【プレゼントあり】合言葉は「第三者」!? 喜多村英梨6thシングル「Birth」インタビュー

By, 2013年8月2日



喜多村英梨の6枚目となるニューシングル「Birth」が2013年8月7日(水)発売!
表題曲は2013年7月より放送中のTVアニメ『神さまのいない日曜日』OP主題歌となっている。さらに初回盤には「Birth」のMusic Clip収録DVD付き。2ndライブツアーも大成功のうちに終えた彼女を直撃しました!

—約半年ぶりのシングルリリースですが、発売を控えた、今の心境を教えて下さい。

喜多村英梨さん(以下、喜多村):1stライブツアーや「Music Clips」のBD・DVDもリリースされましたし、2ndライブツアーも挟んでいたりして、コンスタントにアーティスト活動ができているので、間が空いた、という感覚はないですね。
でも、改めて「6枚目のシングル」だと意識すると、1stシングル「Be Starters!」から考えて「もう何週しているんだろう」と思えるくらいに色々な経験をさせていただいています。
本作は音楽ジャンルでいうと「re;story」や「Destiny」に近いかな、と思うのですが、それらの曲で得た経験がしっかり活かせているのではないかと思います。

—Music Clipを少し拝見させていただいたのですが、「Destiny」とは対照的な、黒を基調とした衣装でキメてらっしゃいますね。

喜多村:今回もストリングス隊を従えていて、物語も私自身が紡いでいる部分はあったのですが、今回は第三者である、小さなかわいい女の子に任せることになりました。その分アーティスト色を色濃く出せたかなと思います。そういう意味では、新しいMusic Clipにのではないでしょうか。

—ちなみに、その女の子とは何かお話しましたか?

喜多村:それが、すごく寡黙な子だったんです。最初に私が「今日はよろしくお願いします」と挨拶したら「……(こくん)」みたいな。Music Clipの演技そのもので(笑)。
どうやら収録中は緊張していたらしく、収録が終わったら年相応の笑顔で笑いかけてくれて。すごく萌えました(笑)。

—改めて、Music Clipのコンセプトをお聞かせください。

喜多村:『神さまのいない日曜日』のOP主題歌というタイアップをいただけた、ということで、作品にも合った、中世のような世界観の中で撮影しました。ヒロインのアイちゃんを演じたわけではないので、その世界を彩る第三者として演じることを心がけました。私もディーという役で出演しておりますので、彼女の「実在しているのかいないのか分からない」雰囲気を表情に込めたりしました。

—その、演じたディーというキャラについて教えて下さい。

喜多村:彼女は幽霊で、人にささやきかけてその人間の未来を変えていく、という能力を持っていて、どこか達観した感情を持つ、物事を俯瞰的に見ている部分があるキャラクターです。
ですから、作中の「枯れていたものが元に戻る、再生する」といった世界の理(ことわり)のようなものもMusic Clipに入れさせていただきました。

—撮影場所は図書館のようなイメージもありますが、喜多村さんは本を読むのはお好きですか?

喜多村:活字よりも絵の方が好きです。つまり「マンガ派」ですね。(笑)。でも、映像の中に出てくる分厚い本は「部屋のインテリアに欲しい!」と思ったりします。
そう言えば、小さい頃から読めもしないのに『星の王子様』の英語版を買ってもらったりしていました(笑)。

—では楽曲についてお聞かせください。「Birth」のイントロは、タイトル通り壮大な印象を受けましたが、歌ってみていかがでした?

喜多村:楽曲を作るコンセプトの一つとして「レクイエムっぽさ」があったのですが、魂を弔うようなコーラスを印象的にしたい、というリクエストが私の中にもありましたので、イントロでバッチリはまったな、という感じです。

今までの喜多村の楽曲の中でも新鮮なプロセスになったかな、と。Aメロ以外はコーラスが常に入っていたりして、そこも『神ない』の幻想的な雰囲気が表れていると思います。

—クリエイター陣も、いつもの「チームキタエリ」といった感じで。

喜多村:実は「Be Starters!」の時とほぼ同じ布陣で作っていただきましたが「今回もまたよくぞ作ってくださいました!」という感じで、本当に感激です。

「アニメのOP主題歌を作ろう」というコンセプトのもとで、しっかりとAメロ、Bメロがあってサビがある、という「シンプル・イズ・ベスト」なところから色々と足し算引き算をしていって、今回も納得の「喜多村節」になりました。今まで私といっしょにやってきてくれたからこそ、まだ挑戦していないことが見える、ということもあると思うんですね。

—アニメの主題歌らしい、キャッチーな曲になるところはさすがですよね。

喜多村:サウンド的に重くになりそうなところですが、OP主題歌というところはしっかりと踏めていると思いますので、LIVEなどでも皆さんに「カッコいい!」と思ってもらえるような楽曲に仕上がったと思います。

—そして昨年に引きつづき、今年も「アニメロサマーライブ」に出演されることになりましたね。おめでとうございます。

喜多村:ありがとうございます! 私の出演する3日目(8月25日)は役者として普段よくお会いする方々がたくさん出演されますので、すごく安心感があるのと同時に、確立されたアーティストさんが揃っているということで、私がこの日に出演するという理由付けをしなくては、と思っております。

2回目、というのはとても大事だと思うんです。「今回は、ただ出演しただけでなく、何かを残さなくては」というプレッシャーがありますし、また前回とは違う楽曲を持っていくので、オーディエンスからどんな反応が帰ってくるのかがとても楽しみでもあります。

昨年出てみて分かったのが「私の曲をどのような過程で知ってくださったのか?」というのが何となく分かる、ということです。また、ホームだけどホームじゃない、という、ソロライブとは違うステージで、私のパフォーマンスがどこまで通用するのか? 試してみたい気もしますね。

—色々なアーティストさんを見られる貴重な機会でもあります。

喜多村:そうですね。各アーティストさんに対するコール&レスポンスなど、参考にさせていただく部分はたくさんありそうです。
ちなみに昨年は私の楽屋の隣が堀江由衣さんで、ダンサーさんと一緒に練習しているのが聞こえてきて。「こんなに経験を積み重ねた方でも、やっぱり本番前は入念なチェックを欠かさないんだな」と素人目ですが、すごさを感じました(笑)。

—声優仲間で、『神ない』のED主題歌を担当している小松未可子さんとのコラボ企画もスタートしています。

喜多村:みかこし(小松さん)とは、今まで意外と現場で絡むことが少なかったので、色々と機会があったり「新境地の開拓」、という意味でも良い企画だと思います。

—実際にお話してみていかがでした?

喜多村:私の話を真摯に聞いてくれて、とても話しやすかったです。特典用ブロマイドの撮影をした時なども、こんな私を受け入れてくれて(笑)。とても良い出来になっているんじゃないかと。

みかこしも、自分のライブがあって疲れているはずなのに、この前行われた、私の大阪公演にも来てくれたんです。その時にたこ焼き「ソース」の差し入れをしてくれたんですよね。肝心のたこ焼きはなく……。大物だと思いました(笑)。
アーティストとしての取り組み方は違えど、アニメタイアップソングを歌う時に世界観を感じながら歌う、という精神はすごく近いと感じました。新しいですが、安定のコラボです!

—8月末にはお二人のトークイベントも控えていますね。

喜多村:この話が出たときに「とても楽しみです!」とおっしゃっていただいたファンの方がたくさんいたんですね。彼女とはノープランで色々と話せるような気がしますので、私も今から楽しみにしています!

—ちなみに「Birth」で印象に残ったフレーズは?

喜多村:先ほども少し言いましたが、今回は第三者という目線や立場で歌唱するということを心がけていて、Dメロの部分で初めて自分の感情を織り込めたらと思いながら歌いました。
また、実音を使わず、裏声をきれいに伸ばしているところもあり、こういうジャンルの曲でやっていたことがない表現方法もあったりします。

—C/Wの「Lifetime Trader」ですが、こちらについては?

喜多村:こちらのCDを手にとってくださった人たちに、C/Wからも『神ない』のエキスを感じて欲しい、というところがありまして。「いちキャラクターの嘆きや叫びなどが表現できるように、より凝って作って欲しい」というオーダーを元にできあがった楽曲です。
私から具体的にお願いしたのは「英語を多めにしてください」というところでして。日本語の歌詞に英語が混ざっていても、それが日本語に聴こえるような楽曲にチャレンジしてみたい、という気持ちで作っていただいたナンバーです。

1番の「I know… Die Lost…」と2番の「愛の代償」のように韻を踏む部分があるのですが、私、こういうの好きなんです(笑)。歌い心地がとても良いと思いますので、カラオケなどで歌える機会があれば是非! という感じですね。
また、私の演じたディーのキャラクター的に、Bメロの「残されたこの地が 壊れてしまうとしたら〜」のような部分もウィスパー気味に歌っていたり、「Birth」からの流れで何度もCDをループして聴いていただけるようになっていると思います。

—ではライブの話を。今回の2ndライブツアーを振り返ってみていかがですか?

喜多村:そうですね。同じ楽曲でもファンの方のノリ方が違っていたり、こちらで見せ方を変えてみたりと色々試行錯誤しながら名古屋の公演を迎え、大阪でブラッシュアップして……というような感覚でやってきました。
大阪の公演で「Happy Girl」を披露したとき、客席を見ると、メタルな服を着ている方も一緒になって歌ってくれているんですよ。それくらい曲を聴き込んでくれてるんですよね。「もう私のヴォーカルいらないじゃん」って思ったりして(笑)。
振り返ってみて「1stよりも高いところに行けたな」と思えるようなステージになったと思います。

—例えが合っているか分かりませんが、喜多村さんのライブに来てくれているファンの方たちには「大きなおにぎりの中に梅干しやタラコ、シーチキンマヨといった、色々な具が入っている」というイメージがあると思うんです。

喜多村:そうですね。具の種類はたくさん入っているけどこぼれることはない、みたいな。
色々なジャンルの曲を好きな人たちが集まってくれていて、とても私らしいライブになっているんじゃないかと思っていますし、それをいつも目指しています。

—ライブと言えば、先日発売された『FIRST TOUR 2012 RE;STORY』のBD・DVDですが、こちらは編集などで携わったりされたのですか?

喜多村:いえ、特に私のほうから指示をする、ということはしていないのですが「第三者からだとこのうように見えるんだな」というのが映像を観て分かりました。目標や課題も見えてきましたので、いい教材になったと思います。
ファンの方から感想をいただくのですが、嬉しいことに男女偏らず、色々な層の方々に観ていただけているようなので、「次の正解」に向けても頑張っていきたいと改めて思いました。

—2ndライブに関しても、映像化が決まっています。

喜多村:1stライブツアーで披露したナンバーが、今回のツアーで見え方が違ったりするようにしようと思っていますので、映像を見比べてもらって「どちらがいい」みたいな談義をしてもらえるようだったら勝ちだな、なんて考えてます。

—では最後に、ファンの皆さんに一言お願いします。

喜多村:多くのアニソンアーティストがひしめく昨今、「喜多村英梨」という、いちアーティストもぼんやりとですが根付けてきたような気がします。
応援してくださる皆さんへの感謝の気持ちを込めたこの曲を通して、私が成長したところを少しでも感じていただければ嬉しいです!

<Text/ダンディ佐伯>

【CD概要】
「Birth」
発売日:2013年8月7日(水)

【初回限定盤】
品番:KICM-91460
税込:¥1,890

【収録内容】
・Birth
・カップリング曲
・各曲off vocal ver.
計4曲収録

★初回限定盤には「Birth」Music Clipを収録したDVD付き!

【通常盤】
品番:KICM-1460
税込:¥1,200

【収録内容】
・Birth
・カップリング曲
・各曲off vocal ver.
計4曲収録

【BD・DVD概要】
喜多村英梨FIRST TOUR 2012 RE;STORY Blu-ray
発売日:2013年6月26日(水)

【Blu-ray】
品番:KIXM-94
税込:¥6,090

収録時間:本編約100分+映像特典
収録内容:ライブ本編(「喜多村英梨FIRST TOUR 2012 RE;STORY」STUDIO COAST追加公演分を収録)

<セットリスト>
1.re;story/2.Veronica/3.Love&Hate/4.brand-new blood/5.足跡/6.Destiny/7.SHINE/
8.Baby Butterfly/9.Be Starters!/10.紋/11.雪華/12.My Singing/13.Happy Girl/
14.ココロノリズム/15.alive/16.→↑/17.Taste of Paradise/18.Miracle Gliders/
19.Over~夜空の約束~/20.Be A Diamond

映像特典:「喜多村英梨FIRST TOUR 2012 RE;STORY」密着ドキュメント
封入特典:ビジュアルブックレット
パッケージ仕様:スリーブケース付デジパック仕様

【DVD】
品番:KIBM-363 ~ 364
税込:¥5,040

収録時間:本編約100分+映像特典
収録内容:DISC1…ライブ本編(「喜多村英梨FIRST TOUR 2012 RE;STORY」STUDIO COAST追加公演分を収録)

映像特典:DISC2…「喜多村英梨FIRST TOUR 2012 RE;STORY」密着ドキュメント
封入特典:ビジュアルブックレット
パッケージ仕様:トールケース仕様、2枚組DVD

●「すたちゃまにあ」内 喜多村英梨 アーティストサイト
http://www.starchild.co.jp/artist/kitaeri/
●TVアニメ「神様のいない日曜日」公式サイト
http://kami-nai.com/

【プレゼント】
喜多村さんの直筆サイン入り色紙を1名の方にプレゼント!
ご希望の方は、「喜多村Birth」(他のプレゼントも同様の募集方法をしているため、ご希望プレゼントを判別させていただきます)の後に1. お名前、2. 郵便番号・ご住所、3. お電話番号、4. 性別、5. 年齢、6. サイトを知った切っかけを『れポたま!』公式ツイッター@repotama(https://twitter.com/repotama/)をフォローしていただいた上でDM(ダイレクトメール。お互いにフォローしている場合に使用可能な機能)にてお送りください。
フォローしていただき次第、お早めにフォロー返しをさせていただきます。
(※一つのアカウントで複数のプレゼントに応募可能です)

応募締め切り:2013年8月31日(土)23:59必着
(※記入事項には個人情報が含まれますので、送信される際はくれぐれもご注意ください。)