2013年6月22日に東京・新宿の角川シネマ新宿で、TOKYO MX、AT-Xほかにて7月12日より放送が始まるTVアニメ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の第1話・第2話先行上映プレミアムイベントが開催された。
『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』はアニメやコミックなど多彩なメディアミックス展開がおこなわれた大ヒット・ゲーム『Fate/stay night』(TYPE-MOON)を題材としたスピンアウト作品。
可憐な少女であるイリヤスフィール・フォン・アインツベルン(愛称:イリヤ)をヒロインに、彼女が変身した“魔法少女プリズマイリヤ”の活躍が描かれていくことになる。原作は『月刊コンプエース』(角川書店刊)で連載されているひろやまひろしの人気コミックで、3シリーズ合計9巻が好評発売中だ。
今回のプレミアムイベントだが開演前からイベント諸注意のナレーションをイリヤの父親である衛宮切嗣役の小山力也さんが担当するという演出で大盛り上がり。「イリヤ……パパは遠くから見守っているからね。頑張るんだよ。くー(泣)」のセリフに超満員の客席はどよめきに続いて大爆笑となっていた。
開演とともにまずは『プリズマ☆イリヤ』の第1話と第2話の上映がスタートすることに。劇場の大スクリーンで繰り広げられる気合いの入った魔法少女への変身シーンやバトルシーン、さらには可愛いらしいイリヤの表情や仕草といったクオリティの高い作画と、テンポ良いストーリー展開に観客たちは釘付けといった状態に。こうして大興奮のうちに第2話までの上映が終了すると会場は大きな拍手に包まれたのだった。
上映後にはイリヤ役の門脇舞以さんと、もう一人の魔法少女として登場する美遊役の名塚佳織さんのメインキャスト2人に大沼心監督、そしてアニメーション制作を担当する『SILVER LINK.』代表取締役・金子逸人氏がステージに登場してのトークコーナーがおこなわれることに。
門脇さんは「連載が始まってからずっと1ファンとして原作コミックを読んでいたのですが、いつかいつか(アニメ化)みたいな気持ちがあったので、今日という日を迎えられたことがとても嬉しい」とアニメ化について喜びの言葉を万感の想いを込めて一言。大沼監督も「足かけ2年、ずーっと頑張ってきたので、ようやくこの日が来たかと」と感無量といった様子。
そんな『プリズマ☆イリヤ』だが新作アニメではあるものの、今までのTVシリーズと同じキャストということもあって門脇さんは「第1回だったはずなんですけど、第3期始まったねくらいの感覚で。第3期は魔法少女か……みたいな(笑)。新しいキャストも加わって新鮮な気持ちもありつつ、なんとなく同じ屋根の下」といった中で収録をしているとアフレコの雰囲気について感想を語ってくれた。
また今作で初めて『Fate/』シリーズに参加することになった名塚さんは、収録中に門脇さんを「なんて可愛いんだと思いながら見ている(笑)」とコメント。
それを聞いた門脇さんは照れたような表情を浮かべていた。
さらに超豪華なスタッフの人選について金子氏が解説。「キャラクターデザインの牛島希さんですが、まだ若いながらも非常に魅力的な絵を描いているということで、ぜひということでお願いして、頑張っていただいているという感じです」と語った。
また、シリーズ構成に大人気ライトノベル『バカとテストと召喚獣』の作者である井上堅二氏を、また脚本にこちらも大人気ライトノベル『C3 -シーキューブ-』の作者である水瀬葉月氏を起用した件については「『ちょっと面白い仕事があるんだけど、『Fate/』のアニメやらない?』とお電話をさせていただき快諾してもらいました。チャレンジも含めてなんですけど……」とそうそうたるメンバーでの作品作りに期待感を表していた。
上映された3話以降の見どころについて門脇さんは「バトルに交えてイリヤや美遊ちゃんたちの気持ちが変化していくので、そういうところを見ていただきたいです」、名塚さんは「とにかくこれから先もイリヤがメチャクチャ可愛いので。これからどんどん魔法少女同士の戦いに巻き込まれていくなかでどんどん深い話になっていきますので、ぜひ楽しみながら見ていただけたらと思います」とコメント。
大沼監督も「新たなるサーヴァントとのバトルであったりとか、イリヤの可愛さについては頑張って表現していきたいと思っていますので楽しみにしていただきたいです」、さらに金子氏は「今まで描かれてきた『Fate/』シリーズの映像表現も素晴らしいものですが、この『プリズマ☆イリヤ』でも、この作品ならではの表現をお見せできるんじゃないかなと考えています」などと意気込みを語ってくれた。
ちなみにTV放送までには今回上映された第1話・第2話をさらにブラッシュアップしていきたいとのこと。ただ映像に「うっかり消し忘れが(笑)」(大沼監督)あったらしくモニターで映像見ながら監督が「あ……」と口にしてしまったのを門脇さんも名塚さんも聞いたそうで、そこはこの上映会に参加できた人だけの嬉しいサプライズということになった。
イベント後半は、9月26日に発売予定のニンテンドー3DS用ソフト『プリズマ☆イリヤ』の限定版特典となっているデフォルメフィギュア“ミニッチュ”シリーズの“イリヤ”をお披露目したほか、プレゼント抽選会なども行われることに。
さらにOPテーマ「starlog」を歌うChouChoとEDテーマを歌う「Prism Sympathy」を歌う4人組声優ユニット「StylipS」のビデオメッセージもスクリーンに流された。「Prism Sympathy」についてはミュージッククリップも上映され、「StylipS」の4人が語った「作品にピッタリのキラキラした曲」に会場の観客は楽しそうに聴き入っていた。
ラストはステージに登壇した4人がファンへのメッセージを語りかけイベントは終了。終演後には開演前と同じく切嗣を演じる小山さんがナレーションで「7月12日からの放送で再びお会いできることを楽しみにしています。イリヤ、頑張ったね……くー(泣)」と語りかけると、会場からは笑い声と拍手に包まれた。
門脇舞以(イリヤスフィール・フォン・アインツベルン)
「ついにアニメ化ということで、ファンの皆さんからすごい期待されているんだろうなと思っています。作品だけじゃなくキャラクター一人ひとりへの期待もすごく大きいと思うので、私は最後までその期待にこたえられるように頑張っていきたいと思います。
皆さんには、ずっと見守って堪能して、心に残るような作品にしていただけたらと思います。今日はイリヤへの愛情で会場に足を運んでくださってありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします」
名塚佳織(美遊)
「すごく可愛らしい映像でした。改めて当時のことを今思い出しました。
これから放送が始まって、もっともっと多くの人に見てもらえる作品になっていったらいいなと思っていますので、これからも盛り上げていけるように、そして自分も一番ベストな状態で収録にのぞんで、ベストの状態で声を吹き込むことができたらいいなと思っています。ぜひみなさん最後まで応援してください」
大沼心(監督)
「期待の大きさにプレッシャーを感じつつも、今まさに現場は修羅場ですし、頑張っているところではありますので、キャストのみなさまと二人三脚で死にものぐるいで最後の最後までやりきろうと思っていますので、声援いただきますようよろしくお願いします」
金子逸人(SILVER LINK.代表取締役)
「キャストの皆さん、スタッフのみなさんをすごく信頼してますので頑張ってもらえればと思いますし、そしてこちらもできるかぎりいろんなことをやっていければと思っています。ファンの皆さんにもっと『プリズマ☆イリヤ』を好きになっていただけるようがんばりますので、ぜひこれからも温かい目で見ていただければと思っております」
<Text/川畑 剛>
【アニメ概要】
『プリズマ☆イリヤ』
TOKYO MXにて7月12日より毎週金曜25:30~
チバテレビ・tvk・テレ玉にて7月14日より毎週日曜24:00~
サンテレビにて7月14日より毎週日曜24:30~
三重テレビにて7月17日より毎週水曜25:20~
岐阜放送にて7月16日より毎週火曜24:00~
TVQ九州放送にて7月14日より毎週日曜26:30~
BS11にて7月13日より毎週土曜27:00~
AT-Xにて7月16日より毎週火曜23:30~(リピート放送は毎週木曜11:30~、毎週土曜29:30~、毎週月曜17:30~)
ドコモ・アニメストアにて7月19日より金曜12:00に更新(ネット配信/試聴方法などは公式サイトを確認下さい)
特番編成により放送日程が変更になる可能性がございます。
【スタッフ】
原作:ひろやまひろし、TYPE-MOON
監督:大沼心
チーフディレクター:坂本隆
シリーズ構成:井上堅二
脚本:水瀬葉月
キャラクターデザイン:牛島希
音楽:加藤達也
音楽制作:ランティス
アニメーション制作:SILVER LINK.
製作:「プリズマ☆イリヤ」製作委員会
【キャスト】
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン/門脇舞以、美遊/名塚佳織、遠坂凛/植田佳奈、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト/伊藤静、マジカルルビー/高野直子、マジカルサファイア/松来未祐、衛宮士郎/杉山紀彰 ほか
●アニメ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』公式サイト
http://anime.prisma-illya.jp/
●『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』ポータルサイト
http://prisma-illya.jp/