牧野由依と田野アサミが吹き替えに挑戦! ドラマ『スキップ・ビート!』収録インタビュー

By, 2013年3月27日



仲村佳樹原作、「花とゆめ」連載中の人気コミック『スキップ・ビート!』のDVD-BOXが2013年4月10日(水)発売!日本で人気を博した堂作を台湾で実写ドラマ化し、こちらも大ヒットを記録した。メインキャストのキョーコを演じた牧野由依さん、奏江(かなえ)の声を演じた田野アサミさんにお話をお聞きしました!

―最初に今回のアフレコの話を聞いた時の、率直な感想をお願いします。

牧野由依さん(以下、牧野):吹き替えには前から興味がありまして、スタッフに「やってみたい?」と聞かれた時、「やったことはないけどやってみたいです!」と答えました。
本番前にテストがあったのですが「どうやったらこの役をつかめるかな?」とか、「どうやったら吹き替えが初めてだということがバレないかな?」とか(笑)色々考えました。実際にやらせていただけて私自身すごく幸せです。

田野アサミさん(以下、田野):実は役がまだ決まる前に「奏江とキョーコ、両方ともできるようにしておいてください」と言われたんです。最初に見たときにビビッときたのが奏江ちゃんでした。
「私は絶対こっちだろうな」というのがあって。新たな世界に自分が飛び込んでいくという不安やドキドキ感はありましたが、その気持ちはたくさんの人が味わえるものではないので「逆に糧にしてやろう」と思い、奏江がオーディションに臨むような気持ちで私も収録に臨みました。

―では、本日の収録の感想をお願いします。

牧野:アニメのアフレコは今まで経験がありますが、実写になると人が演じたもので原音を聴きながらなので、情報量が多いです。難しかったですが、先輩方のお芝居を見せて頂いたり、スタッフさんに教えてもらいながら楽しく演じさせていただきました。

田野:私は声のお仕事をさせていただいて約2年ですが、初の吹き替えの挑戦でした。最初は緊張しましたが、アニメよりナチュラルな感じでできました。奏江はクールだけど自分をしっかり持っているので演じやすくて、私自身と共鳴し合える部分があると思います。オーディションでしっかり、集中してやりたいと思ってましたので、そこで演じたものと似たようなシーンを演じる時にノリノリでやりました。喜怒哀楽を人に見せ始めるのが演じていて楽しみです。

―ドラマとアニメの吹き替えで難しかったところは?

牧野:アニメとは距離感が全然違うので、マイク前の立ち位置が違うんだと思いました。間隔を取るのが大変でしたね。また、田野さんもおっしゃっていましたが「生っぽいお芝居をしなくちゃ」と心がけました。
舞台に近いものを感じましたね。

田野:アニメでは出さない、人間的な息遣いの経験があまりないので、いいところを盗みつつ頑張りました。今回は私が今まで演じた中で一番声が低い人物を演じています。
一番ハスキーな部分が出たのと、ナチュラルな演技ということで、今まで演じた中でも地声に近い感じだったので、だんだん距離が近づいている気がして、ドラマで演じているビアンカ・バイさんがかわいく見えてきました。

―海外の言葉を聴きながら当てるのは難しかったですか?

牧野:中国でライブをしたこともあって、中国語に抵抗がなかったですし、チェックをしている時は面白かったです。ただ、向こうの言葉に引っ張られないようにしないといけないところもありました。なるべく最初からベストの状態でやれるようにしているつもりですが、できあがったDVDをみて、のびのびとして演じられているな、と思いました。

―田野さんはどのような意識でアフレコに臨みましたか?

田野:いい意味で1匹狼なところもある奏江ですが、キョーコの破天荒さからくる愛情によって心を動かされていく、という彼女がいて。役と一緒に気持ちを持っていかれたので、どのように演じたらいいのかわからないということにはならなかったです。
台湾語で好きなのが「ドヤ(そう)」という言葉なんですけど、昼休みに中華料理屋で食事をしていると、台湾語で話している人がいて、その言葉が自然に耳に入ってきました。これもアフレコをしていたからだと思います。

―皆さんがオーディションを受ける際のアドバイスをお願いします。

田野:キョーコはキョーコらしさを出していて、奏江は自分らしくありたいと思ったりしているので、惑わされずに自分らしさを出すことが一番かと思います。
背伸びせずに、と思ってもオーディション当日になるとアップアップになったりしますので、自分らしさを保つことが大事ですかね。

牧野:自分はキョーコと真逆な位置にいると思いますので、彼女の猪突猛進ぷりは芸能界で必要になるんだろうな、と思います。
その世界を目指す明確なものを持っているというのは武器になるんだな、と。自分の中でも大事にしようと思いました。今作では、私が今まで演じたことがないようなものを集めた「牧野由依コレクション」みたいなものができたと思います(笑)。

―改めて、演じた人物についてお聞かせください。

牧野:キョーコは色々な人を巻き込んでいきますが、彼女のことをみんなが嫌いになるかと言えばそうではないと思うんですね。彼女のように思っていることをどんどん言えたら幸せだろうな、と思います。
自分もキョーコと同じで、気が付くといつの間にか持っている「石」を宝物にしているので、そこから自分と近い存在になりました。

―最後に、ファンにメッセージをお願いします。

牧野:作品自体が人気のコミックで、日本ではアニメ化もされているので、原作ファンは楽しみな人もいるでしょうし、不安を感じる人もいると思いますが、実写だからと言ってコミカルな部分がなくなる、と言うわけではないですし、コミカルな部分は特に意識して演じています。個性豊かで魅力的な出演者も見どころです!

田野:奏江と同じく、見ている方もキョーコに心を奪われていくと思います。キラキラしたものを見つけていく感覚を一緒に楽しんでいただければと思います!

―告知事項があればお願いします。

牧野:3月28日~4月7日で東京・本多劇場、4月13日で大阪・森ノ宮ピロティホールにて公演する『ORANGE』という舞台に出演します。舞台と吹き替えが通じるところがあるかと思いますので、自分の中に取り込んだものを舞台の中で出していきたいと思います。また、4月~アニメ「団地ともお」「ロボカーポリー」にレギュラー出演しますので是非そちらもご覧ください!

田野:日野あかね/キュアサニー役で出演中の、映画『プリキュアオールスターズNewstage2 こころのともだち』が公開中です。4月からの新アニメにも出演予定ですのでチェックしてもらえると嬉しいです! 今年は少年の声にも挑戦してみたいです!

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

【商品概要】
『スキップ・ビート! ~華麗的挑戦~』
2013年4月10日(水)発売

【BOX I】5枚組 15,750円(税込)
【BOXⅡ】6枚組 18,900円(税込) 

原作:仲村佳樹(「花とゆめ」連載)
提供:アミューズソフトエンタテインメント、TBS
発売元:アミューズソフト/TBS
販売元:アミューズソフト

●作品公式サイト
http://www.amuse-s-e.co.jp/skipbeat/