人気男性声優が歴史的に有名な城を舞台に綴られる物語を朗読する「城物語」シリーズ最新作が6月25日(水)に発売! 今回の語り手は梶裕貴。大河ドラマでも話題の黒田官兵衛と伊丹城にまつわる濃厚な物語を語る。
—まずは、本作に参加されての感想をお願いします。
梶裕貴さん(以下、梶):人間の重みが如実に出てしまう作品なので、お受けするか迷いましたが、せっかくお声がけいただいたので精一杯頑張らせていただきました。
黒田官兵衛の名前は知っていたのですが、詳しいことは知らなかったので、本作を通して学びながら、気持ちを大事に演じさせていただきました。
—台本を読んでの第一印象をお聞かせください。
梶:最近、信長や秀吉といったキャラクターが登場する作品に不思議と関わる機会が多かったのですが、今回は別の視点から歴史を支えた人物がいたということを知ることが出来、とても興味深かったです。
黒田官兵衛や竹中半兵衛などの存在があったからこそ、信長や秀吉らが天下を取るまでの大きな存在になれたんだなと改めて感じました。あとは歴史ものということもあり、言葉遣いがとても難しかったのですが、そこも含めて興味深く読ませていただきました。
—今回は官兵衛のほかにもたくさんの人物を兼役として演じられましたが、難しかった点はありますか?
梶:ナレーションやモノローグも官兵衛として書かれているので、とにかく自分が演じる黒田官兵衛という人物像がブレないように意識して、そこを軸に演じさせていただきました。
—官兵衛が徐々に衰えていくという流れは、演じる上で大変ではありませんでしたか?
梶:官兵衛は、登場シーンの半分以上が瀕死の状態だったと思います。牢屋に閉じ込められていたりと動きのないシーンの中で、実際に声に出しているお芝居と、心の中で考えているお芝居の違いが出せればと意識しました。
突如戦に巻き込まれたり、水が流れ込んできたり、火事に巻き込まれたりしますが、その状況に応じてテンションを変えて、臨場感を感じていただけるように演じました。
—伊丹城にはどんな印象がありましたか?
梶:伊丹城は森久保祥太郎さんが演じられると最初の段階からお聞きしていたので、「信じていい」「頼っていい」存在だというのが、台本をいただいた時から既に頭の中にありました(笑)。
—印象的だったシーンはありますか?
梶:いくつかありますが、キーワードは「水」なのかなと。生死の境をさまよい、漏れてくる土臭い水を飲むシーンは、肉体的にも精神的にも辛かっただろうと思いますし…また、湯が流れ込んできてそのお陰で助かったことや、最後に茶を酌み交わすシーン、名前を「如水」に改名したりなど、彼の人生には節目節目に「水」という存在が不思議とかかせなかった気がして、そこが印象的でした。
—最後に、ファンに向けて一言お願いします。
梶:あくまで僕が表現できる中での黒田官兵衛になっているとは思うのですが、聴いている皆さんに楽しんでいただきながら、歴史に興味を持っていただくきっかけになればと思い、演じさせていただきました。何度も繰り返し聴いて、楽しんでいただければ嬉しいです。よろしくお願いします。
<Text/ダンディ佐伯>
【CD概要】
歴史ロマン朗読CD
「城物語 黒田官兵衛と伊丹城 ~翠苔~ただ水の如く」
2014年6月25日(水)発売
品番:XNCG-10030
定価:¥2,000 ( 本体価格 ) + 税
【語り】
黒田官兵衛:梶裕貴
伊丹城:森久保祥太郎
原作:上永哲矢
監修:竹内葵
発売元:Cosmic★Gate
販売元:avex marketing
●公式ページ
http://www.cosmicray.co.jp/shiro-monogatari/xncg-10030/
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