2016年10月~12月までオンエアされていたテレビアニメ『バーナード嬢曰く。』の一挙上映会と、ひらさわひさよし総監督、はたなかたいちプロデューサーによるトークショーが5月5日(金・祝)にufotable CINEMA(Theater 2)で行われた。
「おっさんふたりがしゃべってるだけ」という自虐的なひらさわさんだったが、当日は立ち見が出るほどの盛況ぶり。本編12話をふたりの解説による生オーディオコメンタリー形式で上映し、鑑賞後、ひらさわさんは「全話通してみると、そこはかとなく感動できていいですね」とコメントした。
はたなかさんによると、この『バーナード嬢曰く。』と、同じく10月期のテレビアニメ『奇異太郎少年の妖怪絵日記』のアニメ化の話が舞い込んだとき、ひらさわさんは「原作の絵に味がある作品だから」と大層喜んだそう。
こと『バーナード嬢曰く。』に関しては、「リアル系、ギャグ寄り」「シュール系」など、4種類のキャラクターデザインを提案し、協議をして一番しっくりきたものを選んだとのことだ。
集まったファンからの質問コーナーでは、「本作にはプロデューサーが9人いますが、方針はちゃんとまとまるのでしょうか?」、「キャストを選んだ理由は?」、「原作の施川ユウキ先生からどんな注文がありましたか?」などの優良な質問が続出。そのうち施川先生の質問に対し、はたなかさんは「『こうしたらもっと良くなると思います』というアドバイスをたくさんいただいたので、注文というよりは、一緒に作ったという感じですね」と回答した。
続いては、はたなかさんのお気に入りシーンの紹介。
キャラごとのエピソードとしては、喜多村英梨さん演じる町田さわ子と小松未可子さん演じる神林しおりとの「百合エピソード」や、市来光弘さん演じる遠藤が頭からパフェを被るコミカルなシーン、そしてひらさわさん曰く「4人のなかで一番やばい(笑)」という洲崎綾さん演じる長谷川スミカが、「女の子の部屋にあって欲しい本は?」という質問に、気になる存在である遠藤が『星の王子さま』を挙げて「ニヤッ」とするシーンを挙げた。
「村上春樹回(第3話)」の、村上春樹に関する誰でも知っているネタを扱うのはとても楽しかったとのことで、ほかにも空に浮かぶリアルな軍鶏(第2話)のネタを気に入った、はたなかさんが「どうしても」と行なった、リアルな「さ●ぁ~ず」のふたりをオチに使った回(第5話)などが挙げられた。
最後はメッセージ。ひらさわさんは「ギャグシーンで笑いをもらえて良かったです。ラストシーンを受けてしんみりとした雰囲気になり、作り手側としては冥利につきます」、はたなかさんは「ファンのみなさんはどこでウケるのか気になっていたので、様々な反応をいただけて参考になりました。なおBlu‐ray&DVDには未収録の第13話が収録されており、さわ子としおりのお風呂シーンもあるのでぜひ買ってください!」と宣伝も忘れなかったのでした。
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
【BD概要】
『バーナード嬢曰く。』BD&DVD
発売日 2017年1月20日
時間: 42 分
【Blu-ray】
・品番:DCBD-0020
・価格:¥6,800+税
発売元:ド嬢図書委員会
販売元:株式会社ドリームクリエイション
【DVD】
・品番:DCDV-0018
・価格:¥5,000+税
●TVアニメ公式サイト
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