしくて出来ないけど、アメリカだとそういうイメージあるんですよ、自分の中で。えっそんなことない?

竹山さん(鈴木このみスタッフ)(以下竹山):まあ……向こうの人は眩しい光に弱いから。

鈴木:でしょ? カッコいいなって思って。ちょっとカッコつけて歩いてみたいです。

――レコーディング中のエピソードなどあればお願いします。

鈴木:え~なんだろ!

竹山:「Blow out」では“振り絞る感”が欲しいねって話になって。けっこう疲れさせてから録りましたね。3回ぐらいぶっ通しで歌って、汗ばむぐらいのテンション感になってから。

鈴木:ハアハア言いながら録るみたいな。録り終わったあとソファーに寝転んでた気がする。「疲れたっ!!」って。確かに。めっちゃ疲れて録ってた。

――そのテイクが使われてるんですね。

竹山:おそらくそうだと思います(笑)。

鈴木:あのときは大変でした……。

――最後にメッセージをお願いします。

鈴木:今回の曲も自分らしい熱さはありつつも、タイトル通り“吹き飛ばす”ってことで。きっとみなさんの背中をバシっと叩けるような気合が入るような楽曲になっていると思うので是非聴いてみてほしいです。そして、今年も去年に引き続き、ライブをたくさんやっていきますので、是非会場で皆さんにお会いしたいです。よろしくお願いします!

<Text/佐藤京一>

【CD概要】
「Blow out」
2017年5月24日(水)発売


【初回限定盤】(CD+DVD 2枚組)
※アーティストフォトジャケット仕様
品番:ZMCZ-11125
価格:1,700円(本体)+税


【通常盤】
※アニメ描き下ろしジャケット仕様
品番:ZMCZ-11126
価格:1,200円(本体)+税

《CD》
①「Blow out」作詞・作曲:ヒゲドライバー編曲:ゆよゆっぺ
②「join us」作詞・作曲:森下昇斗編曲:白戸佑輔
③「Blow out」(off vocal)
④「join us」(off vocal)
《DVD》※初回限定盤のみ
①「Blow out」Music Video
②「Blow out」Visual メイキング

発売・販売元:株式会社KADOKAWA

【プレゼント】
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