フルタ丸が新たなステージへ! 劇団フルタ丸 第23回公演「愛フォンブース」10月29日(水)より開演!!

By saeki, 2014年10月13日


東京・下北沢を中心に活動する小演劇界の実力派・劇団フルタ丸。その最新公演「愛フォンブース」が2014年10月29日(水)~11月3日(月・祝)まで、下北沢「劇・小劇場」で行われる。今回のテーマは「行列」。国民的行事となりつつある「あの」電話の最新機種をいち早く手に入れようと行列に並ぶ人々の悲喜こもごもを描く。
おなじみのフルタ丸のメンバーに加え、客演としてアイドルグループ・SDN48に所属していた亜希子、元ボクサーの武田祐一などの注目株が作品を盛り上げている。稽古場にお邪魔し、出演キャスト陣にお話をうかがってきました!



武田祐一さん(以下、武田):百戦錬磨の役者さんばかりで、スッといくところはいって、悩むところは真剣に悩んでいるので「すごい人たちと一緒にやってるんだな」、と身が引き締まる思いです。
実は自分、この前までボクサーだったんです。最後に戦った相手がどうやらブログを読んでいてくれたらしく、試合後に「『愛フォンブース』、観に行きますよ!」って言ってくれて。ウルッときちゃいました(苦笑)。

仁山貴恵さん(以下、仁山):『パラレル』などのフルタ丸の舞台に出られていた大勝かおりさんからの紹介で、今回初めてフルタ丸に出演することになりました。私はおばさんの役なので、劇中で「おばちゃんおばちゃん」言われるのですが、さすがに堪えました(笑)。
これから稽古を進めていくにつれ、作品の密度も上がっていくのではないかと思います。フルタ丸という劇団は、団員同士が仲良しですが、その中に真剣さもあって私も刺激になります。

山田伊久磨さん(以下、山田):自分は、フルタ丸は『パラレル』に続いて2度目の参加になります。自分はおじさん役なのですが、元々おじさんは板についていると思いますので抵抗はありません(笑)。本作は、作品自体がとてもシンプルなので、逆にそれが難しいといいますか。これから何とか詰めていければ、と思います。

フルタ丸・真帆さん(以下、真帆):今回、5人の客演さんがみんな個性が強いんですね。皆さんに引っ張ってもらっている感じです。自分もそこに乗っかっていければいいな、と思います。

浦川拓海さん(以下、浦川):自分は『匿名家族』に続いて2度目の参加です。舞台の構成上、役者の動きだけで表現していかなくてはならない部分が多く、稽古も四苦八苦しながらなのですが、フルタ丸らしい楽しさもあり、劇自体が面白くなることは間違いないので、そこは期待していただいて大丈夫です。

フルタ丸・清水洋介さん(以下、清水):ここまで大体半分くらい稽古をこなしてきたのですが、これまでシリーズで行ってきた「チャレンジング興行」(※注)が「山を登る」感覚だとすれば、今回は「山を下りる」感覚と言いますか。前者が、雲がかって見えない山頂を目指すのならば、後者は既に見えている道を進むと言いますか。自分の中で理想像が見えているところに実力を近づけていくのはとても難しいですが、メンバー全員で頑張っていきたいと思います。

フルタ丸・篠原友紀さん(以下、篠原):今回はまさに「これぞフルタ丸」というものを見せられると思います。これからの稽古で苦労するところはあると思いますが、劇が完成した際には、これまでとは違った驚きの「フルタ丸」がお見せできると確信しています。

フルタ丸・工藤優太さん(以下、工藤):最近は「チャレンジング興行」という形での公演が多かったのですが、今回は原点に立ち返ってまた楽しい作品になったと思います。客演の方も面白い人ばかりで、芝居中に思わず吹き出ししまうこともあります(笑)。今回はワンシチュエーション舞台となっているので、メインで話している人以外の動きにも注目してください。

亜希子さん(以下、亜希子):私は、フルタ丸さんの『パラレル』という作品にある、世間へのちょっとしたアンチテーゼにとても魅力を感じまして。参加させていただけることになってとてもうれしかったです。でもリアリティも出しつつ、ファンタジーの世界に連れて行かなければならないという部分に難しを感じています。
今作は、たとえるなら「超豪華な天丼」です。それぞれのキャストが持っている個性がギュッと詰め込まれていて、見ている人を飽きさせないと思います。私自身はストーリーテラーとしての役割もあるので、頑張っていきたいと思います。

フルタ丸・宮内勇輝さん(以下、宮内):自分がフルタ丸に入って6年くらい経ちますが、もしかしたらやったことのないようなタイプの作品かも知れません。これから盛り上がっていくんだろうな、と思いつつも試行錯誤しながらやっています。
一つ安心しているのが、稽古後にみんなで飲みに行ったりする時の「グルーブ感」が本当に強いんです。今からすごく期待ができそうです。

フルタジュンさん(以下、フルタ):今回約2年ぶりに役者として舞台に立ちます。でもまだ現時点で舞台上での稽古に参加できていません(笑)。稽古の終盤でみんなに迷惑をかけながら執り行われるのがツネなのですが、今からその時を楽しみに、日々過ごしております。
メンバーからもありましたが、最近は「チャレンジング興行」という形である意味変化球をずっと求めてきたところがありまして。食事に例えるなら、珍しいソースにものをつけて食べるようなものを意識していたのですが、今回は塩をちょっとまぶして美味しく食べられるようなものにしようと思いました。つまり素材よし、調理方法よし、ということで、ごまかしがきかないフルタ丸の作品にしたいな、と思いながら稽古にいそしんでいます。

演出助手・寺山義教さん(以下、寺山):今回もすごく面白い芝居になっています。稽古の様子を俯瞰してみていますが、途中に笑いが起きたり、とてもいい雰囲気です。フルタ丸のファンはもちろん、客演さんのファンの方々も楽しんでいただけると思います。


―今回は「行列」が一つのキーワードになっていますが、皆さんは行列に並んだ経験はありますか?

武田:僕は行列に並ぶのがあまり好きじゃないのですが、自分が住んでいた兵庫県に、三田という場所があって、そこにある有名なケーキ店のロールケーキを買うために30分並んだことがあります。それくらいが限界です(笑)。

浦川:小学校低学年の頃に、どうしても欲しい『ミニ四駆』の限定モデルがあったんです。始発で街まで行って、数時間並んでやっと買えたのですが、実際に走らせてみると、楽しさは何ら変わらなかったんですね。それ以来「限定」みたいなものに関しては食指が動かなくなってしまいました。どうしても並ばないといけないもの以外に関しては行列に並ぼうとは思わなくなりましたね。

山田:自分は、とある人気アイドルの追っかけをしていたことがありました。ライブのグッズ販売が事前に行われるのですが、その時に一緒に列に並んでいた「同胞」とアイドルに関する情報交換をしたり、話が弾んじゃって。その後も連絡先を交換して会ったりしていました。

亜希子:私は昔、すごく田舎に住んでいたのですが、グループの先輩方が着ていた服に憧れて渋谷の『109』の福袋に並んだことがあるんです。でも結局目当ての福袋が買えなかったんですね。でも、冷静に考えてみたら、どうせ着られなくなるものだし、それからはあまり行列に対しては興味がなくなりました。

フルタ:亜希子さんにお聞きしたかったのですが、山田さんみたいなアイドルのファンが行列に並んでいることに対してはどんな思いだったんですか?

亜希子:そうですね……。握手会などが行われる際は、こちらは楽屋でただ待っていて、スタートと同時に握手会場に立てばいいのですが、ファンの皆さんは始まるずっと前から並んでくださっていますからね。「握手」という形の残らないものに対して、どのように価値をつけられるかが本当に難しかったです。そう考えると、ファンの方には本当に申し訳ないというかありがたいというか……。

山田:その言葉をいただけただけで救われます(笑)!

フルタ:素晴らしいコメントありがとうございます(笑)。
自分はちょうど稽古が始まった当初、ある有名な携帯電話が発売されるということで銀座の某店の前に並んだのですが、明け方に見た夜明けの空が忘れられません。今回の劇ではそこもうまく表現できれば、と思っています。


―最後に、この記事を読んでくださっている皆さんにメッセージをお願いします。

武田:様々な人間模様が描かれています。ぜひ劇場に観に来て来てください(※誤植ではありません)!

仁山:今作はキャラクターとキャストのバランスもピッタリだと思いますので、ご期待ください。

山田:何の情報も入れずにフラッと来ていただいても楽しめる作品ではないかと。ぜひお越しください!

真帆:非常にシンプルで、登場人物の性格も分かりやすいので、スッと入っていけると思います。「行列に並ぶ楽しさ」を疑似体験していただけると思いますのでよろしくお願いします!

浦川:自分がこれまで出演してきた、見てきたフルタ丸の作品の中でも最高傑作になる予感があります。それを確かめに来てください。

清水:自分自身は行列に並ぶ、ということはあまりしないのですが、僕と同じような主義の皆さんも、今回はいい機会だと思って、ぜひ公演に「並び」ましょう!

篠原:観終わった後に、思わず「すごいものを観ちゃった」と、その気持ちを誰かに伝えたくなるような作品です。ご期待ください!

工藤:今回は本当にシンプルで、深く考えていただかなくても楽しめるような作品になっているのではないかと思います。ぜひ観に来てください!

亜希子:SNSが日常で当たり前になっている今、離れている家族にシンプルな言葉で感謝を伝えたくなることがあると思います。そう感じている方にはぜひ観に来ていただきたいですね。

宮内:実は今回、劇団員3人がそれぞれ初めて舞台のCMを作っています。動画が公式サイトでご覧になれると思いますので、こちらもぜひご覧になっていただけますと幸いです。

寺山:なかなか大変ですが、一生懸命現場を回していきたいと思っています。とても面白い作品になっていると思いますので、これまで敬遠してきた方も、今回はぜひご覧になってください。よろしくお願いします!

フルタ:僕からのお願いは一つです。「劇・小劇場」に行列を作って下さい。お願いします!

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<Text・Photo/ダンディ佐伯>


(※注)「チャレンジング興行」
劇団フルタ丸が行ってきた、これまでの演劇の概念を覆すようなチャレンジ精神に満ちた公演。『匿名家族』(2013年)『パラレル』(2013年)『共演NG』(2014年)の3作品をさす。

【公演概要】
劇団フルタ丸 第23回公演「愛フォンブース」
2014年10月29日(水)~11月3日(月・祝)
東京・下北沢「劇・小劇場」で開演

〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-6-6
Tel:03-3466-0020


●作品公式サイト
http://dp02026338.lolipop.jp/23tokusetsu/aiphonebooth.html