【オフィシャルインタビュー】ROOT FIVEと5人の個性がバトル!?「応援」をテーマに制作。メンバーの持ち味をROOT FIVEに反映させた2ndアルバム『ROOTERS』が誕生!!

By, 2015年3月2日



2014年は大規模な全国ツアーを2回実施、夏のツアーでは東京国際フォーラムAでファイナル公演を行なうなど、破竹の勢いで駆け上がってきているROOTFIVE。全員が「歌ってみた」で話題を集めたヴォーカリストたち。今や彼ら、若い子たちを中心に「自分らしい自由な生き方」を実践している憧れの存在にもなっている。

1stアルバム『ROOT FIVE』の発売から約2年。ROOT FIVEは、2月25日(水)に2ndアルバム『ROOTERS』を発売する。中には、アニメ「FAILY TALE」のエンディングテーマ『キミノミライ』、「海賊」をモチーフに作りあげた『Love Treasure』。koma’nの手による妄想ラブソング『純愛デリュージョン』など、シングルナンバーも収録。

今回は、「応援」をテーマにアルバムを作成。リード曲となった応援歌『ハルカカナタ』や『約束の明日へ』のような卒業ソングに加え、メンバー個々がプロデュースした楽曲も5歌登場。他にも、1stアルバムに収録していた人気曲『M』のアンサーソングであり、サディスティックでエロティックな感情を記した『S』など、ROOT FIVEの新機軸打ち出した楽曲を数多く詰め込んでいる。ここに、2ndアルバム『ROOTERS』の魅力を、5人の言葉を借りてお伝えしよう。

――2ndアルバム『ROOTERS』を作るに辺り掲げたテーマが、「応援」。

koma’n:アルバムのリード曲に据えた『ハルカカナタ』は「応援」をテーマにした楽曲ですが、他の新曲に関しては「メンバーそれぞれが楽曲をプロデュースする」という狙いもあったように、そこまで「応援」というテーマに縛られることなく制作しています。

けったろ:各メンバーのプロデュース楽曲にしても、ぽこたの持ってきた『ワンチャンス!!』は応援歌的な側面があるけど、他の人たちの曲はそれが薄くあったり無かったり。プロデュース楽曲に関しては、テーマ性よりも各メンバーの個性を際立たせたかったからね。

ぽこた:これまでに発表してきた楽曲に関してもそうなんだけど。自分たちで「応援」を意識せずとも、「ROOT FIVEの歌を励みに受験を乗り越えられました」など、ROOT FIVEの楽曲を日々の力というか毎日の応援歌として受け止めてくれる人たちも多いんですね。なので、「応援」というテーマを掲げながらも、それはメイン曲となる『ハルカカナタ』のみに抑え、あとは聞いた人たちそれぞれ自由に受け止めて欲しい意識のもと、みんな制作していましたからね。

ぽこた_個人
――続いては、それぞれがプロデュースした楽曲の魅力を聞かせてください。まずは、ぽこたプロデュース楽曲の『ワンチャンス!!』です。

ぽこた:『ワンチャンス!!』は、メンバーとお客さんらが掛け合いしてゆく姿を通し、一緒にライブで盛り上がってゆく様を思い浮かべながら書いた楽曲です。曲調も、自分がソロとして表現している世界観にがっちり寄せています。まさに”ぽこたの王道スタイル”とも言うべき、ストレートにロックした「前向きな想い」を届けた楽曲になりました。

けったろ_個人
――けったろさんは、『Inaginations』を楽曲プロデュースしました。

けったろ:僕に関しては、「自分がROOT FIVEとは別に組んでいるTOTAL OBJECTIONというバンドの楽曲をROOT FIVEに歌わせてみたらどうなるか?」をやってみました。
ROOT FIVEとして捉えた場合、聞き慣れないビート感や複雑なリズム展開にもなっていれば、英詞も多いから、最初は「みんなが歌ったらどんな化学反応が起きるんだろう?」と挑戦的な意識だったのですが、思ってた以上にROOT FIVEの中へ上手く溶け込んだというか、ROOT FIVEの中にまた新しい可能性の芽を一個植えられた意識でいます。歌詞は「やれば出来る」をテーマに、「応援」というテーマに寄り添う形も取りました。

みーちゃん_個人
――みーちゃんは、『流転の歌』を楽曲プロデュースしたんですね。

みーちゃん:最初に僕がイメージしていたのは「ダークなワルツナンバー」。でも上がってきた楽曲を聞いたとき、何処か摩訶不思議な世界へ迷い込んでくイメージを持った作品に仕上がっていたので、「これを今のROOT FIVEの中へ取り入れたら異質な感じが出て良いかも」と思い、この楽曲を僕はプロデュース作として持ってきました。アルバムを通した流れの中でも、良いスパイスになっているなと思います。

蛇足_個人
――蛇足さんのプロデュース曲は、情熱的な『MARIA-マリア-の残響』ですね。

蛇足:僕が求めたのが「昔のビジュアル系」のような楽曲。上がってきたデモ音源が(影を背負いながらも)とても情熱的で、しかも♪MARIA♪という言葉が印象深く歌詞に書かれてたんですよ。
その言葉とメロディーのはまりがめっちゃ気に入ったことから、「曲調はそのままに、MARIAの部分を軸に据えた歌詞にして欲しい」ということで出来上がったのが、この『MARIA-マリア-の残響』。ぜひステージでは、MARIAの部分を、それぞれ初恋の女の子の名前に変えて歌っていただきたいなと思ってます(笑)。

koma'n_個人
――koma’nさんは、『Love Ninja』をプロデュース楽曲として提供。

koma’n:ボカロPのhalyosyさんがROOT FIVEに提供してくれている『Loveシリーズ』三部作。そのパロディ曲を作りたい思い、キャッチーな言葉遊びから、みんなとライブで掛け合いできるパートなど、おふざけをふんだんに盛り込んだ楽曲として作りました。「僕がROOT FIVEのメンバーをアイドルに仕立て上げ、歌わせたらこんな曲になる」というのを実戦しています。

――情熱的なスパニッシュナンバー『S』は、1stアルバム『ROOT FIVE』に収録していた『M』のアンサーソングですね。歌詞の内容が、サディスティックな行為?を行うとてもエロティックな内容。曲調も嬉しい驚きでしたが、歌詞の内容が衝撃的過ぎました。「指先で巡る女子の身体~そろそろ南極へ」などなど、かなりエッチな想像を起こさせる内容なのですが……。

koma’n:その歌詞の部分はけったろに歌ってもらったんですが、他にも僕以外のメンバーに、いろいろ恥ずかしい言葉を歌わせたいなと思って。曲調は、情熱的、というのを表現できるとしたらスパニッシュかな??と思って作りました。

――『M』と『S』は”SM繋がり”の楽曲だったのには驚きました。『S』には、サディスティックな歌詞を満載!!

koma’n:僕自身がM(気質)なので、割と自分がされて嬉しいこと??、されても嫌じゃないことを書きました。そこは逆転の発想です(笑)。

――ROOT FIVEは、作品をリリースするたびに、必ず人気ボカロ曲をカバーし続けてきました。本作にも、ジミーサムPの手による往年の名曲『from Y to Y』を収録しています。

koma’n:「古きを学んで新しきを知る」というか、最近はBPM(テンポ)が速く、言葉数も多く、キーも高い、歌うには難度の高いボカロ曲が中心になっているからこそ、これもキーは高めとはいえ、「昔はこんなにもメロディーの綺麗なポップスもあったんだよ」というのを伝えたくて入れました。

――共に学舎で過ごした仲間たちと別れ、新しい明日へ羽ばたいてゆく人たちへ向けた歌が、卒業ソング『約束の明日へ』になります。

みーちゃん:卒業って、新しいところへ向かうための不安と期待も含め、いろんな想いを背負った場。その感情をこの『約束の明日へ』では上手く応援歌にもしているよう、自分で歌ってて元気になれる曲なんです。

けったろ:卒業ソングって、王道中の王道ナンバーじゃないですか。こういう”真っ直ぐな想い”を形にした歌、個人的には好きですね。

ぽこた:「夢を刻んだ次の待ち合わせ場所は”未来”」って歌詞がすげぇーいいなぁと思ってて。と言うのも、僕らの年代になると、学生時代の友達が結婚をすることで、よく昔の仲間と会う機会が増えるんですね。当時の仲間が集まると出てくるのが学生時代の昔話。まさに今って、次の待ち合わせの場所の”未来”なんですよ。僕はあの頃の気持ちに戻った感覚で、この歌にとても感情移入してしまいます。

――アルバムの最後に収録したのは、「メンバーが歌うパートをそれぞれに作詞する」形で作りあげた「応援歌」『ハルカカナタ』です。

けったろ:最初に「この曲は”応援”をテーマにしよう」と決め、そこからまずは楽曲とサビの歌詞だけを作りました。「応援」とひと言で言っても、誰かを力強く押してく人もいれば、間接的に励ましたりなど、人それぞれに方法も異なるじゃないですか。
まして、ROOT FIVEは個性豊かな5人が集まった存在。「自分がこの人を応援するなら、どんな風にするだろう?」ということから、それぞれが「応援の言葉」をみずから作詞しながらはめ込んだのが『ハルカカナタ』なんです。だからこの歌、僕ならこういう言葉で応援する。koma’nやみーちゃん、ぽこたはこういう言葉で応援する。

でも、サビでは「5人ともみんな同じことを思ってるんだよ」と、みんなの想いがしっかりと繋がった歌になりました。蛇足さんも直接歌詞は書いてないけど、大元を作ってるしね。

蛇足:そう。先に全員の想いとして記したサビの部分は、あらかじめ自分が「こういう意味や想いを持った歌詞にしたい」と作家さんに伝え、やり取りをしていく中で決めたもの。直接歌詞を書いてないだけで、その想いにはしっかり自分も参加しているので。

みーちゃん:それぞれのパートは、他のメンバーの歌詞を確認することなく自由に書いたのに、それを一つに繋げても「誰か一人が書いたような歌詞」として綺麗に仕上がってたのが嬉しい驚きっていうか、みんな同じ視線を向けてたんだなと思えましたからね。

――アルバムには、他にもアニメ「FAILY TALE」のエンディングテーマ『キミノミライ』、「海賊」をモチーフに制作した『Love Treasure』、koma’nの手による妄想ラブソング『純愛デリュージョン』と、3枚のシングル歌。。ROOT FIVEに新しい刺激を注ぎ込んだ爽やかなダンスチューン『Change Your World』も収録。2ndアルバム『ROOTERS』は、ROOT FIVEにとってどんな1枚になりましたか?

koma’n:今回はソロ楽曲ではなく、ROOT FIVEのメンバーみんなで歌う曲をメンバー一人一人が楽曲プロデュースしたことが大きな特徴の一つ。まさにニコ動らしさを、メジャーシーンの中で上手く形に出来たアルバムだなと思いました。

みーちゃん:卒業をきっかけでも、そうじゃないとしても、何かしら新しいことを始めようとしている人たちにとっての応援歌であり、心に残り続ける1枚になってもらえたら嬉しいなと思います。

ぽこた:ここまで進んできて、「この5人でやるROOT FIVEとしてのスタイルとは何なのか?」ということは、だいぶ確立されてきたと思います。だからこそ今回、ソロ曲を歌わなくとも、この中に入ってるROOT FIVEとしての曲を歌うことで、一人一人の個性も見えれば、一人一人が主役になっていくことも出来るんだと。
つまり、各々がソロで表現していることをROOT FIVEに反映させることで、ROOT FIVEと各自の活動のバランスを上手く融合させることも、この『ROOTERS』を通して表現出来ました。まさに、いろんな見せ方の広がったアルバムになったと思います。

 他にも、3rd LIVE DVDとして『ROOT FIVE JAPAN TOUR 2014 すーぱー SUMMER DAYS’STORY 祭りside』も発売しました。ここには、2014年8月17日に国際フォーラム ホールAで行われたライブの模様に加え、全国ツアーの様子やファンミーティングの様など、その当時の歩みを収録しています。けっこう寄りが多いので、ファンの方々には嬉しい映像になっているかと思います。

<Text/長澤智典>

【CD概要】
2ndアルバム『ROOTERS』
発売中

2ndAL_初回A_小
1. [CD+DVD] 初回生産限定盤A
品番:AVCD-93101/B
¥3,456(税込)

【CD収録内容】
1:キミノミライ 2:Love Treasure 3:MARIA-マリア-の残響
4:S 5:流転の歌 6:from Y to Y 7:純愛デリュージョン
8:Love Ninja 9:Imaginations 10:Change Your World
11:ワンチャンス!! 12:約束の明日へ 13:ハルカカナタ
【DVD収録内容】
・「ハルカカナタ」Music Video
・「ハルカカナタ」Music Video撮影OFF SHOT

2. [CD+GOODS] 初回生産限定盤B
品番:AVCD-93102
¥3,456(税込)
【CD収録内容】
※初回生産限定盤Aと同様
【グッズ内容】
・大人気のオリジナルグッズ

2ndAL_通常盤_小
3. [CDアルバム] 通常盤
品番:AVCD-93103
¥2,700(税込)
☆初回封入特典:トレーディングカード
(全16種類中2種ランダム封入)
【CD収録内容】
※初回生産限定盤Aと同様

アニメイト_小
4. [CD+DVD] アニメイト限定盤
品番:AVC1-93104/B
¥3,456(税込)
【CD収録内容】
※初回生産限定盤Aと同様
【DVD収録内容】
・毎回大好評の企画映像

<収録曲>
1.キミノミライ:テレビ東京系アニメ「FAIRY TALE」エンディングテーマとなったROOT FIVE通算7枚目のシングル。
ROOT FIVEならではのストレートなメッセージソング。ライブでの盛り上がりもアツい!
2.Love Treasure:6枚目となるシングル。「海賊」をモチーフにメンバーにとって大切なモノは何か、を歌った曲。ジャケットやMVで使用した海賊風コスチュームも話題に。
3.MARIA-マリア-の残響:蛇足プロデュース楽曲
4.S:koma’n作詞作曲によるROOT FIVEとしては初となるスパニッシュ風な1曲。ライブでも人気の1st AL収録曲「M」のアンサーソングなので、歌詞に注目!
5.流転の歌:みーちゃんプロデュース楽曲
6.from Y to Y:ジミーサムPによる人気ボカロ曲。切ない名曲を5人が歌います。
7.純愛デリュージョン:5枚目シングル。koma’n作による妄想ラブソング!?
8.Love Ninja:koma’nプロデュース楽曲
9.Imaginations:けったろプロデュース楽曲
10.Change Your World:ミニアルバム収録曲。それまでのROOT FIVEとは一線を画した爽やかなダンスチューン。
11.ワンチャンス!!:ぽこたプロデュース楽曲
12.約束の明日へ:「卒業」シーズンをテーマにしたバラード。
13.ハルカカナタ:「メンバーがそれぞれのパートを作詞する(蛇足以外)」という新しい試みで作られたROOT FIVEが送る応援歌。メンバーが応援団に扮したMVは必見!!

●ROOT FIVE 公式サイト
http://avex.jp/rootfive/