さがら総原作の人気ライトノベル『変態王子と笑わない猫。』が待望のアニメ化!
煩悩まみれの高校二年生、横寺陽人。ひょんなことから『笑わない猫像』に祈りを捧げたところ、思ったことがいつでも垂れ流しに……。そんな彼を救ったのは筒隠月子。猫像のせいで喪われた本音と建前を奪還すべく、ふたりの迷走ラブコメが幕を開ける!
メインキャストを務めた4人にお話をお聞きしました!
―収録してみての感想をお願いします。
小豆 梓役・石原夏織さん(以下、石原):自分の隠したい部分を『笑わない猫像』にお願いして、結果別人のような人間になってしまうという物語で、ファンタジー要素もありつつ、人間誰もが持っている「見られたくない部分を隠したい」という願望も描かれていて、リアルさも感じられる作品でとても面白いです。
役柄上、梓の視点になることが多いのですが、彼女の「建前が欲しい」という願いのもと、キツイ言い方をしてしまうところから、本当の素直な自分に戻っていく様が細かく描かれているな、と思います。
役を掴むまでは難しかったのですが「このシーンではこういう風に考えているのかな」などと考えたり、話が進むにつれて梓がどんどん素直になっていくさまが楽しみです。
筒隠月子役・小倉唯さん(以下、小倉):月子ちゃんは、元々は喜怒哀楽が激しい子で、そのコンプレックスをなくそうと猫像にお願いしたため、表情がなくなってしまったのですが、そのイメージが強すぎたため、まだ笑顔だった頃の彼女をどのように演じればいいのか分からなくて。思ったよりも自然に、楽しく演じられましたが「考えていることを素直に出せないことは難しいな」、と思いました。いい経験になりました。
横寺陽人役・梶 裕貴さん(以下、梶):『変態王子と笑わない猫。』というタイトルのインパクトがすごく、どんな作品なんだろうと思いながら収録に臨みましたが、演じてみて自分の中で印象が変わる作品になりました。
話が進むにつれ「人間の心の深い部分のドラマがよく描かれているな」と思いました。
横寺へのイメージも「ただハイテンションにインパクトのある言葉を発する」というものだけでなく、男らしい部分も感じられるようになっています。今後も新しいキャラクターも出てきますし、彼らと横寺がどう関わっていくのか? すごく楽しみです。
鋼鉄の王役・田村ゆかりさん(以下、田村):第1話の段階では、鋼鉄の王はまだ「恐い陸上部の部長で、月子と中の悪い姉」、という人物だと思いますが、『笑わない猫像』が人々にとっての大切なものを奪ったり、逆に与えたりしていく中で、自分の気持ちをストレートに表現するところまで威厳を持って演じていきたいと思っています。
―激しい掛け合いが作品の魅力の一つだと思いますが、演じる上で気をつけている点をお聞かせ下さい。
石原:テンポ感の良い掛け合いになっていて、特に梓はテンションが上がったり動揺する際、語尾が「にゃ」になってしまったりするので、そこを意識しながら演じています。
小倉:月子ちゃんは梓とは逆に淡々とボケとツッコミをこなしていますし、そのほかいつも何かを食べているので、アドリブをする機会も多く、そこも魅力の一つとして見てください。
梶:横寺が主人公となって物話が進む部分がありまして、ナレーションやモノローグがあったり、その中で彼に対するツッコミや、逆に他のキャラクターに対するツッコミなど、色々な面を見せなければならないですし、シリアスな展開もあるので色々な部分での切り替えが大事だと意識しながら演じています。
田村:鋼鉄の王は、現段階では「謎めいた人」という立ち位置なのですが、私の予想ですと、デレてからはボケ担当になると思うんですね。
きっと彼女は、全力でボケていくと思いますので(笑)、演じていくのがこれからとても楽しみです。
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
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