【プレゼントあり】新曲の全曲紹介も! 歌姫たちの新たな挑戦が始まる 『Consolation』を発売するKalafinaインタビュー

By, 2013年3月27日



Wakana、Keiko、Hikaruによるコーラスグループ・Kalafinaの4thアルバム『Consolation』が2013年3月20日にいよいよ発売される。
1月でデビュー5周年を迎えた彼女たちが新たな船出を飾る1枚について語っていただいた。
また、2013年を迎えて精力的に活躍するKalafina。初のライブアルバム、ヒストリーブックの発売など、5周年関連の出来事についても振り返っていただいた。

—まずは、『Consolation』というタイトルに込められた意味を教えて下さい。

Wakanaさん(以下、Wakana):『Consolation』は「慰め」という意味があり、プロデュサーの梶浦さんいわく「人は基本的に欲深いもので、欲望を求め葛藤し、その先にあるものが本当の『慰め』であって欲しい」ということをおっしゃっていて。今回は自分たちの中にある「慰め」を表現したつもりです。

—梶浦さんの中にあるアルバムコンセプトそのものがタイトルにも反映されていると。

Wakana:梶浦さんが「真に満足できるものは一生得られない。常に欲が持ち続けることで『Consolation(慰め)』を感じることができると思う」とおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思います。

—Hikaruさんは、今作を「原点回帰と新たな一歩」という表現されていますが、具体的には?

Hikaruさん(以下、Hikaru):まず「原点回帰」と書きましたが、結果論として短い言葉で表現するとそうなった、ということです。もともと最初にスタートしたKalafinaという根幹があり、そこから枝葉を広げていって、3rdアルバムまで作ってきて、今こそ根元を見直してみて4thアルバムを作ろう、という気持ちを一言に込めました。

色々なことに挑戦し、見えたこともたくさんありましたので、今回のアルバムにはファンの方にとっては懐かしく感じる曲もあるでしょうし、そこから新しさを感じていただけるのではないかと思います。

—今回のセットリスト(曲順)はどのようにお決めになられましたか?

Keikoさん(以下、Keiko):全曲通しての「流れ、心地よさ」を感じて欲しいと思いました。
今回は製作段階では完成形の見えない曲もあったので、製作期間中にも合間合間でみんなで「どうしていこうか」と随時、話し合いました。

『Consolation』はシングル曲も多く収録されていることもあって、ライブのセットリストの流れに近いかもしれません。表題曲がどのアルバムにも1番始めに来ていて、そこから「moonfesta〜ムーンフェスタ〜」にいく。このテンポ感を落としていく流れが、Kalafinaライブを感じたりするんですね。そして、この後ラストに向けて激しさが増していき、最後は包み込むように「ひかりふる」や「夢の大地」であたたかく終わる流れ。

—いっそのこと、この曲順のままでライブとして皆さんにお聴きいただくのも良いかも知れませんね。

Wakana:昔、劇場用アニメ『空の境界』の第1章〜第7章までの主題歌を続けて披露したライブがありましたが、今回のアルバムに収録されている曲の流れもとても統一感がありますので、できそうな気がしますね。13曲しかありませんが(笑)。

—ライブと言えば、先日、1月27日に行われた『リスアニ! LIVE3』では、ClariS(クラリス)さんの歌う、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のOPテーマ「コネクト」をシークレットで歌われました。

Wakana:当日は一部の関係者しか知らされておらず、実は楽屋に貼ってあるセットリストにも「???」と書かれていたんです(笑)。

Keiko:リハーサルでも、周りに聴こえないようにスピーカーからは音を出さずにイヤモニだけでやりました。スタッフさんから「歌う前の曲を、こんなに厳重に隠したのは初めて」と言われました(笑)。

—実際に歌われてみていかがでしたか?

Wakana:本当にすごい反響でした。『魔法少女まどか☆マギカ』という作品の人気、ClariSの人気を改めて感じましたし、このような作品に関われたのは本当に幸せでした。歌っている時に嬉しさがこみ上げてきましたね。
カヴァーということで「大切に歌おう」という気持ちはもちろんありましたが、そこにKalafinaらしさを入れたい、という思いも同時にあって。今回、梶浦さんが特別にコーラスをアレンジして下さったり、オリジナリティは出せたのかなと。

—その直前の1月23日には、初のライブアルバム『Kalafina 5th Anniversary LIVE SELECTION 2009-2012』も発売されました。

Hkaru:今回のアルバムと、これだけ短い間に大きな作品がリリースされるのが初めてでしたので「みんなこんなに聴いてくれるのかな?」と少し不安だったりしましたが、ライブ盤はライブ盤として、5年間やってきたものを皆さんにお届けできたと思います。
声が少しずつ変わってきたり、曲に対する想いも変わってきたりして、そこから歌うことに対して何かが芽生えたりもしましたので、今まで応援してくださった皆さんに対して「ありがとう」という想いもこもった一枚になったと思います。

Keiko:私たち自身もこのアルバムを聴いて、これまでのライブを振り返るいい機会になりました。4月6日にTOKYO DOME CITY HALLで行われる『“Consolation” Special LIVE』では今回の『Consolation』を聴いていただいてからでもいいですし、逆にライブを楽しんだ後に、CDの音源との違いを楽しんでいただく、ということもありかな、と思ったりしています。

—1月23日には、これまでのライブ写真を収めたヒストリーブック「Kalafina History 5th」も発売されました。

Hkaru:本当に、すごく「分厚い」一冊になりました!(笑)。

Keiko:ライブだけを振り返っても、あんな量になるんだと驚きましたね。「レコーディングをして、ライブに向けて走っていって、ライブの直後に反省会を行って、次の日からはまた前を向いて走っていく……」という毎日でしたから。
私にとっては「思い出のアルバム」のような本です。見るとジーンときてしまうので、あまり見ていません(笑)。

Hkaru:私は結構いつも見ていて「海外のこの時はこんなこと考えていたな」みたいなことを考えたりしてます。
Keikoが舌を出している写真があるの覚えてる?

Keiko:ライブの最後に噛んだ時だよね。

Wakana:あの時は3人で噛んだんだよ。「ありがとうございました!」って言おうとしたら「本当にありがとうございました!」と言おうとした人がいたりして、グダグダになって(笑)。

Keiko:……まあ、そんなこんなで色々あったな、というのをこの本を見て思い出すわけです(笑)。

Hkaru:会場に来てくださった方は「あの時こんな雰囲気だったな」というのを思い出していただけると思いますし、衣装も楽曲やライブによってコンセプトがありますので、そのような変化を目で楽しんでもらえると思います。

—このままずっと聞いていたい気持ちはありますが(笑)、そろそろ『Consolation』のお話に戻らせてせていただきます。まずはジャケットのお話から。

Wakana:今回の衣装は、「カラー」が珍しかったですね。ドレッシーだけどちょっとシックな感じ、厳かな雰囲気が感じられて。
絵画のように、額を飾ると一枚の絵になるようなイメージで、2ndアルバムの『Red Moon』の厳かさと、3rdアルバムの『After Eden』の柔らかさが同居しているような印象を持ちました。

Keiko:セットの中では、鳥かごがすごく印象的でした。鳥の代わりに枯れたお花が入っているんですね。さらに、足元にも散りばめられていたり。
収録曲の方向性もあり、とてもファンタジックな雰囲気も感じられるジャケットになったと思います。

Hkaru:ジャケットの色味ですが、ちょっとセピアっぽい、でもダークなところもあって、『Consolation』という字体もすごく素敵に見えます。

Keiko:最初にお話した『Consolation』のタイトルの由来と同じく、このジャケットをご覧になって温かく感じる人もいるでしょうし、妖しげに感じる人もいるでしょうし、聴く人によって曲がどのように感じるのか? 全て皆さんの感じるがままに楽しんでいただければと思います。

—初回限定盤A、Bには「夢の大地」のVIDEO CLIPが収録されますね。

Keiko:これが面白くて、3人とも違う表情をしているんです。近頃は、私たち一人ひとりの役割がある中で、表情もそれぞれ素直に出ていますね。

Hkaru:今回は「Kalafinaが森に投影される」、という初めての試みもありますので、自然と私たちの融合のようなものが感じられるようなVIDEO CLIPになっていると思いますので、楽しんでいただきたいです。

—そして、6月からは中野サンプラザを皮切りに、約2ヶ月にわたるツアーも始まります。

Wakana:初めて会場に足を運んでくださる方も、楽しめるライブに毎回したいと思っています。

—ちなみに、ツアー先で食べたいものはありますか?

Keiko:前に仙台に行ったとき、「むう」というカマボコがとても美味しかったので、また食べたいです。

Hkaru:富山の高岡はコロッケが有名なので、是非食べたいです!

Wakana:私は福岡育ちなので、みんなに美味しいものを色々紹介したいです。今度行く時は「長浜ラーメン」を食べたいですね。

—最後に、ファンの皆さんに一言お願いします。

Wakana:『Consolation』は、私たちの5年間の自分たちの想いと6年目へと向かっていく、新たな気持ちも込められています。Kalafinaは「歌い続ける」という目標をずっと持ち続けていますので、「今回はどんなことをするんだろう?」とワクワクしながら聴いていただけると思いますし、初めて聴いたという方には新鮮さを持ってお聴きになれると思いますので、是非一度聴いてみてください。

Keiko:アルバムをリリースするたびに、色々な作品に関われたこと、それによって多くの人たちとつながっていけることが実感できるのがすごく幸せです。
自分たちが得た幸せを、音楽で皆さんに返していきたいと思っています。よろしくお願いします!

Hkaru:『Consolation』は今できるベストを尽くしたアルバムになっていますので、是非聴いていただきたいですし、ライブにも是非足を運んで欲しいです!

☆3人による新録楽曲の紹介
01.al fine
Wakana:「al fine」とは音楽用語で「終わりまで続けよ」という意味です。この曲は、アルバムに収録された曲一つひとつの言葉を散りばめて出来上がっている、overture的な曲です。まずはこの曲でアルバムの雰囲気を感じていただいて、最後まで楽しんでもらいたい、という気持ちが込められています。

02.consolation
Keiko:表題曲、ということもありまして「造語コーラス」も全開で、皆さんをワクワクさせるような曲になっていると思います。また、3人の声の役割もハッキリと出ていて、Hikaruは「欲しいものに向かっていくエネルギー」を表現していて、「向かっていく中で癒し」を、Wakanaの包み込むような声で曲がガラリと変わります。そんな2面性を二人の声で表現していて、Kalafinaの持つ歌える力を存分に堪能できる1曲になったと思います。

04.Door
Hkaru:梶浦さんがアマチュア時代に作られた曲で、私たちが歌ってきた楽曲の中では少し若さを感じる曲になっています。フワッとしている中に芯がある、という不思議な曲です。
当たりが柔らかく、色々と想像が膨らむナンバーだと思います。

06.花束
Wakana:Kalafinaの曲では、初めてアコーディオンを使った楽曲で、とても新鮮に聴こえるかもしれません。
ただ、新鮮な中にも懐かしさを感じる音色で、この曲は切なさを通り越した苦しさを歌っていますので、そこに「慰め」を込める意味で、アコーディオンはいいアクセントになっているのではないかと思います。

07.signal
Keiko:今回、新たなジャンルへ挑戦した1曲でもあります。私たち個々の挑戦、というよりもKalafinaでこのような曲を披露してく挑戦だったように思います。

無機質なイメージのデジタルサウンドですが、私とHikaruが淡々と常に同じメロディを歌っていて、その中でWakanaがスキャットだけで絡んでくる部分があるんですね。それぞれのボーカルスタイルと組み合わせのバランスで音楽を創り上げていくことこそがKalafinaの真髄なのかな、というのを感じる1曲でもあります。

最後の盛り上がるパートで「花束」登場したアコーディオンのソロがあるのですが、まさか同じ楽器だとは思えないような、流れるような演奏が入っていて、ともすると聴き流してしまいそうなものですので、そこを是非注目していただければ、と思います。

Wakana:スキャットでどう表現しようか、とても悩みました。二人の歌声に溶け込むにあたり、「少しクールな色っぽさ」のようなものが欲しくて、
そこを意識しました。難しかったのですが、結果的に新しいKalafinaをお見せできたと思います。

08.obbligato
Hkaru:1枚の絵画を歌詞にしたイメージです。「男女の恋物語」が描かれていますが、歌い始めがすごくロックな感じて、BメロのWakanaの主メロになる部分からしっとりしたバラードのように聴こえるのですが、バックは相変わらずガシガシきていて。そのギャップが面白い1曲です。

「obbligato」は、音楽用語で「主旋律と競う別メロ」という意味なのですが、辞書で引くと「必然的」という意味もあるんですが、両方とも入っている気がします。Wakanaの下ハモをずっと歌う二声の歌い方は初めてで、お互いに寄り添ってはいるのですが、それぞれが歌うことによって曲の良さが出ていると思います。

さらにサビで三声になり、いつものKalafinaらしい歌声をお聞かせできるのではないかと思いますので、是非じっくりと聴いてみてください。

09.木苺の茂みに
Wakana:とてもシンプルな1曲になっておりまして、だけどそれ故にリアルさが出ていて、出来上がったものを聴くと、私の声もすごくリアルに聴こえました。
『空の境界第一章 俯瞰風景』の主題歌だった「oblivious」の中に「見えないけど垣間見えるリアル」というテーマがあったのですが、この曲にもそれと同じようなものを感じられます。

実は、梶浦さんの頭の中には登場人物の設定がしっかりあって、「主人公は12、3歳の少女」で、「木苺の茂み」というのは、彼女の背丈よりも少し高いという設定だそうです。私が「この物語は、森が見ている夢なのですか? それともリアルに起こった出来事なのですか?」と質問しましたら「私が考えるに、女の子が考える想像の物語なんじゃないかと思うんだよね。でもWakanaの考えることは面白いね」とおっしゃってくださって。皆さんが自由にイメージしていただければ、と思います。

13.夢の大地
Keiko:NHK『歴史秘話ヒストリア』の新エンディングテーマとして流れています。
こちらの番組では以前も「symphonia」という曲をでEDテーマとして起用していただいたのですが、4年以上続いている番組を担当させていただくということは中々ない事なのですごく嬉しいです。
歴史上の人物は夢があって、そんな偉人たちに敬意を表した歌、ということもあり、関連したワードもたくさん入っています。アルバムのエンディングとしてもふさわしく、最後に温かく包み込んでいけるような曲ですので、聴き終わった後に「明日も頑張ろう!」という小さなきっかけになってもらえたら嬉しいです。

<Text/ダンディ佐伯>

【CD概要】

「Consolation」
好評発売中!(2013年3月20日(水)リリース)


【初回生産限定盤A】
品番:SECL-1280~SECL-1281
税込¥3,800


【初回生産限定盤B】
品番:SECL-1282~SECL-1283
税込¥4,000


【通常盤】
品番:SECL-1284
税込¥3,000

【ライブ概要】
アルバム「Consolation」発売記念1day スペシャルライブ決定!

前アルバム「After Eden」(2011.9.21)同様、アルバム発売を記念して1日限りのスペシャルライブ開催決定!!
Kalafina “Consolation” Special LIVE 2013
2013年4月6日(土)
【東京】TOKYO DOME CITY HALL

【ライブツアー概要】
Kalafina LIVE TOUR 2013 “Consolation”

2013年6月8日(土)・9 日(日)の中野サンプラザを皮切りに、8月3日(土) グランキューブ大阪等、ニューアルバム「Consolation」を引っさげての全国9 都市(都市数予定)をめぐるツアーが決定!!

☆Anime Central 2013 に出演決定!
5月にアメリカ・シカゴで行われるアニメセントラルに出演決定!!

☆5月17日(金) AKOO Theater にてサポートバンドとともにライブを開催!!
http://www.acen.org/

●Kalafinaオフィシャルホームページ
http://www.kalafina.jp

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